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15話
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デイビス視点
ルナ嬢に婚姻の無効が認められた。
それを聞いた時には正直、心が躍った。
婚約者のいる自分がそんなことを思ってはいけないことくらい分かっている。
しかし自分の気持ちに嘘はつけない。
嘘はつけないのなら蓋(ふた)をしなければいけないのだろうか。
もし今、自分に誰も婚約者がいなかったらと願うのは、エマ嬢に対し不誠実なのは分かっている。
ましてや婚約解消など以ての外(もってのほか)である。
それにルナ嬢だったらきっとそんな形で婚約解消をした自分を受け入れるはずがない。
彼女はそういう人だ。
だからあの日、陛下と大臣が去った執務室で二人きりになった時、婚姻無効の話しには一切振れてはこなかった。
きっとあの時、既に心は決まっていて報告の為に実家へと行ったのだろう。
それが全てだ、ルナ嬢なりの答えなのだと今なら分かる。
それにそんな彼女だからこそ好きになったのだ。
それなのに今の自分は情け無いな、エマ嬢のことを蔑(ないがし)ろにしてしまっている。
エマ嬢はとても魅力的な女性なのについ、ルナ嬢と比べてしまう自分がいる。
本当に失礼な話しだな。
エマ嬢となら月日を重ねていけば父と母のような信頼関係が築けるはずだ。
そしてこの国の為にもきっと力になってくれ、私の心の支えにもなってくれるだろう。
そろそろ自分の気持ちに整理をつける時がきたのかもしれないな。
きっとこれが私達の定められた運命なのかもしれない。
昔の自分だったらその運命に逆らおうとしたかもしれないが、今は出来ない。
それによって傷つけてしまう人がいるのだから。
いつかルナ嬢が言ってたな、これからは同志として歩んで行こうと。
その言葉が妙に寂しく感じたあの日の自分。
今度は私自身が本当に同志としてルナ嬢を見なければいけない時がきたのだ。
あの時のルナ嬢も、今の私と同じ気持ちだったのだろうかと、今更だと思いながも考えてしまう。
ルナ嬢に婚姻の無効が認められた。
それを聞いた時には正直、心が躍った。
婚約者のいる自分がそんなことを思ってはいけないことくらい分かっている。
しかし自分の気持ちに嘘はつけない。
嘘はつけないのなら蓋(ふた)をしなければいけないのだろうか。
もし今、自分に誰も婚約者がいなかったらと願うのは、エマ嬢に対し不誠実なのは分かっている。
ましてや婚約解消など以ての外(もってのほか)である。
それにルナ嬢だったらきっとそんな形で婚約解消をした自分を受け入れるはずがない。
彼女はそういう人だ。
だからあの日、陛下と大臣が去った執務室で二人きりになった時、婚姻無効の話しには一切振れてはこなかった。
きっとあの時、既に心は決まっていて報告の為に実家へと行ったのだろう。
それが全てだ、ルナ嬢なりの答えなのだと今なら分かる。
それにそんな彼女だからこそ好きになったのだ。
それなのに今の自分は情け無いな、エマ嬢のことを蔑(ないがし)ろにしてしまっている。
エマ嬢はとても魅力的な女性なのについ、ルナ嬢と比べてしまう自分がいる。
本当に失礼な話しだな。
エマ嬢となら月日を重ねていけば父と母のような信頼関係が築けるはずだ。
そしてこの国の為にもきっと力になってくれ、私の心の支えにもなってくれるだろう。
そろそろ自分の気持ちに整理をつける時がきたのかもしれないな。
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それによって傷つけてしまう人がいるのだから。
いつかルナ嬢が言ってたな、これからは同志として歩んで行こうと。
その言葉が妙に寂しく感じたあの日の自分。
今度は私自身が本当に同志としてルナ嬢を見なければいけない時がきたのだ。
あの時のルナ嬢も、今の私と同じ気持ちだったのだろうかと、今更だと思いながも考えてしまう。
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