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16話
(辺境伯エリック視点)
パン屋から戻り、数時間後、門番が受け取ったというアップルパイを執事のランカスターから手渡された。
『何だ私を直接呼び出してくれたら良かったのに』
と、心の中で残念に思いながらランカスターとアップルパイを口にした。
バターの仄かな香りがしてひと口噛んだ瞬間サクッとした食感がする。そしてりんごの素材を邪魔しない程度の甘さで、煮込まれた中身が口いっぱいに広がる。
確かに想像以上に美味しい。
こんな美味しい物をあの彼女が考えたのかと思うと感心してしまう。
これを大量生産できたなら我が領地の特産品にできるのでは無いのかと思わずにはいられなかった。
ランカスターも美味いと感激しながら食べていた。
メイド達にも食べさせてあげたかったが、一人ワンホール迄のようなので、これ以上領主の立場を利用してはいけないと思い諦めた。
そして気づけば二人でワンホールを食べ終えてしまっていた。
その後執務室に行き、仕事を始めようと椅子に座ると急にランカスターが別宅の事を口にした。
妻である女性にメイドを付けるべきではないのかと。しかし今更突然では、かえって怒る可能性もあるので本人に会って了承を得た方がよいということになった。
ランカスターが言うには昼間は、いつもいない様だが流石にいきなり夜は、女性に失礼だからなんなら明日の朝行ってみてはどうかと言われたので、早速次の日の朝二人で向かう事にした。
翌朝、別宅に着いて中を見回しても人の気配は感じ無い。もしや、毎日は帰って来てないのか? と思いながら二人で別宅をあとにした。
私は、このところパン屋の彼女の事ばかり考えてしまい、またもや、別宅の事はすっかり忘れていた。
妻となった女性には本当に申し訳ないと心の中で謝った。
パン屋から戻り、数時間後、門番が受け取ったというアップルパイを執事のランカスターから手渡された。
『何だ私を直接呼び出してくれたら良かったのに』
と、心の中で残念に思いながらランカスターとアップルパイを口にした。
バターの仄かな香りがしてひと口噛んだ瞬間サクッとした食感がする。そしてりんごの素材を邪魔しない程度の甘さで、煮込まれた中身が口いっぱいに広がる。
確かに想像以上に美味しい。
こんな美味しい物をあの彼女が考えたのかと思うと感心してしまう。
これを大量生産できたなら我が領地の特産品にできるのでは無いのかと思わずにはいられなかった。
ランカスターも美味いと感激しながら食べていた。
メイド達にも食べさせてあげたかったが、一人ワンホール迄のようなので、これ以上領主の立場を利用してはいけないと思い諦めた。
そして気づけば二人でワンホールを食べ終えてしまっていた。
その後執務室に行き、仕事を始めようと椅子に座ると急にランカスターが別宅の事を口にした。
妻である女性にメイドを付けるべきではないのかと。しかし今更突然では、かえって怒る可能性もあるので本人に会って了承を得た方がよいということになった。
ランカスターが言うには昼間は、いつもいない様だが流石にいきなり夜は、女性に失礼だからなんなら明日の朝行ってみてはどうかと言われたので、早速次の日の朝二人で向かう事にした。
翌朝、別宅に着いて中を見回しても人の気配は感じ無い。もしや、毎日は帰って来てないのか? と思いながら二人で別宅をあとにした。
私は、このところパン屋の彼女の事ばかり考えてしまい、またもや、別宅の事はすっかり忘れていた。
妻となった女性には本当に申し訳ないと心の中で謝った。
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