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1話
子爵家の長女である私メアリーは十歳の時に流行病で母を亡くしてから七年、今は父と四歳年上で現在二十一歳の兄ジョージと共に王都で暮らしている。
尤も父は一年の半分以上は領地に居るので実質は兄と二人だけなのですが、長年仕えてくれている使用人達も居るので寂しさは感じない。
私は母の影響で絵画を幼少の頃から独学で学びながら、王都にある学院に通っている。
何でも母の父、つまりは私の祖父は宮廷画家だったそうだ。
その祖父も私が三歳の時に亡くなっていて残念ながらその時の記憶はない。
そろそろ卒業も間近なので、父と兄は私に婚約の話を打診してくるがそんな事より絵を描く事にしか興味の無い私はいつも二人からの話をはぐらかしている。
兄は父から領主を継ぐまでといって王宮で文官の仕事をしている。
そんな兄も幼馴染で伯爵家の次女ナタリー様との結婚が間近だ。
私は学院で知り合った親友の男爵令嬢シャーロットといつも行動を共にしている。
実は父と兄には内緒でシャーロットの実家が営んでいる商会で私の描いた絵画を取り扱ってもらっている。
何故内緒かって? 父も兄も私が絵にのめり込み過ぎて結婚をしないのではないかと随分前から心配しているからだ。
まだこの時代、女性は結婚が全てという考えが当たり前だったので当然なのかもしれない。
確かに兄が結婚したらいつまでも実家にいるのは考え物だが、兄の婚約者は長い付き合いで気心も知れているので、本当に結婚したいと思う人が出来るまで遠慮なんかしないでいつまでも居て頂戴と言ってくれている。
でも兄達の様に好きな人と結婚出来る例は少ない。
殆どの場合、家の為か世間体の為の結婚が殆どだ。
私の場合、結婚してからも好きな時間に好きなだけ絵が描けてそれを仕事として認めてくれる人が理想なんだけれど、そんな人いるわけないわよね。
尤も父は一年の半分以上は領地に居るので実質は兄と二人だけなのですが、長年仕えてくれている使用人達も居るので寂しさは感じない。
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何でも母の父、つまりは私の祖父は宮廷画家だったそうだ。
その祖父も私が三歳の時に亡くなっていて残念ながらその時の記憶はない。
そろそろ卒業も間近なので、父と兄は私に婚約の話を打診してくるがそんな事より絵を描く事にしか興味の無い私はいつも二人からの話をはぐらかしている。
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