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鏡月 五希の愛は空っぽで(4)
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夜。
僕と夢乃はいつもの場所で過ごしていた。
「十和様に?」
「うん、だから夢乃も一応気をつけておいてほしい」
「…わかりました」
僕はさっそく夢乃に話した。
夢乃は使用人という立場に置かれているから僕よりも十和と接する機会が多い。
バレる危険性は夢乃の方が高いかもしれない。
「私も……五希さんにお話しがあるんです」
「何?」
「今朝、私がゴミ出しに行っていたんですけど、その時にこれが…」
夢乃はポケットの中から折りたたんだ紙を出してひろげた。
その紙には文字が貼られていた。
『オ前ノ秘密ヲ知ッテイル』
チラシの文字を切り取って貼り付けているようだった。
「なんだ、これ」
「あのゴミ回収の場所は鏡月専用でもあります。他の人は立ち入らない場所なので……なんだか、私達の事を言っているみたいで怖くなって…」
「誰かの悪戯かもしれない。鏡月の事をよく思わない人もいるだろうから、気にしないでおこう」
「でも…」
「それに、僕達が付き合っていることはまだ誰も知らないはずだ。だから、大丈夫だよ」
「そうですよね……ごめんなさい、私ったら心配しすぎちゃって」
「でも、念のため会うときは今まで以上にお互い気をつけて行動しよう」
「はい」
五希は夢乃を優しく抱きしめる。
夢乃は少し照れながらも五希の背中に手を置く。
…僕達の秘密、僕と夢乃が付き合っていることを知っている人物がいる。
あの脅迫文のような紙は鏡月の者しか立ち入れない場所に貼られていた。
つまり、屋敷の中に僕達の関係を知る人物がいる…?
真っ先に浮かぶのは十和だ。
あの時の会話は怪しかった。
でも夢乃が紙を見つけたのは今朝だ。
使用人の朝は早いだろうし、
その時間に十和が起きていた可能性がないとは言いきれないが、
朝食の時間は同じだったし、
それに十和の隣には九都もいた。
そういえばリビングに向かう途中で九都の部屋の近くを通ったが、
その時に二人が一緒に部屋から出てくるところを見た。
少なくとも二人はずっと一緒にいたはずだ。
じゃあ、あの紙は誰が貼ったんだ?
もしかして、使用人の中にいる…?
あの中に僕達の関係を知る人物がいるというのか。
いや、あり得る。
夢乃は誰にも言っていないと思うが、
夢乃と共に長時間働いているなら色々と勘づかれているかもしれない。
守屋、切島、黒田、川村。
この中に僕を邪魔する奴がいる…!
見つけ出さなければ。
見つけ出したら、
そいつはすぐに処理する。
僕の愛に満ち溢れた人生を邪魔されないように。
僕と夢乃はいつもの場所で過ごしていた。
「十和様に?」
「うん、だから夢乃も一応気をつけておいてほしい」
「…わかりました」
僕はさっそく夢乃に話した。
夢乃は使用人という立場に置かれているから僕よりも十和と接する機会が多い。
バレる危険性は夢乃の方が高いかもしれない。
「私も……五希さんにお話しがあるんです」
「何?」
「今朝、私がゴミ出しに行っていたんですけど、その時にこれが…」
夢乃はポケットの中から折りたたんだ紙を出してひろげた。
その紙には文字が貼られていた。
『オ前ノ秘密ヲ知ッテイル』
チラシの文字を切り取って貼り付けているようだった。
「なんだ、これ」
「あのゴミ回収の場所は鏡月専用でもあります。他の人は立ち入らない場所なので……なんだか、私達の事を言っているみたいで怖くなって…」
「誰かの悪戯かもしれない。鏡月の事をよく思わない人もいるだろうから、気にしないでおこう」
「でも…」
「それに、僕達が付き合っていることはまだ誰も知らないはずだ。だから、大丈夫だよ」
「そうですよね……ごめんなさい、私ったら心配しすぎちゃって」
「でも、念のため会うときは今まで以上にお互い気をつけて行動しよう」
「はい」
五希は夢乃を優しく抱きしめる。
夢乃は少し照れながらも五希の背中に手を置く。
…僕達の秘密、僕と夢乃が付き合っていることを知っている人物がいる。
あの脅迫文のような紙は鏡月の者しか立ち入れない場所に貼られていた。
つまり、屋敷の中に僕達の関係を知る人物がいる…?
真っ先に浮かぶのは十和だ。
あの時の会話は怪しかった。
でも夢乃が紙を見つけたのは今朝だ。
使用人の朝は早いだろうし、
その時間に十和が起きていた可能性がないとは言いきれないが、
朝食の時間は同じだったし、
それに十和の隣には九都もいた。
そういえばリビングに向かう途中で九都の部屋の近くを通ったが、
その時に二人が一緒に部屋から出てくるところを見た。
少なくとも二人はずっと一緒にいたはずだ。
じゃあ、あの紙は誰が貼ったんだ?
もしかして、使用人の中にいる…?
あの中に僕達の関係を知る人物がいるというのか。
いや、あり得る。
夢乃は誰にも言っていないと思うが、
夢乃と共に長時間働いているなら色々と勘づかれているかもしれない。
守屋、切島、黒田、川村。
この中に僕を邪魔する奴がいる…!
見つけ出さなければ。
見つけ出したら、
そいつはすぐに処理する。
僕の愛に満ち溢れた人生を邪魔されないように。
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