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鏡月 八重の理想(1)
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まず朝起きてやる事はカーテンを開けて
日差しを浴びること。顔を洗って制服に
着替えて髪をセットする。荷物を準備し
忘れ物がないかを確認したら鞄を持って
リビングに降りる。
守屋に用意してもらったコーヒーに砂糖
を少し入れて飲む。
今日の朝食はボリュームたっぷりのホッ
トサンド。たっぷり入った卵にかかった
黒胡椒がいいアクセントになっている。
朝食を食べ終えたら歯を磨き、玄関で靴
を履き替えれば準備完了。
「いってらっしゃいませ」
守屋の見送りが毎朝のルーティーン。
学校に着き、自分のクラスへ入るとみん
なが振り返る。
「鏡月くんおはよう!」
「おはよ~っ」
「鏡月!お前もこっち来いよ」
僕、鏡月 八重はクラスの人気者。
クラスに限らず、校内を歩けばみんなが
僕のことを見る。
成績優秀、生徒会長、日頃の行いも良い
し、友人関係も良好。誰もが描く完璧な
人間であり、理想のかたち。この学校で
は僕は王様のような存在だ。
「八重くん、今日の放課後みんなでカラオケに行くんだけど八重くんも一緒に行こうよ~っ」
「ごめん、今日は生徒会の集まりがあるから行けないんだ」
「えぇ~っ!八重くん来れないってぇ」
自分で言うのもあれだが、こんな風に女
子から誘われることも多い。たぶん僕に
好意を寄せている女子は結構いるのだと
思う。正直、こういう馬鹿っぽい女は嫌
いだが、機嫌を悪くさせると後で僕の評
判が下がる可能性があるから表向きは優
しく接するようにしている。
「なぁ、八重って進学すんの?」
「うん」
「やっぱそーだよなー。お前のお兄さん頭良いしな。この学校の卒業生だろ?」
「うん、ずっと校内成績一位で生徒会長も務めていたって」
「すげー兄弟だなぁ」
長男の一兄さんと僕に血の繋がりはない
。でも僕にとって一兄さんは憧れであり
、理想そのもの。僕は一兄さんのような
人になりたい。本来、お父様が考えてい
た学校はここではなかったが、僕がお願
いして一兄さんと同じ学校に入学させて
もらった。レベルは高かったが、必死に
勉強し、生徒会長に選ばれるほどの地位
まで上りつめた。今では先生からも一目
置かれる存在だ。僕は僕の理想のために
もっと上へ行かなければならない。
だから思い通りにいかないことがあれば
すぐに苛立ってしまう。とくに馬鹿な奴
らは嫌いな人種だ。馬鹿は何も考えずに
自分の欲を満たすだけ。まわりに迷惑を
かける奴らの集まりだ。ああいう奴らを
見ていると目障りな上に自分のペースも
乱される。だから友人を選ぶのも一苦労
だ。馬鹿とは話すのも面倒だから。
授業を終えたら放課後は生徒会で仕事。
アンケートの集計や校内巡回、生徒から
の要望、部活動の部費回収など山ほどあ
る仕事を手分けして行う。
そうこうしていると家に帰り着くのは
だいたい夜の七時頃になる。
部屋に戻って鞄を置き、制服をハンガー
にかけて着替えてから夕食を食べにリビ
ングへ行く。いつも他の兄妹は僕より先
に食べ終わっているため、僕は最後に一
人で食べている。守屋が僕の分の夕食を
テーブルに置いてくれた。シンプルな味
つけのステーキをナイフでカットして口
に運ぶ。僕は食事の時間が一番好きだ。
守屋が作る料理は絶品でなかでも食後に
用意してくれるデザートは一日の疲れを
癒してくれる。今日はチョコレートソー
スがかかったバニラアイスだった。
ひんやり、そして甘い。糖分摂取をしな
いと一日は終われない。だから僕のなか
では守屋が作ってくれたものを食べるの
が決まりのようなものになっている。
食後、シャワーを浴びて部屋で勉強をし
てから就寝にはいる。
今日も完璧な一日だった。
そう思いながら眠りにつく。
これが僕の完璧な生活習慣だ。
日差しを浴びること。顔を洗って制服に
着替えて髪をセットする。荷物を準備し
忘れ物がないかを確認したら鞄を持って
リビングに降りる。
守屋に用意してもらったコーヒーに砂糖
を少し入れて飲む。
今日の朝食はボリュームたっぷりのホッ
トサンド。たっぷり入った卵にかかった
黒胡椒がいいアクセントになっている。
朝食を食べ終えたら歯を磨き、玄関で靴
を履き替えれば準備完了。
「いってらっしゃいませ」
守屋の見送りが毎朝のルーティーン。
学校に着き、自分のクラスへ入るとみん
なが振り返る。
「鏡月くんおはよう!」
「おはよ~っ」
「鏡月!お前もこっち来いよ」
僕、鏡月 八重はクラスの人気者。
クラスに限らず、校内を歩けばみんなが
僕のことを見る。
成績優秀、生徒会長、日頃の行いも良い
し、友人関係も良好。誰もが描く完璧な
人間であり、理想のかたち。この学校で
は僕は王様のような存在だ。
「八重くん、今日の放課後みんなでカラオケに行くんだけど八重くんも一緒に行こうよ~っ」
「ごめん、今日は生徒会の集まりがあるから行けないんだ」
「えぇ~っ!八重くん来れないってぇ」
自分で言うのもあれだが、こんな風に女
子から誘われることも多い。たぶん僕に
好意を寄せている女子は結構いるのだと
思う。正直、こういう馬鹿っぽい女は嫌
いだが、機嫌を悪くさせると後で僕の評
判が下がる可能性があるから表向きは優
しく接するようにしている。
「なぁ、八重って進学すんの?」
「うん」
「やっぱそーだよなー。お前のお兄さん頭良いしな。この学校の卒業生だろ?」
「うん、ずっと校内成績一位で生徒会長も務めていたって」
「すげー兄弟だなぁ」
長男の一兄さんと僕に血の繋がりはない
。でも僕にとって一兄さんは憧れであり
、理想そのもの。僕は一兄さんのような
人になりたい。本来、お父様が考えてい
た学校はここではなかったが、僕がお願
いして一兄さんと同じ学校に入学させて
もらった。レベルは高かったが、必死に
勉強し、生徒会長に選ばれるほどの地位
まで上りつめた。今では先生からも一目
置かれる存在だ。僕は僕の理想のために
もっと上へ行かなければならない。
だから思い通りにいかないことがあれば
すぐに苛立ってしまう。とくに馬鹿な奴
らは嫌いな人種だ。馬鹿は何も考えずに
自分の欲を満たすだけ。まわりに迷惑を
かける奴らの集まりだ。ああいう奴らを
見ていると目障りな上に自分のペースも
乱される。だから友人を選ぶのも一苦労
だ。馬鹿とは話すのも面倒だから。
授業を終えたら放課後は生徒会で仕事。
アンケートの集計や校内巡回、生徒から
の要望、部活動の部費回収など山ほどあ
る仕事を手分けして行う。
そうこうしていると家に帰り着くのは
だいたい夜の七時頃になる。
部屋に戻って鞄を置き、制服をハンガー
にかけて着替えてから夕食を食べにリビ
ングへ行く。いつも他の兄妹は僕より先
に食べ終わっているため、僕は最後に一
人で食べている。守屋が僕の分の夕食を
テーブルに置いてくれた。シンプルな味
つけのステーキをナイフでカットして口
に運ぶ。僕は食事の時間が一番好きだ。
守屋が作る料理は絶品でなかでも食後に
用意してくれるデザートは一日の疲れを
癒してくれる。今日はチョコレートソー
スがかかったバニラアイスだった。
ひんやり、そして甘い。糖分摂取をしな
いと一日は終われない。だから僕のなか
では守屋が作ってくれたものを食べるの
が決まりのようなものになっている。
食後、シャワーを浴びて部屋で勉強をし
てから就寝にはいる。
今日も完璧な一日だった。
そう思いながら眠りにつく。
これが僕の完璧な生活習慣だ。
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