33 / 52
奴隷商人と皇太子
31
しおりを挟む
それから数ヶ月が経った。あの日からもこっそりと玲於の元に訪れては一緒に眠ってもらってはいた。その日だけ悪夢を見ず、ぐっすり眠れるのだ。
♢
耳に風が切る音が届く。刃がついていない剣を振ると、ビリビリとした感覚が腕に伝わってくる。相手の騎士は必死な形相で剣を押してくるが、俺はまだ余裕がある。剣を弾くように腕を返すと、思いのままに剣は宙に飛ばされて地面に刺さる。
「くそ!また負けた!」
男は悔しそうに頭をかくと、剣を拾いに足を進める。そして、俺の前には次の対戦相手が来る。ここにいる騎士達は皆んな、赤い瞳をしている。どうやら、瞳の色は魔力の強さを表しているらしい。濃い赤紫色、ワインレッド、紅色、赤色の順の階級だ。
空杜とセスもワインレッドの色に精進したので、その色はベルクとブレアンの計4人となった。濃い赤紫色に関してはイーサンしか持っていない。
剣を避け、隙を見せた際に攻撃を仕掛ける。この流れをある程度行って、もう良いかなと感じたら剣を振り払う。それが模擬練習の相手として任された俺の仕事だった。
20名ほどの相手を終えると、俺は稽古を終えて部屋に戻ろうとした。でも、廊下を歩いていると誰かに付けられていると感じた。外に2人、先にある3つの扉の中にそれぞれ1人ずつ隠れている気配がする。気配を消しているつもりなのだろうが滲み出てるのでバレバレだ。
俺は中心の扉とそれを囲むようにある窓の近くに行くと、わざと気を抜いたふりをして両手を上げた。それを好機として見逃さなかった刺客は、一斉に飛びかかってくる。
短剣を前後から投げられ、左右からは剣を振り翳してくる。でも、俺の方が素早く動けるので、普通に避けられる。
真横の扉から出てきた男の腹に拳を入れ、窓を突き破ってきた2人を一度に蹴り飛ばす。壁に叩きつけられた男は鈍い声を上げて気絶する。
俺は彼らが手放した短剣を奪うと後方にいる男に向かって投げ付けた。少し怯んだ隙に刺客を倒すと、もう1人の刺客の攻撃を片手で受けながらも押し倒した。
「お前、誰だ?」
刺客は呻きながらもこちらを睨んでくる。プライドが高そうだ。
…ムカつくな。
手に力を込めると男は痛そうな声を上げる。
「誰の差し金だ?」
どうせ前皇帝の支持者の誰かだろうと思いながら問うてみても、男は何も言わない。でも、倒れた仲間には少し心配そうな視線が伺える。
「言わないなら殺すよ。」
「殺せば良い。」
「そう…」
俺は男の懐から短剣を取り出すと、すぐ近くにいた刺客に視線を向けて片手を構える。
「な"?!」
「何を驚いてる?」
「っ…!」
「ああ、俺が人を殺せない奴とでも聞いてた?」
男は図星だったようで、視線を揺らす。俺は思わず自嘲してしまう。そうだった。俺は、人を傷付けるのが怖かったはずなのに…今は誰かの血を…
「アリマ!」
短剣を握り締めた握り締められて、短剣が地面に落ちる。相手を確認するとそこには焦ったように息を乱すイーサンがいた。そして、少ししてから彼の幼馴染のベルクもやってくる。
「あ…」
ハッとしたように力を抜くと、イーサンに抱き締められる。代わりに刺客を抑えるようにベルクが手に力を込める。
「アリマ、落ち着いて。」
落ち着かせるように背中を撫でられるが、俺は自分が怖くて仕方がなかった。こんなの自分じゃない…こんなこと考えたくない。血が見たいなんて、あり得ないことなのに…
「ねぇ、俺どうしちゃったの?」
震える手でイーサンの腕を掴む。
「俺じゃない誰かがいるっ…怖い…っ…」
「アリマ!」
抱き締められそうになって思わず、振り払ってしまう。
「あっ…ごめんなさい…」
「大丈夫だ。」
そう言われても苦しくて仕方がない。なんで、こんなに落ち着かないのかが分からない程に心が騒つく。
「アリマ!」
「兄ちゃん…」
セスがこちらに走り寄って来て、そのまま彼の胸へと抱き締めてくれる。いつもなら落ち着くはずなのに、今日に限っては心の不快感が抜けない。
セスは俺の顔を確認すると顔を歪めて、自身の首に下げていたネックレスを掛けてきた。その瞬間、うるさかった鼓動は少しずつマシになっていき心は落ち着き始める。俺はセスに縋るように両手を首に回すとそのまま気を失った。
♦︎
ああ、またここだ。いつ来ても見慣れない光景に、自然と顔が歪む。
『そんな顔をするな。』
「なら、俺をここに呼ぶな。」
見上げるほど高い身長を持つ男は牙を見せるように笑う。
『くっくっ、俺にタメ口を聞くのはお前くらいだぞ?まあ、俺はお前のことが気に入ってるから許してやってるが。』
もう、突然目の前に来られてももう驚かなくはなった。
『だが、もうそれも聞けなくなるな。』
「何で?」
『この身体を乗っ取れるからだよ。』
尖った爪を胸にさされる。それを振り払うと男は楽しそうに笑う。
『お前だって感じてるだろ?俺の感情が乗り移って来ていることを。侵食はほぼ終わってる状況なのだから、あのネックレスを掛けても 1日遅らせる程度にしかならんのだがな。そうだな…お前が目覚めて、あと3日で終わるだろうな』
「…俺が死ぬってこと?」
『普通はな。だが、お前は特殊だからどうなるか分からんな。ずっと、心の中におるかもしれん。転生者なんぞ、何千年生きてる俺でも初めてのことだからな。』
親しげに肩に手を回されたので、追い払うように肘を振り下ろそうとしたがすんなりと避けられてしまう。
「俺から出ていけよ。」
『嫌だね。』
「嫌って言うことは出来るってことじゃないか。」
悪魔は失言したようで頭をかく。
『今は出来ん。』
「なら、どうしたら出来るわけ?」
『教えると思うか?』
「ああ。お前は俺の欲を叶えたいんだろ?今の俺はそれを教えて貰うことが1番だからな。」
悪魔は手を上にあげて溜め息を吐く。
『これだから人間は…。まあ、俺の目的を達していいなら出ていってもいい。』
「補うには?」
『今、外には悪魔の残骸みたいなものが残ってるだろ?ほらっ、悪魔の血が混ざった人間ども。』
「人魔のことか?」
『そうだ。それを全部よこせ。』
「無理だ。彼らを殺すわけないだろう。」
悪魔は呆れたように首を振る。
『違う。命ではなく、悪魔の力を全て寄越せと言ったんだ。』
「どういう意味?」
『俺には力がいるからな。外の奴らの力を奪ったらここの世界に用はない』
「そんなことできるの?」
『まあな。俺は原初の悪魔の血縁者だからその血を持つ奴らの力を奪うことはできる』
原初の悪魔の血縁者…それって
「魔王ってこと?」
『魔王ではないな。俺は領主だから魔王の一つ下の王という位ではある。』
…よく分からないが、つまりこいつは2番目に偉い人ということだろうか。
「ん?…力を奪うなら皆んな普通の人に戻れるのか?」
『ああ。代わりに魔力を奪い馴染む間、現実のお前は眠りにつく。この場所で彷徨う形になるな。あとは、お前から出ていったとしてもお前は目覚めないかもしれんな。体に残った力の残骸がどう影響するかわからん。』
それはそうだろう。皆んなの力を奪っておいて平気でいられるはずがない。
そんなことを聞いても俺の決心は変わらなかった。
「……別にいいよ。」
『いいのか?』
「うん」
『お前が起きる可能性も低いし、例え目覚めたとしても普通ではない存在になるが?』
「別に良いよ。俺はもとから逸脱した存在なんだから。」
『…人間はよく分からんな。』
「人魔の扱いを受けたことがあるものなら誰もが人間に戻りたいと思うよ」
『赤の他人であろうと守ろうとするのか…やはり人間は変わってる』
彼は不思議そうに首を傾げると、次には面白いものを見るような目で俺を見てくる。
『ああ、それか…』
「何?」
『お前の記憶は面白いからそれをよこせ』
「はっ…?」
記憶…?
『ああ、二つの記憶を持ってるのは珍しいし、その悲劇的な記憶は力になる』
「それは今世の記憶も奪うということ?」
『ああ、もしくれるならお前が無事にかえれるように努力を尽くそう』
前世は構わない…でも、今世の記憶は消したくないものの方が多い。
『まあギリギリまで待ってやる。どうするかは入れ替わるまでに決めておけ。それまでは悔いが残らぬよう生活することだな。』
そして、彼は俺の顔を隠すように手を置いて視界を暗闇に閉ざした。
♢
耳に風が切る音が届く。刃がついていない剣を振ると、ビリビリとした感覚が腕に伝わってくる。相手の騎士は必死な形相で剣を押してくるが、俺はまだ余裕がある。剣を弾くように腕を返すと、思いのままに剣は宙に飛ばされて地面に刺さる。
「くそ!また負けた!」
男は悔しそうに頭をかくと、剣を拾いに足を進める。そして、俺の前には次の対戦相手が来る。ここにいる騎士達は皆んな、赤い瞳をしている。どうやら、瞳の色は魔力の強さを表しているらしい。濃い赤紫色、ワインレッド、紅色、赤色の順の階級だ。
空杜とセスもワインレッドの色に精進したので、その色はベルクとブレアンの計4人となった。濃い赤紫色に関してはイーサンしか持っていない。
剣を避け、隙を見せた際に攻撃を仕掛ける。この流れをある程度行って、もう良いかなと感じたら剣を振り払う。それが模擬練習の相手として任された俺の仕事だった。
20名ほどの相手を終えると、俺は稽古を終えて部屋に戻ろうとした。でも、廊下を歩いていると誰かに付けられていると感じた。外に2人、先にある3つの扉の中にそれぞれ1人ずつ隠れている気配がする。気配を消しているつもりなのだろうが滲み出てるのでバレバレだ。
俺は中心の扉とそれを囲むようにある窓の近くに行くと、わざと気を抜いたふりをして両手を上げた。それを好機として見逃さなかった刺客は、一斉に飛びかかってくる。
短剣を前後から投げられ、左右からは剣を振り翳してくる。でも、俺の方が素早く動けるので、普通に避けられる。
真横の扉から出てきた男の腹に拳を入れ、窓を突き破ってきた2人を一度に蹴り飛ばす。壁に叩きつけられた男は鈍い声を上げて気絶する。
俺は彼らが手放した短剣を奪うと後方にいる男に向かって投げ付けた。少し怯んだ隙に刺客を倒すと、もう1人の刺客の攻撃を片手で受けながらも押し倒した。
「お前、誰だ?」
刺客は呻きながらもこちらを睨んでくる。プライドが高そうだ。
…ムカつくな。
手に力を込めると男は痛そうな声を上げる。
「誰の差し金だ?」
どうせ前皇帝の支持者の誰かだろうと思いながら問うてみても、男は何も言わない。でも、倒れた仲間には少し心配そうな視線が伺える。
「言わないなら殺すよ。」
「殺せば良い。」
「そう…」
俺は男の懐から短剣を取り出すと、すぐ近くにいた刺客に視線を向けて片手を構える。
「な"?!」
「何を驚いてる?」
「っ…!」
「ああ、俺が人を殺せない奴とでも聞いてた?」
男は図星だったようで、視線を揺らす。俺は思わず自嘲してしまう。そうだった。俺は、人を傷付けるのが怖かったはずなのに…今は誰かの血を…
「アリマ!」
短剣を握り締めた握り締められて、短剣が地面に落ちる。相手を確認するとそこには焦ったように息を乱すイーサンがいた。そして、少ししてから彼の幼馴染のベルクもやってくる。
「あ…」
ハッとしたように力を抜くと、イーサンに抱き締められる。代わりに刺客を抑えるようにベルクが手に力を込める。
「アリマ、落ち着いて。」
落ち着かせるように背中を撫でられるが、俺は自分が怖くて仕方がなかった。こんなの自分じゃない…こんなこと考えたくない。血が見たいなんて、あり得ないことなのに…
「ねぇ、俺どうしちゃったの?」
震える手でイーサンの腕を掴む。
「俺じゃない誰かがいるっ…怖い…っ…」
「アリマ!」
抱き締められそうになって思わず、振り払ってしまう。
「あっ…ごめんなさい…」
「大丈夫だ。」
そう言われても苦しくて仕方がない。なんで、こんなに落ち着かないのかが分からない程に心が騒つく。
「アリマ!」
「兄ちゃん…」
セスがこちらに走り寄って来て、そのまま彼の胸へと抱き締めてくれる。いつもなら落ち着くはずなのに、今日に限っては心の不快感が抜けない。
セスは俺の顔を確認すると顔を歪めて、自身の首に下げていたネックレスを掛けてきた。その瞬間、うるさかった鼓動は少しずつマシになっていき心は落ち着き始める。俺はセスに縋るように両手を首に回すとそのまま気を失った。
♦︎
ああ、またここだ。いつ来ても見慣れない光景に、自然と顔が歪む。
『そんな顔をするな。』
「なら、俺をここに呼ぶな。」
見上げるほど高い身長を持つ男は牙を見せるように笑う。
『くっくっ、俺にタメ口を聞くのはお前くらいだぞ?まあ、俺はお前のことが気に入ってるから許してやってるが。』
もう、突然目の前に来られてももう驚かなくはなった。
『だが、もうそれも聞けなくなるな。』
「何で?」
『この身体を乗っ取れるからだよ。』
尖った爪を胸にさされる。それを振り払うと男は楽しそうに笑う。
『お前だって感じてるだろ?俺の感情が乗り移って来ていることを。侵食はほぼ終わってる状況なのだから、あのネックレスを掛けても 1日遅らせる程度にしかならんのだがな。そうだな…お前が目覚めて、あと3日で終わるだろうな』
「…俺が死ぬってこと?」
『普通はな。だが、お前は特殊だからどうなるか分からんな。ずっと、心の中におるかもしれん。転生者なんぞ、何千年生きてる俺でも初めてのことだからな。』
親しげに肩に手を回されたので、追い払うように肘を振り下ろそうとしたがすんなりと避けられてしまう。
「俺から出ていけよ。」
『嫌だね。』
「嫌って言うことは出来るってことじゃないか。」
悪魔は失言したようで頭をかく。
『今は出来ん。』
「なら、どうしたら出来るわけ?」
『教えると思うか?』
「ああ。お前は俺の欲を叶えたいんだろ?今の俺はそれを教えて貰うことが1番だからな。」
悪魔は手を上にあげて溜め息を吐く。
『これだから人間は…。まあ、俺の目的を達していいなら出ていってもいい。』
「補うには?」
『今、外には悪魔の残骸みたいなものが残ってるだろ?ほらっ、悪魔の血が混ざった人間ども。』
「人魔のことか?」
『そうだ。それを全部よこせ。』
「無理だ。彼らを殺すわけないだろう。」
悪魔は呆れたように首を振る。
『違う。命ではなく、悪魔の力を全て寄越せと言ったんだ。』
「どういう意味?」
『俺には力がいるからな。外の奴らの力を奪ったらここの世界に用はない』
「そんなことできるの?」
『まあな。俺は原初の悪魔の血縁者だからその血を持つ奴らの力を奪うことはできる』
原初の悪魔の血縁者…それって
「魔王ってこと?」
『魔王ではないな。俺は領主だから魔王の一つ下の王という位ではある。』
…よく分からないが、つまりこいつは2番目に偉い人ということだろうか。
「ん?…力を奪うなら皆んな普通の人に戻れるのか?」
『ああ。代わりに魔力を奪い馴染む間、現実のお前は眠りにつく。この場所で彷徨う形になるな。あとは、お前から出ていったとしてもお前は目覚めないかもしれんな。体に残った力の残骸がどう影響するかわからん。』
それはそうだろう。皆んなの力を奪っておいて平気でいられるはずがない。
そんなことを聞いても俺の決心は変わらなかった。
「……別にいいよ。」
『いいのか?』
「うん」
『お前が起きる可能性も低いし、例え目覚めたとしても普通ではない存在になるが?』
「別に良いよ。俺はもとから逸脱した存在なんだから。」
『…人間はよく分からんな。』
「人魔の扱いを受けたことがあるものなら誰もが人間に戻りたいと思うよ」
『赤の他人であろうと守ろうとするのか…やはり人間は変わってる』
彼は不思議そうに首を傾げると、次には面白いものを見るような目で俺を見てくる。
『ああ、それか…』
「何?」
『お前の記憶は面白いからそれをよこせ』
「はっ…?」
記憶…?
『ああ、二つの記憶を持ってるのは珍しいし、その悲劇的な記憶は力になる』
「それは今世の記憶も奪うということ?」
『ああ、もしくれるならお前が無事にかえれるように努力を尽くそう』
前世は構わない…でも、今世の記憶は消したくないものの方が多い。
『まあギリギリまで待ってやる。どうするかは入れ替わるまでに決めておけ。それまでは悔いが残らぬよう生活することだな。』
そして、彼は俺の顔を隠すように手を置いて視界を暗闇に閉ざした。
40
あなたにおすすめの小説
悪役側のモブになっても推しを拝みたい。【完結】
瑳来
BL
大学生でホストでオタクの如月杏樹はホストの仕事をした帰り道、自分のお客に刺されてしまう。
そして、気がついたら自分の夢中になっていたBLゲームのモブキャラになっていた!
……ま、推しを拝めるからいっか! てな感じで、ほのぼのと生きていこうと心に決めたのであった。
ウィル様のおまけにて完結致しました。
長い間お付き合い頂きありがとうございました!
推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
平凡なぼくが男子校でイケメンたちに囲まれています
七瀬
BL
あらすじ
春の空の下、名門私立蒼嶺(そうれい)学園に入学した柊凛音(ひいらぎ りおん)。全寮制男子校という新しい環境で、彼の無自覚な美しさと天然な魅力が、周囲の男たちを次々と虜にしていく——。
政治家や実業家の子息が通う格式高い学園で、凛音は完璧な兄・蒼真(そうま)への憧れを胸に、新たな青春を歩み始める。しかし、彼の純粋で愛らしい存在は、学園の秩序を静かに揺るがしていく。
****
初投稿なので優しい目で見守ってくださると助かります‼️ご指摘などございましたら、気軽にコメントよろしくお願いしますm(_ _)m
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
-----------------------------------------
0時,6時,8時,12時,18時,20時に2話ずつ更新
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる