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俺にとってこの世界は奇跡だと思った。残念ながら大好きな獣達に触れることは出来ないが、1番大切な人が出来た。
こんなに誰かに愛させることは初めてで、たまに不安になって逃げ出したくなる時もある。でも、ヒスイさんが俺のことを必要としていることを言葉や態度で表してくれるから、そのうち消えていくのだ。
「ルカ。」
ヒスイさんの口からその名前が呼ばれる度に俺は嬉しくて仕方がない。特別扱いをしてくれる彼が、自分にとっては何よりも大切で仕方がない。カッコよくて綺麗で、でも可愛らしくて、意地悪で子どもぽい竜神が恋しくて仕方がない。
「ヒスイさん、大好き。」
「俺もルカが好きだよ。愛してる。」
その言葉を聞く度に心が熱くなる。幸せでしかたがない。
『俺のことは?!』
少し高い声が聞こえてきて、足元を見ると白猫がじっとこちらを見ていた。
「神様のことも好きですよ。」
『そうか、そうか!』
白い尻尾をくねらせて、足に巻いてくる。甘えた声を出しており、頭を撫でようとしゃがもうとすると背後から腰を掴まれる。
「ヒスイさん?」
「俺に構え。」
拗ねたように肩に顔を埋められてクスリと笑ってしまう。神様の力が回復して時折、ここに訪れるようになってから、ヒスイさんは俺に甘えることが増えた。どうやら嫉妬しているようで可愛かった。
『竜神はどっか行っておれ!』
「ルカー。」
「ーんっ」
首筋にピリッとした痛みが走り、思わず声を上げるとこちらに視線を向けた彼は満足そうに微笑む。そして、赤い印にキスを落とすとぎゅっと腰を引き寄せられる。
「っ、ヒスイさん!」
何やらお尻の辺に硬いモノが当たる。俺が慌ててるのが面白いというように、また押し当ててくるのでどんどん顔は赤くなっていく。
「どうしたの?そんなに顔を赤くして。」
「こういう意地悪はいい加減しないで下さい!」
「こういうって?」
「だ、からっ、それは…っ…」
『オマエら俺の前だということを忘れてるだろ?』
呆れたような声に完璧に顔は赤く染まった。恥ずかしくて仕方がない。
『まあ、ルカが望むなら良いが……俺も暫くはここに来れんからな。』
「え?そうなんですか?」
『ああ、やることが多いんだよ。次、来れるのは何十年後かな。寂しいか?』
口の端をあげてニヤリと笑う神様に寂しいですと素直に伝えようとしたが、先にヒスイさんが答えてしまう。
「いえ、全然。早く帰って下さい。」
『オマエは相変わらず可愛くない!ルカよ!ルカが望むならいつでも迎えに来てやるからな!寿命は長いのだから。』
ヒスイさんと神様が奮闘を始めたので苦笑いが浮かんでしまう。俺の寿命はヒスイさんと同じくらいあるらしい。でも、俺が望んだらすぐさま、新たな世界へと転生させてくれるらしい。
今はそんな願いをするとは思えない。今後もするのかと言われるとパッとして答えられるものではない。
確かなことは俺はヒスイさんとずっと一緒に生きていたいということだけだ。この世界で孤独者同士だった自分とヒスイさん。もっと楽しい、幸せだと思える時間を過ごしていきたいから。
こんなに誰かに愛させることは初めてで、たまに不安になって逃げ出したくなる時もある。でも、ヒスイさんが俺のことを必要としていることを言葉や態度で表してくれるから、そのうち消えていくのだ。
「ルカ。」
ヒスイさんの口からその名前が呼ばれる度に俺は嬉しくて仕方がない。特別扱いをしてくれる彼が、自分にとっては何よりも大切で仕方がない。カッコよくて綺麗で、でも可愛らしくて、意地悪で子どもぽい竜神が恋しくて仕方がない。
「ヒスイさん、大好き。」
「俺もルカが好きだよ。愛してる。」
その言葉を聞く度に心が熱くなる。幸せでしかたがない。
『俺のことは?!』
少し高い声が聞こえてきて、足元を見ると白猫がじっとこちらを見ていた。
「神様のことも好きですよ。」
『そうか、そうか!』
白い尻尾をくねらせて、足に巻いてくる。甘えた声を出しており、頭を撫でようとしゃがもうとすると背後から腰を掴まれる。
「ヒスイさん?」
「俺に構え。」
拗ねたように肩に顔を埋められてクスリと笑ってしまう。神様の力が回復して時折、ここに訪れるようになってから、ヒスイさんは俺に甘えることが増えた。どうやら嫉妬しているようで可愛かった。
『竜神はどっか行っておれ!』
「ルカー。」
「ーんっ」
首筋にピリッとした痛みが走り、思わず声を上げるとこちらに視線を向けた彼は満足そうに微笑む。そして、赤い印にキスを落とすとぎゅっと腰を引き寄せられる。
「っ、ヒスイさん!」
何やらお尻の辺に硬いモノが当たる。俺が慌ててるのが面白いというように、また押し当ててくるのでどんどん顔は赤くなっていく。
「どうしたの?そんなに顔を赤くして。」
「こういう意地悪はいい加減しないで下さい!」
「こういうって?」
「だ、からっ、それは…っ…」
『オマエら俺の前だということを忘れてるだろ?』
呆れたような声に完璧に顔は赤く染まった。恥ずかしくて仕方がない。
『まあ、ルカが望むなら良いが……俺も暫くはここに来れんからな。』
「え?そうなんですか?」
『ああ、やることが多いんだよ。次、来れるのは何十年後かな。寂しいか?』
口の端をあげてニヤリと笑う神様に寂しいですと素直に伝えようとしたが、先にヒスイさんが答えてしまう。
「いえ、全然。早く帰って下さい。」
『オマエは相変わらず可愛くない!ルカよ!ルカが望むならいつでも迎えに来てやるからな!寿命は長いのだから。』
ヒスイさんと神様が奮闘を始めたので苦笑いが浮かんでしまう。俺の寿命はヒスイさんと同じくらいあるらしい。でも、俺が望んだらすぐさま、新たな世界へと転生させてくれるらしい。
今はそんな願いをするとは思えない。今後もするのかと言われるとパッとして答えられるものではない。
確かなことは俺はヒスイさんとずっと一緒に生きていたいということだけだ。この世界で孤独者同士だった自分とヒスイさん。もっと楽しい、幸せだと思える時間を過ごしていきたいから。
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