67 / 75
67
しおりを挟む
馬車から降りた瞬間、エレン嬢が目の前の邸に目を奪われたのがわかった。
「さあ、手を回して」
エスコートするために腕を差し出せば、正気に戻った彼女が、慌てて手を回す。
「あ、は、はい」
当初はぎこちなかったそれも、今では躊躇いなく、安心したように身を任せてくれるようになったことが嬉しい。
アーキン邸に入れば、廊下の途中、彼女がそわそわと落ち着きなく、視線を辺りに彷徨わせているのが感じとれた。
初めての場所に、初めての社交界。不安になるのも無理はない。
彼女をしっかりとエスコートしようと気を引き締めた。
会場に入ると、一番に話しかけてきた者は――
「フェリシアンじゃないか。来たんだな」
今日の主催者であるレナルドである。
「ああ。お招きありがとう。盛況のようだな」
「お陰様で」
レナルドがエレン嬢ににちらりと視線を向ける。
「そちらがあの――」
「ああ。紹介しよう。私の婚約者、エレン・レヴィンズ嬢だ」
レナルドがわざとらしく眉を上げた。
「一体どんな娘か、ずっと気になってたが可愛らしい娘じゃないか。お前がずっと俺に紹介しなかった気持ちがわかるよ」
その言葉の裏の意味合いがわからない私ではない。遠回しに両親に紹介していないことをからかっているのだ。
反論したくなったが、エレン嬢が返事を探して焦っている様子を見て、フォローすることを優先させた。
「みんながお前と同じように軽口を叩けるわけではない。からかうな。――エレン嬢、こちらはこの夜会の主催者であり私の友人でもあるアーキン公爵家のレナルド・アーキンだ」
レナルドがエレン嬢に向き直る。
「よろしく。今日デビュタントだろ。おめでとう。楽しんでいってくれ」
「は、はい。ありがとうございます」
緊張で顔を赤くさせたエレン嬢が少しまごつきながら返事を返すのが、可愛らしく映った。
その後、二、三語他愛もない話を私にすると、レナルドは去っていった。
その後も声をかけられる度エレン嬢を紹介していき、その都度一生懸命お辞儀をして自己紹介する姿が初々しくて、自然に笑みを誘われた。
その波も途切れた頃――
「アデラだわ……」
ふと声をあげるエレン嬢。
彼女の視線の先を追えば、同じ年頃の少女が手を振っているのが見えた。
「友達?」
「はい」
「挨拶ばかりで疲れただろう? ちょうど良い。休憩がてら、友達と楽しんでくるといい」
慣れない続きで、ここまで彼女もよく頑張った。
ここからは同年代の友達といたほうが彼女も夜会を楽しめるだろう。
「ありがとうございます。行ってきます」
彼女が少しほっとしたように笑った。
「ああ」
友達のところへ行くのを見ていれば、友達と手と合わせて笑い合う。
あんなふうにはしゃぐのを、もしかして初めて見るかもしれない。
新鮮な驚きとともに眺めた。
――結婚すれば、彼女の新しい面をこれからたくさん見れるかもしれない。
そのことが胸をときめかせた。
その後、二三人の知り合いと話に興じた私はパトリス嬢に声をかけられた。
「フェリシアン様、ご機嫌よう」
「君も来てたのか」
「ええ」
相変わらず非の打ち所のない微笑み。
そういえば、今日は令嬢たちが寄ってきていない。
理由はよくわからないが、もしかしたらあのドレスが多少は影響しているかもしれない。
狙ったわけではないが、思わぬ功を奏したわけだ。
「もう少し早く声をかけてくれれば、婚約者を紹介したんだが」
「まあ、そうでしたの。それは残念でしたわ」
パトリス嬢が言葉とは裏腹に柔和な笑みを浮かべる。
「俺も話に混ぜてくれよ」
レナルドが急に話に割り込んできた。
「レナルド様、ご機嫌よう。本日はお招き、ありがとうございます」
「いや。楽しんでいってもらえることが俺にとっての礼だから、そんなに頭を下げる必要はない。いつも言ってるだろ」
この二人は同じ公爵家同士ということもあって、顔馴染みの仲である。
「それより、フェリシアンの婚約者に会ったか?」
「……いえ」
「可愛い方だったよ。なにせ、こいつが両親から隠す程、べた惚れしてる相手だからさ」
「おいっ」
「べた惚れだなんて、そんな――」
私は肩を跳ねさせ、その様子を見たレナルドが愉快そうに笑う。
パトリス嬢は面白いことを聞いたというように、笑い声をあげた。
その拍子に、パトリス嬢の手が私の腕に触れる。
「レナルド様は面白いことを言うのね。今まで誰にも振り向かなかったフェリシアン様が女性に夢中になるなんて、何かの間違いじゃないかしら。――ねえ、フェリシアン様」
私は反射的にエレン嬢のほうに首を向けていた。幸いにも、エレン嬢は違う方向を見ていて、今のこの姿を見られずに済んだようだ。
疚しいことをしたわけではないが、私は心底ほっとした。
自分の腕からパトリス嬢の手を外す。
「パトリス嬢、私はもう婚約者がいる。このように気軽に触れるのは、お互いに良くないだろう。今後は注意してくれ」
それを聞いたパトリス嬢の目が僅かに見開く。
パトリス嬢にこのような物言いをするのは、おそらく初めてのことだ。
彼女のすること、言うことに今まで口を挟んだことなどなかったから、驚いているのだろう。
別に彼女に従っていたというわけではなく、私の許容範囲だったからそうしていたというだけの理由だ。それは彼女だけに言えることではなく、女性ならある程度そう対応してきた。
だが、これからは変わるだろう。
「ほらな、言った通りだろ?」
レナルドが可笑しそうに笑った。
「独り占めしたくて、両親にもまだ紹介してないやつなんだよ」
「おい、もうやめろ」
「両親にもまだ紹介していない……」
パトリス嬢がぼそりと呟いた。
けれど、私はレナルドを止めるのに意識がいき、気にとめようとはしなかった。
その後二人と別れた私は、エレン嬢と最後まで夜会をともにした。
そうして、何事もなくデビュタントは終えたと思っていた。
✥✥✥✥✥✥✥✥✥✥✥✥✥
補足説明。
フェリシアン様がエレンの方を向いた時には、エレンが視線を外したあとでした。
パトリス嬢は最後の呟きの言葉がきっかけで、悪巧みを考えます。「あの女のせいで、フェリシアン様が変わってしまったわ。私の優しいフェリシアン様を返して」と歯軋りしたかもしれません。
このストーリー(本編)はヒロイン、ヒーロー目線のみで構成しているため、パトリス嬢目線がなく、いまいち彼女の悪女感が出ていないんですが、5歳も年下のエレンに取り巻きを引き連れて3体1で圧をかけてるところや、自分の欲を満たすために平気で嘘をつけるところなどから、「あ、こいつ性格悪いんだな」と思って頂けたら。
それからフェリシアン様の腕に触れてマウントとってるところとか、性格の悪い人間が友人なので「あ、類友だ」と思って貰えるよう、所々で匂わしてはあります。
フェリシアン様にいつも群がっていた令嬢たちですが、結婚式が間近&フェリシアン様色のドレス&今まで見たことがない優しい笑みのフェリシアン様を見て、6、7割方フェードアウトしました。(少しはエレンの容姿も影響してるかもしれません。地味で目立たないとアデラに評されていたエレンですが、実際は可愛らしい顔をしてます。口数が少ない&化粧っ気がない&地味な格好のため、他の令嬢と比べると地味で目立たないため、そう評価されてしまいました。)
あとの3、4割方の令嬢は様子見です。
けれど、結婚すれば、バックにサンストレーム家が付きますからね。フェリシアン様はもちろん靡かないし、社交界に君臨している公爵ママがエレンの味方になるので、想定外の展開に彼女たちもいづれフェードアウトするでしょう。
いつも読んで頂き、ありがとうございます。
引き続き、楽しんで読んで頂けたら幸いです。
「さあ、手を回して」
エスコートするために腕を差し出せば、正気に戻った彼女が、慌てて手を回す。
「あ、は、はい」
当初はぎこちなかったそれも、今では躊躇いなく、安心したように身を任せてくれるようになったことが嬉しい。
アーキン邸に入れば、廊下の途中、彼女がそわそわと落ち着きなく、視線を辺りに彷徨わせているのが感じとれた。
初めての場所に、初めての社交界。不安になるのも無理はない。
彼女をしっかりとエスコートしようと気を引き締めた。
会場に入ると、一番に話しかけてきた者は――
「フェリシアンじゃないか。来たんだな」
今日の主催者であるレナルドである。
「ああ。お招きありがとう。盛況のようだな」
「お陰様で」
レナルドがエレン嬢ににちらりと視線を向ける。
「そちらがあの――」
「ああ。紹介しよう。私の婚約者、エレン・レヴィンズ嬢だ」
レナルドがわざとらしく眉を上げた。
「一体どんな娘か、ずっと気になってたが可愛らしい娘じゃないか。お前がずっと俺に紹介しなかった気持ちがわかるよ」
その言葉の裏の意味合いがわからない私ではない。遠回しに両親に紹介していないことをからかっているのだ。
反論したくなったが、エレン嬢が返事を探して焦っている様子を見て、フォローすることを優先させた。
「みんながお前と同じように軽口を叩けるわけではない。からかうな。――エレン嬢、こちらはこの夜会の主催者であり私の友人でもあるアーキン公爵家のレナルド・アーキンだ」
レナルドがエレン嬢に向き直る。
「よろしく。今日デビュタントだろ。おめでとう。楽しんでいってくれ」
「は、はい。ありがとうございます」
緊張で顔を赤くさせたエレン嬢が少しまごつきながら返事を返すのが、可愛らしく映った。
その後、二、三語他愛もない話を私にすると、レナルドは去っていった。
その後も声をかけられる度エレン嬢を紹介していき、その都度一生懸命お辞儀をして自己紹介する姿が初々しくて、自然に笑みを誘われた。
その波も途切れた頃――
「アデラだわ……」
ふと声をあげるエレン嬢。
彼女の視線の先を追えば、同じ年頃の少女が手を振っているのが見えた。
「友達?」
「はい」
「挨拶ばかりで疲れただろう? ちょうど良い。休憩がてら、友達と楽しんでくるといい」
慣れない続きで、ここまで彼女もよく頑張った。
ここからは同年代の友達といたほうが彼女も夜会を楽しめるだろう。
「ありがとうございます。行ってきます」
彼女が少しほっとしたように笑った。
「ああ」
友達のところへ行くのを見ていれば、友達と手と合わせて笑い合う。
あんなふうにはしゃぐのを、もしかして初めて見るかもしれない。
新鮮な驚きとともに眺めた。
――結婚すれば、彼女の新しい面をこれからたくさん見れるかもしれない。
そのことが胸をときめかせた。
その後、二三人の知り合いと話に興じた私はパトリス嬢に声をかけられた。
「フェリシアン様、ご機嫌よう」
「君も来てたのか」
「ええ」
相変わらず非の打ち所のない微笑み。
そういえば、今日は令嬢たちが寄ってきていない。
理由はよくわからないが、もしかしたらあのドレスが多少は影響しているかもしれない。
狙ったわけではないが、思わぬ功を奏したわけだ。
「もう少し早く声をかけてくれれば、婚約者を紹介したんだが」
「まあ、そうでしたの。それは残念でしたわ」
パトリス嬢が言葉とは裏腹に柔和な笑みを浮かべる。
「俺も話に混ぜてくれよ」
レナルドが急に話に割り込んできた。
「レナルド様、ご機嫌よう。本日はお招き、ありがとうございます」
「いや。楽しんでいってもらえることが俺にとっての礼だから、そんなに頭を下げる必要はない。いつも言ってるだろ」
この二人は同じ公爵家同士ということもあって、顔馴染みの仲である。
「それより、フェリシアンの婚約者に会ったか?」
「……いえ」
「可愛い方だったよ。なにせ、こいつが両親から隠す程、べた惚れしてる相手だからさ」
「おいっ」
「べた惚れだなんて、そんな――」
私は肩を跳ねさせ、その様子を見たレナルドが愉快そうに笑う。
パトリス嬢は面白いことを聞いたというように、笑い声をあげた。
その拍子に、パトリス嬢の手が私の腕に触れる。
「レナルド様は面白いことを言うのね。今まで誰にも振り向かなかったフェリシアン様が女性に夢中になるなんて、何かの間違いじゃないかしら。――ねえ、フェリシアン様」
私は反射的にエレン嬢のほうに首を向けていた。幸いにも、エレン嬢は違う方向を見ていて、今のこの姿を見られずに済んだようだ。
疚しいことをしたわけではないが、私は心底ほっとした。
自分の腕からパトリス嬢の手を外す。
「パトリス嬢、私はもう婚約者がいる。このように気軽に触れるのは、お互いに良くないだろう。今後は注意してくれ」
それを聞いたパトリス嬢の目が僅かに見開く。
パトリス嬢にこのような物言いをするのは、おそらく初めてのことだ。
彼女のすること、言うことに今まで口を挟んだことなどなかったから、驚いているのだろう。
別に彼女に従っていたというわけではなく、私の許容範囲だったからそうしていたというだけの理由だ。それは彼女だけに言えることではなく、女性ならある程度そう対応してきた。
だが、これからは変わるだろう。
「ほらな、言った通りだろ?」
レナルドが可笑しそうに笑った。
「独り占めしたくて、両親にもまだ紹介してないやつなんだよ」
「おい、もうやめろ」
「両親にもまだ紹介していない……」
パトリス嬢がぼそりと呟いた。
けれど、私はレナルドを止めるのに意識がいき、気にとめようとはしなかった。
その後二人と別れた私は、エレン嬢と最後まで夜会をともにした。
そうして、何事もなくデビュタントは終えたと思っていた。
✥✥✥✥✥✥✥✥✥✥✥✥✥
補足説明。
フェリシアン様がエレンの方を向いた時には、エレンが視線を外したあとでした。
パトリス嬢は最後の呟きの言葉がきっかけで、悪巧みを考えます。「あの女のせいで、フェリシアン様が変わってしまったわ。私の優しいフェリシアン様を返して」と歯軋りしたかもしれません。
このストーリー(本編)はヒロイン、ヒーロー目線のみで構成しているため、パトリス嬢目線がなく、いまいち彼女の悪女感が出ていないんですが、5歳も年下のエレンに取り巻きを引き連れて3体1で圧をかけてるところや、自分の欲を満たすために平気で嘘をつけるところなどから、「あ、こいつ性格悪いんだな」と思って頂けたら。
それからフェリシアン様の腕に触れてマウントとってるところとか、性格の悪い人間が友人なので「あ、類友だ」と思って貰えるよう、所々で匂わしてはあります。
フェリシアン様にいつも群がっていた令嬢たちですが、結婚式が間近&フェリシアン様色のドレス&今まで見たことがない優しい笑みのフェリシアン様を見て、6、7割方フェードアウトしました。(少しはエレンの容姿も影響してるかもしれません。地味で目立たないとアデラに評されていたエレンですが、実際は可愛らしい顔をしてます。口数が少ない&化粧っ気がない&地味な格好のため、他の令嬢と比べると地味で目立たないため、そう評価されてしまいました。)
あとの3、4割方の令嬢は様子見です。
けれど、結婚すれば、バックにサンストレーム家が付きますからね。フェリシアン様はもちろん靡かないし、社交界に君臨している公爵ママがエレンの味方になるので、想定外の展開に彼女たちもいづれフェードアウトするでしょう。
いつも読んで頂き、ありがとうございます。
引き続き、楽しんで読んで頂けたら幸いです。
22
あなたにおすすめの小説
【完結】傷物令嬢は近衛騎士団長に同情されて……溺愛されすぎです。
朝日みらい
恋愛
王太子殿下との婚約から洩れてしまった伯爵令嬢のセーリーヌ。
宮廷の大広間で突然現れた賊に襲われた彼女は、殿下をかばって大けがを負ってしまう。
彼女に同情した近衛騎士団長のアドニス侯爵は熱心にお見舞いをしてくれるのだが、その熱意がセーリーヌの折れそうな心まで癒していく。
加えて、セーリーヌを振ったはずの王太子殿下が、親密な二人に絡んできて、ややこしい展開になり……。
果たして、セーリーヌとアドニス侯爵の関係はどうなるのでしょう?
婚約者は冷酷宰相様。地味令嬢の私が政略結婚で嫁いだら、なぜか激甘溺愛が待っていました
春夜夢
恋愛
私はずっと「誰にも注目されない地味令嬢」だった。
名門とはいえ没落しかけの伯爵家の次女。
姉は美貌と才覚に恵まれ、私はただの飾り物のような存在。
――そんな私に突然、王宮から「婚約命令」が下った。
相手は、王の右腕にして恐れられる冷酷宰相・ルシアス=ディエンツ公爵。
40を目前にしながら独身を貫き、感情を一切表に出さない男。
(……なぜ私が?)
けれど、その婚約は国を揺るがす「ある計画」の始まりだった。
【完結】騎士団長の旦那様は小さくて年下な私がお好みではないようです
大森 樹
恋愛
貧乏令嬢のヴィヴィアンヌと公爵家の嫡男で騎士団長のランドルフは、お互いの親の思惑によって結婚が決まった。
「俺は子どもみたいな女は好きではない」
ヴィヴィアンヌは十八歳で、ランドルフは三十歳。
ヴィヴィアンヌは背が低く、ランドルフは背が高い。
ヴィヴィアンヌは貧乏で、ランドルフは金持ち。
何もかもが違う二人。彼の好みの女性とは真逆のヴィヴィアンヌだったが、お金の恩があるためなんとか彼の妻になろうと奮闘する。そんな中ランドルフはぶっきらぼうで冷たいが、とろこどころに優しさを見せてきて……!?
貧乏令嬢×不器用な騎士の年の差ラブストーリーです。必ずハッピーエンドにします。
「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します
スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」
眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。
隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。
エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。
しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。
彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。
「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」
裏切りへのカウントダウンが今、始まる。
スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!
狂おしいほど愛しています、なのでよそへと嫁ぐことに致します
ちより
恋愛
侯爵令嬢のカレンは分別のあるレディだ。頭の中では初恋のエル様のことでいっぱいになりながらも、一切そんな素振りは見せない徹底ぶりだ。
愛するエル様、神々しくも真面目で思いやりあふれるエル様、その残り香だけで胸いっぱいですわ。
頭の中は常にエル様一筋のカレンだが、家同士が決めた結婚で、公爵家に嫁ぐことになる。愛のない形だけの結婚と思っているのは自分だけで、実は誰よりも公爵様から愛されていることに気づかない。
公爵様からの溺愛に、不器用な恋心が反応したら大変で……両思いに慣れません。
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
【完結】王子妃候補をクビになった公爵令嬢は、拗らせた初恋の思い出だけで生きていく
たまこ
恋愛
10年の間、王子妃教育を受けてきた公爵令嬢シャーロットは、政治的な背景から王子妃候補をクビになってしまう。
多額の慰謝料を貰ったものの、婚約者を見つけることは絶望的な状況であり、シャーロットは結婚は諦めて公爵家の仕事に打ち込む。
もう会えないであろう初恋の相手のことだけを想って、生涯を終えるのだと覚悟していたのだが…。
【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない
朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる