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第一話 拉致
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中央の国の首都、ペルシャンに構えた宿の一室。そこを借りていた一人の少女は、宿から出払うための荷造りをしていた。
作業に集中しているのか、彼女は訪ねてきた俺のことにも気づいていないようだ。
俺の名前はルシェフ・ブラウン。中央の国にあるギルド《ストルワルツ》に所属している冒険者パーティー《ストワルツ・ブレイズ》の雑用係だ。
「オリビア」
金髪の少女、オリビアが身支度を終えるのを見計らってから声をかける。
「ブラウンさん……いらしてたんですね」
「あぁ」
あのことで気落ちしているからか、彼女の声色がいつもより湿っぽく聞こえた。
彼女はうちのパーティー唯一の魔法職で、攻撃、補助、生活魔法のほぼ全てを一人で賄う生粋の魔法使いだ。
そして、彼女の持つ特別な能力が評価され、《沈黙の魔女》の二つ名も持っていた。
先程まで泣いていたのか、振り向いた彼女の目元が少し赤くなっていることに気づいた。
勿論、ギルドではそんな素振りは一切見せていない。恐らく、他のギルドメンバーに心配をかけたくなかったからだろう。
オリビアの様子を見る限り、俺がここにいることに驚いたりはしていないようだ。
彼女は自身が泊まっている宿のことを話してはいなかったので、そもそも俺がこの場所を知っていることがおかしいのだが、それにふれることをしてこない。
──いや、気にするだけの余裕すらないのかもしれない。
普段気丈に振る舞うことが多い彼女が、ここまで気落ちしているのはかなりレアなケースだ。
「考え直すつもりはないか?」
「貴方は私のことを買い被りすぎですよ。私には、皆を先導して立ち回れるだけの能力なんてありませんから」
「君こそ、自分の卑下しすぎていると思うけどな。君がその気になれば……」
話を聞いていたオリビアがゆっくりと近づいてきて俺の口元に人差し指を軽く当てる。これ以上話すなということだろう。
「昼に話した通り、私がいなくなれば済む話ですから……」
涙声で言いながら、それでも彼女は微笑む。あくまでも、考え直す気はなさそうだった。
「どうしても、駄目か?」
「はい」
「……そうか」
「!?」
そこまで確認したところで、片手を彼女の後頭部に回して逃げられないようにしてから、もう片方の手で睡眠薬を染み込ませたハンカチを持ち、彼女の鼻と口を覆う。
一瞬、彼女は目を大きく見開いたが、暴れる間もなく眠りについた。そのまま倒れそうになる彼女を支えると、少し彼女の髪の匂いにあてられたが、気にしないようにして彼女を抱き抱える。
抱き抱えていると、"ストルワルツの金の薔薇"とも呼ばれた彼女のルチルクォーツのような輝きを放つ煌びやかな金髪と、整った目鼻立ちがよく見えた。
そもそも、何故俺が彼女を拉致しようとしているのか。
彼女を拉致するまでに至った一連の全ては、彼の一言から始まった。
一月前、ダンジョン攻略を終えた俺たちは、所属するギルドの酒場で祝杯をあげていた。
酒樽は空になり、各人酔いもそれなりに回り始め、そろそろお開きにしようかというところで、酔ったアレスが普段なら自制している感情をぶちまけた。
「オリビア、好きだ」
「え…?」
アレスの突然の告白にオリビアが少し困ったように眉を潜めている。
元々アレスに思いを寄せていたパーティーメンバーのサラは、苦虫を潰したような顔になり、この事態を事前に予期していたパーティーメンバーのニコは、呆れ気味にため息を吐いた。
このままオリビアが彼を振れば、最悪このパーティーも解散になるだろう。パーティー間の色恋沙汰はそれだけ繊細な問題だ。
結果、オリビアは彼が酔った勢いで言っただけだと言い、ろくに相手をせず、それとなく振る形でその場を収めた。
アレスも振られた自覚はあるようだったが、それも明確なものではなかったため、未練がましく彼女にアプローチを続ける日々が続く。
だが、時間が立つにつれ彼の気持ちも変わり、プライドの高い彼は、いつしかオリビアを毛嫌いするようになっていき、パーティー内の空気も悪くなっていった。
そして今日、ついにアレスとサラの企てにより、オリビアはダンジョンで手に入れた竜種の魔石を窃盗した濡れ衣を着せられ、ギルドから追放されてしまった。
この魔石自体俺たちが手に入れたものなので、ギルド自体には損害が出たわけではないが、窃盗自体犯罪のため、彼らがその気になれば、憲兵が動いただろう。それを避けるために、ギルド長のナタカレス・ウェイバーは彼女をギルドから追放する形で解決を図ったようだ。
もし、脳筋のナタカレスではなく、サブマスターのアンナ・モルモッタがいれば、こうはならなかったと断言出るが、いないタイミングを狙ったのだろう。
彼女が追放されたとき、自身のいるパーティーに価値を見出だすことの出来なかった俺は、彼女についていくことを決意した。昼にそのことを彼女に伝えたが、そのときは断られたため、今に至る。
つまるところ、ついていくことが出来ないのなら連れて行くという結論に至っていた。
「お休み。オリビア」
眠った彼女を抱えて窓まで向かい、彼女のまとめた荷物を窓から投げ落とすと、俺も彼女を抱えたまま飛び降りる。
俺と荷物が着地する際に、風魔法を行使して衝撃をほとんどゼロにまで緩和させ、荷物は事前に窓の外に停めていた馬車の御者をしているレオナが受け止めてくれた。
着地の際に数人の目線が俺たちに向いたが、夜も遅かったために身の危険を感じたのか、それもすぐになくなった。
オリビアを馬車に乗せ、レオナからオリビアの荷物を受け取ると、それも馬車に積み込む。
「レオナ、出してくれ」
「うん」
最後に俺が馬車に乗り込むと、レオナが馬車をゆっくりと進め始める。
レオナは俺たちと同じく《ストルワルツ》に所属している冒険者パーティー、《スピリッツ・サーヴァント》に所属している冒険者だ。そして、彼女が持つヘルキャットの姓のせいで、《厄災の魔女》というあだ名も持っている。
《厄災の魔女》なんて大業なあだ名があるが、彼女は魔法に長けた少し大人しいだけのエルフだ。現に彼女の属するパーティー内でも、彼女は自身の才覚を遺憾なく発揮しているし、それはギルドからも評価されている。
今回の件も、彼女が信用に足る人物であると断言出来るからこそ、彼女にこの話を持ちかけた面があった。
勿論、彼女もパーティーに属している以上、何も言わずに何日も行方知れずという訳にはいかない。そこで、彼女と同じパーティーに所属しているマルヴィナ・ペインにパーティーメンバーへの口添えを頼んでおいた。
オリビアのギルド追放が突然だったため、レオナに御者を頼むのも突然になってしまったが、手はず通りマルヴィナがパーティーメンバーを説得しておいてくれるだろう。
馬車の中にいるのは、俺と眠っているオリビアだけだ。取り敢えず、事前に車内に積んでおいたバッグから縄を取り出して彼女を拘束する。
最後にしっかりと猿轡も噛ませ、彼女の拘束を終えた。
オリビアが何故拘束されているのかと言えば、目覚めた彼女が暴れないようにするためだ。
彼女が目覚めたときに彼女の説得と先の非礼を詫びる必要があるため、話し合う前に逃げられないようにするために、彼女を拘束する必要があった。
この馬車が向かうのは隣町のメクイーンだ。海鮮やワインが有名なメクイーンに着くまでは、馬車で二日かかる予定であり、レオナにはそこまでの御者を頼んでいた。
馬車に揺られること一時間、昼の段階でギルドのフクロウに手紙を預けて予約していた宿へと到着した。
レオナが送ったその手紙によって引き起こされた事件のことなど、今の俺には知る由もない。
作業に集中しているのか、彼女は訪ねてきた俺のことにも気づいていないようだ。
俺の名前はルシェフ・ブラウン。中央の国にあるギルド《ストルワルツ》に所属している冒険者パーティー《ストワルツ・ブレイズ》の雑用係だ。
「オリビア」
金髪の少女、オリビアが身支度を終えるのを見計らってから声をかける。
「ブラウンさん……いらしてたんですね」
「あぁ」
あのことで気落ちしているからか、彼女の声色がいつもより湿っぽく聞こえた。
彼女はうちのパーティー唯一の魔法職で、攻撃、補助、生活魔法のほぼ全てを一人で賄う生粋の魔法使いだ。
そして、彼女の持つ特別な能力が評価され、《沈黙の魔女》の二つ名も持っていた。
先程まで泣いていたのか、振り向いた彼女の目元が少し赤くなっていることに気づいた。
勿論、ギルドではそんな素振りは一切見せていない。恐らく、他のギルドメンバーに心配をかけたくなかったからだろう。
オリビアの様子を見る限り、俺がここにいることに驚いたりはしていないようだ。
彼女は自身が泊まっている宿のことを話してはいなかったので、そもそも俺がこの場所を知っていることがおかしいのだが、それにふれることをしてこない。
──いや、気にするだけの余裕すらないのかもしれない。
普段気丈に振る舞うことが多い彼女が、ここまで気落ちしているのはかなりレアなケースだ。
「考え直すつもりはないか?」
「貴方は私のことを買い被りすぎですよ。私には、皆を先導して立ち回れるだけの能力なんてありませんから」
「君こそ、自分の卑下しすぎていると思うけどな。君がその気になれば……」
話を聞いていたオリビアがゆっくりと近づいてきて俺の口元に人差し指を軽く当てる。これ以上話すなということだろう。
「昼に話した通り、私がいなくなれば済む話ですから……」
涙声で言いながら、それでも彼女は微笑む。あくまでも、考え直す気はなさそうだった。
「どうしても、駄目か?」
「はい」
「……そうか」
「!?」
そこまで確認したところで、片手を彼女の後頭部に回して逃げられないようにしてから、もう片方の手で睡眠薬を染み込ませたハンカチを持ち、彼女の鼻と口を覆う。
一瞬、彼女は目を大きく見開いたが、暴れる間もなく眠りについた。そのまま倒れそうになる彼女を支えると、少し彼女の髪の匂いにあてられたが、気にしないようにして彼女を抱き抱える。
抱き抱えていると、"ストルワルツの金の薔薇"とも呼ばれた彼女のルチルクォーツのような輝きを放つ煌びやかな金髪と、整った目鼻立ちがよく見えた。
そもそも、何故俺が彼女を拉致しようとしているのか。
彼女を拉致するまでに至った一連の全ては、彼の一言から始まった。
一月前、ダンジョン攻略を終えた俺たちは、所属するギルドの酒場で祝杯をあげていた。
酒樽は空になり、各人酔いもそれなりに回り始め、そろそろお開きにしようかというところで、酔ったアレスが普段なら自制している感情をぶちまけた。
「オリビア、好きだ」
「え…?」
アレスの突然の告白にオリビアが少し困ったように眉を潜めている。
元々アレスに思いを寄せていたパーティーメンバーのサラは、苦虫を潰したような顔になり、この事態を事前に予期していたパーティーメンバーのニコは、呆れ気味にため息を吐いた。
このままオリビアが彼を振れば、最悪このパーティーも解散になるだろう。パーティー間の色恋沙汰はそれだけ繊細な問題だ。
結果、オリビアは彼が酔った勢いで言っただけだと言い、ろくに相手をせず、それとなく振る形でその場を収めた。
アレスも振られた自覚はあるようだったが、それも明確なものではなかったため、未練がましく彼女にアプローチを続ける日々が続く。
だが、時間が立つにつれ彼の気持ちも変わり、プライドの高い彼は、いつしかオリビアを毛嫌いするようになっていき、パーティー内の空気も悪くなっていった。
そして今日、ついにアレスとサラの企てにより、オリビアはダンジョンで手に入れた竜種の魔石を窃盗した濡れ衣を着せられ、ギルドから追放されてしまった。
この魔石自体俺たちが手に入れたものなので、ギルド自体には損害が出たわけではないが、窃盗自体犯罪のため、彼らがその気になれば、憲兵が動いただろう。それを避けるために、ギルド長のナタカレス・ウェイバーは彼女をギルドから追放する形で解決を図ったようだ。
もし、脳筋のナタカレスではなく、サブマスターのアンナ・モルモッタがいれば、こうはならなかったと断言出るが、いないタイミングを狙ったのだろう。
彼女が追放されたとき、自身のいるパーティーに価値を見出だすことの出来なかった俺は、彼女についていくことを決意した。昼にそのことを彼女に伝えたが、そのときは断られたため、今に至る。
つまるところ、ついていくことが出来ないのなら連れて行くという結論に至っていた。
「お休み。オリビア」
眠った彼女を抱えて窓まで向かい、彼女のまとめた荷物を窓から投げ落とすと、俺も彼女を抱えたまま飛び降りる。
俺と荷物が着地する際に、風魔法を行使して衝撃をほとんどゼロにまで緩和させ、荷物は事前に窓の外に停めていた馬車の御者をしているレオナが受け止めてくれた。
着地の際に数人の目線が俺たちに向いたが、夜も遅かったために身の危険を感じたのか、それもすぐになくなった。
オリビアを馬車に乗せ、レオナからオリビアの荷物を受け取ると、それも馬車に積み込む。
「レオナ、出してくれ」
「うん」
最後に俺が馬車に乗り込むと、レオナが馬車をゆっくりと進め始める。
レオナは俺たちと同じく《ストルワルツ》に所属している冒険者パーティー、《スピリッツ・サーヴァント》に所属している冒険者だ。そして、彼女が持つヘルキャットの姓のせいで、《厄災の魔女》というあだ名も持っている。
《厄災の魔女》なんて大業なあだ名があるが、彼女は魔法に長けた少し大人しいだけのエルフだ。現に彼女の属するパーティー内でも、彼女は自身の才覚を遺憾なく発揮しているし、それはギルドからも評価されている。
今回の件も、彼女が信用に足る人物であると断言出来るからこそ、彼女にこの話を持ちかけた面があった。
勿論、彼女もパーティーに属している以上、何も言わずに何日も行方知れずという訳にはいかない。そこで、彼女と同じパーティーに所属しているマルヴィナ・ペインにパーティーメンバーへの口添えを頼んでおいた。
オリビアのギルド追放が突然だったため、レオナに御者を頼むのも突然になってしまったが、手はず通りマルヴィナがパーティーメンバーを説得しておいてくれるだろう。
馬車の中にいるのは、俺と眠っているオリビアだけだ。取り敢えず、事前に車内に積んでおいたバッグから縄を取り出して彼女を拘束する。
最後にしっかりと猿轡も噛ませ、彼女の拘束を終えた。
オリビアが何故拘束されているのかと言えば、目覚めた彼女が暴れないようにするためだ。
彼女が目覚めたときに彼女の説得と先の非礼を詫びる必要があるため、話し合う前に逃げられないようにするために、彼女を拘束する必要があった。
この馬車が向かうのは隣町のメクイーンだ。海鮮やワインが有名なメクイーンに着くまでは、馬車で二日かかる予定であり、レオナにはそこまでの御者を頼んでいた。
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