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第十七話 饒舌の魔女再び
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「ただいま~」
「おかえり」
休憩中、狼の乗り心地を確認がてら食料を探しに行っていたアメリアとジャックさんが帰ってくる。
どうやら戦果は上々だったようで、ラムネの実などのいくつかの果実を持ってきてくれた。
「ありがとう」
「ありがとうございます!」
「……ありがとう」
それぞれがアメリアからラムネの実を受け取り、それにかぶりつく。夕食前にはシャマに到着する予定なので、これだけあれば十分だろう。
休憩後、友好的なフェリアエル・ウルフたちの協力もあり、十五時を回った頃には偽の依頼状でシャマの検問を突破した。
シャマに着いた俺たちは、西側の見えるエメラルドグリーンの海を尻目に真っ直ぐに宿を目指す。
無事に宿まで到着し、ジャックさんがチェックインをしてくれたわけだが、ここで問題が発生した。
勿論、問題というのはジャックさんが受け付けに金貨が溢れんばかりに詰められた袋をドン!と置いて「この宿の一番良い部屋を頼む」と言ったことではない。
──俺たちは、単純に部屋割りで揉めていた。
「私、今日はルシェフさんと寝るから」
「そんなの駄目です!今日は私がブラウンさんと相部屋にするんです‼︎」
俺の袖を軽く引っ張るレオナに対し、オリビアが腕ごと引っ張ってくる。
「いやぁ、モテモテだね」
アメリアが今までに見せたことのないような良い笑顔で冷たくそう言い放つ。
「待て、俺はまだ何も……」
「……駄目?」
俺の声を聞いたレオナは、すごく哀しそうな表情で俺の目を覗き込んでくる。
「いや、別に駄目って言う訳じゃ……」
以前レオナを泣かせてしまった事もあり、レオナの哀しそうな表情に弱い面が際立ち、どっち付かずな返答をしてしまった。
「じゃあ、良いね」
「」
「あの、お客様。大変申し訳ないのですが、後ろに行列が出来ておりまして……」
ジャックさんの置いた金貨を見てから、淡白な態度から打って変わった受付から、申し訳なさそうに窘められる。
どうやら、大分話し込んでしまっていたようだ。後ろを見ると、既に何人かの客が列を作っていた。
◇ ◇ ◇
そんなこんなで一度列を外れたわけだが、論争は荒れるに荒れ、結果的に各人に部屋が一部屋割り当てられる形で何とか話が落ち着いた。
それから近場で夕食を摂り、再び宿に戻る。
「ルシェフ、いる?」
俺がベッドで寛いでいると、扉の向こうからアメリアの声が聞こえた。
「あぁ」
俺が返事をすると、ギィと扉の開く音が聞こえ、アメリアが部屋に入ってくる。
「どうかしたのか?」
俺がベッドに座り直して尋ねると、アメリアが楽しげな声色とは裏腹に、真剣な眼差しで真っ直ぐに見つめてくる。
「どうかしたのか?って、随分とご無沙汰だね。久しぶりに会ったから、色々と積もる話があるだけだよ」
「……」
積もる話というのは、もしかしなくても“あの話”なのだろう。自分でやらかした事とはいえ、少し頭が痛かった。
「あのときは手紙だけ残していきなりいなくなったから、皆心配したんだよ?」
「悪い……」
「何で、誰にも相談してくれなかったの?」
「……」
理由なんて言えるはずがなかった。少なくても、話して解決するような事でもないし、アメリアに余計な心配をかけることにしかならないからだ。
俺が答えあぐねているのを見たアメリアは、俺の前まで来ると少し屈んで俺の頬にそっと手を添える。
「まぁ、謝ってくれたし、今日はそれで良いけど、あんまり一人で抱え込まないでね」
「あぁ……」
「じゃあ、私からはそれだけ。西の国に着いたら、皆に捕まるだろうから覚悟しておいてね」
「あぁ」
伝えたいことを伝えて満足したのか、アメリアはそれだけ言い残して部屋を出ていった。
「ルシェフ・ブラウン、いるか?」
「どうかされたんですか?」
アメリアが去ってから数分、ジャックさんが俺の部屋を訪ねてきたようだ。
「扉を開けてくれないか?」
「すいません、すぐに開けます」
それだけ伝えて扉を開けると、自慢げに胸を張るオリビアと、彼女の後ろからそっと部屋の様子を窺うレオナの姿を確認することができた。
「結構似てませんでしたか?……イタッ!」
オリビアが自慢げにそう言ってきたので、彼女の頭に軽くチョップを喰らわせる。
どうやら、先程の声真似はオリビアの仕業だったようだ。
「迷惑だった……?」
「そんなことないよ」
レオナが俺の顔色を伺うようにそう聞いてきたので、怖がらせないようにそっと頭を撫でる。
「ルシェフ・ブラウン、いるか?」
部屋を訪ねてきた二人と談笑していると、今度は本物のジャックさんが訪ねてきたみたいだ。ついオリビアの方を見てしまったが、勿論声真似などではない。
「はい!今開けますね」
扉を開けると、ボトルワインを持ったジャックさんの姿があった。
「邪魔したか?」
「いえ!そんなことないです」
部屋にいる二人の姿を確認したジャックさんがそう言ったので、慌ててそれを否定する。
「それで、どのような……?」
「何、向こうで“良い物”が手に入ったのでな。それを開けようと思っただけだ」
ジャックさんが小さく笑みを浮かべながらボトルを軽く持ち上げる。
「そうでしたか。どうぞ」
ジャックさんを部屋に招き入れ、人数分のグラスを用意する。
「レオナは飲めるか?」
「うん」
あまり酒の強そうにないレオナにそう確認してみたが、取り敢えずは大丈夫みたいだ。
「これは、私もあれを出すしかないですね!」
オリビアが、やけに自信たっぷりに自身のマジックバッグを漁り、中からリティシュで買ったと思われる、丸く整形されたチーズの塊を取り出す。
「あ、私アメリアさん呼んでくる」
レオナはそれだけ言うと、そっと立ち上がり、部屋を出ていった。
「ズルいよ!お父さん。何で私だけ除け者にするの!」
「いや、まさか二人がいるとは思わなくてな……」
部屋に来るなり頬を膨らませていたアメリアを、ジャックさんが少し辿々しく宥める。
「珍しいですね。ジャックさんが、さしで飲みに来るなんて」
「何、たまには良かろう?“積もる話”もあったしな」
「そう、ですね……」
悪い顔で笑うジャックさんに、俺は乾いた笑いを返すしかなかった。
「もう、ブラウンさん!聞いてるんですか!!」
ワインを開けてから暫く経ち、案の定、騒ぎ始めた《饒舌の魔女》に絡まれる。隣で静かにワインを煽るジャックさんが、少し引き気味に横目でオリビアの様子をチラチラと見ていた。
「その、何だ。あまり抱え込むなよ」
レオナとアメリアが睡魔にやられ、《饒舌の魔女》が一度小休止を挟んでいた所で、ジャックさんが、ポツリとそう呟いた。
「はい。ありがとうございます」
どうやら、ジャックさんもあのときのことを気にしてくれていたみたいだった。
◇ ◇ ◇
時を同じくして、リティシュにある某宿屋の一室で、アーヴィン・ハスラーは、アリスから自身の所属するパーティー、《スピリッツ・サーヴァント》の今後の方針についての話を聞いていた。
「レオナを引き留めることには失敗したが、私たちも取り急ぎ西の国に行こうと思う」
「何故、このタイミングで西の国に?」
アリスの言葉を聞いたアーヴィンがそう聞き返す。少なくても、アーヴィンにはアリスがレオナ恋しさに西の国に行こうとしているわけではないことが理解できていた。
「レオナの“監視”だ。勿論、レオナが心配だということもあるが、それが父上から私に課せられた仕事だからな。ここまで話せば、何となくわかるだろ?」
「……」
アリスの言葉の真意を理解したアーヴィンが重々しく頷く。
アリスから何か情報提供があったわけではなかったが、アーヴィンはレオナがアリスにとって、いや、エルフ全体にとって特別な存在である可能性について考察していた。
今回のアリスの言葉によって、アーヴィンの中でそれが確信へと変わる。
その上、アリスは“警護”ではなく“監視”と言った。つまり、そういうことだった。
「このまま馬車で西の国を目指すのか?」
「いや、一度ペルシャンに戻る予定だ。依頼は失敗したが、その報告をしに《ストルワルツ》に寄った後、屋敷に戻ってクラウスの力を借りるつもりだ」
「成る程」
クラウスというのは、ヴァイス家で飼育している、アリス用に育てられた小竜の名前だ。
竜馬も普通の馬車に比べればかなりの速度が出るが、それでも小竜の比ではない。
彼らのペルシャン行きは依頼の報告義務を果たすためということもあるが、何より、レオナたちが黒竜で移動しているため、それに追い付くためには小竜の力が必要だとアリスが考えたためだった。
「一先ずは夕食を兼ねてその事を他のメンバーにも伝えに行こうか」
「あぁ」
アリスが椅子から立ち上がり、扉の方へと向かう。アーヴィンがそれに追随する形で、二人は部屋を出ていった。
「おかえり」
休憩中、狼の乗り心地を確認がてら食料を探しに行っていたアメリアとジャックさんが帰ってくる。
どうやら戦果は上々だったようで、ラムネの実などのいくつかの果実を持ってきてくれた。
「ありがとう」
「ありがとうございます!」
「……ありがとう」
それぞれがアメリアからラムネの実を受け取り、それにかぶりつく。夕食前にはシャマに到着する予定なので、これだけあれば十分だろう。
休憩後、友好的なフェリアエル・ウルフたちの協力もあり、十五時を回った頃には偽の依頼状でシャマの検問を突破した。
シャマに着いた俺たちは、西側の見えるエメラルドグリーンの海を尻目に真っ直ぐに宿を目指す。
無事に宿まで到着し、ジャックさんがチェックインをしてくれたわけだが、ここで問題が発生した。
勿論、問題というのはジャックさんが受け付けに金貨が溢れんばかりに詰められた袋をドン!と置いて「この宿の一番良い部屋を頼む」と言ったことではない。
──俺たちは、単純に部屋割りで揉めていた。
「私、今日はルシェフさんと寝るから」
「そんなの駄目です!今日は私がブラウンさんと相部屋にするんです‼︎」
俺の袖を軽く引っ張るレオナに対し、オリビアが腕ごと引っ張ってくる。
「いやぁ、モテモテだね」
アメリアが今までに見せたことのないような良い笑顔で冷たくそう言い放つ。
「待て、俺はまだ何も……」
「……駄目?」
俺の声を聞いたレオナは、すごく哀しそうな表情で俺の目を覗き込んでくる。
「いや、別に駄目って言う訳じゃ……」
以前レオナを泣かせてしまった事もあり、レオナの哀しそうな表情に弱い面が際立ち、どっち付かずな返答をしてしまった。
「じゃあ、良いね」
「」
「あの、お客様。大変申し訳ないのですが、後ろに行列が出来ておりまして……」
ジャックさんの置いた金貨を見てから、淡白な態度から打って変わった受付から、申し訳なさそうに窘められる。
どうやら、大分話し込んでしまっていたようだ。後ろを見ると、既に何人かの客が列を作っていた。
◇ ◇ ◇
そんなこんなで一度列を外れたわけだが、論争は荒れるに荒れ、結果的に各人に部屋が一部屋割り当てられる形で何とか話が落ち着いた。
それから近場で夕食を摂り、再び宿に戻る。
「ルシェフ、いる?」
俺がベッドで寛いでいると、扉の向こうからアメリアの声が聞こえた。
「あぁ」
俺が返事をすると、ギィと扉の開く音が聞こえ、アメリアが部屋に入ってくる。
「どうかしたのか?」
俺がベッドに座り直して尋ねると、アメリアが楽しげな声色とは裏腹に、真剣な眼差しで真っ直ぐに見つめてくる。
「どうかしたのか?って、随分とご無沙汰だね。久しぶりに会ったから、色々と積もる話があるだけだよ」
「……」
積もる話というのは、もしかしなくても“あの話”なのだろう。自分でやらかした事とはいえ、少し頭が痛かった。
「あのときは手紙だけ残していきなりいなくなったから、皆心配したんだよ?」
「悪い……」
「何で、誰にも相談してくれなかったの?」
「……」
理由なんて言えるはずがなかった。少なくても、話して解決するような事でもないし、アメリアに余計な心配をかけることにしかならないからだ。
俺が答えあぐねているのを見たアメリアは、俺の前まで来ると少し屈んで俺の頬にそっと手を添える。
「まぁ、謝ってくれたし、今日はそれで良いけど、あんまり一人で抱え込まないでね」
「あぁ……」
「じゃあ、私からはそれだけ。西の国に着いたら、皆に捕まるだろうから覚悟しておいてね」
「あぁ」
伝えたいことを伝えて満足したのか、アメリアはそれだけ言い残して部屋を出ていった。
「ルシェフ・ブラウン、いるか?」
「どうかされたんですか?」
アメリアが去ってから数分、ジャックさんが俺の部屋を訪ねてきたようだ。
「扉を開けてくれないか?」
「すいません、すぐに開けます」
それだけ伝えて扉を開けると、自慢げに胸を張るオリビアと、彼女の後ろからそっと部屋の様子を窺うレオナの姿を確認することができた。
「結構似てませんでしたか?……イタッ!」
オリビアが自慢げにそう言ってきたので、彼女の頭に軽くチョップを喰らわせる。
どうやら、先程の声真似はオリビアの仕業だったようだ。
「迷惑だった……?」
「そんなことないよ」
レオナが俺の顔色を伺うようにそう聞いてきたので、怖がらせないようにそっと頭を撫でる。
「ルシェフ・ブラウン、いるか?」
部屋を訪ねてきた二人と談笑していると、今度は本物のジャックさんが訪ねてきたみたいだ。ついオリビアの方を見てしまったが、勿論声真似などではない。
「はい!今開けますね」
扉を開けると、ボトルワインを持ったジャックさんの姿があった。
「邪魔したか?」
「いえ!そんなことないです」
部屋にいる二人の姿を確認したジャックさんがそう言ったので、慌ててそれを否定する。
「それで、どのような……?」
「何、向こうで“良い物”が手に入ったのでな。それを開けようと思っただけだ」
ジャックさんが小さく笑みを浮かべながらボトルを軽く持ち上げる。
「そうでしたか。どうぞ」
ジャックさんを部屋に招き入れ、人数分のグラスを用意する。
「レオナは飲めるか?」
「うん」
あまり酒の強そうにないレオナにそう確認してみたが、取り敢えずは大丈夫みたいだ。
「これは、私もあれを出すしかないですね!」
オリビアが、やけに自信たっぷりに自身のマジックバッグを漁り、中からリティシュで買ったと思われる、丸く整形されたチーズの塊を取り出す。
「あ、私アメリアさん呼んでくる」
レオナはそれだけ言うと、そっと立ち上がり、部屋を出ていった。
「ズルいよ!お父さん。何で私だけ除け者にするの!」
「いや、まさか二人がいるとは思わなくてな……」
部屋に来るなり頬を膨らませていたアメリアを、ジャックさんが少し辿々しく宥める。
「珍しいですね。ジャックさんが、さしで飲みに来るなんて」
「何、たまには良かろう?“積もる話”もあったしな」
「そう、ですね……」
悪い顔で笑うジャックさんに、俺は乾いた笑いを返すしかなかった。
「もう、ブラウンさん!聞いてるんですか!!」
ワインを開けてから暫く経ち、案の定、騒ぎ始めた《饒舌の魔女》に絡まれる。隣で静かにワインを煽るジャックさんが、少し引き気味に横目でオリビアの様子をチラチラと見ていた。
「その、何だ。あまり抱え込むなよ」
レオナとアメリアが睡魔にやられ、《饒舌の魔女》が一度小休止を挟んでいた所で、ジャックさんが、ポツリとそう呟いた。
「はい。ありがとうございます」
どうやら、ジャックさんもあのときのことを気にしてくれていたみたいだった。
◇ ◇ ◇
時を同じくして、リティシュにある某宿屋の一室で、アーヴィン・ハスラーは、アリスから自身の所属するパーティー、《スピリッツ・サーヴァント》の今後の方針についての話を聞いていた。
「レオナを引き留めることには失敗したが、私たちも取り急ぎ西の国に行こうと思う」
「何故、このタイミングで西の国に?」
アリスの言葉を聞いたアーヴィンがそう聞き返す。少なくても、アーヴィンにはアリスがレオナ恋しさに西の国に行こうとしているわけではないことが理解できていた。
「レオナの“監視”だ。勿論、レオナが心配だということもあるが、それが父上から私に課せられた仕事だからな。ここまで話せば、何となくわかるだろ?」
「……」
アリスの言葉の真意を理解したアーヴィンが重々しく頷く。
アリスから何か情報提供があったわけではなかったが、アーヴィンはレオナがアリスにとって、いや、エルフ全体にとって特別な存在である可能性について考察していた。
今回のアリスの言葉によって、アーヴィンの中でそれが確信へと変わる。
その上、アリスは“警護”ではなく“監視”と言った。つまり、そういうことだった。
「このまま馬車で西の国を目指すのか?」
「いや、一度ペルシャンに戻る予定だ。依頼は失敗したが、その報告をしに《ストルワルツ》に寄った後、屋敷に戻ってクラウスの力を借りるつもりだ」
「成る程」
クラウスというのは、ヴァイス家で飼育している、アリス用に育てられた小竜の名前だ。
竜馬も普通の馬車に比べればかなりの速度が出るが、それでも小竜の比ではない。
彼らのペルシャン行きは依頼の報告義務を果たすためということもあるが、何より、レオナたちが黒竜で移動しているため、それに追い付くためには小竜の力が必要だとアリスが考えたためだった。
「一先ずは夕食を兼ねてその事を他のメンバーにも伝えに行こうか」
「あぁ」
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