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もちだ すしの

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大音量で携帯のアラームが鳴り俺は目を覚ます。

「ん~、もう朝だ、、うわっ8時すぎてるじゃん!」

朝が苦手な俺は大音量で何回もアラームをかけるけどいつだって1回目で起きられた試しはない。また遅刻ギリギリに登校するわけにはいかず慌てて起きて支度をする。その場にスウェットを脱ぎ捨ててふと思い出す。

「あっ、今日光生が来るんだった!でも片付けてる暇はない、、」

散らかっていても光生なら笑って許してくれるだろうとそのままで家を出る。両親は共働きで朝も早ければ帰ってくるのも遅い。別に貧乏なわけではなく働くのが好きみたいだから良いけど起こしてくれる人がいないのは困る。

今日も走って登校しなんとか学校に間に合い教室に入って席に向かう。

「あっ!光生おはよー!」

先に来ていた光生に声をかける。

「おはよ。ふふっ、また走ってきたの?髪ボサボサ。」

ニコニコ話す光生がやっぱり今日もイケメンでクラスの人もこちらを見ている。

「あっ、いやこれは、とてつもない強い風が吹いて、、」

なぜか恥ずかしくなり嘘をついてしまう。

「ははっ!そっかそっか。」

たぶんバレているであろう嘘に光生は優しく返事をしてくれ乱れた髪を手櫛で整えてくれる。こんなイケメンにそんなことをされたことは人生であるわけもなく照れてしまい下を向く。

「はい、綺麗になった。」

「う、うん!ありがと!」

「ん~。」

顔を上げお礼を言うと光生はニコッと笑い緩い返事をする。それを見ていたクラスメイトの女の子達はキャーキャー言っているけど俺もその気持ちはすごくわかる。こんなにモテるのに本当に今日用事がなかったのかなと思い聞いてみる。

「あのさ、今日のゲームの約束覚えてる?」

「もちろん。俺のこと記憶力ないと思ってる?」

クスクス笑いながら当たり前のように答えてくれる。

「あっ、いや、モテるのに女の子と用事あったりしたらあれだなと思って、、」

「ん~、俺は涼ちゃん優先だから他に用事入れないよ。」

なんで俺優先なんだ?ていうかちゃん付け気に入ったのか?なんて疑問がいっぱいあるのに丁度先生が来て聞けずに席に着いた。

そして今日もHRやら掃除やらで午前中には終わった。

「よーし!光生帰るぞ!早くゲームしよー!」

やっとクリアできることが嬉しくてウキウキで学校を出て一緒に俺の家へ向かう。

「ふふっ、なんか楽しそうだね。」

「そりゃ学校も早く終わってゲームもクリアできるなんて最高じゃん!」

なかなか進まないゲームもクリアできれば違うステージに行けるし楽しみだ。

「いやまだクリアできるとは決まってないしそんなに期待しないでよ。」

「いやクリアできなかったら俺は本当に泣くかもしれない、、一刻も早く帰ろう!」

「はいはい。帰ろう帰ろう。」

話しながら帰るとあっという間に家に着く。

「あ、俺の両親共働きで家にいないけど気にせず上がって!」

「そうなんだ。おじゃまします。」

「俺の部屋2階だから先に上がってて!飲み物持ってくる!」

「わかった。ありがと。」

光生を先に部屋に案内して飲み物を取りに行ったときにスウェットやら布団やらを散らかしていることを思い出し急いで俺も部屋に行く。









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