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しおりを挟む「次の問題も同じ感じでやると解けるよ。」
光生は隣で真剣に教えてくれているけど今の俺は勉強のことなんて頭に入らない。光生の袖をぎゅっと掴むと俺の方を向いてくれる。
「どうした?疲れた?ちょっと休憩しよっか。」
俺の大好きな優しい顔で微笑んでくれるから少しおねだりしてみる。
「………ねぇ、ちゅーしたい。」
「ふふっ、どうしたの急に。」
「……勉強終わってからじゃないとちゅーしちゃだめ?」
「んーん、全然だめじゃない。」
光生はそっとキスしてくれたけど一瞬で離れる唇に俺は名残惜しくなる。
「ん…もうちょっと、して……」
「え~、だってこの前もうえっちなことはしないって言ってなかった?」
急にいじわるな顔をして言う光生はなんだか楽しそうだ。
「……うぅ……それは、その……」
「俺あの時傷ついたなぁ~もう誘ったりしないって言われたの超ショックだったな~。」
光生はあからさまに悲しそうな顔をする。
「だってぇ……」
あの時は恥ずかしくてそう言ってしまっただけだ。本当は俺だってしたい。なのに素直になれずそう言えなくて言葉に詰まってしまう。涙目になり俯く俺のほっぺたにすぐに光生の手が触れる。
「うそ。ごめんね、いじわるなこと言って。顔見せて?」
全然いじわるじゃない。いつだって光生は俺に優しくしてくれる。顔を上げて光生に自らキスをした。
「…っん…もうしないって言ってごめんね……」
すると光生は幸せそうに微笑む。
「初めて涼からキスしてくれた。」
その嬉しそうな顔に俺は我慢できなくなり光生の膝に乗って何度もキスをした。
前に光生がしてくれたみたいな長いキスをしたいのにどうやっていいかわからない俺は何回もちゅっちゅっと必死にキスをする。
それに気づいているのか、ふふっと笑うだけで光生からはしてこない。顔を離してじっと目を見つめると腰に手を回される。
「もう終わり?」
「俺、、光生みたいに、うまくできない、、」
「んーん、上手だったよ。涼からのキスで俺トロトロになっちゃった。」
ニコッと笑って褒めてくれる。それに俺は胸がギュッとなり抱きつくとふわっと光生の匂いがしてくるからすーっと息を吸いこんだ。
「ん、、いい匂いする。光生の匂い大好き、、、あっ!俺の1番の大好物、光生の匂いだ!!」
光生が優しくぎゅっとしてくれるたびに香ってくるこの匂いが大好きだ。
「大好物って食べ物だけと思ってたらしょーこ先生が食べ物じゃなくてもなんでも好きなので良いって言ってた!だから俺の1番の大好物は光生だね!」
俺の言葉を聞くとさらにぎゅっと強く抱きしめてくれる光生はずっと黙っていて不安になる。
「こ、こう?どうしたの?」
「んーん、なんでもない。」
光生の声は少し震えていて俺は体を離そうとするけど力が強くて全く動けない。
「もしかして次は光生が甘えたくなったの?じゃあいっぱいよしよししてあげる!」
頭や背中をいっぱい撫でるといつもの光生の笑い声がして体を離される。
「ふふっ、ありがと。俺のことすっごい甘やかしてくれる!」
いつもの声なのに光生の顔はなぜか泣きそうで両手を当てほっぺたをすりすりと撫でる。すると俺の大好きないつもの笑顔を見せてくれる。
「ほっぺたもよしよししてくれるの?」
「ん。笑顔になった!」
その瞬間光生はゆっくり俺を押し倒した。
「さっきの続きする?」
あ、いつもの光生だ。
「ん、、する。」
ニッと笑った光生は俺に覆い被さりキスをした。
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