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中学生
またか・・・呼び出し
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学校帰りに、熱心に先輩が部活勧誘をしていて
たまたま公園に寄って帰ろうとしたら、先輩に声をかけられた
「ねぇ!部活決まった?部活決めてないならバスケ部に入らない??」
と
その先輩は小学生時代から顔見知りのK先輩
「部活は決まってませんが・・・バスケ部は・・・」
バスケ部は嫌な思い出がある
小学生のバスケ部仮入部の時を思い出す
のちにC子は謝罪してくれ、和解していたが、A子とB子は仮入部の時以来話していない
A子もB子もバスケ部に入部したのは知っていた
A子は2つ上の姉がおり、その姉がバスケ部のキャプテンだった
お姉ちゃんっ子だったA子は入学式の翌日には入部届を出していた
A子と一緒は嫌だな・・・
そう思い、声をかけてくれた先輩に
「せっかく声をかけてもらったけど、バスケ部は入部しません」
と、言った
「そっか~。まぁ気が変わったらおいでよ!」
と、サバサバした先輩だったのでしつこく勧誘もなく、その場は終わった
「部活どうしようかな~」なんて考えながら翌日教室に向かった
席につくと
「今日、席替えするんだって!」
と、Mくんが話しかけてきた
入学後、Mくんは相変わらず人気で先輩からも
「Mカッコイイ・・・」
と、わざわざ1年のクラスにMくんを見に来るぐらいだった
Mくんとは相変わらず名前呼びの関係
一番仲が良い女子は私だったし、苗字ではなく、名前で呼ばれてる女子も私だけだった
相変わらず、Y子のようにMくんが好きな女子からは度々呼び出された
なかには3年の先輩もいた
「ちょっといい?あんたに話あるんだけど?」
いきなり3年の女子の先輩3人に放課後呼び出された
場所はベタな体育館裏
何かそういう【呼び出しの場所なら、体育館裏へ!】みたいな定義でもあるの?w
先輩3人に囲まれ、聞かれる内容はわかっていた
「あんた、Mと仲良いけど、つきあってんの?」
はい、きたー!思ってた通りの質問!
思わず私は笑ってしまった
案の定、火に油を注いだけど・・・
「いえ、つきあってませんよ?だって私とっくの前にフラれてますから」
正直に話した
だって、事実だから
すると
「はぁ?フラれたのに、仲良くしてんの?だせぇ!今からMに『あんたの事嫌いだから話しかけないで』って言ってこい。そしたら、許してやるよ」
と・・・
・・?・・・・!?許すって何!????
訳もわからず、めんどくさいなと思ったその時に
「あれー?みほこじゃん!久しぶり!!!」
と声をかけてくれた人がいた
昔、隣の家に住んでいた、みほこを傘で殴った幼馴染のお兄ちゃん(Tちゃん)だった
幼馴染は暴力的で嫌いだったけど、Tちゃんは好きだった
自転車の乗り方を教えてくれたり、まだ小学生に上がる前に一緒に庭でプール遊びをしたり
ただ、引っ越してからはあまり関りがなかった
学校は同じだったけど、3つ年上だったTちゃんとは同じ学校に通っていたのも3年間だったから
この時が本当に久しぶりだった
「Tちゃん!久しぶり!!!」
久しぶりに会えたこと、話せたことが嬉しかったので、怖い3年の先輩に呼び出されていたことを一瞬忘れ、Tちゃんのほうへ向かった
「大きくなったな~!うちの弟とは相変わらず話さないのか?」
と、Tちゃんに聞かれたので
「同じクラスにならないし、知らない。そういえば何年も話してないかも」
まさか実の兄であるTちゃんに「嫌いだから話さない!」なんて言えるわけもなく、適当にごまかした
「そっか。まぁ兄である俺に免じて仲良くしてやってくれよ?」
そういうと、さっきまで怖い顔していた3年女子が
「T先輩!こんにちは!!!」
と、般若の顔から一瞬でチワワのような顔に変わり、上目遣いにTちゃんを見た
「ん?あぁ~お前らか。え?なんでみほこと一緒にいるの?接点あったっけ?」
Tちゃんにそんな事を言われ、3年女子組は
「友達になったんです!今日!ねー?みほこちゃん!」
と、態度を明らかに変えてきた
は???友達???さっきまでの勢いどこにいった????
何も答えず、ただ目が点になっていたと思う私をTちゃんが見て
「みほこに何かしたら、俺、許さないよ?きっと俺の周りも動くよ?」
と、一言いった
その時は意味なんてわからなかったけど、その一言で3年女子が黙った
そして翌日から、なぜか3年女子に付きまとわれるようになった
イジメとかではなく、ただの先輩後輩として仲良くしてほしいと3年女子に頼まれた
仲良くなってから聞いた話によれば
「T先輩は、憧れの先輩だった。見た目も中身も全てが好き」
ただ、T先輩はタバコも喧嘩も当時の言葉でいうなら不良だった
「そんな先輩に対して『Tちゃん』なんて呼べるみほこがすごいと思った」
「T先輩のこともそうだけど、Mの事もフラれたのに仲良しでいられるなんて本当は羨ましかった」
「だから、みほこと仲良くしたいと思った」
だそうだ
利己的というか、保身的というか・・・
とにかく入学したての頃の、3年女子による呼び出しは思いがけない形で終わった
たまたま公園に寄って帰ろうとしたら、先輩に声をかけられた
「ねぇ!部活決まった?部活決めてないならバスケ部に入らない??」
と
その先輩は小学生時代から顔見知りのK先輩
「部活は決まってませんが・・・バスケ部は・・・」
バスケ部は嫌な思い出がある
小学生のバスケ部仮入部の時を思い出す
のちにC子は謝罪してくれ、和解していたが、A子とB子は仮入部の時以来話していない
A子もB子もバスケ部に入部したのは知っていた
A子は2つ上の姉がおり、その姉がバスケ部のキャプテンだった
お姉ちゃんっ子だったA子は入学式の翌日には入部届を出していた
A子と一緒は嫌だな・・・
そう思い、声をかけてくれた先輩に
「せっかく声をかけてもらったけど、バスケ部は入部しません」
と、言った
「そっか~。まぁ気が変わったらおいでよ!」
と、サバサバした先輩だったのでしつこく勧誘もなく、その場は終わった
「部活どうしようかな~」なんて考えながら翌日教室に向かった
席につくと
「今日、席替えするんだって!」
と、Mくんが話しかけてきた
入学後、Mくんは相変わらず人気で先輩からも
「Mカッコイイ・・・」
と、わざわざ1年のクラスにMくんを見に来るぐらいだった
Mくんとは相変わらず名前呼びの関係
一番仲が良い女子は私だったし、苗字ではなく、名前で呼ばれてる女子も私だけだった
相変わらず、Y子のようにMくんが好きな女子からは度々呼び出された
なかには3年の先輩もいた
「ちょっといい?あんたに話あるんだけど?」
いきなり3年の女子の先輩3人に放課後呼び出された
場所はベタな体育館裏
何かそういう【呼び出しの場所なら、体育館裏へ!】みたいな定義でもあるの?w
先輩3人に囲まれ、聞かれる内容はわかっていた
「あんた、Mと仲良いけど、つきあってんの?」
はい、きたー!思ってた通りの質問!
思わず私は笑ってしまった
案の定、火に油を注いだけど・・・
「いえ、つきあってませんよ?だって私とっくの前にフラれてますから」
正直に話した
だって、事実だから
すると
「はぁ?フラれたのに、仲良くしてんの?だせぇ!今からMに『あんたの事嫌いだから話しかけないで』って言ってこい。そしたら、許してやるよ」
と・・・
・・?・・・・!?許すって何!????
訳もわからず、めんどくさいなと思ったその時に
「あれー?みほこじゃん!久しぶり!!!」
と声をかけてくれた人がいた
昔、隣の家に住んでいた、みほこを傘で殴った幼馴染のお兄ちゃん(Tちゃん)だった
幼馴染は暴力的で嫌いだったけど、Tちゃんは好きだった
自転車の乗り方を教えてくれたり、まだ小学生に上がる前に一緒に庭でプール遊びをしたり
ただ、引っ越してからはあまり関りがなかった
学校は同じだったけど、3つ年上だったTちゃんとは同じ学校に通っていたのも3年間だったから
この時が本当に久しぶりだった
「Tちゃん!久しぶり!!!」
久しぶりに会えたこと、話せたことが嬉しかったので、怖い3年の先輩に呼び出されていたことを一瞬忘れ、Tちゃんのほうへ向かった
「大きくなったな~!うちの弟とは相変わらず話さないのか?」
と、Tちゃんに聞かれたので
「同じクラスにならないし、知らない。そういえば何年も話してないかも」
まさか実の兄であるTちゃんに「嫌いだから話さない!」なんて言えるわけもなく、適当にごまかした
「そっか。まぁ兄である俺に免じて仲良くしてやってくれよ?」
そういうと、さっきまで怖い顔していた3年女子が
「T先輩!こんにちは!!!」
と、般若の顔から一瞬でチワワのような顔に変わり、上目遣いにTちゃんを見た
「ん?あぁ~お前らか。え?なんでみほこと一緒にいるの?接点あったっけ?」
Tちゃんにそんな事を言われ、3年女子組は
「友達になったんです!今日!ねー?みほこちゃん!」
と、態度を明らかに変えてきた
は???友達???さっきまでの勢いどこにいった????
何も答えず、ただ目が点になっていたと思う私をTちゃんが見て
「みほこに何かしたら、俺、許さないよ?きっと俺の周りも動くよ?」
と、一言いった
その時は意味なんてわからなかったけど、その一言で3年女子が黙った
そして翌日から、なぜか3年女子に付きまとわれるようになった
イジメとかではなく、ただの先輩後輩として仲良くしてほしいと3年女子に頼まれた
仲良くなってから聞いた話によれば
「T先輩は、憧れの先輩だった。見た目も中身も全てが好き」
ただ、T先輩はタバコも喧嘩も当時の言葉でいうなら不良だった
「そんな先輩に対して『Tちゃん』なんて呼べるみほこがすごいと思った」
「T先輩のこともそうだけど、Mの事もフラれたのに仲良しでいられるなんて本当は羨ましかった」
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