心中雪-my heart is always in the snow-

みほこ

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中学生

ラブレター

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3年女子に呼び出される前、クラスで席替えがあった

担任の変な席替え方法に最初は戸惑った

「まずは、男子から座りたい席に自分のシャーペンでもハンカチでもなんでもいいから私物を置いて~。女子はその間廊下で待機。教室の中は見ないように」

そう言って、男子のみ教室に残り、女子は廊下へ出た

「え~、どこに座ろう?」
「なるだけ、近いところに座ろうね」

など、いろいろな会話が飛び交った

私は・・・

Mの近くがいいけど、窓際がいいな

なんて考えてたけど口には出さなかった

フラれてもまだ好きの気持ちがあることを悟られないように
Mに言われた、『お前は一生俺の親友!』という言葉を何度も反芻はんすうしてた

「よし、じゃあ男子は決まったな。今度は女子~。男子と交代で教室に入れ~」

と、担任の声が聞こえてきた

Mが持っていそうな物は~などと考えながら教室内を歩く

Mは窓際を選ぶだろうなと思っていた
というのも、前にMと話してるときに

「窓際って日が当たって気持ちいいよな~。俺も窓際の席になりたかった」

という会話があったから

窓際を見てみるとサッカー柄のハンカチが机にあった

ここかな?

そう思い、自分のシャーペンを置く

そこは窓際の一番前の席

今、考えるとMは背が高いから一番前の席なんて選ばないのに・・・

「よし、女子も決まったな!じゃあ男子入ってきていいぞ~」

と、担任が廊下にいた男子たちを呼んだ

私の隣に座ったのはMではなく、Wくんだった

私はWくんが少し苦手だった

Wくんのお兄ちゃんは不良のリーダーだったし、Wくんはいつも髪型を気にしていて、休み時間になると廊下の水道で前髪を何度も何度も濡らしては整える
「俺、カッコイイだろ?」
と、平気で発言する、ナルシストタイプだったから

「隣、みほこか。初めてだね。よろしく」

と、Wくんに言われ

「うん、よろしく」

と言いながらMが隣じゃなかった事のがっかり感が半端なかった

Mは私が選んだ窓際の一番後ろの席だった

「えー、隣Mなの~!?やだやだ~Wだと思ったのに~」

と、甲高い声が聞こえてきた

Wの事が好きだったO子だった

O子は前からWの事が好きといろんな女子に言いまわっていたので、私も知っていた

釘を刺していたのだと思う

当時の女子は

「私は〇〇が好き!だから取らないでね!」

と、謎の先制の圧をかけていた

私がMに告白したことを知るのは仲良しのEちゃんのみだった

ある日の授業中にWからノートを破ったメモを渡された

「みほこの好きなやつって誰?俺の知ってるやつなら協力する。俺も好きな女がいるんだ。だからお互い協力しないか?好きなやつ教えてくれ。俺も教える」

と書いてあった

「いいよ」

と返事をしたら、また手紙がきた

「じゃあ、お互い好きなやつの名前を書いて交換しよう。でも紙を見るのは家に帰ってから。絶対約束な!ほかのやつにも内緒で!」

と書いてあったので、私は一言Mの名前を書いた

全然違う人の名前を書いておけばよかったなぁと思うが、まだ子供だった私は馬鹿正直に書いてしまったのだ

そして交換した手紙をその場では開けず、お互い帰ってから開けることを約束し、下校の時間になった

歩きながら、手紙の中身が気になって仕方なかったので
1人だし、いっか
と思い、Wくんから渡された手紙を開けた

「俺の好きなやつは、みほこだよ。小学生の頃から好きだった。できれば両想いになりたい。俺とつきあってください」

と、自画像のイラスト付きで書かれた手紙だった

私は最低な行為をしてしまう

手紙をコンビニのごみ箱に捨ててしまったのだ

中を見てはいけないものを見た気になってしまって、家に持ち帰れない、かといって学校の人に知られたら・・・と思うと、目の前にあったコンビニに入り即座に捨ててしまったのだ

Wくんの好意を踏みにじる形になってしまったことは本当に反省している

ちなみに今でもナルシストは嫌いです

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