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07 夜会(2/2)
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ヴェルディーンから離れたクレシュは一人、いくつかの社交的挨拶をこなす。
口数が多い方ではないし社交は得意ではないが、感情が出ない厳しい無表情で言葉少なに話していると、立派な体格と相まって何となく堂々として見えるから得である。
無論、それを不遜で傲慢と受け止める者もいるようだが、怖すぎて面と向かっては文句を言い辛いようだ。そしてその誤解を解くための表情筋をクレシュは持ち合わせていない。諦観をもって放置した。
そんな風に、少なくとも表面上は無難に過ぎていった。
そんな中、髭を生やした40代の男性が挨拶に来た。彼も伯爵だという。が、クレシュが拝受した伯爵位より扱いは下になるらしい。この辺はどうにもややこしい。
彼はやや大袈裟な表情で言った。
「女性がそのような衣装で現れるとは驚いたよ」
「そうか」
厄介そうなのでそれ以上のコメントをしない。話の枕詞なのか肯定か否定か。9:1:90といったところか。こちらから水を向けてやる必要はない。
男は一瞬怯んだようだが笑顔で続けた。
「騎士の仕事をされてると聞いたが、そのせいだろうか。女性が肩肘張って男性のふりをするのを見るのは悲しいものだ。折角女性なのだから、女性らしい美しさを諦める必要はないのだよ?」
勘違い男過ぎてどこから突っ込んでいいやら。さて、どうしたものか。
この夜会では大人しくしていようかと思っていたが、無難に流すと、見下し貶めていい奴だと舐められて増長されそうだ。男社会にありがちなマウンティング劇場だ。
突っぱねておくか。
「男性の真似などしたことはない。動きやすくて丈夫な服を男性服として独占することもなかろう。
服も仕事も、単に人間として私として在るべきように在るだけで性別とは無縁だ。
女性は美しさやドレスや戦わないことを求めるものであってほしいというのは、貴殿の願望にすぎない」
男は口を開いて数秒固まった。そしてみるみる顔に朱が差す。
口を開け閉めして言うべき言葉を迷ったようだが、ギラギラした目で睨んでくる。口の端だけで作った笑みが下品だ。
「いやはや。頑固で理屈っぽい女性は嫌われると君も知っておいた方がいい。やはり顔の傷を気にして意固地になってしまったのかな?
女性の集まる場では少しの傷でも笑われ貶められるようなこともあるとか。女性は怖いものだからね」
周囲でいくつか息を飲む音がする。
山程的外れな中傷が含まれた台詞だ。しかし貴族にとっては傷のくだりがショックだったようだ。気遣うふりで女性の顔の傷をこうもおおっぴらに攻撃するのは相当卑劣に当たる。
クレシュはこの傷を誇っているが、本当に気にしている淑女ならトラウマになりそうだ。
冷たい灰色の目を細めて言った。
「女性の知性を恐れる上、性格に難がある貴殿のような男性に好かれては、女性達も困るだろう。
それに、女性を貶め攻撃するのは女性より圧倒的に男性が多い。まさに今の貴殿のように。男性は怖いものだな。
貴殿は少々現実を知らないようだ」
中年男は顔を真っ赤にしていきり立った。
「……なにを、この下衆な平民風情が!女の癖にそんな口をきいていいと思ってるのか!」
威勢良く一歩踏み出したところで、クレシュの方が自分よりずっと背が高くがっしりした体格と気づいたようで、一瞬怯んだあと精一杯睨み上げる。何という小物感。
周囲はハラハラと遠巻きに見ているようだが、クレシュは落ち着いていた。
クレシュは男性社会のマイノリティとして散々こうして男性から的外れに貶められ叩かれてきたので、またかという認識だった。
反論すればこうして逆上したり逆恨みするし、「大人になって」流しても増長する。上司に相談しても握りつぶされるし、どんな対応をしても八方塞がりだ。
なのに男性は「流せないから逆恨みされる」「反論しないから増長する」「言い方が悪い」「相談しないのが悪い」「女は相談なんて甘えるばかりで自分で解決しようとしない」と、上から目線で女性に全く実情に合わない説教をする。それで通用するようなお花畑にお住まいらしい。
問題は叩かれる側の女のせい、という結論ありきだから論理が破綻する。問題は叩く男のせいなのだ。
また、クレシュは、用心棒時代や騎士団全体という男性社会と、その中の白の騎士団という女性社会と、両方の経験が長い。
男性も女性も聖人君子ばかりでなく色々あるが、男性社会に比べれば、白の騎士団の人間関係はオアシスともいえる程良好だった。人間(女性)を人間扱いする空間とはこれ程楽で居心地いいものなのかと感動した程だ。
故王妃が、男性騎士団に僅かな女性騎士が混じる形式から現在のように女性のみの白の騎士団を独立させたら、離職率が激減し仕事効率や能力や職場満足度が飛躍的に上がったそうだ。さもありなん。
女性同士のいじめは酷いと言うが、男性同士や男性から女性へのいじめの方が遥かに酷いことは膨大な経験からよく知っている。また、仕事柄犯罪者も人間模様も男女とも多数見てきたが、その傾向とも合致している。
女同士が怖いというのは、恐らくこれらを俯瞰して比較できる経験を十分持たない人達が作った迷信だとクレシュは思っている。
あるいは、男性が女性や男性を貶め攻撃するのは「当たり前」過ぎて無意識にノーカウントにする、DV加害者・被害者のような認知の歪みに陥っているか。
目の前の中年男はその両方だろう。
「どうしたの」
涼やかな声がかかった。睨みあっていたクレシュと中年男が振り返る。
艶やかな黒髪と緩やかに広がる黒い上着。ヴェルディーンだ。
「私の妻を、平民や女性だからと罵倒する声が聞こえたが」
「いえ、誤解です!」
「その通りだ」
中年男とクレシュの声が重なる。
更に嘘ばかりの醜い自己弁護を捲し立て続ける男を、ヴェルディーンは静かに手で制す。
「主催者に迷惑になる。君は別室で休んだ方が良さそうだ。話したいことがあるなら後日手順を踏みたまえ」
彼はあえて、命令することに慣れた者の口調で言った。
主催者とは王家だ。王家にお前は迷惑だと判じられる。男が青ざめ頷く。
去っていく後ろ姿にヴェルディーンは更に声をかける。
「妻への謝罪も後日聞けるものと思っているよ」
そう、男はとうとうクレシュに謝罪しなかったのだ。それを責められて、男は振り返りかくかくと頷いて足早に去った。
「もう終息するところだったね。戦いのメインに間に合わなかったようで申し訳ない。嫌な思いをさせてしまった」
ヴェルディーンは先程の威圧的な雰囲気をさらりと引っ込めて、クレシュに気遣うような目を向ける。
「いや。来てくれてありがとう、ヴェルディーン。少々騒ぎにしてしまったな」
「騒ぎにしたのはあの男だ。私の妻は自力で火の粉を払い落としたようで感服した。流石私の勇者。尊敬するよ」
ヴェルディーンは笑う。
まただ。
彼はドレスの時と同様、周囲を忖度しろというのではなく物事の為すべき本質をもって判断する。
彼はクレシュの本質を理解し肯定してくれる。その何と幸せなことか。
--これが、惚れるという気持ちなのだろうか。
その奇妙に温かでふわふわする気持ちに、初めてそう思った。
人垣が割れた。
クレシュがそちらを見ると、一人の貴婦人とお付きの者が近付いてきた。
「ネルフィア。こちらが私の妻、クレシュだ」
「よろしく、クレシュ」
上品で威厳ある響きと立ち居振舞いに圧倒される。内から力が放たれるように感じた。王族の威厳か。
これが、ネルフィア殿下。
繊細で整った顔立ちと黒髪と藍色の目はヴェルディーンに似ている。
--そして、ヴェルディーンを政争で王宮から追いやったという噂のある人。
「拝謁賜り、恐悦至極にございます」
クレシュは騎士の礼を取った。トラウザース姿でカーテシーはないだろう。
「楽にして。この度の魔物討伐は素晴らしい功績でした。感謝します」
「勿体無いお言葉です」
「ヴェルディーンからも、貴女が素晴らしい女性だとよく聞かされています」
思わずヴェルディーンを見る。彼はおどけたように頷く。
「二人とも固いな。私相手には砕けてるのに」
「いきなりは無理ですよ。貴女は私の義姉となるのでこれからも末長くよろしくお願いしますね」
「勿体無いお言葉です」
ふと、ネルフィアはいたずらっぽく微笑んだ。
「ヴェルディーンが貴女を困らせていませんか?」
クレシュは慌てる。その質問は想定になかった。
「とんでもない。よく気を遣ってくださり、私には勿体無い人です。人に真摯に寄り添い、すべきことに怯まない勇敢な人で、尊敬しています」
ネルフィアは目を見開く。そして、目が柔らかなものになった。
クレシュの剣だこのある大きな手を、柔らかな繊手が包んだ。
「ヴェルディーンを理解してくれてありがとう。彼をよろしくお願いしますね。彼の新しい道を共に行く人が貴女でよかった。貴女は彼を大事にしてくれると信じています」
静かながら、想いの籠った言葉だった。
--あぁ。この方もヴェルディーンを大切に思っている。彼が妹を大切に思うのと同じように。悪意を持って彼を排除するような人ではない。
直感的にそう理解した。
「剣にかけて、彼を守りましょう」
「頼もしいですね、流石勇者」
「心強いな」
三人が穏やかに微笑み合った。
口数が多い方ではないし社交は得意ではないが、感情が出ない厳しい無表情で言葉少なに話していると、立派な体格と相まって何となく堂々として見えるから得である。
無論、それを不遜で傲慢と受け止める者もいるようだが、怖すぎて面と向かっては文句を言い辛いようだ。そしてその誤解を解くための表情筋をクレシュは持ち合わせていない。諦観をもって放置した。
そんな風に、少なくとも表面上は無難に過ぎていった。
そんな中、髭を生やした40代の男性が挨拶に来た。彼も伯爵だという。が、クレシュが拝受した伯爵位より扱いは下になるらしい。この辺はどうにもややこしい。
彼はやや大袈裟な表情で言った。
「女性がそのような衣装で現れるとは驚いたよ」
「そうか」
厄介そうなのでそれ以上のコメントをしない。話の枕詞なのか肯定か否定か。9:1:90といったところか。こちらから水を向けてやる必要はない。
男は一瞬怯んだようだが笑顔で続けた。
「騎士の仕事をされてると聞いたが、そのせいだろうか。女性が肩肘張って男性のふりをするのを見るのは悲しいものだ。折角女性なのだから、女性らしい美しさを諦める必要はないのだよ?」
勘違い男過ぎてどこから突っ込んでいいやら。さて、どうしたものか。
この夜会では大人しくしていようかと思っていたが、無難に流すと、見下し貶めていい奴だと舐められて増長されそうだ。男社会にありがちなマウンティング劇場だ。
突っぱねておくか。
「男性の真似などしたことはない。動きやすくて丈夫な服を男性服として独占することもなかろう。
服も仕事も、単に人間として私として在るべきように在るだけで性別とは無縁だ。
女性は美しさやドレスや戦わないことを求めるものであってほしいというのは、貴殿の願望にすぎない」
男は口を開いて数秒固まった。そしてみるみる顔に朱が差す。
口を開け閉めして言うべき言葉を迷ったようだが、ギラギラした目で睨んでくる。口の端だけで作った笑みが下品だ。
「いやはや。頑固で理屈っぽい女性は嫌われると君も知っておいた方がいい。やはり顔の傷を気にして意固地になってしまったのかな?
女性の集まる場では少しの傷でも笑われ貶められるようなこともあるとか。女性は怖いものだからね」
周囲でいくつか息を飲む音がする。
山程的外れな中傷が含まれた台詞だ。しかし貴族にとっては傷のくだりがショックだったようだ。気遣うふりで女性の顔の傷をこうもおおっぴらに攻撃するのは相当卑劣に当たる。
クレシュはこの傷を誇っているが、本当に気にしている淑女ならトラウマになりそうだ。
冷たい灰色の目を細めて言った。
「女性の知性を恐れる上、性格に難がある貴殿のような男性に好かれては、女性達も困るだろう。
それに、女性を貶め攻撃するのは女性より圧倒的に男性が多い。まさに今の貴殿のように。男性は怖いものだな。
貴殿は少々現実を知らないようだ」
中年男は顔を真っ赤にしていきり立った。
「……なにを、この下衆な平民風情が!女の癖にそんな口をきいていいと思ってるのか!」
威勢良く一歩踏み出したところで、クレシュの方が自分よりずっと背が高くがっしりした体格と気づいたようで、一瞬怯んだあと精一杯睨み上げる。何という小物感。
周囲はハラハラと遠巻きに見ているようだが、クレシュは落ち着いていた。
クレシュは男性社会のマイノリティとして散々こうして男性から的外れに貶められ叩かれてきたので、またかという認識だった。
反論すればこうして逆上したり逆恨みするし、「大人になって」流しても増長する。上司に相談しても握りつぶされるし、どんな対応をしても八方塞がりだ。
なのに男性は「流せないから逆恨みされる」「反論しないから増長する」「言い方が悪い」「相談しないのが悪い」「女は相談なんて甘えるばかりで自分で解決しようとしない」と、上から目線で女性に全く実情に合わない説教をする。それで通用するようなお花畑にお住まいらしい。
問題は叩かれる側の女のせい、という結論ありきだから論理が破綻する。問題は叩く男のせいなのだ。
また、クレシュは、用心棒時代や騎士団全体という男性社会と、その中の白の騎士団という女性社会と、両方の経験が長い。
男性も女性も聖人君子ばかりでなく色々あるが、男性社会に比べれば、白の騎士団の人間関係はオアシスともいえる程良好だった。人間(女性)を人間扱いする空間とはこれ程楽で居心地いいものなのかと感動した程だ。
故王妃が、男性騎士団に僅かな女性騎士が混じる形式から現在のように女性のみの白の騎士団を独立させたら、離職率が激減し仕事効率や能力や職場満足度が飛躍的に上がったそうだ。さもありなん。
女性同士のいじめは酷いと言うが、男性同士や男性から女性へのいじめの方が遥かに酷いことは膨大な経験からよく知っている。また、仕事柄犯罪者も人間模様も男女とも多数見てきたが、その傾向とも合致している。
女同士が怖いというのは、恐らくこれらを俯瞰して比較できる経験を十分持たない人達が作った迷信だとクレシュは思っている。
あるいは、男性が女性や男性を貶め攻撃するのは「当たり前」過ぎて無意識にノーカウントにする、DV加害者・被害者のような認知の歪みに陥っているか。
目の前の中年男はその両方だろう。
「どうしたの」
涼やかな声がかかった。睨みあっていたクレシュと中年男が振り返る。
艶やかな黒髪と緩やかに広がる黒い上着。ヴェルディーンだ。
「私の妻を、平民や女性だからと罵倒する声が聞こえたが」
「いえ、誤解です!」
「その通りだ」
中年男とクレシュの声が重なる。
更に嘘ばかりの醜い自己弁護を捲し立て続ける男を、ヴェルディーンは静かに手で制す。
「主催者に迷惑になる。君は別室で休んだ方が良さそうだ。話したいことがあるなら後日手順を踏みたまえ」
彼はあえて、命令することに慣れた者の口調で言った。
主催者とは王家だ。王家にお前は迷惑だと判じられる。男が青ざめ頷く。
去っていく後ろ姿にヴェルディーンは更に声をかける。
「妻への謝罪も後日聞けるものと思っているよ」
そう、男はとうとうクレシュに謝罪しなかったのだ。それを責められて、男は振り返りかくかくと頷いて足早に去った。
「もう終息するところだったね。戦いのメインに間に合わなかったようで申し訳ない。嫌な思いをさせてしまった」
ヴェルディーンは先程の威圧的な雰囲気をさらりと引っ込めて、クレシュに気遣うような目を向ける。
「いや。来てくれてありがとう、ヴェルディーン。少々騒ぎにしてしまったな」
「騒ぎにしたのはあの男だ。私の妻は自力で火の粉を払い落としたようで感服した。流石私の勇者。尊敬するよ」
ヴェルディーンは笑う。
まただ。
彼はドレスの時と同様、周囲を忖度しろというのではなく物事の為すべき本質をもって判断する。
彼はクレシュの本質を理解し肯定してくれる。その何と幸せなことか。
--これが、惚れるという気持ちなのだろうか。
その奇妙に温かでふわふわする気持ちに、初めてそう思った。
人垣が割れた。
クレシュがそちらを見ると、一人の貴婦人とお付きの者が近付いてきた。
「ネルフィア。こちらが私の妻、クレシュだ」
「よろしく、クレシュ」
上品で威厳ある響きと立ち居振舞いに圧倒される。内から力が放たれるように感じた。王族の威厳か。
これが、ネルフィア殿下。
繊細で整った顔立ちと黒髪と藍色の目はヴェルディーンに似ている。
--そして、ヴェルディーンを政争で王宮から追いやったという噂のある人。
「拝謁賜り、恐悦至極にございます」
クレシュは騎士の礼を取った。トラウザース姿でカーテシーはないだろう。
「楽にして。この度の魔物討伐は素晴らしい功績でした。感謝します」
「勿体無いお言葉です」
「ヴェルディーンからも、貴女が素晴らしい女性だとよく聞かされています」
思わずヴェルディーンを見る。彼はおどけたように頷く。
「二人とも固いな。私相手には砕けてるのに」
「いきなりは無理ですよ。貴女は私の義姉となるのでこれからも末長くよろしくお願いしますね」
「勿体無いお言葉です」
ふと、ネルフィアはいたずらっぽく微笑んだ。
「ヴェルディーンが貴女を困らせていませんか?」
クレシュは慌てる。その質問は想定になかった。
「とんでもない。よく気を遣ってくださり、私には勿体無い人です。人に真摯に寄り添い、すべきことに怯まない勇敢な人で、尊敬しています」
ネルフィアは目を見開く。そして、目が柔らかなものになった。
クレシュの剣だこのある大きな手を、柔らかな繊手が包んだ。
「ヴェルディーンを理解してくれてありがとう。彼をよろしくお願いしますね。彼の新しい道を共に行く人が貴女でよかった。貴女は彼を大事にしてくれると信じています」
静かながら、想いの籠った言葉だった。
--あぁ。この方もヴェルディーンを大切に思っている。彼が妹を大切に思うのと同じように。悪意を持って彼を排除するような人ではない。
直感的にそう理解した。
「剣にかけて、彼を守りましょう」
「頼もしいですね、流石勇者」
「心強いな」
三人が穏やかに微笑み合った。
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