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4、デート
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「慎二!お待たせ……」
「待ってないよ、ほら行こう」
今の2人だけだったら凄く嬉しかっただろう。2人だけだったらね!
「ち、ちょっと待って…なんで高橋さん達がいるの?」
「え?途中で会って着いていくってうるさくて」
「だって慎二君と遊びたかったんだもん!」
「そうですよ!最近ずっとそちらの方といてずるいですわ!」
「……着いてく」
(普通に断ってよ…意味わかんない)
「でも今日は遊園地に行くし、チケットとか…」
「それは大丈夫!皆んなも遊園地行く予定だったんだって」
「そ、そうなんだ」
(なんでそんなに楽しそうなんだよ!おかしいでしょ、同じ日に同じ遊園地なんて…)
俺が俯いている間に事は進み、みんなで行くことが決定した。
「楽しみ~」
「私、ジェットコースター乗るの久しぶりです!」
「私も…」
「俺もだな~!あれ?もしかして山田先輩?」
「おう!慎二じゃん!」
また1人女子が増えた。そしていつの間にか俺はみんなの後ろをついていく形になり、慎二は女の子に囲まれながら笑っている。
「うわー!人多いね」
「ねー!」
「慎二!早く行こ!」
「おい、引っ張るなって」
「早く~!」
(帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい)
「なんでこうなるかな……」
いや、ピンチはチャンス!今日こそ取り返してやる!
「慎二!ジェットコースター乗ろ!」
「え?!」
「あ!慎二!」
「慎二くん!」
俺は慎二の手を引いてジェットコースターまで連れていく。
「ちょ!なんだよ急に…ほら皆んなのところに戻るぞ」
「ダメ!」
「は?」
「今日はデートだもん!俺は2人で来たかった…」
「雪…」
慎二は少し考えているようだ。
(分かってくれたかな?これでやっと2人きりだ!よし!遊園地楽しむぞ!)
「我儘言うなよ…デートなんていつでもできるだろ?」
「っ!」
慎二は俺を諭すように言った。すると、高橋さん達が来てさっきと同じような構図になる。
「…我儘」
今までずっと我慢してきた。慎二が女の子といても喋っていても優先しても、我慢していたのに…
ショックでボーッと歩いていたら、男の人と肩がぶつかり転んだ。
「おい!何すんだよ!」
「あ、すみません…」
「たくっ!気をつけろよ」
立とうとすると、足に痛みが走った。
「痛っ…くじいたのかな?」
慎二に助けを求めようとしたら、もう大分遠くに行っているみたいだ。
「とりあえず、ベンチまで……」
痛む足を抑えてベンチに座る。
「…はぁ、最悪だ」
俺は慎二に電話をかけた。
『…もしもし?』
「あ、慎二!今ね、ちょっと怪我しちゃってさ…来れるかな?」
さっきの扱いも声を聞くと嬉しくて全部、許してしまう。
しかし、俺の期待とは裏腹に慎二は低い声で返事をした。
『どうせ2人になるための作戦だろ?そんなに高橋達が嫌なら1人で楽しめば?』
「そ、そんな!…でも本当に」
『はいはい、それじゃ』
ブチっと一方的に切られる。
「……帰ろう」
家に帰ると、さっきにも増してもっと痛くなった。
「…慎二」
彼の名前をつぶやく。前はこんな風じゃなかった。
いつからだろう。彼の周りに女の子がたくさん集まったのは…
確か、高校に入ってからだった。
中学までは俺と慎二は親友で、俺は慎二にひっそりと片思いをしていた。
慎二とはゲームの趣味もあったし休日はよく2人で遊んでいた。
彼女もできたことがなかったはずだし、女の子を前にすると緊張するって言ってたのに。
今では俺より女の子。ましてや恋人の俺よりもだ。
ピーンポーン
考え事をしていると、インターホンがなった。
「はーい…」
ドアを開けるとそこには亮がいた。
「え?亮!」
「やっほ、会いにきた」
「急だね」
「うん、漫画返しにきたのと。肉まん、食べる?」
亮がコンビニの袋を持ち上げてニコッと笑う。
俺は亮を見ておもわず泣いてしまった。
「なるほどね~、なんかごめん」
「ううん…来てくれて、嬉しかったよ」
「にしても、西山ってそういう奴だったけ?」
俺は思い切って慎二との関係を亮に話した。亮は思っていたより驚かなかった。
むしろ、前から知っていたかのようだ。
「中学の頃は優しかったし、みんなにも優しいから俺だけだよ…」
「……雪、えらいよ」
「へ?」
「俺だったら我慢できないよ。雪は頑張ってるね」
そう言って抱き寄せられる。その言葉に俺はまた泣いてしまった。
西山慎二は女の子達と別れると耳にイヤホンを取り付けた。
「あぁ、雪…愛してるよ」
イヤホンから聞こえるものとは……
「待ってないよ、ほら行こう」
今の2人だけだったら凄く嬉しかっただろう。2人だけだったらね!
「ち、ちょっと待って…なんで高橋さん達がいるの?」
「え?途中で会って着いていくってうるさくて」
「だって慎二君と遊びたかったんだもん!」
「そうですよ!最近ずっとそちらの方といてずるいですわ!」
「……着いてく」
(普通に断ってよ…意味わかんない)
「でも今日は遊園地に行くし、チケットとか…」
「それは大丈夫!皆んなも遊園地行く予定だったんだって」
「そ、そうなんだ」
(なんでそんなに楽しそうなんだよ!おかしいでしょ、同じ日に同じ遊園地なんて…)
俺が俯いている間に事は進み、みんなで行くことが決定した。
「楽しみ~」
「私、ジェットコースター乗るの久しぶりです!」
「私も…」
「俺もだな~!あれ?もしかして山田先輩?」
「おう!慎二じゃん!」
また1人女子が増えた。そしていつの間にか俺はみんなの後ろをついていく形になり、慎二は女の子に囲まれながら笑っている。
「うわー!人多いね」
「ねー!」
「慎二!早く行こ!」
「おい、引っ張るなって」
「早く~!」
(帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい)
「なんでこうなるかな……」
いや、ピンチはチャンス!今日こそ取り返してやる!
「慎二!ジェットコースター乗ろ!」
「え?!」
「あ!慎二!」
「慎二くん!」
俺は慎二の手を引いてジェットコースターまで連れていく。
「ちょ!なんだよ急に…ほら皆んなのところに戻るぞ」
「ダメ!」
「は?」
「今日はデートだもん!俺は2人で来たかった…」
「雪…」
慎二は少し考えているようだ。
(分かってくれたかな?これでやっと2人きりだ!よし!遊園地楽しむぞ!)
「我儘言うなよ…デートなんていつでもできるだろ?」
「っ!」
慎二は俺を諭すように言った。すると、高橋さん達が来てさっきと同じような構図になる。
「…我儘」
今までずっと我慢してきた。慎二が女の子といても喋っていても優先しても、我慢していたのに…
ショックでボーッと歩いていたら、男の人と肩がぶつかり転んだ。
「おい!何すんだよ!」
「あ、すみません…」
「たくっ!気をつけろよ」
立とうとすると、足に痛みが走った。
「痛っ…くじいたのかな?」
慎二に助けを求めようとしたら、もう大分遠くに行っているみたいだ。
「とりあえず、ベンチまで……」
痛む足を抑えてベンチに座る。
「…はぁ、最悪だ」
俺は慎二に電話をかけた。
『…もしもし?』
「あ、慎二!今ね、ちょっと怪我しちゃってさ…来れるかな?」
さっきの扱いも声を聞くと嬉しくて全部、許してしまう。
しかし、俺の期待とは裏腹に慎二は低い声で返事をした。
『どうせ2人になるための作戦だろ?そんなに高橋達が嫌なら1人で楽しめば?』
「そ、そんな!…でも本当に」
『はいはい、それじゃ』
ブチっと一方的に切られる。
「……帰ろう」
家に帰ると、さっきにも増してもっと痛くなった。
「…慎二」
彼の名前をつぶやく。前はこんな風じゃなかった。
いつからだろう。彼の周りに女の子がたくさん集まったのは…
確か、高校に入ってからだった。
中学までは俺と慎二は親友で、俺は慎二にひっそりと片思いをしていた。
慎二とはゲームの趣味もあったし休日はよく2人で遊んでいた。
彼女もできたことがなかったはずだし、女の子を前にすると緊張するって言ってたのに。
今では俺より女の子。ましてや恋人の俺よりもだ。
ピーンポーン
考え事をしていると、インターホンがなった。
「はーい…」
ドアを開けるとそこには亮がいた。
「え?亮!」
「やっほ、会いにきた」
「急だね」
「うん、漫画返しにきたのと。肉まん、食べる?」
亮がコンビニの袋を持ち上げてニコッと笑う。
俺は亮を見ておもわず泣いてしまった。
「なるほどね~、なんかごめん」
「ううん…来てくれて、嬉しかったよ」
「にしても、西山ってそういう奴だったけ?」
俺は思い切って慎二との関係を亮に話した。亮は思っていたより驚かなかった。
むしろ、前から知っていたかのようだ。
「中学の頃は優しかったし、みんなにも優しいから俺だけだよ…」
「……雪、えらいよ」
「へ?」
「俺だったら我慢できないよ。雪は頑張ってるね」
そう言って抱き寄せられる。その言葉に俺はまた泣いてしまった。
西山慎二は女の子達と別れると耳にイヤホンを取り付けた。
「あぁ、雪…愛してるよ」
イヤホンから聞こえるものとは……
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