[本編完結]彼氏がハーレムで困ってます

ささみ

文字の大きさ
22 / 51

21、タワマン

しおりを挟む
「うわぁ!綺麗」

タワマン最上階からの景色は素晴らしいものだった。

「凄いね!めっちゃお金持ちじゃん!」
「…うん、まぁね」
「そういえば、親御さんは?」

そう聞くと亮はなんだか、暗い顔になった。

「親は…いないよ、俺は一人暮らしだから」
「…え?!ひ、一人暮らしなの?」
「うん、父親は単身赴任。母親はどっかほっつき歩いてる…このマンションも親に買い与えられたもの」
「そ、そうなんだ…ご飯は?」
「コンビニかカップ麺」

(高校生だよね?しかも、食べ盛りの時期にコンビニ飯にカップ麺?健康に悪いじゃないか!)

「なら、俺がなんかつくろっか?」
「え!いいの?」
「うん!冷蔵庫見ていい?」
「もちろん!でも…何も入ってないと思う」

冷蔵庫を開けると見事に空っぽ。あるのは調味料系とかしかない。

「あ!でも、卵あるし、そうだな…ケチャップもあるしオムレツとか?」
「え、つくれるの?!」
「うん、簡単だよ」

自炊をしないからか、フライパン一個しかない。

「まぁ、なんとかやってみるよ」
「ありがとう!」




「はい、どうぞ」
「すご!美味しそう!」
「えへへ」

パクッと一口食べて自分でも上手にできたなと思う。

「美味しい!雪は料理が上手だね」
「そう?嬉しい」
「毎日、来てほしいな」
「え~?流石に毎日は無理かな?」
「じゃあ、週1で来て!」
「まぁ、それならいいけど」

ということで、俺は週一で亮の家に行くことになった。

お風呂をすまし俺の寝る場所の話になった。

「雪…一緒に寝よ」
「ふ、布団とかないの?」
「友達連れてくるの初めて」

そういえば、そんなこと言ってたような…結局、俺たちは2人でベッドに寝ることになった。

「…おやすみ」
「うん、おやすみ」

俺は亮の抱き枕として活躍しました!さらに亮の心音が聞こえて意外と落ち着いてしまった…

「雪…」
「ん?」
「どこにも行かないで…」

寝言?にしては、はっきり聞こえる。亮は汗をかいて、うなされてる。

「大丈夫だよ、どこにも行かない」

俺は頭を撫でて、亮をぎゅっとする。すると、亮の顔が見間違いか少し笑った。

   
「おはよう」
「雪…なんで?」

朝、今日は俺の方が早く起きた。亮は寝ぼけているのか自分のほっぺをつねって夢か確認している。

「昨日のこと覚えてないの?」
「え?!もしかして…襲ったりした?」
「何言ってんの?海に行ってその後泊まったでしょ?寝ぼけてんの?」
「あ…そっか」

俺は卵を使って目玉焼きをつくってあげる。

「はい」
「ん!美味しい!」
「いつも、何食べてんの?」
「朝はゼリー飲料」
「…親御さんは、帰ってきたりさないの?」
「うーん…ここは俺の家だから帰るとしたら本邸かな?」

(本邸?なんだそれは?貴族かな?)

俺が想像してたよりお金持ちらしい。

「そっか…本邸で暮らすことはできないの?」
「うん…もう戻りたくない」

何か…あるようだな。俺は何も聞かずに朝ごはんを食べて帰った。

(そういえば、七瀬って…)

携帯で調べてみると、『七瀬財閥』というのが出てきた。
どうやら、亮の家は七瀬財閥なのか?

「……そういえば」

高校一年生の時、亮と彼女さん?らしき人と帰ってるのを見たことがある。
あの時、亮は彼女さんに色々あげていたような…

「そういえば、そうだった」


お金持ちだと何か大変なこととかあるのかな?

「雪?慎二くん来てるわよ」
「え?!」

急いで玄関に行くと慎二がいた。

「どうかしたの?」
「雪、七瀬の家に行ったろ」
「なんで知って…」

肩を掴まれる。グッと力を込められて逃げられない。
慎二の顔はなんだか、凄く怖かった。 

(まさか…嫉妬?!)

「あんまり、俺を怒らせないで」
「ごめん…でも!その」
「言い訳はいいから、こっち来て」
「え?あ!」

俺は内心、喜びの気持ちがあった。

(えへへ、エッチなお仕置きされちゃうかな?)

手を引かれて、俺は慎二の家に連れて行かれそうになった時に誰かが慎二の名前を呼んだ。

「慎二!」
「…高橋」
「何してんの?」
「ちょっとごめん」

慎二は俺の手を引っ張りながら走った。

「慎二?」
「俺のものなのに!」

珍しく取り乱しているようだ。部屋に強引に連れてかれてベットに押し倒される。

「えへへ!嫉妬ですか?俺は慎二のものだから大丈夫」
「……」
「ほら、甘やかしてあげる」

慎二は素直に俺の元に来てくれる。頭を撫でながら疑問に思う。

(どうして、泊まったこと知ってるんだろう?)
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

【完結】I adore you

ひつじのめい
BL
幼馴染みの蒼はルックスはモテる要素しかないのに、性格まで良くて羨ましく思いながらも夏樹は蒼の事を1番の友達だと思っていた。 そんな時、夏樹に彼女が出来た事が引き金となり2人の関係に変化が訪れる。 ※小説家になろうさんでも公開しているものを修正しています。

兄貴同士でキスしたら、何か問題でも?

perari
BL
挑戦として、イヤホンをつけたまま、相手の口の動きだけで会話を理解し、電話に答える――そんな遊びをしていた時のことだ。 その最中、俺の親友である理光が、なぜか俺の彼女に電話をかけた。 彼は俺のすぐそばに身を寄せ、薄い唇をわずかに結び、ひと言つぶやいた。 ……その瞬間、俺の頭は真っ白になった。 口の動きで読み取った言葉は、間違いなくこうだった。 ――「光希、俺はお前が好きだ。」 次の瞬間、電話の向こう側で彼女の怒りが炸裂したのだ。

僕の幸せは

春夏
BL
【完結しました】 【エールいただきました。ありがとうございます】 【たくさんの“いいね”ありがとうございます】 【たくさんの方々に読んでいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます!】 恋人に捨てられた悠の心情。 話は別れから始まります。全編が悠の視点です。

こっそりバウムクーヘンエンド小説を投稿したら相手に見つかって押し倒されてた件

神崎 ルナ
BL
バウムクーヘンエンド――片想いの相手の結婚式に招待されて引き出物のバウムクーヘンを手に失恋に浸るという、所謂アンハッピーエンド。 僕の幼なじみは天然が入ったぽんやりしたタイプでずっと目が離せなかった。 だけどその笑顔を見ていると自然と僕も口角が上がり。 子供の頃に勢いに任せて『光くん、好きっ!!』と言ってしまったのは黒歴史だが、そのすぐ後に白詰草の指輪を持って来て『うん、およめさんになってね』と来たのは反則だろう。   ぽやぽやした光のことだから、きっとよく意味が分かってなかったに違いない。 指輪も、僕の左手の中指に収めていたし。 あれから10年近く。 ずっと仲が良い幼なじみの範疇に留まる僕たちの関係は決して崩してはならない。 だけど想いを隠すのは苦しくて――。 こっそりとある小説サイトに想いを吐露してそれで何とか未練を断ち切ろうと思った。 なのにどうして――。 『ねぇ、この小説って海斗が書いたんだよね?』 えっ!?どうしてバレたっ!?というより何故この僕が押し倒されてるんだっ!?(※注 一月十日のアルファポリス規約改定を受け、サブ垢にて公開済みの『バウムクーヘンエンド』をこちらへ移しましたm(__)m サブ垢の『バウムクーヘンエンド』はこちらへ移動が出来次第、非公開となりますm(__)m)

契約満了につき

makase
BL
仮初めの恋人として契約を結んだ二人の、最後の夜。

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】

彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』 高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。 その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。 そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

だって、君は210日のポラリス

大庭和香
BL
モテ属性過多男 × モブ要素しかない俺 モテ属性過多の理央は、地味で凡庸な俺を平然と「恋人」と呼ぶ。大学の履修登録も丸かぶりで、いつも一緒。 一方、平凡な小市民の俺は、旅行先で両親が事故死したという連絡を受け、 突然人生の岐路に立たされた。 ――立春から210日、夏休みの終わる頃。 それでも理央は、変わらず俺のそばにいてくれて―― 📌別サイトで読み切りの形で投稿した作品を、連載形式に切り替えて投稿しています。  エピローグまで公開いたしました。14,000字程度になりました。読み切りの形のときより短くなりました……1000文字ぐらい書き足したのになぁ。 📌本編モブ視点による、番外エピソード 「君はポラリス ― アンコール!:2年後の二人と俺と」を追加しました。

処理中です...