[本編完結]彼氏がハーレムで困ってます

ささみ

文字の大きさ
30 / 51

29、お家

しおりを挟む
亮と付き合って1週間。俺たちは今日デートしていた。と言ってもお家デートなんだけどね。

「雪」
「ん~?」

亮が俺にもたれかかってくる。そして、俺にキスをしてきた。
甘くて優しくて俺のことが大好きだって伝わるキス。

「んぅ♡んっ♡…亮♡」
「雪、可愛いね」
「俺のこと、好き?」
「もちろん!大好きだよ」

ぎゅーってしてくれて、髪を撫でてくれる。

「えへへ」
「可愛いね」

ほっぺにチューされて、服の中に手を入れられた。

「亮…好き」
「雪は本当に可愛いね~!食べたくなっちゃう」
「食べちゃダメです!」
「え~?こことか美味しそう」

亮は俺の内腿を撫でた。くすぐったくて体がビクッてなり、亮はそれでも止めない。

「んっ♡んぅ♡」
「フフ、声抑えてるの?」
「だって…恥ずかしいんだもん」

そう言って亮を見ると、亮はいつのまにか携帯を構えていた。

「好き~!可愛いすぎるよ~」
「携帯はダメ!俺だけ見てて…?」
「っ!ごめんね~!雪だけ見る!この目に焼き付けるね!」

いつものようなカッコいい亮じゃなくなっている。

(これがキャラ崩壊ってやつか…でも、可愛い)

お昼の時間になって俺は台所で料理をつくっていた。

「なにか手伝おうか?」
「本当?じゃあ、これ持っていって」 

お皿を渡すと喜んで持って行った。席に着いて一緒に手を合わす。
亮は手抜きのパスタを美味しい美味しいと言って食べてくれる。

「そんなに美味しいの?全然、手抜きだよ?」
「いや、すっごく美味しい!」

満面の笑みで答えてくれるので、俺は流石に恥ずかしくなった。

「えへへ」
「うぐっ」

亮はいつものように胸を押さえて鼻血を出している。

「あ、また鼻血?大丈夫?」
「うん…」

俺は慣れた手つきで鼻血に対応していると亮が俺にキスをしてきた。

「んっ♡血の味がする…」
「え?あ!ごめんね」

慌てている亮を落ち着かせて、もう一回キスをした。

「亮とのキス、好き」
「俺も~!雪とのキス大好きだよ!」

そう言って一日中キスされまくった。デートがこんなに楽しいなんて初めて知ってしまった。

次の日も学校なので俺は帰ったが、もっと一緒にいたいなと思った。


「じゃあね」
「うん、送ってくよ?」
「大丈夫!それじゃあ」

最後にドアの前でキスをして、俺は帰った。
夜道は誰もいなくて少し怖い。
すると、後ろから足音が聞こえた。

(気のせい…だよね?)

「フフ、楽しかった」
「俺といた時よりも?」
「え?あ…」

聞き慣れた声がして後ろを振り向くと慎二だった。

「なんで?…」
「迎えにきたよ、俺の家行こう?」
「嫌!は、離して」
「行こうか」

俺は無理矢理、慎二の家まで連れてかれた。

「嫌!離してよ」
「どうして?俺とまた付き合いたいでしょ?」
「そんなわけないでしょ!」

そう言ってる間にも慎二の携帯には高橋さんたちから電話が来ている。

「…出れば?」
「ごめんね、寂しかったんだよね…もう、高橋たちを優先したりはしないからさ」
「何言ってんの?俺は亮が好きだから慎二と別れて付き合ったの」

そう言うと慎二は俺の唇を強引に奪った。

「やだ!やめて!」
「俺を嫉妬させようとしてるんだよね?可愛いね」
「違うから!離してよ!」

俺が必死に抵抗するが、慎二は離してくれることもなかった。
何言っても聞いてくれないで勝手に解釈する慎二に俺は諦めた。

「分かった。でも、今日はもう家に帰りたいの…」
「…送ってくよ」
「う、うん」

家についてから携帯を開くと亮から着信が届いてた。

「もしもし」
『あ、雪?良かった家についた?』
「俺…俺」
『どうかしたの?何かあった?』

そう聞いてくれる亮に俺はさっきキスされたのを思い出した。

「どうしよう…俺」

ゆっくりと、さっきのことを話す。亮は俺の話を聞きながら頷いたり相槌を打ったりしてくれる。

「ごめん…亮」
『いいよ、雪がちゃんと話してくれて嬉しい』
「そりゃ話すよ、だって亮が悲しんじゃうでしょ?」
『フフ、その通りだね』

亮と明日からずっと亮といることと、帰りは寄り道しないこと、人通りの多いところに行くことを約束した。

「愛してる」
『俺もだよ』

俺は今日の慎二を思い出して、震えた。すると、メッセージが届いた。

『明日も一緒に帰ろうね』
「ひっ」

思わず声が出てしまう。短い内容に怖さが詰め込まれている。

『学校でも一緒にいようね』

急にどうしたのだろうか?慎二は俺のことが嫌いなはずなのに。

俺は無理矢理、瞼を閉じて眠った。


翌日

「亮、おはよう」
「雪!昨日は大丈夫だった?」
「うん…でも、キスされたから上書きして?」
「もちろん」

家の前まで迎えに来てくれた亮の肩に手を添えてキスをする。

「んっ♡んちゅ♡好き…」
「俺も…雪が大好き」

俺たちは手を繋ぎながら学校まで行く。まさか、それが撮られているとも知らずに…


しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

【完結】I adore you

ひつじのめい
BL
幼馴染みの蒼はルックスはモテる要素しかないのに、性格まで良くて羨ましく思いながらも夏樹は蒼の事を1番の友達だと思っていた。 そんな時、夏樹に彼女が出来た事が引き金となり2人の関係に変化が訪れる。 ※小説家になろうさんでも公開しているものを修正しています。

兄貴同士でキスしたら、何か問題でも?

perari
BL
挑戦として、イヤホンをつけたまま、相手の口の動きだけで会話を理解し、電話に答える――そんな遊びをしていた時のことだ。 その最中、俺の親友である理光が、なぜか俺の彼女に電話をかけた。 彼は俺のすぐそばに身を寄せ、薄い唇をわずかに結び、ひと言つぶやいた。 ……その瞬間、俺の頭は真っ白になった。 口の動きで読み取った言葉は、間違いなくこうだった。 ――「光希、俺はお前が好きだ。」 次の瞬間、電話の向こう側で彼女の怒りが炸裂したのだ。

僕の幸せは

春夏
BL
【完結しました】 【エールいただきました。ありがとうございます】 【たくさんの“いいね”ありがとうございます】 【たくさんの方々に読んでいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます!】 恋人に捨てられた悠の心情。 話は別れから始まります。全編が悠の視点です。

こっそりバウムクーヘンエンド小説を投稿したら相手に見つかって押し倒されてた件

神崎 ルナ
BL
バウムクーヘンエンド――片想いの相手の結婚式に招待されて引き出物のバウムクーヘンを手に失恋に浸るという、所謂アンハッピーエンド。 僕の幼なじみは天然が入ったぽんやりしたタイプでずっと目が離せなかった。 だけどその笑顔を見ていると自然と僕も口角が上がり。 子供の頃に勢いに任せて『光くん、好きっ!!』と言ってしまったのは黒歴史だが、そのすぐ後に白詰草の指輪を持って来て『うん、およめさんになってね』と来たのは反則だろう。   ぽやぽやした光のことだから、きっとよく意味が分かってなかったに違いない。 指輪も、僕の左手の中指に収めていたし。 あれから10年近く。 ずっと仲が良い幼なじみの範疇に留まる僕たちの関係は決して崩してはならない。 だけど想いを隠すのは苦しくて――。 こっそりとある小説サイトに想いを吐露してそれで何とか未練を断ち切ろうと思った。 なのにどうして――。 『ねぇ、この小説って海斗が書いたんだよね?』 えっ!?どうしてバレたっ!?というより何故この僕が押し倒されてるんだっ!?(※注 一月十日のアルファポリス規約改定を受け、サブ垢にて公開済みの『バウムクーヘンエンド』をこちらへ移しましたm(__)m サブ垢の『バウムクーヘンエンド』はこちらへ移動が出来次第、非公開となりますm(__)m)

契約満了につき

makase
BL
仮初めの恋人として契約を結んだ二人の、最後の夜。

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】

彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』 高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。 その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。 そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

だって、君は210日のポラリス

大庭和香
BL
モテ属性過多男 × モブ要素しかない俺 モテ属性過多の理央は、地味で凡庸な俺を平然と「恋人」と呼ぶ。大学の履修登録も丸かぶりで、いつも一緒。 一方、平凡な小市民の俺は、旅行先で両親が事故死したという連絡を受け、 突然人生の岐路に立たされた。 ――立春から210日、夏休みの終わる頃。 それでも理央は、変わらず俺のそばにいてくれて―― 📌別サイトで読み切りの形で投稿した作品を、連載形式に切り替えて投稿しています。  エピローグまで公開いたしました。14,000字程度になりました。読み切りの形のときより短くなりました……1000文字ぐらい書き足したのになぁ。 📌本編モブ視点による、番外エピソード 「君はポラリス ― アンコール!:2年後の二人と俺と」を追加しました。

処理中です...