34 / 51
33、浮気(慎二視点)
しおりを挟む
雪が告白された。誰かは言ってないけど多分、七瀬だろう。
「断ったの?」
「ううん、断りきれてなくて…」
(まぁ、そうだろうね…)
雪は不安そうな顔をして俺を見つめた。
「断んないの?」
「俺はその、断りたいけど…慎二はどうしてほしい?」
(そうきたか…まぁ、どうせ断るんだろうな)
どうせなら雪の悲しい顔でも見ようかな、なんて考えた。
チラッと雪を見ると、上目遣いで期待したような顔をした。
「別に、どっちでもいいよ」
そう言った途端に、雪は目を見開いて絶望していた。その顔が可愛くて仕方ない。
好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き
「そっか、分かった」
目を伏せて、少しだけ寂しげな表情をした。
「ごめん高橋から呼ばれてるから、もう行くね」
そう言うと雪はもっと、悲しそうな顔をして俺見た。
行かないでとでも思っているのだろうか?
俺が高橋達を優先するのは、雪が悲しむ顔が見たいからというのと、女子達のことが気になるから。
自分でもクズだと思うが、今まで女の子と触れ合わなかったため、高橋達からおねだりされると、どうにも断れない。
でも、雪は俺に愛想を尽かすことはない。別に浮気してるわけでもない。
だから高橋達を優先しているのだ。
(今も、俺のこと考えているのかな?…)
そう思うとニヤけてしまう。
「…慎二くん?」
「え?」
「早く行きましょう」
「あ、うん」
その時はまだ、雪の気持ちに気づけていなかった。
その後、雪に呼ばれた。告白されたと言われて大体1週間くらい。
「…この後、予定があるんだけど」
俺は面倒くさそうに言った。すると、雪は思い切ったように俺の目を見た。
「別れよう」
「え?」
「告白受けることにしたんだ」
そう言って走り去ってしまった。俺は数分、そこに突っ立っていた。
(嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!)
「おかしい!だって、俺のことが好きだったのに!なんで、七瀬なんか…嫌だ」
俺は雪を追いかけた。公園の近くでキスをしていた。
「すき♡…」
「俺も大好き」
目の前が真っ黒になる。その後、2人は手を繋いで歩いて行った。
嘘だよね?だって…雪は俺が好きなんだよな?大好きって言ってたのに
俺は家に帰ってすぐに、何も考えられなくなった。
「兄貴?ご飯できたってよ」
「…いらない」
「は?なんで……あ、雪兄と喧嘩したんだね?昔もそうだったよな、雪兄と喧嘩すると飯はいらないって」
「…」
「雪兄って兄貴みたいな不器用な奴によく優しくしてくれたよな。俺、雪兄と付き合いたいなぁ」
健斗は俺と雪が付き合ってたことを知らない。そして、別れを告げられて別のやつと付き合ったことも。
「健斗には無理だな」
「兄貴にも無理そうだけどね」
「…うるさい」
健斗は部屋から出て行った。
「雪…寂しかったのかな」
そうだ…雪は俺に構ってもらえなくて寂しくて七瀬と付き合ったのかもしれない。
「そうか…じゃあ、今までの分ちゃんと甘やかしてあげなきゃね」
とりあえず、雪を呼び出した。
「…何」
「あのさ、別れるって認めてないから」
「え?」
俺は雪の首筋を撫でた。すると、面白いほどにビクビクする。
「やめて!」
「え…」
雪は俺を睨んで、手を振り払う。今までなら、俺が手を離すと寂しそうにするくせに。
「な、んで?…」
「ん?!」
俺は雪にキスをした。すると、必死に抵抗するので腕を抑えて無理矢理、キスをした。
「んぅ♡んちゅ♡…いや!俺は亮と付き合ってるの」
知ってるよ、俺と別れてすぐにキスしてたもんね。
「…別れるって認めないから」
「は?…」
「もう行っていいよ」
雪は急いで教室に戻っていくのを見て俺もついて行く。
雪はどうやら、保健室に行ってしまったようだ。
「…」
「慎二」
「あ、立花」
「今日…一緒にここ行きたい」
そう言ってショッピングモールの写真を見せてくる。
「あー…ごめんね、今日は無理なんだ」
「そっか…分かった」
確かに、女の子も大事だ。でも…雪が取られてしまったのなら話は別だ。
雪を取り戻してから、また女の子達と遊べばいい。
「ねぇ、ちょっといい?」
「え?…行けるの?」
「ううん、皆んなを集めてきてくれない?」
俺は女子達に七瀬を惚れさせるように言った。
「雪とまた親友になれたら、皆んなと遊べるからさ」
「それなら」
「やるしかないわね」
「…うん」
それから、俺は雪をストーカーした。
「フフ、楽しかった」
「俺といた時よりも?」
「え?あ…」
俺は雪を家に連れて行ったが、嬉しそうじゃない。むしろ、怒っているようだ。
その後、仕方なく送ってあげた。
「あーあ…浮気かぁ、困ったな」
「断ったの?」
「ううん、断りきれてなくて…」
(まぁ、そうだろうね…)
雪は不安そうな顔をして俺を見つめた。
「断んないの?」
「俺はその、断りたいけど…慎二はどうしてほしい?」
(そうきたか…まぁ、どうせ断るんだろうな)
どうせなら雪の悲しい顔でも見ようかな、なんて考えた。
チラッと雪を見ると、上目遣いで期待したような顔をした。
「別に、どっちでもいいよ」
そう言った途端に、雪は目を見開いて絶望していた。その顔が可愛くて仕方ない。
好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き
「そっか、分かった」
目を伏せて、少しだけ寂しげな表情をした。
「ごめん高橋から呼ばれてるから、もう行くね」
そう言うと雪はもっと、悲しそうな顔をして俺見た。
行かないでとでも思っているのだろうか?
俺が高橋達を優先するのは、雪が悲しむ顔が見たいからというのと、女子達のことが気になるから。
自分でもクズだと思うが、今まで女の子と触れ合わなかったため、高橋達からおねだりされると、どうにも断れない。
でも、雪は俺に愛想を尽かすことはない。別に浮気してるわけでもない。
だから高橋達を優先しているのだ。
(今も、俺のこと考えているのかな?…)
そう思うとニヤけてしまう。
「…慎二くん?」
「え?」
「早く行きましょう」
「あ、うん」
その時はまだ、雪の気持ちに気づけていなかった。
その後、雪に呼ばれた。告白されたと言われて大体1週間くらい。
「…この後、予定があるんだけど」
俺は面倒くさそうに言った。すると、雪は思い切ったように俺の目を見た。
「別れよう」
「え?」
「告白受けることにしたんだ」
そう言って走り去ってしまった。俺は数分、そこに突っ立っていた。
(嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!)
「おかしい!だって、俺のことが好きだったのに!なんで、七瀬なんか…嫌だ」
俺は雪を追いかけた。公園の近くでキスをしていた。
「すき♡…」
「俺も大好き」
目の前が真っ黒になる。その後、2人は手を繋いで歩いて行った。
嘘だよね?だって…雪は俺が好きなんだよな?大好きって言ってたのに
俺は家に帰ってすぐに、何も考えられなくなった。
「兄貴?ご飯できたってよ」
「…いらない」
「は?なんで……あ、雪兄と喧嘩したんだね?昔もそうだったよな、雪兄と喧嘩すると飯はいらないって」
「…」
「雪兄って兄貴みたいな不器用な奴によく優しくしてくれたよな。俺、雪兄と付き合いたいなぁ」
健斗は俺と雪が付き合ってたことを知らない。そして、別れを告げられて別のやつと付き合ったことも。
「健斗には無理だな」
「兄貴にも無理そうだけどね」
「…うるさい」
健斗は部屋から出て行った。
「雪…寂しかったのかな」
そうだ…雪は俺に構ってもらえなくて寂しくて七瀬と付き合ったのかもしれない。
「そうか…じゃあ、今までの分ちゃんと甘やかしてあげなきゃね」
とりあえず、雪を呼び出した。
「…何」
「あのさ、別れるって認めてないから」
「え?」
俺は雪の首筋を撫でた。すると、面白いほどにビクビクする。
「やめて!」
「え…」
雪は俺を睨んで、手を振り払う。今までなら、俺が手を離すと寂しそうにするくせに。
「な、んで?…」
「ん?!」
俺は雪にキスをした。すると、必死に抵抗するので腕を抑えて無理矢理、キスをした。
「んぅ♡んちゅ♡…いや!俺は亮と付き合ってるの」
知ってるよ、俺と別れてすぐにキスしてたもんね。
「…別れるって認めないから」
「は?…」
「もう行っていいよ」
雪は急いで教室に戻っていくのを見て俺もついて行く。
雪はどうやら、保健室に行ってしまったようだ。
「…」
「慎二」
「あ、立花」
「今日…一緒にここ行きたい」
そう言ってショッピングモールの写真を見せてくる。
「あー…ごめんね、今日は無理なんだ」
「そっか…分かった」
確かに、女の子も大事だ。でも…雪が取られてしまったのなら話は別だ。
雪を取り戻してから、また女の子達と遊べばいい。
「ねぇ、ちょっといい?」
「え?…行けるの?」
「ううん、皆んなを集めてきてくれない?」
俺は女子達に七瀬を惚れさせるように言った。
「雪とまた親友になれたら、皆んなと遊べるからさ」
「それなら」
「やるしかないわね」
「…うん」
それから、俺は雪をストーカーした。
「フフ、楽しかった」
「俺といた時よりも?」
「え?あ…」
俺は雪を家に連れて行ったが、嬉しそうじゃない。むしろ、怒っているようだ。
その後、仕方なく送ってあげた。
「あーあ…浮気かぁ、困ったな」
14
あなたにおすすめの小説
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
【完結】I adore you
ひつじのめい
BL
幼馴染みの蒼はルックスはモテる要素しかないのに、性格まで良くて羨ましく思いながらも夏樹は蒼の事を1番の友達だと思っていた。
そんな時、夏樹に彼女が出来た事が引き金となり2人の関係に変化が訪れる。
※小説家になろうさんでも公開しているものを修正しています。
兄貴同士でキスしたら、何か問題でも?
perari
BL
挑戦として、イヤホンをつけたまま、相手の口の動きだけで会話を理解し、電話に答える――そんな遊びをしていた時のことだ。
その最中、俺の親友である理光が、なぜか俺の彼女に電話をかけた。
彼は俺のすぐそばに身を寄せ、薄い唇をわずかに結び、ひと言つぶやいた。
……その瞬間、俺の頭は真っ白になった。
口の動きで読み取った言葉は、間違いなくこうだった。
――「光希、俺はお前が好きだ。」
次の瞬間、電話の向こう側で彼女の怒りが炸裂したのだ。
僕の幸せは
春夏
BL
【完結しました】
【エールいただきました。ありがとうございます】
【たくさんの“いいね”ありがとうございます】
【たくさんの方々に読んでいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます!】
恋人に捨てられた悠の心情。
話は別れから始まります。全編が悠の視点です。
こっそりバウムクーヘンエンド小説を投稿したら相手に見つかって押し倒されてた件
神崎 ルナ
BL
バウムクーヘンエンド――片想いの相手の結婚式に招待されて引き出物のバウムクーヘンを手に失恋に浸るという、所謂アンハッピーエンド。
僕の幼なじみは天然が入ったぽんやりしたタイプでずっと目が離せなかった。
だけどその笑顔を見ていると自然と僕も口角が上がり。
子供の頃に勢いに任せて『光くん、好きっ!!』と言ってしまったのは黒歴史だが、そのすぐ後に白詰草の指輪を持って来て『うん、およめさんになってね』と来たのは反則だろう。
ぽやぽやした光のことだから、きっとよく意味が分かってなかったに違いない。
指輪も、僕の左手の中指に収めていたし。
あれから10年近く。
ずっと仲が良い幼なじみの範疇に留まる僕たちの関係は決して崩してはならない。
だけど想いを隠すのは苦しくて――。
こっそりとある小説サイトに想いを吐露してそれで何とか未練を断ち切ろうと思った。
なのにどうして――。
『ねぇ、この小説って海斗が書いたんだよね?』
えっ!?どうしてバレたっ!?というより何故この僕が押し倒されてるんだっ!?(※注 一月十日のアルファポリス規約改定を受け、サブ垢にて公開済みの『バウムクーヘンエンド』をこちらへ移しましたm(__)m サブ垢の『バウムクーヘンエンド』はこちらへ移動が出来次第、非公開となりますm(__)m)
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
だって、君は210日のポラリス
大庭和香
BL
モテ属性過多男 × モブ要素しかない俺
モテ属性過多の理央は、地味で凡庸な俺を平然と「恋人」と呼ぶ。大学の履修登録も丸かぶりで、いつも一緒。
一方、平凡な小市民の俺は、旅行先で両親が事故死したという連絡を受け、
突然人生の岐路に立たされた。
――立春から210日、夏休みの終わる頃。
それでも理央は、変わらず俺のそばにいてくれて――
📌別サイトで読み切りの形で投稿した作品を、連載形式に切り替えて投稿しています。
エピローグまで公開いたしました。14,000字程度になりました。読み切りの形のときより短くなりました……1000文字ぐらい書き足したのになぁ。
📌本編モブ視点による、番外エピソード
「君はポラリス ― アンコール!:2年後の二人と俺と」を追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる