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幕間Ⅱ
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「かくして、囚われ、壊れかけていた哀れな王子は、優しい少女に救われました。やがて、王子の世界には光が射し込み、二人は静かで穏やかな、まるで夢のような時間を過ごすことになりました。……もし物語りがそこで幕を閉じていれば、さぞかし素敵な結末になっただろうね」
陽の光を受けて温室のガラスが柔らかく煌めいていた。
揺れる葉影が床に模様を描き、空気には甘く湿った香りが満ちている。
その一角、蔓草に囲まれるように置かれた小ぶりな卓上の前で、エリック・ジルベールはゆったりと椅子に身を預けていた。
その姿には歳月を経た人物特有の威圧ではなく、むしろ余裕を滲ませる静かな風格があった。
膝の上には黒猫のノクスが香箱を組み、まどろむように目を細めていた。エリックの指先はゆっくりと猫の背を撫でる。
「だけど、エルヴァン家が紡ぐ物語りは、これからが始まりだ。そうだろ?…ノクス」
黒猫のノクスは顔をあげて「にゃぁ」と返事をする。
だがエリックの眼差しは目の前に座る青年に向けられていた。
「ノクス」と呼ばれた青年は、僅かに顔をあげた。精悍な顔立ちは涼やかに整っており、目元には刃物のような鋭さが宿っている。エリックはノクスを真っすぐに見つめ、小さく笑う。
「愛の名を掲げて無垢な子ども達を支配し、縛りつけ、仕組んだ道を歩ませる。これを邪悪と呼ばずして、何と呼べばいいんだろうね」
「どの口が言うんだか」
演技がかった口調で告げるエリックに、ノクスは唇の端をわずかに持ち上げて冷笑を返した。
そのまま卓上のカップを手に取り、静かにコーヒーを口に含む。音ひとつ立てずに喉を通したあと、何事もなかったように目を伏せ、湯気の立ちのぼるカップを片手にゆるく肘をつく。
すると、そこに軽やかな足音が響き渡った。
腰に届く程長い髪をなびかせて、息を切らせながら姿を現したのはロザリーだ。
「エリック!」
ロザリーは両腕を広げて、躊躇いなくエリックに抱きつく。
膝にいた黒猫のノクスは、するりと飛び降りた。エリックはロザリーの頭を撫でながら、優しく微笑んだ。
「ロザリー。ノクスが帰ってきたよ」
「ノクスはここにいるわ!」
ロザリーは弾んだ声で答え、黒猫に目をやった。
そのままふと、視線をノクスに移し、不思議そうに首を傾げる。
「だぁれ?」
幼い子どものような問いかけに、ノクスは何も言わなかった。
ロザリーはエリックから身を放し、ノクスの元に歩み寄る。背中で手を組み、屈み込むようにして彼の顔を覗き込んだ。
「あなた、とっても悲しい目をしているのね。悲しくて、寂しくて、痛くて、今にも泣きそうだわ。帰る家が分からなくなってしまったの?」
ロザリーはそう言って、迷いのない目でノクスを見つめていた。
だが、ノクスの表情に悲しみの色はなかった。
瞳は冷たく静まり返っており、感情の波すら起きていないように見える。
それでも彼女には、何かが見えているようだった。ほかの誰にも見えないものを、ただ一人で見ているかのように。
彼女は、そっと手を伸ばした。
まるで傷ついた子どもをあやすように、迷いのない動きで、ノクスの頭に触れようとする。
だが、指先が髪に触れたその瞬間、ノクスは自然な動作で彼女の手を取った。
強くもなく、拒絶ともとれない、ごくさり気ない制止だった。
ロザリーはぱちぱちと瞬きをしてから、掴まれたままの手を、自分の頬へとそっと押しあてた。
しばらく、じっとしていたノクスだったが、やがてゆっくりと手を引いた。
「……ねえ、きっとあなたは誰かを、ずーっと探してたのよね。遠くて、暗くて、さみしいところで……たったひとりで。それでね、やっと見つけたの。とってもとっても、大事な人。宝物みたいに大切な人……。でも、さわっちゃいけないの。本当のことも言っちゃいけないの…。だってその人、あなたのこと……きっと、きらいって言うんでしょ?」
そこで、ロザリーは少しだけ声を落とした。
語尾はささやくように弱く、けれど残酷な確信を帯びていた。
「だいきらい……って、きっと言うの」
ノクスの肩が、わずかに動いた。
目は伏せられたままだが、指先には力がこもり、静かな沈黙の中に、張りつめた空気が満ちた。
「……ロザリー様」
押し殺したような声が、低く落ちる。それは、ただの呼びかけではなかった。
制止の言葉であり、懇願であり、ひとつ先へ進むことへの拒絶だった。その様子を見ていたエリックは、ふっと口の端を上げ、ロザリーに向かって手を招いた。
「ロザリー。あまり、いじめてはだめだよ」
「いじめてなんか、ないもの」
素直にエリックのもとへ戻ってきたロザリーは、心底きょとんとした顔で彼を見上げた。
ノクスは無言のまま立ち上がり、一礼すると踵を返した。その背に向かい、エリックは言う。
「ノクス。僕はね、無能が嫌いなんだよ。任されたことも果たせない者には、何の価値もない。もし君が使命を全うできないのならロザリーの世界は、壊れてしまうだろうね」
エリックは、まるで暇つぶしの雑談でも始めるような調子で言った。
「でも役目を果たせば、約束しよう。彼女の楽園は守る。愛していると──いつまでも、言い続けてあげるよ」
少しだけ間を置いて、エリックは口元に笑みを浮かべた。
「……不服かい?」
問いかけられて、ノクスは肩越しに振り返った。
「いいや。エルヴァン家は、この国の均衡を壊そうとしている。俺たちは、それを防ぐために動いているだけだ。あんたも、俺も、何ひとつ間違ってはいない」
ノクスの顔には表情らしいものは浮かんでおらず、声もまた、抑えの効いた静かな響きを帯びていた。その言葉に、エリックはわずかに口元を綻ばせた。
まるでよくできた答えを聞いた教師のように、満足げに小さく頷く。
「うん、それでいい。さすが僕の息子だ」
ノクスは何も答えなかった。
ただ静かにその場を後にする。背を向けた彼の歩みに迷いはなく、声をかけられても振り返る気配はなかった。ふいに、ロザリーがぱっと顔を上げる。
「え、もう帰っちゃうの? 名前、まだ聞いてないのに……」
ロザリーはエリックの首に腕を絡めたまま、ノクスの背に向かって声を投げた。
「ねえ、あなた、なんていう名前? ねえ、また来てくれる?」
ノクスの足は止まらない。振り返ることもない。
「……じゃあ、また今度でもいいの。お話してくれる? お名前と、好きな食べ物と、どんな夢を見たかも。……次は、ちゃんと「はじめまして」からするわ。……私の可愛い可愛いノクスのこと、いっぱい教えてあげるから。……ばいばい、迷子さん」
その声が届いていたのかどうかもわからないまま、ノクスの背は扉の向こうへと消えていった。
陽の光を受けて温室のガラスが柔らかく煌めいていた。
揺れる葉影が床に模様を描き、空気には甘く湿った香りが満ちている。
その一角、蔓草に囲まれるように置かれた小ぶりな卓上の前で、エリック・ジルベールはゆったりと椅子に身を預けていた。
その姿には歳月を経た人物特有の威圧ではなく、むしろ余裕を滲ませる静かな風格があった。
膝の上には黒猫のノクスが香箱を組み、まどろむように目を細めていた。エリックの指先はゆっくりと猫の背を撫でる。
「だけど、エルヴァン家が紡ぐ物語りは、これからが始まりだ。そうだろ?…ノクス」
黒猫のノクスは顔をあげて「にゃぁ」と返事をする。
だがエリックの眼差しは目の前に座る青年に向けられていた。
「ノクス」と呼ばれた青年は、僅かに顔をあげた。精悍な顔立ちは涼やかに整っており、目元には刃物のような鋭さが宿っている。エリックはノクスを真っすぐに見つめ、小さく笑う。
「愛の名を掲げて無垢な子ども達を支配し、縛りつけ、仕組んだ道を歩ませる。これを邪悪と呼ばずして、何と呼べばいいんだろうね」
「どの口が言うんだか」
演技がかった口調で告げるエリックに、ノクスは唇の端をわずかに持ち上げて冷笑を返した。
そのまま卓上のカップを手に取り、静かにコーヒーを口に含む。音ひとつ立てずに喉を通したあと、何事もなかったように目を伏せ、湯気の立ちのぼるカップを片手にゆるく肘をつく。
すると、そこに軽やかな足音が響き渡った。
腰に届く程長い髪をなびかせて、息を切らせながら姿を現したのはロザリーだ。
「エリック!」
ロザリーは両腕を広げて、躊躇いなくエリックに抱きつく。
膝にいた黒猫のノクスは、するりと飛び降りた。エリックはロザリーの頭を撫でながら、優しく微笑んだ。
「ロザリー。ノクスが帰ってきたよ」
「ノクスはここにいるわ!」
ロザリーは弾んだ声で答え、黒猫に目をやった。
そのままふと、視線をノクスに移し、不思議そうに首を傾げる。
「だぁれ?」
幼い子どものような問いかけに、ノクスは何も言わなかった。
ロザリーはエリックから身を放し、ノクスの元に歩み寄る。背中で手を組み、屈み込むようにして彼の顔を覗き込んだ。
「あなた、とっても悲しい目をしているのね。悲しくて、寂しくて、痛くて、今にも泣きそうだわ。帰る家が分からなくなってしまったの?」
ロザリーはそう言って、迷いのない目でノクスを見つめていた。
だが、ノクスの表情に悲しみの色はなかった。
瞳は冷たく静まり返っており、感情の波すら起きていないように見える。
それでも彼女には、何かが見えているようだった。ほかの誰にも見えないものを、ただ一人で見ているかのように。
彼女は、そっと手を伸ばした。
まるで傷ついた子どもをあやすように、迷いのない動きで、ノクスの頭に触れようとする。
だが、指先が髪に触れたその瞬間、ノクスは自然な動作で彼女の手を取った。
強くもなく、拒絶ともとれない、ごくさり気ない制止だった。
ロザリーはぱちぱちと瞬きをしてから、掴まれたままの手を、自分の頬へとそっと押しあてた。
しばらく、じっとしていたノクスだったが、やがてゆっくりと手を引いた。
「……ねえ、きっとあなたは誰かを、ずーっと探してたのよね。遠くて、暗くて、さみしいところで……たったひとりで。それでね、やっと見つけたの。とってもとっても、大事な人。宝物みたいに大切な人……。でも、さわっちゃいけないの。本当のことも言っちゃいけないの…。だってその人、あなたのこと……きっと、きらいって言うんでしょ?」
そこで、ロザリーは少しだけ声を落とした。
語尾はささやくように弱く、けれど残酷な確信を帯びていた。
「だいきらい……って、きっと言うの」
ノクスの肩が、わずかに動いた。
目は伏せられたままだが、指先には力がこもり、静かな沈黙の中に、張りつめた空気が満ちた。
「……ロザリー様」
押し殺したような声が、低く落ちる。それは、ただの呼びかけではなかった。
制止の言葉であり、懇願であり、ひとつ先へ進むことへの拒絶だった。その様子を見ていたエリックは、ふっと口の端を上げ、ロザリーに向かって手を招いた。
「ロザリー。あまり、いじめてはだめだよ」
「いじめてなんか、ないもの」
素直にエリックのもとへ戻ってきたロザリーは、心底きょとんとした顔で彼を見上げた。
ノクスは無言のまま立ち上がり、一礼すると踵を返した。その背に向かい、エリックは言う。
「ノクス。僕はね、無能が嫌いなんだよ。任されたことも果たせない者には、何の価値もない。もし君が使命を全うできないのならロザリーの世界は、壊れてしまうだろうね」
エリックは、まるで暇つぶしの雑談でも始めるような調子で言った。
「でも役目を果たせば、約束しよう。彼女の楽園は守る。愛していると──いつまでも、言い続けてあげるよ」
少しだけ間を置いて、エリックは口元に笑みを浮かべた。
「……不服かい?」
問いかけられて、ノクスは肩越しに振り返った。
「いいや。エルヴァン家は、この国の均衡を壊そうとしている。俺たちは、それを防ぐために動いているだけだ。あんたも、俺も、何ひとつ間違ってはいない」
ノクスの顔には表情らしいものは浮かんでおらず、声もまた、抑えの効いた静かな響きを帯びていた。その言葉に、エリックはわずかに口元を綻ばせた。
まるでよくできた答えを聞いた教師のように、満足げに小さく頷く。
「うん、それでいい。さすが僕の息子だ」
ノクスは何も答えなかった。
ただ静かにその場を後にする。背を向けた彼の歩みに迷いはなく、声をかけられても振り返る気配はなかった。ふいに、ロザリーがぱっと顔を上げる。
「え、もう帰っちゃうの? 名前、まだ聞いてないのに……」
ロザリーはエリックの首に腕を絡めたまま、ノクスの背に向かって声を投げた。
「ねえ、あなた、なんていう名前? ねえ、また来てくれる?」
ノクスの足は止まらない。振り返ることもない。
「……じゃあ、また今度でもいいの。お話してくれる? お名前と、好きな食べ物と、どんな夢を見たかも。……次は、ちゃんと「はじめまして」からするわ。……私の可愛い可愛いノクスのこと、いっぱい教えてあげるから。……ばいばい、迷子さん」
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