48 / 251
第1章
浴室の反響⚠️
しおりを挟む長く濃厚な口づけが終わり、酸素を求めて唇が離れると、ヴォルフはエリアスの腰を抱え上げ、大理石でできた湯船の広い縁へと座らせた。
湯から上がったばかりの肌が空気に触れ、わずかに身震いする。
「ん、ぁ……」
朦朧とするエリアスの両足が、ヴォルフの手によって大きく左右に開かれた。
無防備に晒された秘所に、ヴォルフが顔を寄せる。
しかし、彼が唇を落としたのは中心ではなく、白く柔らかな内腿だった。
「……ひっ、ぁ、」
ちゅ、と音を立てられる。その鋭い刺激に、エリアスはのけぞった。
ヴォルフはまるで所有印を刻み込むかのように、わざと痕が残る強さで、何度も何度も内腿の柔肌に吸い付いた。
赤いキスマークが白い肌に散らばっていく。
所有欲に満ちたその行為に、エリアスはたまらず声を上げた。
じわじわと、ヴォルフの顔がさらに内側へと向かう。
そして、ヴォルフの手が、すでにキスの興奮で蜜を溢れさせ、硬く昂ってしまっているエリアスの中心へと伸びた。
「あ、っ……」
熱い掌が包み込み、そのまま上下に擦り上げられる。
巧みな指使いで鈴口を弾かれ、裏筋をなぞられる。
すでにキスだけでとろとろになってしまっているエリアスには、その刺激はあまりに強すぎた。
「ぁあッ!や、あぁっ……!」
我慢などできなかった。
高い天井のある広い浴室に、エリアスの甘い悲鳴が反響する。
わんわんと響く自分の声が、聞いたことがないほどいやらしく、淫靡な響きを持って耳にダイレクトに届き、それがさらに羞恥と興奮を煽った。
「いい声だ、エリアス」
ヴォルフは手を休めることなくエリアスを刺激し続けながら、縁に座るエリアスが背後へ倒れないように、もう片方の腕で背中を支えていた。
その瞳は、エリアスの表情、震える身体、そして欲望に濡れた瞳の動き一つも見逃さないとばかりに、じっと見つめてくる。
全てを暴かれるような強烈な視線。
恥ずかしくてたまらないのに、エリアスもまた、魔力に捕らわれたようにヴォルフから目を逸らすことができない。
「ヴォル、フ……きもち、いい……っ」
「そうか。もっと気持ちよくなっていいんだ」
エリアスが快感を伝えると、ヴォルフは嬉しそうに目を細め、さらに激しく手を動かした。
「あ、だめ、そこっ……いく、いくッ……!」
腰が跳ね、足の指先が丸まる。
絶頂の瞬間、ヴォルフが顔を寄せ、エリアスの先端をぱくりと口に含んだ。
「んぐっ……」
ビクビクと脈打つそこから放たれた白濁を、ヴォルフは一滴も零さずにすべて受け止めた。
喉が鳴る音がして、当たり前のように飲み干される。
その背徳的で献身的な行為に、エリアスは頭の中が真っ白になった。
「はぁ、はぁ……っ」
力が抜け、ぐったりと項垂れるエリアスを、ヴォルフは優しく抱き上げた。
あらかじめ用意されていた、大きなふかふかのバスタオルがエリアスの身体を包み込む。
濡れた髪や肌を丁寧に拭われながら、耳元で甘い囁きが落ちた。
「……このまま、ベッドで続きをしよう」
まだ終わらない。
むしろ、これからが本番なのだ。
エリアスは快感の余韻に小さく震えながら、ヴォルフの首に腕を回し、こくりと頷いた。
89
あなたにおすすめの小説
僕の、しあわせ辺境暮らし
* ゆるゆ
BL
雪のなか僕を、ひろってくれたのは、やさしい男の子でした。
ふたりの、しあわせな辺境暮らし、はじまります!
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*不定期連載です。
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
抑制剤の効かない薬師オメガは森に隠れる。最強騎士団長に見つかり、聖なるフェロモンで理性を溶かされ、国を捨てた逃避行の果てに番となる
水凪しおん
BL
「この香りを嗅いだ瞬間、俺の本能は二つに引き裂かれた」
人里離れた森で暮らす薬師のエリアルは、抑制剤が効かない特異体質のオメガ。彼から放たれるフェロモンは万病を癒やす聖なる力を持つが、同時に理性を失わせる劇薬でもあった。
ある日、流行り病の特効薬を求めて森を訪れた最強の騎士団長・ジークフリートに見つかってしまう。エリアルの香りに強烈に反応しながらも、鋼の理性で耐え抜くジークフリート。
「俺が、貴方の剣となり盾となる」
国を救うための道具として狙われるエリアルを守るため、最強の騎士は地位も名誉も投げ捨て、国を敵に回す逃避行へと旅立つ。
シリアスから始まり、最後は辺境での幸せなスローライフへ。一途な騎士と健気な薬師の、運命のBLファンタジー。
のほほんオメガは、同期アルファの執着に気付いていませんでした
こたま
BL
オメガの品川拓海(しながわ たくみ)は、現在祖母宅で祖母と飼い猫とのほほんと暮らしている社会人のオメガだ。雇用機会均等法以来門戸の開かれたオメガ枠で某企業に就職している。同期のアルファで営業の高輪響矢(たかなわ きょうや)とは彼の営業サポートとして共に働いている。同期社会人同士のオメガバース、ハッピーエンドです。両片想い、後両想い。攻の愛が重めです。
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる