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第3章
優先順位⚠️
しおりを挟むナンキンス夫人への感謝を口にした直後、ヴォルフは再びエリアスの唇を塞いだ。
「んっ……」
先ほどまでの会話が嘘だったかのように、ソファの上で横抱きにされたまま、濃厚なキスが再開される。
ヴォルフの舌はエリアスの口内を執拗に貪り、久しぶりの感触を確かめるように絡みついてくる。
息継ぎの隙間を見て、エリアスは熱に浮きそうになる意識を必死に繋ぎ止めた。
「あ、あの、ヴォルフ……帰ってきたばかりですし、夕食もまだでしょう?先にお食事を……」
激務で疲れているはずだ。まずは身体を休めてほしい。
そんなエリアスの気遣いを、ヴォルフは楽しげな、けれど絶対的な響きを持った言葉で遮った。
「食事?そんなもの後でいい」
ヴォルフはエリアスの唇を甘噛みし、至近距離で碧眼を光らせた。
「私にとって、エリアスよりも優先すべきことなど、この世に一つもないんだ」
「ぁ……っ」
甘く重い愛の言葉と共に、バスローブの裾から大きく温かい手が侵入してきた。
直接触れられた太腿の感触に、エリアスの身体がビクリと跳ねる。
「ヴォルフ、だめ……っ」
制止の言葉とは裏腹に、ヴォルフの手は躊躇なく奥へと進み、下着の上からエリアスの秘部を擦り上げた。
「んぅっ!」
久しぶりに与えられる愛撫の刺激は強烈だった。
たったそれだけで、エリアスの中心はすでに熱を持ち、昂り始めてしまう。
(だめなのに……ヴォルフに休んでほしいのに……)
頭ではそう思っているのに、身体は正直だ。
数日間触れられなかった寂しさが爆発し、下着越しの愛撫ではもどかしいほどに、奥底が疼いてとろとろに蕩けていく。
「はぁ、ぁ……っ」
エリアスの瞳が潤み、吐息が熱を帯びる。
ヴォルフの手が焦らすようにゆっくりと動くたび、快感と欲求が理性を押し流していく。
耐えきれず、エリアスはヴォルフのシャツを握りしめ、懇願してしまった。
「も、もっと……触って、ください……っ」
その言葉を聞いた瞬間、ヴォルフは満足げに口角を上げた。
「いい子だ」
ヴォルフはエリアスを抱き起こすと、ソファに深く腰掛けた自分の膝の上に、向かい合う形で座らせた。
「ほら、立ち膝になって」
「え……?」
「自分で脱ぐんだ。バスローブも、下着も」
ヴォルフはソファの背もたれにゆったりと身体を預け、王のような態度で命じた。
「君の口から『触ってほしい』と言ったんだろう?なら、その身体を見せてごらん」
「っ……」
つまり、ヴォルフに触れてもらうために、自ら裸になれということだ。
目の前で、自分から。
「そ、そんな……」
エリアスの顔が一瞬で真っ赤に染まる。
だが、ヴォルフの視線は逃げることを許さない。
エリアスは涙目になりながら、震える手でバスローブの紐を解いた。
するり、と布が滑り落ち、白い肌が露わになる。
さらに、下着に指をかけ、羞恥に耐えながらゆっくりと引き下ろした。
無防備な姿が完全に晒された瞬間。
ごくり、と。
静かな部屋に、ヴォルフが喉を鳴らして唾を飲み込む音が、やけに大きく響いた。
「綺麗だ……エリアス」
ヴォルフは熱っぽい瞳で裸のエリアスを見つめると、その腰を抱き寄せ、顔を埋めるように近づけた。
そして、すでに期待で赤く充血し、立ち上がっているエリアスの愛棒を、前触れなく口に含んだ。
「あ゛っ、ぁあーっ!?」
熱く湿った口腔内に包み込まれた衝撃に、エリアスは声を上げて仰け反った。
「んっ、……ッ」
「ひっ、あ、あ、ヴォルフ、いきなり、だめぇ……っ!」
やっと触ってもらえたという安堵と、ダイレクトに伝わる舌と粘膜の感触。
ヴォルフはエリアスの腰を両手でしっかりと固定し、逃げ場を塞ぐと、巧みな舌使いで鈴口を転がし、竿を吸い上げる。
「あ、あっ、あぁっ!すご、い、あつ、い……っ!」
視界が揺れ、頭が真っ白になる。
愛する夫に奉仕されているという背徳感と、抗えない快楽。
「イッ、いくっ、ヴォルフ、で、出ちゃう……っ!」
エリアスはヴォルフの髪をくしゃりと掴み、ガクガクと腰を震わせた。
だがヴォルフは口を離さない。むしろ、喉奥まで深く咥え込み、最後の一滴まで搾り取ろうとバキュームする。
「あ、あ、あぁぁーーっ!!」
エリアスの身体が弓なりに反り、ヴォルフの口の中へ白濁した欲望を勢いよく吐き出した。
ビクビクと脈動がおさまるまで、ヴォルフはそれを愛おしそうに受け止め、そして――。
「ん……」
喉を上下させ、当たり前のように全てを飲み干した。
唇を離したヴォルフは、口元を親指で拭うと、妖艶な笑みを浮かべた。
「ご馳走様」
「は、ぁ……ぅ……」
その一言と、あまりの刺激に、エリアスは糸が切れたように脱力し、ヴォルフの逞しい身体にぐったりとしがみついた。
「……へんたい……」
エリアスが蚊の鳴くような声でそう呟くと、ヴォルフは嬉しそうに低く笑い、汗ばんだ背中を優しく撫で続けた。
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