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第2章
秘密の処女⚠️
しおりを挟むそのまま、あまりにも優しい手つきで、ユリウスはベッドへと寝かされた。
ふわりと沈み込む柔らかい感触。
その上に覆い被さるように、レオナルドがベッドへと上がってくる。
一瞬、十年前の記憶がフラッシュバックした。
あの卒業式の前夜。
レオナルドの部屋で、初めて後孔を指で暴かれた夜。
それを思い出して、ユリウスの下腹が甘く、熱く疼いた。
レオナルドの大きな手が、ゆっくりと、すでにヒートの熱で昂りきっているユリウスの楔に触れた。
昨夜、あれほどルシエルに責められ、枯れ果てたはずだったのに。
レオナルドを前にしたヒートの熱は凄まじく、ユリウスの先端はすでに蜜のような先走りで潤っていた。
「っ、あ……」
そのまま、音を立てて扱かれる。
ルシエルにされるのと同じ行為だ。だというのに、その感覚は天と地ほども違った。
ただ熱くて、気持ち良すぎて、頭がおかしくなりそうだった。
(駄目だ、そんな……)
淫乱だと思われたくないのに。
こんなにもすぐに感じてしまうのは、貴方が相手だからだと、そう叫びたいのに。
十年もの間、愛玩具としてルシエルに貪られ続けた、ふしだらな身体として見られている――その揺るぎない事実が、快感の裏でユリウスの心を抉った。
「ん、あ、ぐ……ッ!」
レオナルドの指使いに抗うことなどできず、ユリウスはそのまま我慢できずに射精してしまった。
白濁がレオナルドの手を汚す。
だが、レオナルドは顔色一つ変えず、あろうことか手の中に出されたそれを、当たり前のように舐め取ったのだ。
「――ッ!?」
汚いです、と言いたかった。けれど、声が出なかった。
レオナルドの手が、そのまますでにとろとろに濡れそぼっている後孔へと伸び、触れたからだ。
「ぁ……」
そこに触れられるのも、十年ぶりだ。
ルシエルはユリウスを「アルファ」として認識している。
アルファ同士の性交など成立しないと思っており、また、ユリウスもオメガとしての本能をレオナルド以外には発揮しないため、そこが濡れることは決してなかった。
だから、ルシエルがここを弄ることは一度もなかったのだ。
つまり、ユリウスのその場所は、誰にも使われたことのない処女のままだった。
けれど、その事実を知らないレオナルドは、どう思うだろう。
触れただけでこんなに濡れて、指を吸い込むほど緩んでいるこの孔を。
毎夜ルシエルのものを受け入れ、開発され尽くした、淫乱な孔だと思っているに違いない。
(……まさか処女だなんて、そんなことは言えない)
何も知らないまま、初めてをもらって欲しかった。
在学中に何度も夢見て、願ったことだ。
けれど叶わなかったこと。
今、それが歪な形で叶おうとしている。
くちゅり。
水音を立てて、歓喜に満ちたオメガの身体が、目の前の「自分にとって唯一無二のアルファ」を受け入れたくて仕方がないと泣いている。
ヒートの熱はそれに伴ってどんどん高まり、ユリウスを焼く。
レオナルドが吐く息も、余裕を失ったように荒くなっていくのが分かった。
それでよかった。
自分の強烈なフェロモンが、少しでもこの行為をしなければならないレオナルドの理性を奪い、心を軽くして欲しかった。
彼が獣のようになり、今組み敷いている相手が誰かなんて忘れて、ただ肉欲のままに犯してくれればいい。
「っ、は、ぁ……ッ!」
レオナルドの指が二本に増やされ、拡げながら奥まで的確に攻め入る。
そして、敏感な一点を容赦なく擦り上げられた瞬間、ユリウスの身体は弓なりに跳ねた。
「あッ、ぁああッ!!」
大きく痙攣し、目の前が真っ白になる。
指だけで、ユリウスは無様に中イキしてしまった。
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