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第2章
獅子の捕食⚠️
しおりを挟む無様に足を開き、中イキの余韻で痙攣を続けるユリウスの身体を見下ろしながら、レオナルドはゆっくりと、自身が纏っていた服を全て脱ぎ捨てた。
月明かりすらない夜の部屋で、二人は一糸纏わぬ姿となった。
重ねられたレオナルドの肌は、火傷しそうなほど熱かった。その熱と、圧倒的な質量の差に、ユリウスは震えた。
そして、限界まで昂り、赤黒く脈打つレオナルドの楔が、ユリウスの濡れきったとろとろの孔に当てがわれた。
(ああ……ついに)
全身が歓喜に震えて、号泣してしまいそうだった。
在学中から、ずっと、ずっと夢見ていた瞬間。
「……ッ、ユーリ」
切なげに名前を呼ばれると同時、レオナルドの腰が沈み込み、その熱く硬いものが中へと侵入してきた。
「あ……ぁ、ああッ……!」
痛みなどは、全くなかった。
ヒートの熱でドロドロに溶かされたユリウスの身体は、異物を受け入れる準備が整いすぎていた。
太い楔が内壁を押し広げながら埋まっていく、凄まじい圧迫感と充実感。
そして、脳天を突き抜けるような物凄い幸福感だけがそこにあった。
結合した瞬間、レオナルドのアルファフェロモンが一気に爆発したように濃厚になった。
それに呼応するように、ユリウスのヒートの熱もさらに高まり、理性を焼き尽くす。
視界が揺らぎ、意識が朦朧とする。
「ぐ、ぅ……ッ、はぁッ!」
レオナルドは、ユリウスから立ち昇る強烈なオメガフェロモンに煽られ、理性の箍が外れたようだった。
余裕などかなぐり捨て、獣のように荒い息を吐きながら、ユリウスの身体を貪るように腰を打ち付け、最奥まで容赦なく突き入れてくる。
「あッ!あッ、んあッ!レオ、レオッ……!」
ユリウスは強すぎる快感に、処女にも関わらず、何度も何度も中イキを繰り返した。
断続的に身体が弓なりに跳ね、痙攣し、そのたびにレオナルドを強く締め付けてしまう。
それがさらに彼を煽り、激しいピストンを招く。
本当に好きな人とのセックスで、初めてを捧げることができた。
これで、もう死んでも良いと、本気でそう思った。
何度も意識が飛びそうになる。
白目を剥いて気絶してしまいそうなほどの快楽の波状攻撃。
けれど、ユリウスは歯を食いしばり、懸命に意識を繋ぎ止めた。
何一つ、忘れたくなかった。
レオナルドの体温も、中の熱さも、名前を呼んでくれる声も。
この「最初で最後の一夜」の全てを覚えていたくて。
「あぁッ、ぁ、あぁッ!!」
ヒートによって増幅された快感は、もはや許容量を超え、ユリウスは何度も悲鳴のような嬌声をあげた。
耳元で、レオナルドが獣のように低く唸っている。
その力強さと獰猛さに、ユリウスは思った。
自分は今、飢えた獅子に捕食されているのだと。
(……食べて、殺して……)
いっそ、このまま喉元を噛みちぎって、殺して欲しかった。
この腕の中で、彼の一部になって死ねるなら本望だ。
けれど――ふと、冷徹な現実が頭をよぎる。
この後、ユリウスにはカイエンとレオナルドのため、そしてこの国のために、全てを捧げて生贄となる「役目」がある。
だから、今ここでレオナルドに殺されることは許されない。
愛する人に殺されたいと願っても、それすら叶わない運命が、快楽の中でも酷く悲しかった。
「レ、オ……ッ、ぁ……ッ」
言葉は途切れ、あえぎ声にかき消される。
そして、そのまま本当に限界を迎え、意識の糸がぷつりと切れるまで。
二人の、あまりにも激しく切ない交わりは続けられた。
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