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15-3.如月結衣の悩みについて(Hパート)
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土曜日は買い物の日だ。婚約する前は彼が街まで送って一人で買い物をするだけだったけど、今は一緒に買い物に行き、その日の気分によっては映画、本屋、カフェ巡り、遅くなったら夕食もして帰る。つまり週に一度のデートの日だ。
そんな毎週の楽しい時間に、一人で行動したい、と言うのは結構勇気が必要だった。だけど彼は、ひどく意外そうな顔をしただだけで、
「もちろんいいけど、どうかした? 誰か友達と会うの?」
「いえそうでは無いのですが」
私は考えていた言い訳を口にする。
「明日の朝には出張に行ってしまいますし、たまには少しだけ豪華なものでも作りたいと。ちょっとしたサプライズと言いますか」
そう言うと彼は吹き出して、
「それ言っちゃうとサプライズじゃなくなるよ?」
「それは、そうかもしれないですけど……」
言いよどむ私を彼は抱き寄せて、頭を撫でる。
「ありがとう。でもいつも美味しいものを作ってくれてるし、そんながんばってくれなくても」
「いえ自分がしたいだけなので、あなたが良ければ、ぜひ」
「それじゃ」
彼は私に唇を寄せる。長いキスをした後、爽やかな笑みで、
「おまかせしようかな」
私はそんな彼につい見とれてしまう。激しい彼も見たいけれど、優しい彼もやっぱり魅力的だった。
:::
いつものコインパーキングで車を降り、彼と別れると、私は真っ先にコンビニへ向かった。スマホ片手に店舗の隅に置かれているタッチパネルの機械相手に悪戦苦闘し、なんとか荷物受け取りのレシートを手に入れる。
店員さんがカウンターの奥から持ってきたのは、中身の割に大きすぎるダンボールで、その時点で私は途方に暮れてしまいそうだった。ダンボールを抱えたまま人気ひとけのない公園へと行き、とりあえず封を切って中身を買い物バッグへと入れる。
余った段ボールを捨てる場所はないかと道端に目を凝らしながら歩くが、朝の遅い時間のせいかどこも回収した後のようだった。結局そのままいつも行くスーパーにたどり着き、店員さんにお願いして店舗裏のごみ置き場に捨てさせてもらった。
彼にああいった手前、料理を頑張らない訳にはいかない。それに、数日別れる前になにか美味しいものを作ってあげたい、という気持ちは決して嘘ではなかった。いつもは立ち寄らない和牛コーナーの前に立ち止まってグラム千円近いお肉を見比べる。ふと、近くにあったレバーにも目が止まって、ついそれもカゴに入れる。精力増強、という言葉が頭に浮かんで一人顔を熱くし、だけどスマホで精が付く食材を調べ、またスーパーをうろつく。
買い物を終え、コインパーキングに戻るとちょうどお昼だった。車の中で待っていた彼は私を見つけるとドアを開けて駆け寄り、
「言ってくれれば迎えにいくのに」
そう言って買い物袋を受け取ろうとするのを私は全力で拒否をする。いつもとは違う様子に驚いたのか、彼は途端に手を離した。
私は「あ」と呟いて、
「その、さ、サプライズなので、ちょっと見られては」
自分で言っていてなんだが、決して嘘ではなかった。彼は「あ、なるほど」と少し釈然としない様子で頷いて、車の後部座席のドアと、そこに置いてあるクーラーボックスを開く。私は買い物袋を入れ、蓋を閉じる。もちろんその買い物袋の奥底にはコンビニで受け取った物も押し込んでいる。
:::
マックのドライブスルーでお昼を買って家に戻ると、ニ時を回っていた。リビングで彼と一緒にハンバーガーとポテトの昼食を済ませ、私はそのままキッチンへと向かう。
「夜の楽しみ、なのでここは開けないようにして下さいね」
「なんか鶴の恩返しみたい」
その言葉に少しだけドキッとする。鶴が織っていたのは着物とかではなかったか。
「とにかく、そういう事なので」
「オッケー。がんばってね」
私は扉を閉め、テーブルに置いた買い物袋の中身を出していく。最後に奥底から現れたに二つの物を取り出し、そのうちの一つを封を切って、広げて見る。
「ーー」
サイズ的に着れない事は無さそうだけど……。
ひるんだ自分を奮い立たせる。キッチンの壁にはあらかじめ持ち込んでいたいつものメイド服もあって、アレの下なら着込んでいても彼にバレることはない、と思う。私は彼が入ってこないことを祈りながら、服を脱いでそれらを着込んだ。
:::
六時ちょうどに私はキッチンから出る。もちろん着替えはすでに終わっており、私はいつものメイド服だ。そんな私を見て彼は、
「なんか、本当に鶴になって出てきたみたい」
「飛んで逃げたりはしませんよ?」
「それはなにより」
和牛のステーキと付け合せのレバー、あさりの味噌汁、牡蠣の炊き込みご飯に、銀杏の茶碗蒸し、デザートにはくるみとバナナの豆乳プリン。彼は子供のように目を輝かせ、どれを食べてもその一口の後に「美味しい」と口にしてくれた。私がどのメニューにも潜めた『彼が元気になる食材』の意味に気づくこと無く、少しだけ安心した。
:::
「ありがとう、片付けまでやってもらって。すごく美味しかった」
皿洗いを終えリビングに戻ると、彼はソファの上でテレビを見ながらくつろいでいた。
「いえこれくらいは。ーーお腹は落ち着きました?」
「うん、おかげさまで。如月さんは?」
「私も大丈夫です。ところで明日の準備は?」
少しずつ心臓が激しくなる。後ろ手に持った物を彼が気づかないか心配だったが、彼はそんな事気にもとめない様子で、
「もう終わってるよ。後は寝るだけ」
「そう、ですか」
私はつばを飲み込んで黙り込む。目をつむり、心の準備を整える。そんな私を見て彼は不安げに、
「どうしたの?」
目を開けるとソファに座ったまま私の顔を覗き込む彼がいた。私は細く長く、息を吐き出し、
「あの、実はまだ少しだけサプライズがありまして」
「え? あ、そうなの?」
「その、ちょっとお立ちいただいていいでしょうか?」
彼はソファから立ち上がり、私に向き直って両手を広げ「こう?」と訊ねる。
「後ろを向いてください」
「後ろ?」
くるりと回転。
「両手をこちらに貰ってもいいでしょうか」
「なになに、どうするの?」
彼は笑い混じりで両手を私の方に、つまり彼の後ろ側に持ってくる。私はその両手首を持って、右、左と順に手錠をはめた。
「え?」
と彼が純粋な疑問の声を上げる。首をこちらに向けて「如月さん?」と呼ぶ彼の肩を抑えて、再びソファに座らせる。
「あの、これは……?」
「大丈夫です。タイマー式なので、一時間後に勝手に外れるようになっています」
彼は視線を左右に走らせながら「えっと」と言葉を探している。私はそんな彼を横目にメイド服のエプロン首から抜き取り、ワンピースのボタンを外していく。「如月さん?」と彼は口にして、そのままぽかんと口を開けっぱなしに、ただただ服を脱ぐ私を見つめていた。
袖から腕を脱ぐ直前になって、今から見せる私を嫌いにならないかどうか急に不安になった。だけどもう後には戻れない。手錠をはめてしまったし、何より私の体はもうずっと彼を求めている。料理をしている間も、無邪気にご飯を食べている彼を見つめている間も、私はこれから始まる夜のことばかり考えていた。私はプールに初めて潜る時みたいに、ぎゅっと目をつぶってワンピースを脱ぐ。
肌から剥がれたワンピースが、足元にストンと落ちた。
「ーー」
彼が息を飲むのが分かった。
目を開けると、彼が私の体を、いや、着ている服を凝視している。私は右手で胸元を、左手で股を隠しながら、
「や、やっぱり似合ってないですかね」
彼は直後に首を横に振る。
「いや、似合っている、すごく」
「そ、そうですか?」
私は自分が着ている服を見下ろす。メイド服の下には通販で買った違うメイド服を着ている。ーーいや、『服』と言うには少し、かなり、面積が足りない。上は肩と背中だけを覆うフリルのついたセーラー服のようなデザインで、鎖骨から下の、ちょうど胸の辺りはむき出しになっている。その空白をカバーするようにつけているビキニはメイドをイメージしたもので、黒の布が乳房の左下半分だけを覆っている。紐は白のフリルで、ちょうど胸の縁に沿うように円をかいて両胸の布をつないでいる。もう少しわかりやすく言うと、胸の半分以上が丸出しになっている。
下はスカートになっていて、コルセットのように後ろは網掛け、前はボタンでとめる構造になっている。スカートとは言っても、長さは膝どころか太ももも覆いきれない長さで、そもそも股のところは布が切り取られたようなデザインになっていて、正面からは大事なところが丸出しになっている。今履いているパンツも上とセットになったメイド風のデザインで、三角の黒の布と白いリボンがあしらわれた物だ。けれどよく見たら割れ目にそってショーツそのものに裂け目があり、また後ろもお尻を覆う布もなくただVの字に紐が分かれているだけだ。つまり、パンツを脱がなくても入れられるようになっている。前も、後ろも。
「では、その、失礼します」
私は彼の前にひざまずき、ベルトを外す。「すみません腰を」と言うと彼は腰を持ち上げてくれた。パンツと一緒にズボンをずり下ろすと、限界まで反り立ったペニスが天を向いた。軽く亀頭に触れただけで、彼は「あ」と吐息とも付かない声を漏らす。
「如月さん、これは、どういう」
「その」
私はペニス全体に我慢汁をつけ、さらに唾液を垂らして更にヌルヌルにする。この間見た彼の動画を私も密かに買っていて、その中で女優がこういう風にペニスをしごいていた。料理の時、密かにきゅうりや人参で練習したおかげか、私が手を動かす度に彼は熱っぽい吐息を漏らしている。
「えっと」
私はブラをずり下げ胸の間に彼のペニスを挟む。「如月さん!?」と驚く声を上げる彼を見上げて、
「い、今、私はさ、誘ってます」
言った途端、顔が発火するのではないかと思うほどに熱くなった。下を向き、私は胸を寄せ、彼のペニスを覆うように乳房を押しつぶす。ぬめりけと、ペニスが反っているせいで何度か胸から滑り出る。けれど、何度もしているうちに力の入れ方やコツを掴んで、挟むだけなら安定して固定できるようになった。
私は彼を見ることが出来ない。ペニスを挟む作業に忙しい、と言った感じで視線を上げないまま、
「先日、私がお昼に寝ている時に、え、エッチな動画で一人でされてましたよね?」
彼は「え、あ、それは」と狼狽し、
「……なんで知ってるの?」
その質問には答えず、私は私の不満を口にする。
「動画なんてわざわざ買わなくても、わ、私を使ってくれれば良かったのに……。その、動くのが面倒だったら、お命じいただければ、こういう風に気持ちよくいたします」
「いや、そんな。だって如月さんも疲れていたし、それにそんな、道具みたいに使うなんて」
「私は全然構いません……」
私は挟んだペニスを上下し始める。ペニス全体を覆い、ゆっくり胸をおろして亀頭を露出させる。彼が「あぁ……」とうめき声を上げて後ろにのけぞる。最初の固定がうまくいっていたのか思いの外にスムーズで、更に動きを早くしてもペニスが外れる事はなかった。唾液や我慢汁が白く泡立ち、谷間に溜まる。
「私は、あなたになら何をされてもいいと思っているんです」
乾いたのか、ペニスと胸のぬめりけが少し足りなくなってきた。私はむき出しになった彼の亀頭を咥え、唾液をたっぷりと含ませる。驚くほど膨らんだ亀頭は熱く、動きを止めているというのに胸の間でペニスがピクピクと震えていた。ふと彼を見上げると、薄目を開けてこちらを見る彼がいた。私の言葉に対する返事もなく、その顔からは余裕も感じ取れない。ちゃんと私の言葉はちゃんと届いているだろうか?
「あの」
私は彼を見上げたまま胸を上下させる。卑猥な水音と彼の喘ぎ声。腰が浮き上がり、ペニスを突き出す。
「もしかして、いきそう、なのですか?」
「あ、あぁ……。その、昨日、一昨日は抜いて無くて……」
「ま、まだ、ダメです」
私はぱっと胸から両手を外し、立ち上がる。彼のペニスが丘に打ち上げられた魚のように二、三度跳ねた。吐息を漏らして私を見つめる彼の目は、今にも泣き出しそうに潤んでいた。
「すみません……」
と言いながら彼のワイシャツのボタンを外し、下着をめくりあげる。お腹に触れると少し汗ばんでいて、本当にいく寸前だったのだと知る。私は隣に座り、おへその辺りから手を這わせて乳首に触れる。彼の体が大きく震えた。
私は彼の耳元に口を近づける。
「でも」
と囁くと彼の体が仰け反り、細く長い息を吐き出した。
「今日は襲ってもらいたくてこうしているんです。優しいあなたも好きですけど、私はもっと、あなたの好きなようにされたいのです。この間見られた動画みたいに、私のことを好きに扱ってください。命じられれば何でもやります。どうか今だけは、私の気持ちじゃなくて、あなたの欲望を優先してください」
横目で私を見る彼の顔つきが確かに変わっていた。優しさにあふれていたその目が澱み、何度も口を閉じてつばを飲み込んでいる。私は乳首に顔を寄せ、強く吸い上げる。「ぅあ、あ……」と言う彼の声を聞くとそれだけであそこが濡れてくる。私は彼のペニスに触れてゆっくり上下させる。たった一回の往復で我慢汁が手のひらいっぱいに溢れた。
「結衣」
私はペニスを握りながら顔を上げる。自分でも忘れそうなほどに呼ばれていなかった下の名前は新鮮で、まるで運動会のビデオを見るようなくすぐったさと懐かしさがあった。
「今まで、ずっと我慢してた? 僕が、気づけなかったから」
「違うんです。私が、勝手にいやらしくなっただけで。優しいあなたはとても好きです。愛しています。だけど、だからこそ、あなたがやりたい事が出来ていないんじゃないかと思えて。そう思ったら、今度は私自身が激しくされたくなって……一つだけ。絶対、絶対絶対勘違いしてほしくないのですが、あなた以外にされたいとか、そういう気持ちは一切ありません。あなただから、愛するあなただから、めちゃくちゃにされたいと願うのです。だから、遠慮なんかせずに、私で……その、性欲を、発散してください。いつでも、寝ているときでも仕事の時でも、あなたがしたいと思えば、それに応えたいのです」
言いながらしごくペニスが再びピクピク震えだし、私はその手の動きをやめる。彼の上にまたがりその胸に耳を当てながら乳首を手のひら全体で撫でる。
「すみません、こんな女で。幻滅、されましたよね?」
「いや、ぜ、んぜん」
彼は一語一句を絞り出すように言う。
「結衣の気持ちは、とてもよく、分かったし、とても、嬉しい」
たったそれだけの言葉に、私は大きな安堵を感じてしまう。息も絶え絶えな中で伝えてくれた彼の言葉は私にとって神様の啓示のようで、私の欲望も罪も、全て許されるように感じられた。
「ありがとうございます……!」
「だから、この手錠を、もう外してくれたら……」
私は沈黙の後、「すみません」と言う。
「タイマー式なので、解除の方法はあると思うのですが、使い方がよく」
「なら、説明書とかを」
「それに、少しだけ」
私は彼の首に腕を回して、微笑む。一度安心したら、不思議と嗜虐的な気持ちも芽生えてしまっていた。めったにない機会なのだから。私は唇を舐め、腰を動かして彼のペニスを刺激する。割れ目にペニスが這う度に快感が走るのは彼も同じようで、私達は同じタイミングで、小さく震えていた。
「このまま、いじめてしまいたくなりました」
私は両腕で胸を寄せ、彼に谷間を見せつけながら、
「このまま一時間、ずっと我慢してください、ご主人様」
:::
ぴっ、と短い電子音が鳴った。
初めはそれに気づかなかった。胸でペニスをしごく水音に紛れ、音としては聞こえていてもそれがどういう意味になるのかまで理解出来なかった。視界の端に彼の手が見え、その時初めて、もう一時間経ったのだと頭の片隅で理解する。彼の腕が私の肩に伸び、途方もない彼の熱が伝わる。見上げた彼の顔は天井の光で逆光になっていて、だけどギラギラとした目の光だけは、その中で確かに輝いていた。
「交代」
ただ短く、彼はそう言った。
次の瞬間、私の体はソファに押し付けられる。電車で窓の景色を眺める子供のようにソファの背もたれに向かわされ、私は彼の力に潰されないよう両手を突いた。彼は私の腰を掴み、半ば無理やり位置を落とすとそのままペニスをねじ込んだ。
「あぁぁぁぁぁ」
上げた声は叫びに近かった。一気に奥まで突き刺さったペニスは明らかにいつもより太く、固く、そして長く、快感のツボをいつも以上に激しく突き上げる。彼は私の背中にペタリと張り付くように覆い、背もたれに手を突く。ピストンを繰り返しながら私の耳元に近づく。熱っぽい吐息が耳にかかる。
「これが欲しかったんだろ」
膣が絞まり彼のペニスを締め付ける。私が返事をするより前に彼は激しく激しく突き上げ、その絶頂に達する。膣の中でペニスが脈動し、精液を吐き出すのを感じた。いつもならそれで収まる彼の動きが、より激しくなっていく。出したばかりだと言うのにペニスは硬さを保ったままで私の膣の中で暴れまわる。
「あっ、あ、あ、だめ、いや、いく、いく」
彼の手は再び私のお尻を掴み、自分の動きに合わせて私の腰を前後に振っていた。ソファ自体が揺れてしまい、私はバランスをとるため片足を床につける。体を支えやすい位置にずらそうと腰をソファ側に持っていこうとすると、彼によって戻され、そして、
パチン
「あんっ!」
お尻に熱が伝わる。叩かれた、と感じると同時に、
「申し訳ありません」
自然と謝罪の言葉が出てきた。彼の顔が私の耳元に近づき、
「結衣は誰のものだ?」
「ご主人様の、メイド、です」
「ずっとこうされたかったんだよな?」
「はい……! ご主人様に、支配されたくて仕方ありませんでした」
彼の言葉は私の心をぎゅっと締め付ける。ずっと心に残っていた澱のような欲望を、その底をひっかきながらすくい取る彼の乱暴さが心地良い。もっと、もっと、と願う私の心に快感が追いついて、頂きに向かってあっという間に距離を縮める。お尻を掴む彼の指が肉に食い込むその痛み、腰とお尻がぶつかり合う乱暴さ、吐息の激しさと急に荒々しくなった言葉遣い。その全てが体の中心に集まり、絶頂へと近づいていく。
「いく……!」
「敬語」
「も、申し訳、ありません……いきます……ご主人様……!」
快楽が体中を走る。入ったままの彼のペニスを締め付けながら、いつもよりずっと長い余韻に浸る。快感が少しずつ去っていき、体の力が抜けてソファの上でへたりこむ。彼はペニスを引き抜くと、私の後頭部を持って、それを目の前に突きつけた。
「舐めなさい」
言われるがままに口に含む。愛液と精子が混ざりあった苦味。私は彼が押し付ける以上に深く咥えこむ。その先端は喉に届き、吐き出してしまいそうなのをこらえる。生理反応で喉が拒絶し、咳き込むのと同時に押し戻そうとすると彼の力が弱まってしまう。私は彼を見つめ、後頭部を押さえる手に私の手を重ねて力を弱めないよう懇願する。一瞬消えかけた野獣の光が灯り、彼も再び力を込める。長い時間をかけて全体を掃除して口から出した時、彼のペニスはまだ先程と変わらない硬度を保っていた。
「ご主人様……」
彼は何も言わず、私の頭を撫でる。そして脇の下に腕を通して抱きかかえ、庭に面するガラス戸へ移動する。
「えっと、どうしたら良いしょうか」
「ガラスに手を突いて」
言われたとおりガラス戸に手を突く。夜を流し込んだガラスには私と彼の姿が映っている。髪が乱れ、ビキニのトップもずれたまま胸が丸出しになっている。あそこから太ももにかけて彼が中に出してくれた精子が垂れ、黒のニーソックスにシミを残している。
「やらしい」
彼のつぶやきに体がゾクリと沸き立つ。
「結衣のような子を何ていうか知ってる?」
「分かりません……良ければ、お教えください」
彼の指が私の胸に触れる。下から持ち上げるように大きく、円を描くように揉む。突き出したお尻には彼のペニスが押し付けられるのは、私は彼のものだというアピールをされているようだった。
「変態、っていうんだよ」
「変態……。はい、私は変態の、メイド、です」
「料理している間も、食事をとっている時も、こんなやらしい格好をしていたんだ」
「はい……ずっと、ご主人様に襲っていただけることだけを、考えていました」
「また入れてほしいか?」
彼はペニスに手を添えて割れ目をなぞる。入れようとして割れ目を滑らせ、お尻を撫でては秘部の割れ目にペニスを沿わせる。私は腰を振り、体中でおねだりしながら、
「入れてほしい……です。また、ご主人様のおちんちん、ほしい……」
「服従しなさい」
彼の舌が私の耳を這う。
「やらしい言葉で、上手に懇願できたら、入れてやる」
彼の手が胸の上に滑り、乳輪を人差し指で丹念になぞる。触れそうで触れない指先と熱だけが伝わるペニス。そのどちらもが欲しくて欲しくてたまらなく、私は震える声で、
「私は、ご主人様の所有物です」
彼は髪に鼻を押し当てて香りを嗅いでいる。私がそうであるように、彼もまた私の香りで興奮するのだろうか。そうだったら、私はこの上なく幸せだ。
「ご主人様に気持ちよくなっていただくことが、私の喜びです。いつでも、好きな時に、私の体をお使いください。至らぬところがあれば何でも申し付けください。私は、ご主人様だけのメイドでありたいのです。お口も、手も、あそこも、お、お尻だって、どこでもご主人様の快感のためなら、それに導く最高の道具になりたい、です。だから、そのお尻にあたっている熱く硬いもので、私を躾けてください。こんなことばかり考えている変態メイドを、ご主人様にとって都合の良い性処理係としてください」
言い終わるよりも早く、彼のペニスが再び突きたてられる。
「あ、あぁぁ……! ありがとう、ございます……っ」
彼の腰の動きに合わせてガラス戸がガタガタ揺れる。夜のガラス戸に映る自分は眉を顰め、顔中にシワを寄せて快楽に耐えている。その顔を見ていられなくて顔を伏せると、彼が私の顎を掴んで無理やり持ち上げた。
「何が見える?」
「じ、自分の、顔が、あ、んっ……みえ、ます」
「どんな顔だ?」
「えっちな、顔です。ご主人様の、おちんちんが、気持ちいいところを……あ、刺激、してくれているので、とても、感じている、顔です」
「自分の痴態をしっかり見なさい」
「は、はい……」
命じられたとおり、私はガラスに映る半透明の自分を見つめる。彼の手が後ろから周り、下に垂れた胸を鷲掴みにした。彼の舌が耳の穴に差し込まれ、私は再び快楽の嬌声を上げる。
耳が唾液まみれになるほどに舐めた後、彼は肩に手を回し、私の体をぎゅっと抱き寄せた。ガラス戸に突いていた手が離れ、見えにくかった下半身もそこに映る。彼との距離が縮まり、また体勢が上向いたことで彼のペニスが今までとは違う所に当たった。奥より手前側、いつもは彼のペニスが通り過ぎるだけの側面に彼の亀頭が当たる。
「あ、や、だめ、いく、また、いっちゃいます」
「まだだ。我慢しなさい」
「でも、だめ、ダメなんです。いつもとは、違うところにあたって、私のあそこが、熱くて」
「ダメだ」
禁止されればされるほど快楽は強くなる。私は太ももを閉じ、彼のペニスごと快楽を堪えようとするけど無駄なあがきだった。力を込めれば込めるほど膣はしまり、彼のペニスと私の中はより密着感をまして尚の事、絶頂に近づく。私の体はその全てを彼に委ね、ただただペニスの快楽だけを貪る。耳に届く自分の声も、ガラス戸に映る自分の姿も、彼がピストンを繰返すほどに遠い存在へとなっていく。
「いっちゃう、いっちゃいます、だめ、だめ、だめ」
「いきたいなら、許しを、請いなさい」
「い、いかせて、いかせてください。ご主人様の、おちんちんで、私を気持ちよくして、ください」
結衣。
彼が私の名前を呼ぶ。彼のペニスもまた、私の中でさらなる膨張をしていて、きっと彼も絶頂が近いのだと悟る。ガラス越しに目のあった彼は、私と同じ泣き出しそうな目をしている。主従関係がほつれ、私達が一つの存在になっている感覚があった。薄いガラスの上で重なり合った私達はその心を写しているようで、私の歪んだ願望も、彼のまっすぐな欲望も、全てが混ざり合ってただ純粋な気持ちだけが見えた。
「愛している」
「愛しています」
彼のペニスが脈動を始め、私はまたあっけなく絶頂を感じる。深く突きたてられ、子宮に精液が注がれる度に背筋が跳ねる。彼は長い間私の膣にペニスを突き立てた後、残りを濾し出すようにゆっくり前後させ、引き抜く。気泡が交じる音と共に精液が溢れ、私の太ももを伝い床に垂れ落ちる。彼の拘束が離れ、私は床に崩れ落ち、微かな意識のまま目の前で少し縮んだペニスを見て、無意識に口に咥える。
「ーー」
彼は無言のまま私の頭を撫でた。私は目を細め、舌先に神経を集中させ、口の中でなおも小さくなるペニスを丹念に掃除する。やがて彼は腰を引いて私の口からペニスを引き出す。名残惜しく、私は口元に垂れた精子を指ですくい取って舐める。
彼も体力を使い果たしたのか床にへたりこむ。視線のあった私達は、お互いの顔を見合わせ、照れくさく笑った。
「ご満足、いただけたでしょうか?」
「とても」
ふと彼は、赤くなった私のお尻を撫で、
「痛かった?」
「いえそんな……あ、だめ、だめですよ、謝ったりしたら」
私は顔を伏せ、
「その、謝られたら、すごく恥ずかしくなります」
「あ、……あー、うん」
「いいんです、そのままで。それに、私は、とても満足しています。あなたの欲望を受け止められて、それに、すごく、興奮しました……。物として、扱っていただけて」
「いやそれは、本当にそう思っているわけでは」
「分かっています。でも、やっぱり……すみません、私は変態みたいなんです。あなたに、いえ、ご主人様に支配されていると考えると、それだけでまたドキドキしてしまいます」
私は彼の手に手のひらを重ね、
「ありがとうございます」
なんと返して良いのか言いあぐねている彼の耳元に、
「だからまた、溜まったときは好きにお使いください」
と囁いた。
:::
「もしもしー」
「あ、もしもし、私です」
「おー、結衣ちゃん。どしたの?」
「その、先日アドバイス頂いた件なのですが、うまくいったのでお礼を」
「え? 何の話?」
「……」
そんな毎週の楽しい時間に、一人で行動したい、と言うのは結構勇気が必要だった。だけど彼は、ひどく意外そうな顔をしただだけで、
「もちろんいいけど、どうかした? 誰か友達と会うの?」
「いえそうでは無いのですが」
私は考えていた言い訳を口にする。
「明日の朝には出張に行ってしまいますし、たまには少しだけ豪華なものでも作りたいと。ちょっとしたサプライズと言いますか」
そう言うと彼は吹き出して、
「それ言っちゃうとサプライズじゃなくなるよ?」
「それは、そうかもしれないですけど……」
言いよどむ私を彼は抱き寄せて、頭を撫でる。
「ありがとう。でもいつも美味しいものを作ってくれてるし、そんながんばってくれなくても」
「いえ自分がしたいだけなので、あなたが良ければ、ぜひ」
「それじゃ」
彼は私に唇を寄せる。長いキスをした後、爽やかな笑みで、
「おまかせしようかな」
私はそんな彼につい見とれてしまう。激しい彼も見たいけれど、優しい彼もやっぱり魅力的だった。
:::
いつものコインパーキングで車を降り、彼と別れると、私は真っ先にコンビニへ向かった。スマホ片手に店舗の隅に置かれているタッチパネルの機械相手に悪戦苦闘し、なんとか荷物受け取りのレシートを手に入れる。
店員さんがカウンターの奥から持ってきたのは、中身の割に大きすぎるダンボールで、その時点で私は途方に暮れてしまいそうだった。ダンボールを抱えたまま人気ひとけのない公園へと行き、とりあえず封を切って中身を買い物バッグへと入れる。
余った段ボールを捨てる場所はないかと道端に目を凝らしながら歩くが、朝の遅い時間のせいかどこも回収した後のようだった。結局そのままいつも行くスーパーにたどり着き、店員さんにお願いして店舗裏のごみ置き場に捨てさせてもらった。
彼にああいった手前、料理を頑張らない訳にはいかない。それに、数日別れる前になにか美味しいものを作ってあげたい、という気持ちは決して嘘ではなかった。いつもは立ち寄らない和牛コーナーの前に立ち止まってグラム千円近いお肉を見比べる。ふと、近くにあったレバーにも目が止まって、ついそれもカゴに入れる。精力増強、という言葉が頭に浮かんで一人顔を熱くし、だけどスマホで精が付く食材を調べ、またスーパーをうろつく。
買い物を終え、コインパーキングに戻るとちょうどお昼だった。車の中で待っていた彼は私を見つけるとドアを開けて駆け寄り、
「言ってくれれば迎えにいくのに」
そう言って買い物袋を受け取ろうとするのを私は全力で拒否をする。いつもとは違う様子に驚いたのか、彼は途端に手を離した。
私は「あ」と呟いて、
「その、さ、サプライズなので、ちょっと見られては」
自分で言っていてなんだが、決して嘘ではなかった。彼は「あ、なるほど」と少し釈然としない様子で頷いて、車の後部座席のドアと、そこに置いてあるクーラーボックスを開く。私は買い物袋を入れ、蓋を閉じる。もちろんその買い物袋の奥底にはコンビニで受け取った物も押し込んでいる。
:::
マックのドライブスルーでお昼を買って家に戻ると、ニ時を回っていた。リビングで彼と一緒にハンバーガーとポテトの昼食を済ませ、私はそのままキッチンへと向かう。
「夜の楽しみ、なのでここは開けないようにして下さいね」
「なんか鶴の恩返しみたい」
その言葉に少しだけドキッとする。鶴が織っていたのは着物とかではなかったか。
「とにかく、そういう事なので」
「オッケー。がんばってね」
私は扉を閉め、テーブルに置いた買い物袋の中身を出していく。最後に奥底から現れたに二つの物を取り出し、そのうちの一つを封を切って、広げて見る。
「ーー」
サイズ的に着れない事は無さそうだけど……。
ひるんだ自分を奮い立たせる。キッチンの壁にはあらかじめ持ち込んでいたいつものメイド服もあって、アレの下なら着込んでいても彼にバレることはない、と思う。私は彼が入ってこないことを祈りながら、服を脱いでそれらを着込んだ。
:::
六時ちょうどに私はキッチンから出る。もちろん着替えはすでに終わっており、私はいつものメイド服だ。そんな私を見て彼は、
「なんか、本当に鶴になって出てきたみたい」
「飛んで逃げたりはしませんよ?」
「それはなにより」
和牛のステーキと付け合せのレバー、あさりの味噌汁、牡蠣の炊き込みご飯に、銀杏の茶碗蒸し、デザートにはくるみとバナナの豆乳プリン。彼は子供のように目を輝かせ、どれを食べてもその一口の後に「美味しい」と口にしてくれた。私がどのメニューにも潜めた『彼が元気になる食材』の意味に気づくこと無く、少しだけ安心した。
:::
「ありがとう、片付けまでやってもらって。すごく美味しかった」
皿洗いを終えリビングに戻ると、彼はソファの上でテレビを見ながらくつろいでいた。
「いえこれくらいは。ーーお腹は落ち着きました?」
「うん、おかげさまで。如月さんは?」
「私も大丈夫です。ところで明日の準備は?」
少しずつ心臓が激しくなる。後ろ手に持った物を彼が気づかないか心配だったが、彼はそんな事気にもとめない様子で、
「もう終わってるよ。後は寝るだけ」
「そう、ですか」
私はつばを飲み込んで黙り込む。目をつむり、心の準備を整える。そんな私を見て彼は不安げに、
「どうしたの?」
目を開けるとソファに座ったまま私の顔を覗き込む彼がいた。私は細く長く、息を吐き出し、
「あの、実はまだ少しだけサプライズがありまして」
「え? あ、そうなの?」
「その、ちょっとお立ちいただいていいでしょうか?」
彼はソファから立ち上がり、私に向き直って両手を広げ「こう?」と訊ねる。
「後ろを向いてください」
「後ろ?」
くるりと回転。
「両手をこちらに貰ってもいいでしょうか」
「なになに、どうするの?」
彼は笑い混じりで両手を私の方に、つまり彼の後ろ側に持ってくる。私はその両手首を持って、右、左と順に手錠をはめた。
「え?」
と彼が純粋な疑問の声を上げる。首をこちらに向けて「如月さん?」と呼ぶ彼の肩を抑えて、再びソファに座らせる。
「あの、これは……?」
「大丈夫です。タイマー式なので、一時間後に勝手に外れるようになっています」
彼は視線を左右に走らせながら「えっと」と言葉を探している。私はそんな彼を横目にメイド服のエプロン首から抜き取り、ワンピースのボタンを外していく。「如月さん?」と彼は口にして、そのままぽかんと口を開けっぱなしに、ただただ服を脱ぐ私を見つめていた。
袖から腕を脱ぐ直前になって、今から見せる私を嫌いにならないかどうか急に不安になった。だけどもう後には戻れない。手錠をはめてしまったし、何より私の体はもうずっと彼を求めている。料理をしている間も、無邪気にご飯を食べている彼を見つめている間も、私はこれから始まる夜のことばかり考えていた。私はプールに初めて潜る時みたいに、ぎゅっと目をつぶってワンピースを脱ぐ。
肌から剥がれたワンピースが、足元にストンと落ちた。
「ーー」
彼が息を飲むのが分かった。
目を開けると、彼が私の体を、いや、着ている服を凝視している。私は右手で胸元を、左手で股を隠しながら、
「や、やっぱり似合ってないですかね」
彼は直後に首を横に振る。
「いや、似合っている、すごく」
「そ、そうですか?」
私は自分が着ている服を見下ろす。メイド服の下には通販で買った違うメイド服を着ている。ーーいや、『服』と言うには少し、かなり、面積が足りない。上は肩と背中だけを覆うフリルのついたセーラー服のようなデザインで、鎖骨から下の、ちょうど胸の辺りはむき出しになっている。その空白をカバーするようにつけているビキニはメイドをイメージしたもので、黒の布が乳房の左下半分だけを覆っている。紐は白のフリルで、ちょうど胸の縁に沿うように円をかいて両胸の布をつないでいる。もう少しわかりやすく言うと、胸の半分以上が丸出しになっている。
下はスカートになっていて、コルセットのように後ろは網掛け、前はボタンでとめる構造になっている。スカートとは言っても、長さは膝どころか太ももも覆いきれない長さで、そもそも股のところは布が切り取られたようなデザインになっていて、正面からは大事なところが丸出しになっている。今履いているパンツも上とセットになったメイド風のデザインで、三角の黒の布と白いリボンがあしらわれた物だ。けれどよく見たら割れ目にそってショーツそのものに裂け目があり、また後ろもお尻を覆う布もなくただVの字に紐が分かれているだけだ。つまり、パンツを脱がなくても入れられるようになっている。前も、後ろも。
「では、その、失礼します」
私は彼の前にひざまずき、ベルトを外す。「すみません腰を」と言うと彼は腰を持ち上げてくれた。パンツと一緒にズボンをずり下ろすと、限界まで反り立ったペニスが天を向いた。軽く亀頭に触れただけで、彼は「あ」と吐息とも付かない声を漏らす。
「如月さん、これは、どういう」
「その」
私はペニス全体に我慢汁をつけ、さらに唾液を垂らして更にヌルヌルにする。この間見た彼の動画を私も密かに買っていて、その中で女優がこういう風にペニスをしごいていた。料理の時、密かにきゅうりや人参で練習したおかげか、私が手を動かす度に彼は熱っぽい吐息を漏らしている。
「えっと」
私はブラをずり下げ胸の間に彼のペニスを挟む。「如月さん!?」と驚く声を上げる彼を見上げて、
「い、今、私はさ、誘ってます」
言った途端、顔が発火するのではないかと思うほどに熱くなった。下を向き、私は胸を寄せ、彼のペニスを覆うように乳房を押しつぶす。ぬめりけと、ペニスが反っているせいで何度か胸から滑り出る。けれど、何度もしているうちに力の入れ方やコツを掴んで、挟むだけなら安定して固定できるようになった。
私は彼を見ることが出来ない。ペニスを挟む作業に忙しい、と言った感じで視線を上げないまま、
「先日、私がお昼に寝ている時に、え、エッチな動画で一人でされてましたよね?」
彼は「え、あ、それは」と狼狽し、
「……なんで知ってるの?」
その質問には答えず、私は私の不満を口にする。
「動画なんてわざわざ買わなくても、わ、私を使ってくれれば良かったのに……。その、動くのが面倒だったら、お命じいただければ、こういう風に気持ちよくいたします」
「いや、そんな。だって如月さんも疲れていたし、それにそんな、道具みたいに使うなんて」
「私は全然構いません……」
私は挟んだペニスを上下し始める。ペニス全体を覆い、ゆっくり胸をおろして亀頭を露出させる。彼が「あぁ……」とうめき声を上げて後ろにのけぞる。最初の固定がうまくいっていたのか思いの外にスムーズで、更に動きを早くしてもペニスが外れる事はなかった。唾液や我慢汁が白く泡立ち、谷間に溜まる。
「私は、あなたになら何をされてもいいと思っているんです」
乾いたのか、ペニスと胸のぬめりけが少し足りなくなってきた。私はむき出しになった彼の亀頭を咥え、唾液をたっぷりと含ませる。驚くほど膨らんだ亀頭は熱く、動きを止めているというのに胸の間でペニスがピクピクと震えていた。ふと彼を見上げると、薄目を開けてこちらを見る彼がいた。私の言葉に対する返事もなく、その顔からは余裕も感じ取れない。ちゃんと私の言葉はちゃんと届いているだろうか?
「あの」
私は彼を見上げたまま胸を上下させる。卑猥な水音と彼の喘ぎ声。腰が浮き上がり、ペニスを突き出す。
「もしかして、いきそう、なのですか?」
「あ、あぁ……。その、昨日、一昨日は抜いて無くて……」
「ま、まだ、ダメです」
私はぱっと胸から両手を外し、立ち上がる。彼のペニスが丘に打ち上げられた魚のように二、三度跳ねた。吐息を漏らして私を見つめる彼の目は、今にも泣き出しそうに潤んでいた。
「すみません……」
と言いながら彼のワイシャツのボタンを外し、下着をめくりあげる。お腹に触れると少し汗ばんでいて、本当にいく寸前だったのだと知る。私は隣に座り、おへその辺りから手を這わせて乳首に触れる。彼の体が大きく震えた。
私は彼の耳元に口を近づける。
「でも」
と囁くと彼の体が仰け反り、細く長い息を吐き出した。
「今日は襲ってもらいたくてこうしているんです。優しいあなたも好きですけど、私はもっと、あなたの好きなようにされたいのです。この間見られた動画みたいに、私のことを好きに扱ってください。命じられれば何でもやります。どうか今だけは、私の気持ちじゃなくて、あなたの欲望を優先してください」
横目で私を見る彼の顔つきが確かに変わっていた。優しさにあふれていたその目が澱み、何度も口を閉じてつばを飲み込んでいる。私は乳首に顔を寄せ、強く吸い上げる。「ぅあ、あ……」と言う彼の声を聞くとそれだけであそこが濡れてくる。私は彼のペニスに触れてゆっくり上下させる。たった一回の往復で我慢汁が手のひらいっぱいに溢れた。
「結衣」
私はペニスを握りながら顔を上げる。自分でも忘れそうなほどに呼ばれていなかった下の名前は新鮮で、まるで運動会のビデオを見るようなくすぐったさと懐かしさがあった。
「今まで、ずっと我慢してた? 僕が、気づけなかったから」
「違うんです。私が、勝手にいやらしくなっただけで。優しいあなたはとても好きです。愛しています。だけど、だからこそ、あなたがやりたい事が出来ていないんじゃないかと思えて。そう思ったら、今度は私自身が激しくされたくなって……一つだけ。絶対、絶対絶対勘違いしてほしくないのですが、あなた以外にされたいとか、そういう気持ちは一切ありません。あなただから、愛するあなただから、めちゃくちゃにされたいと願うのです。だから、遠慮なんかせずに、私で……その、性欲を、発散してください。いつでも、寝ているときでも仕事の時でも、あなたがしたいと思えば、それに応えたいのです」
言いながらしごくペニスが再びピクピク震えだし、私はその手の動きをやめる。彼の上にまたがりその胸に耳を当てながら乳首を手のひら全体で撫でる。
「すみません、こんな女で。幻滅、されましたよね?」
「いや、ぜ、んぜん」
彼は一語一句を絞り出すように言う。
「結衣の気持ちは、とてもよく、分かったし、とても、嬉しい」
たったそれだけの言葉に、私は大きな安堵を感じてしまう。息も絶え絶えな中で伝えてくれた彼の言葉は私にとって神様の啓示のようで、私の欲望も罪も、全て許されるように感じられた。
「ありがとうございます……!」
「だから、この手錠を、もう外してくれたら……」
私は沈黙の後、「すみません」と言う。
「タイマー式なので、解除の方法はあると思うのですが、使い方がよく」
「なら、説明書とかを」
「それに、少しだけ」
私は彼の首に腕を回して、微笑む。一度安心したら、不思議と嗜虐的な気持ちも芽生えてしまっていた。めったにない機会なのだから。私は唇を舐め、腰を動かして彼のペニスを刺激する。割れ目にペニスが這う度に快感が走るのは彼も同じようで、私達は同じタイミングで、小さく震えていた。
「このまま、いじめてしまいたくなりました」
私は両腕で胸を寄せ、彼に谷間を見せつけながら、
「このまま一時間、ずっと我慢してください、ご主人様」
:::
ぴっ、と短い電子音が鳴った。
初めはそれに気づかなかった。胸でペニスをしごく水音に紛れ、音としては聞こえていてもそれがどういう意味になるのかまで理解出来なかった。視界の端に彼の手が見え、その時初めて、もう一時間経ったのだと頭の片隅で理解する。彼の腕が私の肩に伸び、途方もない彼の熱が伝わる。見上げた彼の顔は天井の光で逆光になっていて、だけどギラギラとした目の光だけは、その中で確かに輝いていた。
「交代」
ただ短く、彼はそう言った。
次の瞬間、私の体はソファに押し付けられる。電車で窓の景色を眺める子供のようにソファの背もたれに向かわされ、私は彼の力に潰されないよう両手を突いた。彼は私の腰を掴み、半ば無理やり位置を落とすとそのままペニスをねじ込んだ。
「あぁぁぁぁぁ」
上げた声は叫びに近かった。一気に奥まで突き刺さったペニスは明らかにいつもより太く、固く、そして長く、快感のツボをいつも以上に激しく突き上げる。彼は私の背中にペタリと張り付くように覆い、背もたれに手を突く。ピストンを繰り返しながら私の耳元に近づく。熱っぽい吐息が耳にかかる。
「これが欲しかったんだろ」
膣が絞まり彼のペニスを締め付ける。私が返事をするより前に彼は激しく激しく突き上げ、その絶頂に達する。膣の中でペニスが脈動し、精液を吐き出すのを感じた。いつもならそれで収まる彼の動きが、より激しくなっていく。出したばかりだと言うのにペニスは硬さを保ったままで私の膣の中で暴れまわる。
「あっ、あ、あ、だめ、いや、いく、いく」
彼の手は再び私のお尻を掴み、自分の動きに合わせて私の腰を前後に振っていた。ソファ自体が揺れてしまい、私はバランスをとるため片足を床につける。体を支えやすい位置にずらそうと腰をソファ側に持っていこうとすると、彼によって戻され、そして、
パチン
「あんっ!」
お尻に熱が伝わる。叩かれた、と感じると同時に、
「申し訳ありません」
自然と謝罪の言葉が出てきた。彼の顔が私の耳元に近づき、
「結衣は誰のものだ?」
「ご主人様の、メイド、です」
「ずっとこうされたかったんだよな?」
「はい……! ご主人様に、支配されたくて仕方ありませんでした」
彼の言葉は私の心をぎゅっと締め付ける。ずっと心に残っていた澱のような欲望を、その底をひっかきながらすくい取る彼の乱暴さが心地良い。もっと、もっと、と願う私の心に快感が追いついて、頂きに向かってあっという間に距離を縮める。お尻を掴む彼の指が肉に食い込むその痛み、腰とお尻がぶつかり合う乱暴さ、吐息の激しさと急に荒々しくなった言葉遣い。その全てが体の中心に集まり、絶頂へと近づいていく。
「いく……!」
「敬語」
「も、申し訳、ありません……いきます……ご主人様……!」
快楽が体中を走る。入ったままの彼のペニスを締め付けながら、いつもよりずっと長い余韻に浸る。快感が少しずつ去っていき、体の力が抜けてソファの上でへたりこむ。彼はペニスを引き抜くと、私の後頭部を持って、それを目の前に突きつけた。
「舐めなさい」
言われるがままに口に含む。愛液と精子が混ざりあった苦味。私は彼が押し付ける以上に深く咥えこむ。その先端は喉に届き、吐き出してしまいそうなのをこらえる。生理反応で喉が拒絶し、咳き込むのと同時に押し戻そうとすると彼の力が弱まってしまう。私は彼を見つめ、後頭部を押さえる手に私の手を重ねて力を弱めないよう懇願する。一瞬消えかけた野獣の光が灯り、彼も再び力を込める。長い時間をかけて全体を掃除して口から出した時、彼のペニスはまだ先程と変わらない硬度を保っていた。
「ご主人様……」
彼は何も言わず、私の頭を撫でる。そして脇の下に腕を通して抱きかかえ、庭に面するガラス戸へ移動する。
「えっと、どうしたら良いしょうか」
「ガラスに手を突いて」
言われたとおりガラス戸に手を突く。夜を流し込んだガラスには私と彼の姿が映っている。髪が乱れ、ビキニのトップもずれたまま胸が丸出しになっている。あそこから太ももにかけて彼が中に出してくれた精子が垂れ、黒のニーソックスにシミを残している。
「やらしい」
彼のつぶやきに体がゾクリと沸き立つ。
「結衣のような子を何ていうか知ってる?」
「分かりません……良ければ、お教えください」
彼の指が私の胸に触れる。下から持ち上げるように大きく、円を描くように揉む。突き出したお尻には彼のペニスが押し付けられるのは、私は彼のものだというアピールをされているようだった。
「変態、っていうんだよ」
「変態……。はい、私は変態の、メイド、です」
「料理している間も、食事をとっている時も、こんなやらしい格好をしていたんだ」
「はい……ずっと、ご主人様に襲っていただけることだけを、考えていました」
「また入れてほしいか?」
彼はペニスに手を添えて割れ目をなぞる。入れようとして割れ目を滑らせ、お尻を撫でては秘部の割れ目にペニスを沿わせる。私は腰を振り、体中でおねだりしながら、
「入れてほしい……です。また、ご主人様のおちんちん、ほしい……」
「服従しなさい」
彼の舌が私の耳を這う。
「やらしい言葉で、上手に懇願できたら、入れてやる」
彼の手が胸の上に滑り、乳輪を人差し指で丹念になぞる。触れそうで触れない指先と熱だけが伝わるペニス。そのどちらもが欲しくて欲しくてたまらなく、私は震える声で、
「私は、ご主人様の所有物です」
彼は髪に鼻を押し当てて香りを嗅いでいる。私がそうであるように、彼もまた私の香りで興奮するのだろうか。そうだったら、私はこの上なく幸せだ。
「ご主人様に気持ちよくなっていただくことが、私の喜びです。いつでも、好きな時に、私の体をお使いください。至らぬところがあれば何でも申し付けください。私は、ご主人様だけのメイドでありたいのです。お口も、手も、あそこも、お、お尻だって、どこでもご主人様の快感のためなら、それに導く最高の道具になりたい、です。だから、そのお尻にあたっている熱く硬いもので、私を躾けてください。こんなことばかり考えている変態メイドを、ご主人様にとって都合の良い性処理係としてください」
言い終わるよりも早く、彼のペニスが再び突きたてられる。
「あ、あぁぁ……! ありがとう、ございます……っ」
彼の腰の動きに合わせてガラス戸がガタガタ揺れる。夜のガラス戸に映る自分は眉を顰め、顔中にシワを寄せて快楽に耐えている。その顔を見ていられなくて顔を伏せると、彼が私の顎を掴んで無理やり持ち上げた。
「何が見える?」
「じ、自分の、顔が、あ、んっ……みえ、ます」
「どんな顔だ?」
「えっちな、顔です。ご主人様の、おちんちんが、気持ちいいところを……あ、刺激、してくれているので、とても、感じている、顔です」
「自分の痴態をしっかり見なさい」
「は、はい……」
命じられたとおり、私はガラスに映る半透明の自分を見つめる。彼の手が後ろから周り、下に垂れた胸を鷲掴みにした。彼の舌が耳の穴に差し込まれ、私は再び快楽の嬌声を上げる。
耳が唾液まみれになるほどに舐めた後、彼は肩に手を回し、私の体をぎゅっと抱き寄せた。ガラス戸に突いていた手が離れ、見えにくかった下半身もそこに映る。彼との距離が縮まり、また体勢が上向いたことで彼のペニスが今までとは違う所に当たった。奥より手前側、いつもは彼のペニスが通り過ぎるだけの側面に彼の亀頭が当たる。
「あ、や、だめ、いく、また、いっちゃいます」
「まだだ。我慢しなさい」
「でも、だめ、ダメなんです。いつもとは、違うところにあたって、私のあそこが、熱くて」
「ダメだ」
禁止されればされるほど快楽は強くなる。私は太ももを閉じ、彼のペニスごと快楽を堪えようとするけど無駄なあがきだった。力を込めれば込めるほど膣はしまり、彼のペニスと私の中はより密着感をまして尚の事、絶頂に近づく。私の体はその全てを彼に委ね、ただただペニスの快楽だけを貪る。耳に届く自分の声も、ガラス戸に映る自分の姿も、彼がピストンを繰返すほどに遠い存在へとなっていく。
「いっちゃう、いっちゃいます、だめ、だめ、だめ」
「いきたいなら、許しを、請いなさい」
「い、いかせて、いかせてください。ご主人様の、おちんちんで、私を気持ちよくして、ください」
結衣。
彼が私の名前を呼ぶ。彼のペニスもまた、私の中でさらなる膨張をしていて、きっと彼も絶頂が近いのだと悟る。ガラス越しに目のあった彼は、私と同じ泣き出しそうな目をしている。主従関係がほつれ、私達が一つの存在になっている感覚があった。薄いガラスの上で重なり合った私達はその心を写しているようで、私の歪んだ願望も、彼のまっすぐな欲望も、全てが混ざり合ってただ純粋な気持ちだけが見えた。
「愛している」
「愛しています」
彼のペニスが脈動を始め、私はまたあっけなく絶頂を感じる。深く突きたてられ、子宮に精液が注がれる度に背筋が跳ねる。彼は長い間私の膣にペニスを突き立てた後、残りを濾し出すようにゆっくり前後させ、引き抜く。気泡が交じる音と共に精液が溢れ、私の太ももを伝い床に垂れ落ちる。彼の拘束が離れ、私は床に崩れ落ち、微かな意識のまま目の前で少し縮んだペニスを見て、無意識に口に咥える。
「ーー」
彼は無言のまま私の頭を撫でた。私は目を細め、舌先に神経を集中させ、口の中でなおも小さくなるペニスを丹念に掃除する。やがて彼は腰を引いて私の口からペニスを引き出す。名残惜しく、私は口元に垂れた精子を指ですくい取って舐める。
彼も体力を使い果たしたのか床にへたりこむ。視線のあった私達は、お互いの顔を見合わせ、照れくさく笑った。
「ご満足、いただけたでしょうか?」
「とても」
ふと彼は、赤くなった私のお尻を撫で、
「痛かった?」
「いえそんな……あ、だめ、だめですよ、謝ったりしたら」
私は顔を伏せ、
「その、謝られたら、すごく恥ずかしくなります」
「あ、……あー、うん」
「いいんです、そのままで。それに、私は、とても満足しています。あなたの欲望を受け止められて、それに、すごく、興奮しました……。物として、扱っていただけて」
「いやそれは、本当にそう思っているわけでは」
「分かっています。でも、やっぱり……すみません、私は変態みたいなんです。あなたに、いえ、ご主人様に支配されていると考えると、それだけでまたドキドキしてしまいます」
私は彼の手に手のひらを重ね、
「ありがとうございます」
なんと返して良いのか言いあぐねている彼の耳元に、
「だからまた、溜まったときは好きにお使いください」
と囁いた。
:::
「もしもしー」
「あ、もしもし、私です」
「おー、結衣ちゃん。どしたの?」
「その、先日アドバイス頂いた件なのですが、うまくいったのでお礼を」
「え? 何の話?」
「……」
0
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