普通の会社員の異世界冒険物語〜程々に強いがちやほやされる訳でもなく、悪い奴もそんないない異世界で必死に生きる〜

ときすでにおすし(サビ抜き)

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第1章 カルディアの弟子編

03.カルディアの修行

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 小屋は狭く、寝息が聞こえるぐらいの距離で、彼女は寝ていた。
 無防備すぎる。夜明け間際までは、悶々としていた記憶がある。
 そのあとは、俺は寝てしまったようだ。

 翌日、特に何もなく朝を迎える。

 俺が目を覚ました時には、カルディアはいなかった。



 着替えをしようと思ったが、そもそもそんなもの持ってなかった。
 風呂にも入ってないから、気持ちが悪い。
 とりあえず外に出て、カルディアを探すとする。

 ドアを開けると、大きな岩からすごい勢いで水が噴き出てる。
 なにこのファンタジー。絵がすごい。

 そして、今日もカルディアは可愛い。
 岩のすぐ横で、たぶん洗濯していた。
 棍棒のような大きな骨で洗濯物を叩いている。


 結構水量多いけど、大丈夫なの?
 排水どうなってるの?骨重くない?
 めっちゃ水かかって濡れてるけども、目のやり場に困るけども。


「これは、水の精霊が住んでいる岩だ。魔法を使わなくても綺麗な水が出てくるんだ。お前の服も洗ってやろうか?」

 精霊さんきました。
 精霊さん、ちょっと水出過ぎです。

「ず、ずいぶんと、いい設備ですね。あ、大丈夫です自分でできますよ。それに、これしか服ないんですよ」
ちょっと自嘲気味にいってしまった。

「そうだったな」

 カルディアは、何か思い出したように物置のような所に行き、そして革の鎧のようなものを持って来てくれた。
 森に落ちていたそうだ。
 着ろと?それを着ろと?洗濯する間それを着ろと?


 麻のズボン的なものも、持って来てくれたけど、あれ、これ血ついてない?これも落ちてたの?
 着ろと?これも着ろと?洗濯する間これも着ろと?



 とりあえず、カルディアの厚意が嬉しかったから着た。裸に革の鎧。
 そして、血がトッピングされたわりと荒い麻ズボン。
 今まで味わったことのない感覚、新感覚。
 何かに目覚めそうだ。特に麻ズボンのほうで。


 とりあえず、心を無にして、ものすごい勢いで水が噴射する岩の側で洗濯物をする。
 骨は重くて持てない。あの子、どんだけ力持ちなの。

 とりあえず、手でグシャグシャしながら洗う。
 なんだかんだで、死にかけたりしたせいか、すごい汚れていた。
 洗ってカルディアが用意してくれた物干し台に洗濯物を干す。
 と言っても、Tシャツと、ジーパンと、パンツだけ。

 カルディアは、素材に興味心身だった。
 特にゴム部分の伸縮がすごく気に入ったようで、ひっぱったり伸ばしていた。
 可愛いなぁカルディアは。


 それ、俺のパンツな。




 しかし、この子は何年ここで暮らしているんだ。

「カルディアさんは、ここで長いこと暮らしているんですか?」

「んーん、そうだな。どのくらいになるだろうか。もう50年以上はここで修行していると思うぞ」

「えっ」

 どんだけ、修行してるの?何歳なの?
 なんでも、カルディアさんは魔法の適正があり、弓も使える。
 しかも、それなりの腕前らしい。

 最近、魔法と弓を合わせた技、光の矢が打てるようになったそうで、嬉しくて狩で多用しているそうだ。
 あぁ、あの時の光の線、魔法の矢だったんですね。
 矢を回収しなくていいんだぞって、嬉しそうに教えてくれた。


 そして、ここで修行を始めた理由も教えてくれた。

「冒険者に憧れてな、剣術の修行をしているんだ」

「えっ」

 俺、別にこの世界の人間じゃないけど、弓とか魔法とかでも冒険者になれると思う。
 失礼は承知で、それとなく諭そうとすると

「なに言っているんだ、冒険者といえば、剣術だろ?ショートソードだろ!?」

「えっ」

 この子、魔法使えて弓も使えるのに、その上、剣術まで?
 しかもショートソード縛りとか、何周目だ。何を目指してるの?


「タケシは、迷い人だからわからないだろうけれど、冒険者といったらショートソードもってドラゴンに立ち向かっていくんだ」

 俺、別にこの世界の人間じゃないけど、絶対間違ってるとおもう。


 あと、さらっとドラゴンとかいっていたが、結構普通にいるらしい。
 この森にも、フォレストドラゴンという、羽が小さくて飛べないが、大型のドラゴンがいるそうだ。
 朝とか活動的らしく、この近くでも餌を食べてる姿が見れるそうだ。

 この子、何かの観察と勘違いしてないですが?
 餌食ってるってことは、俺らも食われるんじゃないですか?。


 明らかに、びびってる俺に気を遣ってか

「大丈夫。私が倒してやるよ。」

 なにこの武闘派、可愛い。天使だ。
 カルディアさんが強いのは、ボア戦でわかってますよ。
 でもドラゴンですよ?

 ごちゃごちゃいう俺の言葉を遮って、指さすカルディアさん。
 指も可愛い。

「それ(俺が持てなかった大きな骨)、前狩ったドラゴン」


 とりあえず、ドラゴンでたら、カルディアさんにお願いすることにした。
 情けなくなんてない。それぞれができることをやるんだ!
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