普通の会社員の異世界冒険物語〜程々に強いがちやほやされる訳でもなく、悪い奴もそんないない異世界で必死に生きる〜

ときすでにおすし(サビ抜き)

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第5章 上級冒険者 前編

03.アディさん家

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「すみませーん、アディさん、いらっしゃいますかー、すみませーん」

 俺とカルディアは、いまアディさんの家の前にいる。
 一人で住んでるっていってたけど、とんでもなく大きなお屋敷だ。
 

「あ、はーい。いまいきまーっす」

 中から声が聞こえて来た。
 エプロン姿のアディさんが、印鑑もって出て来た。
 違います、宅配便ではありません。

「タケシ君とカルディア、お久しぶり。さぁ、あがって。二人の部屋も用意してあるから案内するわね」

「お久しぶりです。あ、ありがとうございます。これからよろしくお願いします」

「アディ、久しぶりだな。よろしく!」


 一人暮らしの女性の豪邸にあがるなんて、初めだ。とりあえず、深呼吸しておいた。カルディアが、白い目で見てる。何が悪い、深呼吸して何が悪い。

「それにしても、よくここまで来れたわね。迎えに行こうと思ってたのに」

「以前マークを迎えに行こうとして作った魔法が便利でして、魔力を追って転移できるんですよ」

「タケシ君、それあとで教えて。すごい魔法だわ」

 果たして教えられるだろうか。「どこで○ドアのイメージです」なんていっても伝わらないだろうし。



「あれ、マークとエリサはどうしました?」

「今、妹と一緒にトレーニング中よ。もうすぐお昼を食べに戻ってくると思うわ。一緒に食べましょう。それまでは座ってくつろいでてね」

「何か手伝いましょうか?」

「ありがとう、大丈夫よ。すぐ終わるから」

 そわそわしながら、広いリビングで待つ。カルディアは、ソファに寝っ転がりながら雑誌読んでる。レイアウトも家具も、そんなに人間のものと変わらない気がするが、ところどころ違和感がある。
 うまく表現できないが、なんとなくゲームに出てくるような違和感ある洋館って感じだ。
 しばらくして、アディさんが、紅茶をもってきれくた。

「そうそう。タケシ君、弟の件ありがとう。助かったわ」

「いえいえ。大したことはしてませんよ」

 弟さんの件は、俺たちが修行に入ってすぐぐらいのタイミングまで戻る。
 アディさんが、妹アディエさんと弟アディオを連れて、王都に辛味噌ラーメンを食べに連れて来たときのことだ。
 二人は辛味噌ラーメンを大層気に入り、アディオさんは感動のあまり、その場で店主に弟子入りをお願いするほどだった。
 店主は、まだ弟子をとれるほど、完成できてないと断ったのだが、その日からアディオさんは、数週間通いつめ、その熱意で弟子入りを勝ち取った。
 どんだけ、気に入ったんだよ。すげーよ。

 俺がしたことは、アディオさんの寝泊まりできる場所の手配と、アガリさんとチロさん一家と、他の味噌ラーメン一門への顔つなぎをした程度だ。
 アディオさんは、1年ぐらい修行したらノレンを分けてもらって魔界に店を持つそうだ。本当に辛味噌ラーメンに魅せられてしまったようだ。 

 今は、順調に修行をしているらしい。近所の薬屋の娘さんといい感じになったとも風の噂できいたが、これは黙っておこう。たぶん、アディさんのことだから知ってるだろうけども。




 しばらく雑談していると玄関のほうから「ただいまー」の声が聞こえる。
 あの声は、妹さんの声だな。

「帰って来たみたいね」

 玄関に迎えに行く。マークとエリサがいた。
 そして、可愛い可愛い妹さんのアディエさんもいる。

「おお、タケシとカルディアじゃないか、ひさしぶりだな!」
「あら、来てたのね。久しぶり。元気そうね」
「タケシさん、カルディアさん、お久しぶりです」

 アディエさんは可愛いなぁ。

 マークとエリサは、なんというか1年近く会わないうちに、だいぶ変わっていた。
 マークは、前までは短い髪型だったが、髪が伸びて後ろで縛っている。
 体格も、前よりも屈強な感じになった。細マッチョな感じだな。

 エリサは、髪が短くなっており、顔つきが可愛い感じから、シュッとしたかっこいい感じに変わっていた。
 そして、化粧も服装もアクセサリーもモノトーンのもに完全に変わっている。
 
 そこまでは普通の変化だ。想像以上の変化は、二人の髪の色と、目の色だ。
 二人とも髪の色が銀色というか白というか色が変わってる。そして、目が赤い。
 魔族の皆さんの特徴と同じです。どうした、そんなにきつかったのか・・・。

 まじで心配になって凝視していたら、エリサが気が付いたようで

「あぁ、驚いた?わたしバッサリ髪切ったのよ。邪魔だったから。あと、化粧変えたの。あと、服装もーー」

「そこじゃねーよ。どう考えても、髪の色と目の色のことだろ」

 なんだそんなことかと、めんどくさそうにエリサは教えてくれた。

「こっちきて修行してるうちに、魔族化できるようになったのよ。しばらくすれば、もとに戻るわ」

 いや、まじ、他人がみたときに、お前の髪型とか化粧を変えたことなんかよりも、大きな変化だからな。
 あと、めんどくさそうに言うなって。めっちゃ久しぶりにあったのに。
 あと、まじかっこいい。スーパーなんちゃらみたいじゃん。俺もやりたいそれ。
 
 カルディアが「なにそれかっこいい。私にもできないのか?」とか俺が思ってることを急に言って来たのでドキッとしたが、まて、お前はだめだろ。
 昔、魔族と敵対してたんだろ?古いなんちゃら設定どうした。
 そうだ。ここくるってことになってから、俺ずっと、そこ気にしてたんだった。
 あと、人ん家のソファに寝っ転がりながら雑誌読んでたけど、人としてどうなのそれ。エルフだけど。
 まだあるぞ、普通に紅茶飲んで、ちょっとソファにこぼして、バレないように魔法で消してたけど。俺みてたからな。
 と、頭の中でぐちぐち考えていただ、言葉にはしなかった。

 いいや。可愛い可愛いアディエさんとお話ししないと。
 アディエさんは、まだ子供だがとんでもなく強く、マークとエリサの修行をみているそうだ。
 それと、闇の精霊の加護があり、エリサに精霊魔法の使い方を教えているそうだ。
 なんていい子だろう。ご挨拶もちゃんとできて、笑顔がとっても可愛い。
 王都で買って来た髪飾りあげよう。アディエさんにあげようと思って買って来たんだった。

 途中でカルディアが、割り込んで来て、アディエさんを抱っこしたりして、遊び始めた。
 最近こいつは子供と遊ぶのが好きらしい。今、俺のターンだったのに!!!!

 玄関でだいぶ時間をつかったが、ダイニングに移動してお昼となった。
 肉がたくさん入ったシチューとパンだった。大変美味しゅうございました。



 そして、午後、みんなで近くの広場で今までの修行の成果を見せることになった。
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