普通の会社員の異世界冒険物語〜程々に強いがちやほやされる訳でもなく、悪い奴もそんないない異世界で必死に生きる〜

ときすでにおすし(サビ抜き)

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第6章 色恋沙汰編

05.活動再開

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 翌日、マークは宣言通り戻って来ていた。


 アディさんとの件をどうするのか気になるが、とりあえず後でだな。


 じゃぁ、始めますか。

「はい、じゃぁ、本日より活動再開になります。アディさんは引き続き離脱中です。今日はCランクの討伐系の依頼をメインにこなしていこうと思います。どうでしょうか」

 皆、承諾した。

「そういえば、マーク。アディとのお見合いはどうするんだ?」

「ちょ、おま」

 カルディア爆弾が炸裂した。

「まだ、答えは出せてないが、ちゃんと考えようと思ってる」

 普通に答えるマーク。

「それが良いわね」

 エリサも普通。
 あれ、俺だけ取り乱してる?恥ずかしい。
 とりあえず切り替えていこう。

「はい、じゃぁ、マークのお見合いの話は、一旦見守りましょう。みなさん、そろそろギルドに向かいましょう」

 皆、のそのそ動き出す。



 ギルドに到着。
 Cランクの討伐系依頼を見て、良さそうなのをピックアップする。
 オーガの討伐、オーク亜種の討伐。この前の昇級試験と同じような依頼になったがこれにしよう。

 この依頼の良いところは、追加報酬ありというところ。
 街道沿いの治安維持系の依頼の場合は、討伐数の上限が設定されないことが多い。
 つまるところ、この二つで、Bランクまでのギルドポイントを貯めることも可能となる。
 カルディアとアディさんのランク上げの時と同じやり方だ。

 と言うわけで、早速出発。今回は王都を東にでて少し行ったところにある、ドーラ大森林と呼ばれる深い森だ。
 今回も森ということで、カルディアが張り切っている。



 街道沿いに森へ向っている途中、商人とすれ違う。
 あれ?なんか、見覚えが・・・・

「おや、失礼ですが、タケシさんではないですか?」
「ルルドさんですよね?」

「おお、やはりタケシさんでしたか、お久しぶりです。奇遇ですね。そちらの方達は冒険のお仲間ですかな?無事、冒険者になられたようで何よりです」

「お久しぶりです、ルルドさん。ドーソンの街以来ですね。そうです、冒険者になれました。こいつらはパーティメンバーです。すみませんドーソンの街では顔も出さず・・・」
 
「いえいえ、良いんですよ。必要な時にご利用ください。あれから長いことドーソンの街でお世話になっていたのですが、ダンジョンのおかげで同業者が増えてきたので別の場所に行こうと王都に戻って来たのですよ。今度は隣の国にいく予定です」

「え?ドーソンにダンジョンがあるんですか?」

「おや?ご存知無かったのですか。数ヶ月前に発見されたダンジョンがあるんですよ。まだ解放されてないのですが、今ドーソンの街は人が沢山集まってますよ」

「そうだったのですね・・・ちょっと前まで、修行で森に籠ってまして・・・」

 今度行って見るか。数年ぶりのドーソンへ。みんな元気かな。
 ルルドさんと別れ目的地に向かった。
 
 

 街道のすぐ側に、森が広がり始めた。
 この森がドーラ大森林と言われる今回の目的の場所だ。
 たまに、ここからオークなどが出て来て、商人を襲うことがあるそうだ。

 というわけで、森の中の探索を開始する。
 またカルディアが、先頭を鼻歌を歌いながら歩く。


 結構奥に行ったところで、オークの群を見つけた。
 亜種もいる。とりあえず討伐開始だ。
 前回同様魔法で駆逐していく。ただ今回は、結構数がいたのでマークも参加している。
 
 俺とカルディアとエリサが、同時に魔法を放つ。
 不意を突かれたオーク達は、何もできずに倒れていく。
 被弾しなかったオーク達がこちらに向かって来たが、続けて放った第二射でほとんどが倒れていった。
 生き残りや離れていたオークは、マークが仕留めていった。

 奥から増援がくる。結構な数がきた。
 増援の中に大きな個体が見える。あれはハイオークだな。
 仲間がやられて、怒っているようだ。
 咆哮をあげたところで、真っ二つになった。
 マークが、後ろから剣で切り裂いた。あっさり倒しちゃったな。
 それ以外の増援は、俺たちの魔法で倒した。

 一通り片付いたので魔石と証明部位を回収する。
 その後は、エリサがみんな闇沼に沈めてしまった。

 誰も怪我もせずに、体力も残っているので次に向かう。

 しばらく森を進んでいると、オーガを見つけた。
 群ではなかったため、サクッと倒すことができた。
 このレベル帯も問題ないな。40階層のオーガに比べれば。


 とりあえず、エリサは大丈夫そうだ。
 魔法使えなくなったとか言い出したらどうしようかと思ったけど。そういうのはないらしい。
 マークも大丈夫そうだし。
 でも。しばらくギクシャクするだろうな・・・主に俺が。意識しすぎて。


 その後、森の奥の方に行ったが、オーガは全然いなかった。
 あの群のオーク達が幅を利かせていたのかもしれない。
 その後は、オークとゴブリンがでてきた程度だった。


 夕方ぐらいに引き上げ、王都に戻った。
 ギルドに報告して、報酬をもらう。結構な数を討伐したのと、ハイオークが結構いいポイントになり、2依頼でBランクまでの必要ポイントの4分の1ぐらいが稼げた。
 やべ、これちょろいな。まぁ、どうせ昇格試験とかで苦労するんだろうけどなぁ。あとで調べとかないと。



 さて、久々にみんなでラーメンでも食べに行こう。

 ということで、アディオさんが修行している辛味噌ラーメンの店に向かう。
 そういえば、アディオさんは、既にラーメン修行を終了しているそうだ。そろそろ魔界に戻るらしい。

 魔界に出す店は、こちらの店主から暖簾分けしてもらって辛味噌ラーメン専門店だそうだ。
 アディさん達が店や従業員、食材の手配などの準備をしていて、店自体はすでに魔界の大きな街の一等地に確保済みだ。
 あと、魔界の店舗に関しては、アガリさんとリンさんも協力しているそうだ。
 あの二人は、精力的だなぁほんと。だいたい一緒にいるし。

 後は、いつアディオさんが戻るかで少々もめているそうだ。
 アディオさんは、まだ戻りたくないようだ。もちろん彼女とのことでだろう。
 難しいところだよなぁ。特に薬屋の娘さんなんて、まだ若いし、王都以外に行ったことがないらしい。
 そんな状態で、魔界にいきなり住むなんてなったら、ストレス半端じゃないんじゃないか・・・。
 どうなることか、心配だ。



 店に着いた。アディオさんは普通に働いていた。
 あれ?店員が増えてるな。あれは・・・薬屋の娘さんがホールに立って注文や配膳をしていた。

 そうか。
 薬屋の娘さん、決めたんだな。
 アディオさんに付いていくことを。

 そして、一緒に魔界の店をやるんだな。
 そのための勉強をしてるんだろう。わかるよ。真剣な表情。メモもいっぱい取ってる。
 なんて健気なんだ。
 すごい決断だったと思う。きっとご両親にも怒られたかもしれない。

 勝手な想像だけど、泣けて来た。
 おじさんそういう娘、応援したくなっちゃう。
 何かあったらおじさんは、君たちの味方だよと、強く心の中で決めた。


「タケシ、なにニヤニヤしてるんだラーメン伸びるぞ。メンマってうまいよな。くれよ」

「ば、ニヤニヤはしてねーよ。考え方こえーよ。って、おま、もう食ってんじゃねーか俺のメンマ。人としてどーなのそれ」

 モグモグしながら何か言うカルディア。

「私はエルフだぞ、じゃねーよ。察しろよ。お前以外のエルフに会ってねーけど、メンマとらねーぞ絶対。あと、モグモグしながら喋るな」

「メンマぐらいでうるっさいのよ。恥ずかしいからお店で喧嘩しないでよ」

 珍しくエリサが、ちょっと怒り気味で突っ込んできた。
 こういう場面ではいつも静かに我関せずだったのに・・・。

「お、おう。すまん。で、でも、カルディアが俺のメンマを・・・」

「私のあげるわよ」「じゃぁ、俺のやるよ」

 エリサとマークが被る。うわっきまず・・・。


「い、いいよ。俺ラーメンいつも食ってるし。その、ごめん騒いで。ありがとう二人とも」

 ちょっと気まずくなったが、とりあえず、黙ってラーメンを食べる。



「なぁ、タケシ」

 カルディアも謝るのか、しょうがねーやつだ。

「なんだよ」

「お前のメンマめっちゃうまかった」
 
 めっちゃニヤニヤして煽ってきやがった。
 顔・・・その顔やめろ。

「もう知らない。日記とか読んでも教えてあげない」

「す、すまん、すまん、すまーん!タケシすまんよ。食べかけだけど私のチャーシューあげるから、許してくれ頼む。なぁ頼むよ」

 こいつデートしてから、ちょいちょい俺に絡んでくるようになったんだよな。
 なんだ?もう俺はお前のものか?一回デートしただけで、もう自分のもののつもりか?
 メンマは奪えても心は奪えないから!!嘘です、もう奪われてます。ずっと。
 あと、食べかけのチャーシューとか高度なご褒美だな。ください。そういうのください。

「とりあえず、静かに食べなさいよ。あんた達」

 またエリサ先輩に怒られた。

「はーい」「はーい・・・」



 え、俺悪くなくね?
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