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7.経緯って大事
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会って早々に勇者と一緒にいた妖精から一喝された。
「ちょっと魔王! アンタ勇者にまずいものはまずいってちゃんと言いなさいよ! アンタが気を遣ったせいであたしはとんでもなくまずいものを食べさせられたのよ?!」
いきなりそんなこと言われても、と思ったけれどどうやら妖精はかなりのご立腹のようでずっとプンスカと怒っている。っというか勇者は家でもきっと料理の練習してるんだなぁと思うと微笑ましくなってくる。
「なぁーにニヤニヤしてんのよ!」
ところがまたそう怒られて、一応ニヤニヤはやめてへらっていう笑みで留めることにした。でも妖精が言いたいことは、頑張って料理の練習をしている勇者に本当のことを言えってことだろう? 確かに今のところ勇者の料理はまだ前衛的だけど。
「でもね……頑張って作ってる勇者の姿を間近で見ていて、味見したとしてもその光景が脳裏に浮かんでつい『大丈夫』だって……」
「大丈夫でもなんでもないのよッ! あんなあらゆる味を一気に食べされられた身にもなってくれない?! っていうか魔王だって食べたんでしょ? アンタの味覚はどうなってんのよッ‼」
「いやでも、だって……」
「だってもクソもないのッ‼」
ガミガミと怒られてついシュンと肩を落としてしまう。だって勇者は本当に頑張っていたんだもの。卵を爆発四散させていたのに今はちょっと殻が入る程度にまでなったし。泡立で器で混ぜてたら台所のあちこちに飛び散ってボールの中に全然残らなかったものが、今では少しだけ残るようになった。
そんな勇者の並々ならぬ努力を見てきて、そんな勇者に「まずい」なんて言える? 言ってしまうこの妖精は心が鬼なのかな。妖精の皮を被った鬼なのか。そんな恐ろしいものが勇者の傍にいるなんて恐れ入る。
「ミウィちゃん、魔王をいじめないであげてよ」
「いじめてないの忠告なのッ‼ このおバカ!」
畑にマナを分けて戻ってきた勇者が俺を庇ってくれて、ジーンとしていると妖精が勇者をポカポカと叩いていた。そんな小さな身体で見た目に反して屈強な勇者にダメージなんて与えることなんてできないだろうけど。今度は髪を引っ張ってるけどただ真っ直ぐになっただけだった。
「魔王にまずいものをまずいって言えって言っていたの! それが人類のためなのよ!」
「……やっぱり、まずかった?」
プンスカ怒る妖精の隣で見るからにしょんぼりとした顔でこっちを見てきた勇者に、思わずウッと言葉が詰まる。だって俺は知ってるから、勇者が日々頑張ってるのを。
「まっ……――まだまだこれからも頑張ろっ?」
「魔王……!」
「こぉーら! 甘やかさない!」
「……君は鬼だね」
「あたしは妖精よッ‼」
まぁ妖精だろうと鬼だろうとどっちでもいいけど。戻ってきた勇者にエプロンを渡して一緒に台所へと移動する。最近勇者は俺と料理を練習するようになってからクッションでのんびりすることはあまりなくなった。
きっと十六歳になるまでこうやって色んなことを頑張ってきたんだろうなぁと感心するのと同時に、疲れたらちゃんと休んでほしいとも思う。だって勇者とはいえ人間の身体は魔族よりも弱いんだもの。
台所にたどり着くと勇者に「はい」と調理器具を渡す。今日は簡単にパンケーキでもどうだろうと提案してみた。まぁ、簡単だけど勇者からしたら果たして卵は殻が入らずにちゃんと割れるか、ボールの中に入っている粉を周りにぶち撒けることはないか、砂糖と塩を間違えないか、焦がさずに焼けるかと試練が盛り沢山だ。
卵を次に渡せば少しぐしゃっと顔を崩す。今まで何度も卵を駄目にする度に卵を産んでくれた鳥に対しての罪悪感を感じていたらしい。ちょっと真面目すぎる。
「大丈夫だよ。ほら前にも言ったでしょ? ヒビを入れて軽く力を入れるだけで割れるって」
「……ちょっと力入れただけでも卵を潰してしまうこの手が憎らしい……!」
「が、頑張って!」
そうだ、困ったことにこんな細くて一見か弱そうに見える身体なのに、『勇者』のせいか力が尋常じゃない。本人的には手のひらで軽く握っただけのつもりだっただろうに、最初に卵が爆発したときはびっくりした。それに飛び散った卵の殻が頬に当たったときにチュインッという音を鳴らし、肌を軽く切り裂いたときは流石に固まった。その頬はその後勇者がちゃんと治療してくれたけれど。
卵を持ってプルプルとハァハァと冷や汗を流している勇者に「頑張れ!」心の底から応援した。
***
魔王様の姿が見えない、と探してみると思っていたとおり厨房のほうにいた。いつもならちゃんと専属の料理当番がいて魔王様にせっせと食事を作っている場所が、今は魔王様とそして勇者に占拠されている。しかも今回はちょこまかと動いて鬱陶しい妖精付きだ。
新たな勇者が挨拶に来てからというものの、魔王様はずっとあの調子だ。今までも何人もの勇者と顔を合わせその度に世話を焼いてきたものの、今回に関してはそれが群を抜いている。
そもそも今までの勇者は挨拶を済ませたらすぐに自分の故郷へと帰っていた。次に顔を合わせるときは何かしらが起こった場合。双方協力しなければならない状況になった場合にのみ顔を合わせ会話をしていたものの――今回の勇者は明らかにおかしい。
だってそうだろう、魔王様が差し出してきたものを何の疑いもなく口に含みそれが美味しかったのか吸い込む勢いでどんどん食べていく。一度街に戻ってきたもののあれから何度も魔王城に顔を出している。そしていつの間にか、自分専用のソファにクッションだ。
ここはテメェの実家か。
と思わず素が出てしまうほどだが、魔王城でアホのようにくつろぐ勇者に対し魔王様も文句一つも口にしない。寧ろ甘やかし更にはお菓子作りに精を出す始末。
魔王様はいつあの勇者の母親になってしまったのか。
そう嘆いてしまうほど魔王様は勇者に献身的だ。いや確かに、別に勇者も何もせずにダラダラしていたわけではないが。魔王様が四苦八苦していた畑に関しては己のマナを分け与え安定させるということをしてくれてはいるが。他にも魔王城に住んでいる魔物たちが随分と勇者に世話になっているらしい。例えば重い荷物を運んでもらっているとか、例えば魔法陣のメンテナンスをしてくれているとか。
「頑張れ! 頑張れ勇者!」
「くっ……ぐぬぬっ……わ、割れるっ……! 爆発しちゃうっ」
「そんなに力入れなくていいからねぇー?!」
なんで卵一個割るのにそんなに盛り上がっていることやら。卵一個も割れない勇者っていうもの一体なんなんだ。魔王様なんて片手で器用に次々に割っていくというのに。不器用か。
「何よ、覗き見? このヘンタイ」
遠い目で二人を眺めていると唐突にそんな声が聞こえ顔を歪める。鬱陶しい妖精が目の前に鬱陶しく飛んでいた。手で払えば尚更甲高い声でキーキーと喚き尚更鬱陶しくなる。
「寄るな。貴様のマナは具合が悪くなる」
「フンッ! あたしにとってはあんたたちの質の悪いマナが嫌よ! 勇者の料理はまずいから仕方なく来ているだけであって、誰も好んでこんな場所に来ないんだからね!」
「好んで来てるだろう、あそこに」
こっちがうんざりするほど、まるで実家に帰省するかの如くかなりの頻度でこの場所に。指を差せば向こうはようやく卵が一個割れたらしく歓声が起きていた。勇者は息切れをしながらも拳を突き上げ、魔王様は嬉しそうに拍手を送っている。一体あそこでなんの戦いが起きているんだ。
「っていうか魔王ってお婆に聞いてた話と全然違うわ。あんなに世話焼きなのね」
さっきまで自分が思っていたことで今度は大きく表情を歪める。身近な者だけではなく他人で、しかも妖精にまでそう見られているということは明らかにそうなのだろう。
人間を襲わないといきなり言い出して数千年経ってしまった。魔王様は相変わらず人間の街を蹂躙しようとはしない。そして気付けば人間のように野菜や花を育て始めた。それだけではなく、とうとう勇者にまで世話を焼き始めた。魔王城に入ってくる人間に聞いたのか、「おもてなし」という言葉もよく使うようになっていた。
まるで別人かと思ってしまうほど魔王様は変わってしまった。その原因が俺たちにはわからない。魔王様に一体何があったのか、魔王様はそのことについて今まで一度も口を開いた試しがない。周りが反抗しても反逆してきても命を狙ってきても、何も言わない。
魔王様が変わってしまった原因が人間にあるのかもしれない、と薄々と気付いてはいる。そうでなければ今までまるで虫当然のように踏み潰すことを気にもしていなかったものが、ある日突然足元にいれば避ける動作をするということにはならないだろう。
勇者を特に気にかけている様子もあるが、過去の勇者と何か関係があったのだろうか。すべては憶測に過ぎない。それぐらい俺たちは何も知らされてはいない。
だが、やはり。あの勇者に関しては随分と肩入れをしているように思えてならなかった。
「ちょっと魔王! アンタ勇者にまずいものはまずいってちゃんと言いなさいよ! アンタが気を遣ったせいであたしはとんでもなくまずいものを食べさせられたのよ?!」
いきなりそんなこと言われても、と思ったけれどどうやら妖精はかなりのご立腹のようでずっとプンスカと怒っている。っというか勇者は家でもきっと料理の練習してるんだなぁと思うと微笑ましくなってくる。
「なぁーにニヤニヤしてんのよ!」
ところがまたそう怒られて、一応ニヤニヤはやめてへらっていう笑みで留めることにした。でも妖精が言いたいことは、頑張って料理の練習をしている勇者に本当のことを言えってことだろう? 確かに今のところ勇者の料理はまだ前衛的だけど。
「でもね……頑張って作ってる勇者の姿を間近で見ていて、味見したとしてもその光景が脳裏に浮かんでつい『大丈夫』だって……」
「大丈夫でもなんでもないのよッ! あんなあらゆる味を一気に食べされられた身にもなってくれない?! っていうか魔王だって食べたんでしょ? アンタの味覚はどうなってんのよッ‼」
「いやでも、だって……」
「だってもクソもないのッ‼」
ガミガミと怒られてついシュンと肩を落としてしまう。だって勇者は本当に頑張っていたんだもの。卵を爆発四散させていたのに今はちょっと殻が入る程度にまでなったし。泡立で器で混ぜてたら台所のあちこちに飛び散ってボールの中に全然残らなかったものが、今では少しだけ残るようになった。
そんな勇者の並々ならぬ努力を見てきて、そんな勇者に「まずい」なんて言える? 言ってしまうこの妖精は心が鬼なのかな。妖精の皮を被った鬼なのか。そんな恐ろしいものが勇者の傍にいるなんて恐れ入る。
「ミウィちゃん、魔王をいじめないであげてよ」
「いじめてないの忠告なのッ‼ このおバカ!」
畑にマナを分けて戻ってきた勇者が俺を庇ってくれて、ジーンとしていると妖精が勇者をポカポカと叩いていた。そんな小さな身体で見た目に反して屈強な勇者にダメージなんて与えることなんてできないだろうけど。今度は髪を引っ張ってるけどただ真っ直ぐになっただけだった。
「魔王にまずいものをまずいって言えって言っていたの! それが人類のためなのよ!」
「……やっぱり、まずかった?」
プンスカ怒る妖精の隣で見るからにしょんぼりとした顔でこっちを見てきた勇者に、思わずウッと言葉が詰まる。だって俺は知ってるから、勇者が日々頑張ってるのを。
「まっ……――まだまだこれからも頑張ろっ?」
「魔王……!」
「こぉーら! 甘やかさない!」
「……君は鬼だね」
「あたしは妖精よッ‼」
まぁ妖精だろうと鬼だろうとどっちでもいいけど。戻ってきた勇者にエプロンを渡して一緒に台所へと移動する。最近勇者は俺と料理を練習するようになってからクッションでのんびりすることはあまりなくなった。
きっと十六歳になるまでこうやって色んなことを頑張ってきたんだろうなぁと感心するのと同時に、疲れたらちゃんと休んでほしいとも思う。だって勇者とはいえ人間の身体は魔族よりも弱いんだもの。
台所にたどり着くと勇者に「はい」と調理器具を渡す。今日は簡単にパンケーキでもどうだろうと提案してみた。まぁ、簡単だけど勇者からしたら果たして卵は殻が入らずにちゃんと割れるか、ボールの中に入っている粉を周りにぶち撒けることはないか、砂糖と塩を間違えないか、焦がさずに焼けるかと試練が盛り沢山だ。
卵を次に渡せば少しぐしゃっと顔を崩す。今まで何度も卵を駄目にする度に卵を産んでくれた鳥に対しての罪悪感を感じていたらしい。ちょっと真面目すぎる。
「大丈夫だよ。ほら前にも言ったでしょ? ヒビを入れて軽く力を入れるだけで割れるって」
「……ちょっと力入れただけでも卵を潰してしまうこの手が憎らしい……!」
「が、頑張って!」
そうだ、困ったことにこんな細くて一見か弱そうに見える身体なのに、『勇者』のせいか力が尋常じゃない。本人的には手のひらで軽く握っただけのつもりだっただろうに、最初に卵が爆発したときはびっくりした。それに飛び散った卵の殻が頬に当たったときにチュインッという音を鳴らし、肌を軽く切り裂いたときは流石に固まった。その頬はその後勇者がちゃんと治療してくれたけれど。
卵を持ってプルプルとハァハァと冷や汗を流している勇者に「頑張れ!」心の底から応援した。
***
魔王様の姿が見えない、と探してみると思っていたとおり厨房のほうにいた。いつもならちゃんと専属の料理当番がいて魔王様にせっせと食事を作っている場所が、今は魔王様とそして勇者に占拠されている。しかも今回はちょこまかと動いて鬱陶しい妖精付きだ。
新たな勇者が挨拶に来てからというものの、魔王様はずっとあの調子だ。今までも何人もの勇者と顔を合わせその度に世話を焼いてきたものの、今回に関してはそれが群を抜いている。
そもそも今までの勇者は挨拶を済ませたらすぐに自分の故郷へと帰っていた。次に顔を合わせるときは何かしらが起こった場合。双方協力しなければならない状況になった場合にのみ顔を合わせ会話をしていたものの――今回の勇者は明らかにおかしい。
だってそうだろう、魔王様が差し出してきたものを何の疑いもなく口に含みそれが美味しかったのか吸い込む勢いでどんどん食べていく。一度街に戻ってきたもののあれから何度も魔王城に顔を出している。そしていつの間にか、自分専用のソファにクッションだ。
ここはテメェの実家か。
と思わず素が出てしまうほどだが、魔王城でアホのようにくつろぐ勇者に対し魔王様も文句一つも口にしない。寧ろ甘やかし更にはお菓子作りに精を出す始末。
魔王様はいつあの勇者の母親になってしまったのか。
そう嘆いてしまうほど魔王様は勇者に献身的だ。いや確かに、別に勇者も何もせずにダラダラしていたわけではないが。魔王様が四苦八苦していた畑に関しては己のマナを分け与え安定させるということをしてくれてはいるが。他にも魔王城に住んでいる魔物たちが随分と勇者に世話になっているらしい。例えば重い荷物を運んでもらっているとか、例えば魔法陣のメンテナンスをしてくれているとか。
「頑張れ! 頑張れ勇者!」
「くっ……ぐぬぬっ……わ、割れるっ……! 爆発しちゃうっ」
「そんなに力入れなくていいからねぇー?!」
なんで卵一個割るのにそんなに盛り上がっていることやら。卵一個も割れない勇者っていうもの一体なんなんだ。魔王様なんて片手で器用に次々に割っていくというのに。不器用か。
「何よ、覗き見? このヘンタイ」
遠い目で二人を眺めていると唐突にそんな声が聞こえ顔を歪める。鬱陶しい妖精が目の前に鬱陶しく飛んでいた。手で払えば尚更甲高い声でキーキーと喚き尚更鬱陶しくなる。
「寄るな。貴様のマナは具合が悪くなる」
「フンッ! あたしにとってはあんたたちの質の悪いマナが嫌よ! 勇者の料理はまずいから仕方なく来ているだけであって、誰も好んでこんな場所に来ないんだからね!」
「好んで来てるだろう、あそこに」
こっちがうんざりするほど、まるで実家に帰省するかの如くかなりの頻度でこの場所に。指を差せば向こうはようやく卵が一個割れたらしく歓声が起きていた。勇者は息切れをしながらも拳を突き上げ、魔王様は嬉しそうに拍手を送っている。一体あそこでなんの戦いが起きているんだ。
「っていうか魔王ってお婆に聞いてた話と全然違うわ。あんなに世話焼きなのね」
さっきまで自分が思っていたことで今度は大きく表情を歪める。身近な者だけではなく他人で、しかも妖精にまでそう見られているということは明らかにそうなのだろう。
人間を襲わないといきなり言い出して数千年経ってしまった。魔王様は相変わらず人間の街を蹂躙しようとはしない。そして気付けば人間のように野菜や花を育て始めた。それだけではなく、とうとう勇者にまで世話を焼き始めた。魔王城に入ってくる人間に聞いたのか、「おもてなし」という言葉もよく使うようになっていた。
まるで別人かと思ってしまうほど魔王様は変わってしまった。その原因が俺たちにはわからない。魔王様に一体何があったのか、魔王様はそのことについて今まで一度も口を開いた試しがない。周りが反抗しても反逆してきても命を狙ってきても、何も言わない。
魔王様が変わってしまった原因が人間にあるのかもしれない、と薄々と気付いてはいる。そうでなければ今までまるで虫当然のように踏み潰すことを気にもしていなかったものが、ある日突然足元にいれば避ける動作をするということにはならないだろう。
勇者を特に気にかけている様子もあるが、過去の勇者と何か関係があったのだろうか。すべては憶測に過ぎない。それぐらい俺たちは何も知らされてはいない。
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