12 / 21
12.喧嘩はよくない
しおりを挟む
「高台に避難しろ!」
「まったくこの間修復したばっかりだっていうのに!」
「兵糧はあるか?!」
最近曇りばかり続くなと思ったときだった。慌ただしく飛んできたのは精霊であるミウィちゃん。
「まずいまずい勇者! 精霊同士が大喧嘩始めちゃったわ!」
その言葉を聞いて真っ先に王様に報告して、そして王様から街の人たちに知らせてもらった。
正直精霊同士の喧嘩、しかも大喧嘩となると最も被害を喰らうのは私たち人間だった。マナの濃い同士が精霊界で争いを勃発させるとこっちは嵐が起こったり地震が起こったり水が干上がったり噴火したりとも大わらわ。この間の洪水だって水の精霊と土の精霊が派手に喧嘩をしたからだ。
そしてミウィちゃんがすっ飛んできた翌日、連日に続く豪雨だった。
「今回水の精霊同士が喧嘩してんのよ!」
らしい。しかも精霊同士の喧嘩なんて些細なことが多いらしくて、普段はのんびり暮らしているせいか一度頭に血がのぼるとストップが利かないとかなんとか。今回はお気に入りの場所をめぐっての喧嘩らしい。
ぶっちゃけ、私たちにとっては甚だ迷惑だ。
でも精霊も精霊で自分たちが大喧嘩したことによって人間界に被害が出ようともお構いなし。そもそもあまり不干渉なため関心もほぼない。自分たちは好き放題に喧嘩してるくせにこっちのことは気にも留めず、こっちはこっちで被害が出ないようにとバタバタするしかない。
ぶっちゃけ、ものすっごく腹立つ。
「だぁ! また氾濫しそうだ!」
「土魔法使える奴呼んでこい!」
女子ども、または身体の弱い人たちをすぐに高台のほうに避難させ、残っている人たちでなんとか氾濫を止めようとしている最中だった。
私も雨の中ローブを被りつつ氾濫しそうになっている川へと急ぐ。この間の洪水のせいで堤防が崩れて魔王の助けも借りつつやっと修復し終えたっていうのに、それがまた崩れそうだ。私がたどり着いた頃には土魔法を使える人たちが必死に壁を作ろうとしているけれど、間に合いそうにない。
「『スエロ・パレー』!」
土魔法を発動させて一気に土の壁を作り上げる。周りから歓声の声があがって「ありがとう!」っていう声が聞こえたけど、ここだけじゃまずいと急いで上流のほうへと移動した。前みたいにまた大岩が転がってしまったら同じ被害が起こってしまう。あのときは周辺の畑が駄目になった。
加速の魔法を使って急いで移動すれば、貯水場がもう溢れる寸前。さっきの作った壁が台無しになってしまうし一気に水が街に流れ込んでしまう。
「貯水場全部壁で囲う? でも範囲広いな……壁を作ったところで雨が降り続けていたら……」
壁を作るより穴を空けてそこに流し込んだほうがいいのか。でもそうすると今度は地盤が緩くなる。海に続くまで穴を空ければいけるかもしれないけどそっちだと今度は時間が足りない。
そうこうしているうちに雨は降り続くし水かさが増していく。どうしよう、火の魔法を使って蒸発させる? でも今度は水蒸気が発生してまた雨が降るかも。頭のいい人周りにいないかなと思っても王様は街の対応で忙しいしミウィちゃんは私が急いで来てしまったせいで今頃必死に飛んできてる。
蒸発させて、雨を降らせないように上に壁を作るか。大きな魔法を立て続けに使わなきゃならなくなるけど、でもまぁ、数日寝込むかお腹がとてつもなく空くぐらいだろうしなんとかなるかもしれない。そう思って手を掲げた。
「『ロ・エタンドル』」
私が口を開くより先に声が聞こえた。途端に目の前にあった水があっという間に消え失せて大地が剥き出しの状態になる。
上を見上げてみれば、よく見るマントがヒラヒラと風に待っていた。しかも私はローブ姿でもすっかりびっしょり濡れてるっていうのに、そのヒラヒラマントはまったく濡れていない。
「びしょ濡れだね」
「本当だよ」
降りてきたその人物が、苦笑をしながら濡れている私の髪に触れる。滴り落ちていた雫が消えて髪も乾燥していた。
「精霊は俺たちよりもずっとたちが悪いんじゃないか? 人間のことなんてお構いなしだ」
「ミウィちゃんみたいに優しい子がたくさんいればいいのに」
「妖精に比べて精霊はプライドが高いからねぇ」
魔王が触った箇所から乾燥していく。一体どんな魔法なのか、勇者と魔王じゃ魔法の質も違うから相手の魔法の仕組みもいまいちわからない。
「……水丸ごと消しちゃったけど、もしかしてマズかった?」
「貯水場だからね。でもこの雨だったらすぐに貯まると思う」
「ちょっと勇者~! 速すぎぃ~! って、ゲッ、魔王もいたの?」
「そんな顔を見て『ゲッ』だなんて、泣けてきちゃう」
「魔王に涙腺なんてあったのね」
ものすっごく嫌そうな顔をしているミウィちゃんだけど、すっごく頑張って飛んできてくれたらしい。疲れた顔をして私の肩に止まって羽を休ませている。
「ミウィちゃん、この雨ってあとどれぐらい続くの?」
「どうやら喧嘩が収まったようだから、明日ぐらい雨は上がると思うわ。まったく、まさかこんなに人間界に影響があるなんて。精霊も知っておいたほうがいいんじゃないかしら」
「そしたら君からそう言ってくれるかい? 魔族も人間も精霊界に干渉できないからね」
魔王の言うとおり、精霊界から人間界に干渉しようと思えばできるけどその逆はできない。ミウィちゃんとこうして喋れているのもミウィちゃんが自分から私たちに関係を持ってくれようとしてくれているからだ。
まぁでもなんかよくわからないけど、ちゃんとした手順を踏めば話ぐらいはできるらしい。ただその手順っていうのがものすごく面倒臭くて数百年前にはちゃんと『召喚士』っていう職業があったらしいけど、今はもう廃れてしまっている。私も召喚士には会ったことがない。
「精霊は人間に関心はないくせに、影響は与えるんだね――理不尽だ!」
「確かにねぇ」
「で、でもあたしたち妖精が精霊がいるからあんたたちも魔法が使いやすくなってるんだからね! 多少なりともあたしたちの力借りてるんだから!」
「ハイリスクローリターン」
「まったくそのとおり」
「くっ……! なんで妖精のあたしがこんな苦しい思いしなきゃいけないのよっ……! 精霊のほうが非があるっていうのにっ……!」
でもミウィちゃんはそんな精霊に仕える身だから精霊に対して大きくでることもできないか。私が王様に対して「おかしくないですかぁ?! 勇者への餞別って武器だったり防具だったりするのに渡してくるのが魔王への手土産なんておかしくないですかぁ?! しかもお酒‼」だなんて、心の中では思っていても実際には口には出さなかったし。
「取りあえず、王様に氾濫の心配はないっていう報告しなきゃ。魔王も手伝ってくれたし、一緒に来る?」
私一人じゃこんなに早く対処できなかったし今回もまた魔王の手を借りたし、王様にしっかりと報告するために魔王がいたほうが説明が早くていいと思ったんだけど。私の提案に魔王は困った顔で笑って頭を左右に振るだけだった。
「ただでさえ大変だっていうのに、俺が街に現れたら人間はびっくりするでしょ? 勇者から言っておいてくれる?」
「うぅーん……わかった、そういうことなら」
「そっちの妖精もいるから困ったら頼るといいよ」
「フン、あたしはあんたよりも勇者の役に立つんだから」
「いいかい勇者、ああいうのを人間は『ツンデレ』っていうらしい。ツンがひどかったら俺に言うんだよ?」
「……? うん、わかった」
「ちょっと! あたしはツンデレじゃないし勇者も『うん、わかった』じゃないの! なぁーに魔王の言うこと素直に信じちゃってんのよ! このおバカ!」
「勇者のこの純粋なところがいいんじゃないか」
「くっ……! 魔王のくせに正論ですって……?!」
なんか二人で話盛り上がっているみたいだけど、でも精霊の喧嘩が終わったからとはいえまだ雨は振ってるからね。明日までこの状態ならまだ注意するに越したことはないんだし。
でも魔王とミウィちゃんの仲がよくなってよかったってにこにこしていたら、私の顔に気付いたミウィちゃんから平手打ちをもらった。そんな小さな手で平手打ちされても痛くも痒くもなんともないんだけど。
「それにしても……全然ゆっくりできないなぁ。私もっと悠々自適に過ごしたいのに……」
「よしよし勇者、可哀想に」
「ちょっと甘やかさないの! 普段からのんびり過ごしてんだからこういうときこそしっかり勇者として働きなさいよ! このグータラ人間!」
「とても傷付いた」
胸を押さえて「しくしく」と口に出していると魔王がそっと肩を支えてくれて「およよ」と口に出していた。
「ほら勇者が傷付いているよ。ちゃんと謝ってそこの妖精」
「だぁかぁらぁーッ! 甘やかさせるなってのッ!!」
ものすごくプンスカ怒っているミウィちゃんにもう一度「しくしく」と言ったら今度は平手打ちを二発もらった。正直風が当たったぐらいで全然痛くも痒くもないけれど。
そんなプンスカ怒っているミウィちゃんを肩に乗せて、手伝ってくれた魔王にもう一度お礼を言って今度こそ私たちは王様に報告するためにお城へと向かった。
「まったくこの間修復したばっかりだっていうのに!」
「兵糧はあるか?!」
最近曇りばかり続くなと思ったときだった。慌ただしく飛んできたのは精霊であるミウィちゃん。
「まずいまずい勇者! 精霊同士が大喧嘩始めちゃったわ!」
その言葉を聞いて真っ先に王様に報告して、そして王様から街の人たちに知らせてもらった。
正直精霊同士の喧嘩、しかも大喧嘩となると最も被害を喰らうのは私たち人間だった。マナの濃い同士が精霊界で争いを勃発させるとこっちは嵐が起こったり地震が起こったり水が干上がったり噴火したりとも大わらわ。この間の洪水だって水の精霊と土の精霊が派手に喧嘩をしたからだ。
そしてミウィちゃんがすっ飛んできた翌日、連日に続く豪雨だった。
「今回水の精霊同士が喧嘩してんのよ!」
らしい。しかも精霊同士の喧嘩なんて些細なことが多いらしくて、普段はのんびり暮らしているせいか一度頭に血がのぼるとストップが利かないとかなんとか。今回はお気に入りの場所をめぐっての喧嘩らしい。
ぶっちゃけ、私たちにとっては甚だ迷惑だ。
でも精霊も精霊で自分たちが大喧嘩したことによって人間界に被害が出ようともお構いなし。そもそもあまり不干渉なため関心もほぼない。自分たちは好き放題に喧嘩してるくせにこっちのことは気にも留めず、こっちはこっちで被害が出ないようにとバタバタするしかない。
ぶっちゃけ、ものすっごく腹立つ。
「だぁ! また氾濫しそうだ!」
「土魔法使える奴呼んでこい!」
女子ども、または身体の弱い人たちをすぐに高台のほうに避難させ、残っている人たちでなんとか氾濫を止めようとしている最中だった。
私も雨の中ローブを被りつつ氾濫しそうになっている川へと急ぐ。この間の洪水のせいで堤防が崩れて魔王の助けも借りつつやっと修復し終えたっていうのに、それがまた崩れそうだ。私がたどり着いた頃には土魔法を使える人たちが必死に壁を作ろうとしているけれど、間に合いそうにない。
「『スエロ・パレー』!」
土魔法を発動させて一気に土の壁を作り上げる。周りから歓声の声があがって「ありがとう!」っていう声が聞こえたけど、ここだけじゃまずいと急いで上流のほうへと移動した。前みたいにまた大岩が転がってしまったら同じ被害が起こってしまう。あのときは周辺の畑が駄目になった。
加速の魔法を使って急いで移動すれば、貯水場がもう溢れる寸前。さっきの作った壁が台無しになってしまうし一気に水が街に流れ込んでしまう。
「貯水場全部壁で囲う? でも範囲広いな……壁を作ったところで雨が降り続けていたら……」
壁を作るより穴を空けてそこに流し込んだほうがいいのか。でもそうすると今度は地盤が緩くなる。海に続くまで穴を空ければいけるかもしれないけどそっちだと今度は時間が足りない。
そうこうしているうちに雨は降り続くし水かさが増していく。どうしよう、火の魔法を使って蒸発させる? でも今度は水蒸気が発生してまた雨が降るかも。頭のいい人周りにいないかなと思っても王様は街の対応で忙しいしミウィちゃんは私が急いで来てしまったせいで今頃必死に飛んできてる。
蒸発させて、雨を降らせないように上に壁を作るか。大きな魔法を立て続けに使わなきゃならなくなるけど、でもまぁ、数日寝込むかお腹がとてつもなく空くぐらいだろうしなんとかなるかもしれない。そう思って手を掲げた。
「『ロ・エタンドル』」
私が口を開くより先に声が聞こえた。途端に目の前にあった水があっという間に消え失せて大地が剥き出しの状態になる。
上を見上げてみれば、よく見るマントがヒラヒラと風に待っていた。しかも私はローブ姿でもすっかりびっしょり濡れてるっていうのに、そのヒラヒラマントはまったく濡れていない。
「びしょ濡れだね」
「本当だよ」
降りてきたその人物が、苦笑をしながら濡れている私の髪に触れる。滴り落ちていた雫が消えて髪も乾燥していた。
「精霊は俺たちよりもずっとたちが悪いんじゃないか? 人間のことなんてお構いなしだ」
「ミウィちゃんみたいに優しい子がたくさんいればいいのに」
「妖精に比べて精霊はプライドが高いからねぇ」
魔王が触った箇所から乾燥していく。一体どんな魔法なのか、勇者と魔王じゃ魔法の質も違うから相手の魔法の仕組みもいまいちわからない。
「……水丸ごと消しちゃったけど、もしかしてマズかった?」
「貯水場だからね。でもこの雨だったらすぐに貯まると思う」
「ちょっと勇者~! 速すぎぃ~! って、ゲッ、魔王もいたの?」
「そんな顔を見て『ゲッ』だなんて、泣けてきちゃう」
「魔王に涙腺なんてあったのね」
ものすっごく嫌そうな顔をしているミウィちゃんだけど、すっごく頑張って飛んできてくれたらしい。疲れた顔をして私の肩に止まって羽を休ませている。
「ミウィちゃん、この雨ってあとどれぐらい続くの?」
「どうやら喧嘩が収まったようだから、明日ぐらい雨は上がると思うわ。まったく、まさかこんなに人間界に影響があるなんて。精霊も知っておいたほうがいいんじゃないかしら」
「そしたら君からそう言ってくれるかい? 魔族も人間も精霊界に干渉できないからね」
魔王の言うとおり、精霊界から人間界に干渉しようと思えばできるけどその逆はできない。ミウィちゃんとこうして喋れているのもミウィちゃんが自分から私たちに関係を持ってくれようとしてくれているからだ。
まぁでもなんかよくわからないけど、ちゃんとした手順を踏めば話ぐらいはできるらしい。ただその手順っていうのがものすごく面倒臭くて数百年前にはちゃんと『召喚士』っていう職業があったらしいけど、今はもう廃れてしまっている。私も召喚士には会ったことがない。
「精霊は人間に関心はないくせに、影響は与えるんだね――理不尽だ!」
「確かにねぇ」
「で、でもあたしたち妖精が精霊がいるからあんたたちも魔法が使いやすくなってるんだからね! 多少なりともあたしたちの力借りてるんだから!」
「ハイリスクローリターン」
「まったくそのとおり」
「くっ……! なんで妖精のあたしがこんな苦しい思いしなきゃいけないのよっ……! 精霊のほうが非があるっていうのにっ……!」
でもミウィちゃんはそんな精霊に仕える身だから精霊に対して大きくでることもできないか。私が王様に対して「おかしくないですかぁ?! 勇者への餞別って武器だったり防具だったりするのに渡してくるのが魔王への手土産なんておかしくないですかぁ?! しかもお酒‼」だなんて、心の中では思っていても実際には口には出さなかったし。
「取りあえず、王様に氾濫の心配はないっていう報告しなきゃ。魔王も手伝ってくれたし、一緒に来る?」
私一人じゃこんなに早く対処できなかったし今回もまた魔王の手を借りたし、王様にしっかりと報告するために魔王がいたほうが説明が早くていいと思ったんだけど。私の提案に魔王は困った顔で笑って頭を左右に振るだけだった。
「ただでさえ大変だっていうのに、俺が街に現れたら人間はびっくりするでしょ? 勇者から言っておいてくれる?」
「うぅーん……わかった、そういうことなら」
「そっちの妖精もいるから困ったら頼るといいよ」
「フン、あたしはあんたよりも勇者の役に立つんだから」
「いいかい勇者、ああいうのを人間は『ツンデレ』っていうらしい。ツンがひどかったら俺に言うんだよ?」
「……? うん、わかった」
「ちょっと! あたしはツンデレじゃないし勇者も『うん、わかった』じゃないの! なぁーに魔王の言うこと素直に信じちゃってんのよ! このおバカ!」
「勇者のこの純粋なところがいいんじゃないか」
「くっ……! 魔王のくせに正論ですって……?!」
なんか二人で話盛り上がっているみたいだけど、でも精霊の喧嘩が終わったからとはいえまだ雨は振ってるからね。明日までこの状態ならまだ注意するに越したことはないんだし。
でも魔王とミウィちゃんの仲がよくなってよかったってにこにこしていたら、私の顔に気付いたミウィちゃんから平手打ちをもらった。そんな小さな手で平手打ちされても痛くも痒くもなんともないんだけど。
「それにしても……全然ゆっくりできないなぁ。私もっと悠々自適に過ごしたいのに……」
「よしよし勇者、可哀想に」
「ちょっと甘やかさないの! 普段からのんびり過ごしてんだからこういうときこそしっかり勇者として働きなさいよ! このグータラ人間!」
「とても傷付いた」
胸を押さえて「しくしく」と口に出していると魔王がそっと肩を支えてくれて「およよ」と口に出していた。
「ほら勇者が傷付いているよ。ちゃんと謝ってそこの妖精」
「だぁかぁらぁーッ! 甘やかさせるなってのッ!!」
ものすごくプンスカ怒っているミウィちゃんにもう一度「しくしく」と言ったら今度は平手打ちを二発もらった。正直風が当たったぐらいで全然痛くも痒くもないけれど。
そんなプンスカ怒っているミウィちゃんを肩に乗せて、手伝ってくれた魔王にもう一度お礼を言って今度こそ私たちは王様に報告するためにお城へと向かった。
0
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる