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18.決着
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勇者が俺の前に出て王子に突っ込む。確かに防御魔法は勇者のほうが手数が多いし、大砲から放たれる魔法は光魔法寄りだからもし当たったとしても勇者のほうが耐えられる。だからか迷うことなく突っ込む勇者の後ろで、俺も手のひらに魔法を練る。
光魔法相手に光魔法だと相殺してしまう。さっきの勇者のように。ならば光魔法でなければいい。光魔法ではなく、尚且同等の威力がある魔法。
このまま行けば真っ先にやられるのは俺の盾になってくれている勇者だ。そうなる前にやることはただ一つ、あの腕を切り落とす。それが簡単なようで難しい。勇者が一度試してああなったのだから簡単だと思うわけがない。
「勇者、一気に行くよ」
「了解」
少しでも間違えれば勇者に当たってしまう。勇者は今前方に巨大な光魔法後方に俺の魔法と板挟みになっていて一番危険な状況だ。それでも彼女は俺を信じて疑わない、失敗するとも思っていない。
勇者が、そんな絶大な信頼を魔王に寄せるというのもとんでもないことだと小さく苦笑をもらした。
右手を天井に向ければ無数の槍が出現する。それは勇者の魔法とは違い光輝いているものではなく、黒く光も一切通さない色。大砲が頭上にある魔法に気付いて向きを天井へ向ける。
「『ステルク・フーニス』!」
魔法で作られた縄のようなもので大砲を括り付け上に向かないように引っ張っている勇者に、銃口とは別のところから放たれた光線が一気に襲いかかる。手が塞がってしまっている勇者は身動きができずグッと身構えるのが視界に入った。
バシンッと音が鳴り俺は自分の左腕に目を移す。勇者に当たらないようにと咄嗟に手で庇おうとしたけれど、リヒトのマナは俺の肌を派手に焼いた。そして、勇者の頬や肩も肌が浅黒くなってしまった。酷い痛みだろうにそれでも彼女は焼けた箇所に視線を向けることなく、ただ真っ直ぐに大砲を見続けている。
勇者の怖いところだ、とひとりごちる。どの勇者も己の身を顧みない。どれだけ傷だらけになろうとも決して心が折れることはなかった。それが何よりも手強く厄介だと感じていた。
けれど勇者が自分を顧みないとしても、これ以上は俺が耐えられない。もう二度と傷付けないと数千年前に誓った。俺に託したリヒトにそう誓ったのだ。
まるで悲鳴のような音が大砲から放たれる。何が己に襲いかかろうとしているのか気配を察知しているのかもしれない。けれどそのとおり、頭上にあった魔法がどんどん大きく膨れ上がりそして禍々しいものになっていく。もう、剣に取り込まれた王子の安否のことなど気にしている状況でもない。
俺の魔力がきっと勇者の背中にも刺さっている。あれだけの大怪我を負ったあとのそれだ、身体への負担も大きいはず。それでも勇者は決して膝を折らなかった。
「――『ニヒリティ・ランス』」
「ガァアアアッ‼」
魔法が一斉に大砲に向かって降り注ぐ。光魔法で相殺していしまうのなら、闇魔法を使えばいい。勇者の言う光魔法を邪魔している歪なものがあったとしても、俺の闇魔法を上回る闇魔法があるとは思えない。
大砲はどんどん魔法によって削がれていき王子から唸り声が上がる。一応大砲に的を合わせてはいたけれどあれだけ腕に絡み合っていたらどうしようもない。千切れるのも時間の問題か、と思ったときだった。
崩れている大砲から刃が発射される――それは最初に見た、リヒトの魂を宿している剣の一部だ。それが真っ直ぐに、俺の心臓に向かってくる。
紛い物だったとしてもリヒトのマナ、肉は抉られ骨を断たれそれは簡単に心臓に届いてしまう。それを頭ではわかっているのに、身体が動かない。どうしてもリヒトのマナの前だと動きが鈍くなってしまう。
「こん、のぉッ!」
けれど大砲の動きを封じていた勇者が、自分の剣を掴みそれを打ち返そうとしていた。その怪我で力が入らないだろうに。剣の一部は勢いを失うことなくまるで俺の心臓を貫くことだけを考えているかの、凄まじいマナを放出している。にも関わらず勇者は一歩も引かない。寧ろ同じ量のマナを放出し喰い止めようとしていた。
「――ッ、いい加減、返せッ!」
あまりの膨大な量で爆発を起こすのではないかと思っていたマナが、徐々に片方に吸収されていく。それは剣を伝い勇者の身体へと流れ込んだ。
「このゴミクズはそっちに返してやる!」
リヒトの気配を持っていがマナが剣の一部からまったく感知しなくなった。ただの剣と成り果てたそれを勇者は力の限り払い除けそのまま大砲を突き破る。まだ腕に絡みついていた武器がその衝撃で亀裂が走り、激しい音を立てて最後の一片まで砕け散った。
吹き荒れていた魔力やマナが徐々に静まり返り、それぞれの息遣いがボロボロになった魔王城内に響き渡る。パラ、と落ちたのは建物の一部だろう。すっかり荒れ果ててしまった住処、そして床に崩れ落ちた王子の姿を見てようやく息を吐き出した。
やはり腕は削ぎ落ちてしまったか、と思っていると勇者が徐に片手をかざし指を鳴らした。そこでようやく彼女はずっとあっちの人間たちに防御魔法を使いっぱなしだったことに気付く。あんな人間たちにそこまでして守る価値があるとは俺は到底思えないけれど。
ささくれ立った心であの人間たちをどうにかしてしまおうかと考えていると、左手にひんやりとした感触が触れた。
「魔王、庇ってくれてありがとう」
ほのかに淡い光が焼けただれた左手を包み込む。あたたかい魔法はみるみる間に俺の傷を癒やしていった。「ありがとう」と感謝を口にしつつも内心は複雑だ。焼けた箇所は俺よりも勇者のほうが広い。俺よりも先に治してほしかったけれど俺は回復魔法を使えないから傷を放置しているとあっという間に広がってしまう。
ある程度のところでやめさせようと思っていたけれど勇者は俺の言葉を聞き入れてくれなくて、結局左手を完治させた。そして次にようやく自分の怪我の治療に移る。
「……どうしたの、勇者」
「うん、まぁ……ちょっと頑張りすぎちゃった、みたい?」
淡い光がどんどん小さく弱くなっていく。マナの使い過ぎだ。膨大なマナを持っていたとしてもあれだけ威力の高い魔法を使い防御魔法を維持させ続けていたのだ、流石の勇者のマナを枯渇させてしまったらしい。
けれど何も、傷が治り切る前に枯渇させてしまわなくても。勇者の頬は相変わらず浅黒くなったままだ。触れたくても少しでも掠ってしまえば痛むだろう。回復魔法を使えない俺はただ触れる手前で手を止めるしかない。
「ぅぁー……眠い、すごく眠い……」
「……勇者、ちょっと待って勇者。今寝るのはよくない、勇者、しっかりして」
グラグラと勇者の頭が揺れる。それは眠いんじゃない、気絶する一歩手前だ。慌てて勇者の身体を支えるけれど勇者は朦朧としてきたみたいで目が合わない。普通ならばこのまま寝かせてあげてもいいけれど、これはマナの枯渇から来る疲労だ。マナを渡してあげればいいけれど生物同士だと受け取る側も受け取る準備をしなければならない。
さっさと俺のマナを渡してあげたいところだけれど、魔族のマナはそもそも少ない。勇者のマナの枯渇問題を解決できる量ではない、焼け石に水だ。
勇者を抱えてソレーユ国の王の元まで運ぶべきか。ただそうすると目の前で倒れている王子を放ってしまうことになる。もしこのまま放って万が一にでもまた暴走でもしてしまえば、魔王城に残っている魔物だけで対処ができない。最悪この城は破壊される。既にもう半壊状態だというのに。
「魔王様!」
「バルレ……!」
静かになったのを見計らって戻ってきてくれたのだろう、そこにある姿にハッとして急いで胸元に視線を向ける。
「妖精! 勇者にマナを送ってくれ! このままでは勇者が干からびてしまう!」
「言い方!」
バルレの胸元から「ぷはっ」と顔を出した妖精だけれど、勇者のマナの少なさに気付いたのだろう。いつもより早く飛んできた妖精はすぐに目を閉じている勇者の頬に触れた。
「ひどい、こんなにも使ってしまうものなの? ……ちょっとしっかりしなさいよ! このあたしのマナを分けてあげるんだから、ちゃんと受け取りなさい!」
「ぅ、ぅう……」
「そう目を開けるの! 妖精から直接もらえるなんてレアなんだからね!」
言い方はあれだけれど妖精もかなり焦っているのか、勇者が薄っすらと目を開けるのを確認すると容赦なくマナを勇者に流し込んだ。準備していなければそのマナは漏れてしまうだけだけれど、そんなことになることはなくゆっくりと勇者の全身に流れ込んでいく。
「っ……勇者のマナが多すぎるから、あたしが渡したところで完全に満たされることはないんだけど。でも何もしないよりはマシよ」
か細くなっていた勇者の息遣いが徐々に正常に戻っていく。妖精が勇者から離れたときには顔色も元に戻っていった。一、二度軽く瞬きを繰り返した勇者はゆっくりとまぶたを持ち上げ、身体を支えていた俺を見上げた。
「ありがと」
ふわりと笑った笑顔に、俺もようやく安堵の息を吐きだして脱力して笑った。
光魔法相手に光魔法だと相殺してしまう。さっきの勇者のように。ならば光魔法でなければいい。光魔法ではなく、尚且同等の威力がある魔法。
このまま行けば真っ先にやられるのは俺の盾になってくれている勇者だ。そうなる前にやることはただ一つ、あの腕を切り落とす。それが簡単なようで難しい。勇者が一度試してああなったのだから簡単だと思うわけがない。
「勇者、一気に行くよ」
「了解」
少しでも間違えれば勇者に当たってしまう。勇者は今前方に巨大な光魔法後方に俺の魔法と板挟みになっていて一番危険な状況だ。それでも彼女は俺を信じて疑わない、失敗するとも思っていない。
勇者が、そんな絶大な信頼を魔王に寄せるというのもとんでもないことだと小さく苦笑をもらした。
右手を天井に向ければ無数の槍が出現する。それは勇者の魔法とは違い光輝いているものではなく、黒く光も一切通さない色。大砲が頭上にある魔法に気付いて向きを天井へ向ける。
「『ステルク・フーニス』!」
魔法で作られた縄のようなもので大砲を括り付け上に向かないように引っ張っている勇者に、銃口とは別のところから放たれた光線が一気に襲いかかる。手が塞がってしまっている勇者は身動きができずグッと身構えるのが視界に入った。
バシンッと音が鳴り俺は自分の左腕に目を移す。勇者に当たらないようにと咄嗟に手で庇おうとしたけれど、リヒトのマナは俺の肌を派手に焼いた。そして、勇者の頬や肩も肌が浅黒くなってしまった。酷い痛みだろうにそれでも彼女は焼けた箇所に視線を向けることなく、ただ真っ直ぐに大砲を見続けている。
勇者の怖いところだ、とひとりごちる。どの勇者も己の身を顧みない。どれだけ傷だらけになろうとも決して心が折れることはなかった。それが何よりも手強く厄介だと感じていた。
けれど勇者が自分を顧みないとしても、これ以上は俺が耐えられない。もう二度と傷付けないと数千年前に誓った。俺に託したリヒトにそう誓ったのだ。
まるで悲鳴のような音が大砲から放たれる。何が己に襲いかかろうとしているのか気配を察知しているのかもしれない。けれどそのとおり、頭上にあった魔法がどんどん大きく膨れ上がりそして禍々しいものになっていく。もう、剣に取り込まれた王子の安否のことなど気にしている状況でもない。
俺の魔力がきっと勇者の背中にも刺さっている。あれだけの大怪我を負ったあとのそれだ、身体への負担も大きいはず。それでも勇者は決して膝を折らなかった。
「――『ニヒリティ・ランス』」
「ガァアアアッ‼」
魔法が一斉に大砲に向かって降り注ぐ。光魔法で相殺していしまうのなら、闇魔法を使えばいい。勇者の言う光魔法を邪魔している歪なものがあったとしても、俺の闇魔法を上回る闇魔法があるとは思えない。
大砲はどんどん魔法によって削がれていき王子から唸り声が上がる。一応大砲に的を合わせてはいたけれどあれだけ腕に絡み合っていたらどうしようもない。千切れるのも時間の問題か、と思ったときだった。
崩れている大砲から刃が発射される――それは最初に見た、リヒトの魂を宿している剣の一部だ。それが真っ直ぐに、俺の心臓に向かってくる。
紛い物だったとしてもリヒトのマナ、肉は抉られ骨を断たれそれは簡単に心臓に届いてしまう。それを頭ではわかっているのに、身体が動かない。どうしてもリヒトのマナの前だと動きが鈍くなってしまう。
「こん、のぉッ!」
けれど大砲の動きを封じていた勇者が、自分の剣を掴みそれを打ち返そうとしていた。その怪我で力が入らないだろうに。剣の一部は勢いを失うことなくまるで俺の心臓を貫くことだけを考えているかの、凄まじいマナを放出している。にも関わらず勇者は一歩も引かない。寧ろ同じ量のマナを放出し喰い止めようとしていた。
「――ッ、いい加減、返せッ!」
あまりの膨大な量で爆発を起こすのではないかと思っていたマナが、徐々に片方に吸収されていく。それは剣を伝い勇者の身体へと流れ込んだ。
「このゴミクズはそっちに返してやる!」
リヒトの気配を持っていがマナが剣の一部からまったく感知しなくなった。ただの剣と成り果てたそれを勇者は力の限り払い除けそのまま大砲を突き破る。まだ腕に絡みついていた武器がその衝撃で亀裂が走り、激しい音を立てて最後の一片まで砕け散った。
吹き荒れていた魔力やマナが徐々に静まり返り、それぞれの息遣いがボロボロになった魔王城内に響き渡る。パラ、と落ちたのは建物の一部だろう。すっかり荒れ果ててしまった住処、そして床に崩れ落ちた王子の姿を見てようやく息を吐き出した。
やはり腕は削ぎ落ちてしまったか、と思っていると勇者が徐に片手をかざし指を鳴らした。そこでようやく彼女はずっとあっちの人間たちに防御魔法を使いっぱなしだったことに気付く。あんな人間たちにそこまでして守る価値があるとは俺は到底思えないけれど。
ささくれ立った心であの人間たちをどうにかしてしまおうかと考えていると、左手にひんやりとした感触が触れた。
「魔王、庇ってくれてありがとう」
ほのかに淡い光が焼けただれた左手を包み込む。あたたかい魔法はみるみる間に俺の傷を癒やしていった。「ありがとう」と感謝を口にしつつも内心は複雑だ。焼けた箇所は俺よりも勇者のほうが広い。俺よりも先に治してほしかったけれど俺は回復魔法を使えないから傷を放置しているとあっという間に広がってしまう。
ある程度のところでやめさせようと思っていたけれど勇者は俺の言葉を聞き入れてくれなくて、結局左手を完治させた。そして次にようやく自分の怪我の治療に移る。
「……どうしたの、勇者」
「うん、まぁ……ちょっと頑張りすぎちゃった、みたい?」
淡い光がどんどん小さく弱くなっていく。マナの使い過ぎだ。膨大なマナを持っていたとしてもあれだけ威力の高い魔法を使い防御魔法を維持させ続けていたのだ、流石の勇者のマナを枯渇させてしまったらしい。
けれど何も、傷が治り切る前に枯渇させてしまわなくても。勇者の頬は相変わらず浅黒くなったままだ。触れたくても少しでも掠ってしまえば痛むだろう。回復魔法を使えない俺はただ触れる手前で手を止めるしかない。
「ぅぁー……眠い、すごく眠い……」
「……勇者、ちょっと待って勇者。今寝るのはよくない、勇者、しっかりして」
グラグラと勇者の頭が揺れる。それは眠いんじゃない、気絶する一歩手前だ。慌てて勇者の身体を支えるけれど勇者は朦朧としてきたみたいで目が合わない。普通ならばこのまま寝かせてあげてもいいけれど、これはマナの枯渇から来る疲労だ。マナを渡してあげればいいけれど生物同士だと受け取る側も受け取る準備をしなければならない。
さっさと俺のマナを渡してあげたいところだけれど、魔族のマナはそもそも少ない。勇者のマナの枯渇問題を解決できる量ではない、焼け石に水だ。
勇者を抱えてソレーユ国の王の元まで運ぶべきか。ただそうすると目の前で倒れている王子を放ってしまうことになる。もしこのまま放って万が一にでもまた暴走でもしてしまえば、魔王城に残っている魔物だけで対処ができない。最悪この城は破壊される。既にもう半壊状態だというのに。
「魔王様!」
「バルレ……!」
静かになったのを見計らって戻ってきてくれたのだろう、そこにある姿にハッとして急いで胸元に視線を向ける。
「妖精! 勇者にマナを送ってくれ! このままでは勇者が干からびてしまう!」
「言い方!」
バルレの胸元から「ぷはっ」と顔を出した妖精だけれど、勇者のマナの少なさに気付いたのだろう。いつもより早く飛んできた妖精はすぐに目を閉じている勇者の頬に触れた。
「ひどい、こんなにも使ってしまうものなの? ……ちょっとしっかりしなさいよ! このあたしのマナを分けてあげるんだから、ちゃんと受け取りなさい!」
「ぅ、ぅう……」
「そう目を開けるの! 妖精から直接もらえるなんてレアなんだからね!」
言い方はあれだけれど妖精もかなり焦っているのか、勇者が薄っすらと目を開けるのを確認すると容赦なくマナを勇者に流し込んだ。準備していなければそのマナは漏れてしまうだけだけれど、そんなことになることはなくゆっくりと勇者の全身に流れ込んでいく。
「っ……勇者のマナが多すぎるから、あたしが渡したところで完全に満たされることはないんだけど。でも何もしないよりはマシよ」
か細くなっていた勇者の息遣いが徐々に正常に戻っていく。妖精が勇者から離れたときには顔色も元に戻っていった。一、二度軽く瞬きを繰り返した勇者はゆっくりとまぶたを持ち上げ、身体を支えていた俺を見上げた。
「ありがと」
ふわりと笑った笑顔に、俺もようやく安堵の息を吐きだして脱力して笑った。
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