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19.休息
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妖精からマナを分け与えられたとはいえ、意識がはっきりとしただけでまだ勇者が十分に動けるものではなかった。そんな状態で一人で帰すわけにもいかず、勇者を抱えて街まで飛ぶことにした。まぁ妖精がまたキャイキャイ文句を言っていたけれど、そしたら君は勇者を運べるのかい? と聞いてみればものすごく悔しそうな顔をして身を引いた。
勇者を横抱きで持ち上げたけど、なぜかバルレと妖精から微妙な顔をされて――何か問題でも? と首を傾げても二人はその表情を変えなかった――でも勇者も気にしている様子ではなかったし城のことはバルレに任せてふわりと宙に浮く。俺の首に回した腕の力は弱くてまだ本調子ではないことが伺えた。あまり揺らさないように、と注意をしながら移動した。
街の上空まで移動してみれば、そこには強襲されたことによってあちらこちら破損している門や道。けれどそこに生きている人たちは修復のためにせっせと元気に動いていた。予想よりも被害が少なかったのは街の人たちもそうだけれど、勇者が最前線で守ったからだろう。
人間の一人が俺たちのほうに気付き「あ!」と声を上げて指を差す。その声につられて次々と人間の視線が俺たちに向かった。魔王の姿でこの場に現れるのは、これが初めてだ。
「勇者様だ!」
「なんか元気がないように見えるけど……?」
「あれって、もしかして魔王じゃ……?」
「え、まさか」
勇者の姿を見てほっとしたのも束の間、俺の存在に気付いて辺りがざわめき始める。本調子ではない勇者を抱えている魔王、一見していいイメージはない。早く勇者が安心して休める場所へと思ったけれど早計すぎたか。
勇者だけを降ろして俺はすぐにこの場を離れよう、と下降しようとしたとき。俺の服を勇者がギュッと掴む。視線を向ければ元気はないけれど小さく口角を上げる表情。その顔がまるで俺の背中を押しているようで、なぜが喉の奥がグッと音が鳴る。
ストン、と地面に足をつける。周りは遠巻きに俺たちの様子を眺めヒソヒソと何かを喋っているけれど、気にせず勇者をゆっくり降ろしてあげる。まだふらつく身体にそっと手を添えてあげれば勇者は顔を上げてお礼を言ってきた。
「戻ってきたか」
より一層ざわめいたかと思ったら、人混みの中から現在の人間の王が姿を現した。王とはこの間勇者とともに街の中を歩いていたときに会ったけれど、あのときも思ったけれど俺にとってはほんの数十年でも人間ではそれなりの年月。若く気力にみなぎっていた姿はすっかりと年老い、風格だけを増していた。
「儂が王として会うのも久しぶりだのぉ、魔王。お前さんは相変わらず若いままで羨ましいわい」
「そういう君は、随分と老けてしまったね。髪色もすっかりと変わってしまって」
「ホッホッホ、いい歳の取り方をしたのだ――勇者を連れてきてくれたのだな」
ちらりと俺が支えている勇者へ視線を向け、労るような声色を出している王に頷く。
「早く休ませる場所に運んであげてほしい。マナが満ちている場所があればそこがいいんだけど」
「この街を守るために随分と酷使させてしまったからの……魔王城で何かあったのか察しはついておる。相当無理をしたのだな……よし」
王が隣にいた兵士に何かを指示し、慌ただしく走っていく姿を黙って視線を送る。周辺の人たちも王が現れたことによってようやく俺への警戒心が解け、口々に勇者へ労りの言葉をかけている。勇者もそれに返そうとしているけれど身体がまだ思うように動けないのか、軽く頷くのが精一杯のようだ。
「少し待っていてくれ、精霊の森に許可を取りに行かせておる。あそこならマナも満ち溢れておるから勇者を休ませるには丁度よかろう」
「精霊を説得するには時間がかかりそうだね」
「ほっほほ、儂はぬしと違って伝手があるからのぉ。ソレーユ国の王を侮るでないわ」
「それは心強い」
いつの間に、っていうのが正直な感想だ。人間に不干渉の精霊とよく繋がりを持てたものだ。それも人間の知恵かもしれない。まぁ、精霊が喧嘩をする度に被害を被るのは人間だから少しでも被害を最小限にという手段だったのかもしれない。
ほんの少し待っていればさっき走り去っていった兵士が戻ってきて王に耳打ちをしている。何度か頷いた王は「ご苦労」と一言労い、次に俺に視線を向けた。
「立ち入りの許可が降りた。ぬしも疲労があると思うが、すまぬが勇者を連れて行ってはくれまいか?」
「お安い御用だよ」
「感謝する。さぁ皆の者、勇者も無事だったことだし儂らは儂らのできることをやろう」
辺りには歓声が上がり、一斉に人々が自分たちのやるべきことをやるために動き出す。その様子を眺めながらもう一度勇者を横抱きに持ち上げる。そのとき小さな子どもから「おひめさまだー!」「おひめさまだっこー!」という声が上がり、それを母親が窘めていたけれど勇者は相変わらず気にしいる様子はない。
もう一度ふわりと浮ぼうとする前にとあることを思い出し、「そうだ」と指示を出していた王に振り返る。
「あとで俺の部下が『お荷物』運んでくると思うから、対処お願いするよ」
「……! うむ、任せてくれ」
これでバルレがあとで来たとしても魔族だからといって追い返されることもなければ、色々とやらかしてくれた敵国の人間たちにもきっちりと制裁を下してくれるだろう。
ふわりと宙に浮けば子どもたちは楽しそうに俺たちを指差し声を上げる。勇者がそれに手を振り、そして俺たちは精霊の森へと向かった。
「あぁん! やっと追いついた! アンタ早すぎるのよね!」
精霊の森へたどり着いた途端そんな声が聞こえ、視線を上げるとそこには例の妖精がチョロチョロと飛んでいた。
「勇者を休ませるのならここに来ると思っていたわ! 妖精のあたしがいたほうが中に入りやすいと思うし、ほら早く行くわよ!」
「えぇっと、俺は魔族だし。あとは君に任せようかな……」
「はぁっ?! アンタ何言ってんの? このか弱いあたしが勇者運べると思ってんの? アンタもそう思ったから最初に勇者運んだんでしょ。そしたら最後まできっちりちゃんと面倒見なさいよね!」
前々から思っていたけど、この妖精は魔王に対して物怖じしないなぁ。けれど正直、魔族である俺は精霊の森との相性はあまりよくない。今は入り口に立っているけれどここにいるだけでほんの少しマナ酔いを起こしそうだった。
でも妖精の言うとおり、今勇者を運べるのは俺しかいないし勇者を入り口で置くよりは森の奥まで入ったほうがいいっていうのもわかっている。
ここは勇者のために、とグッと息を呑み込んで一歩足を踏み出す。ぐらりと一瞬だけ視界が揺れたけれどこれはもう耐えるしかない。耳元で「早く!」とか「しっかりしなさいよ!」とか喚く声を聞きつつ、一歩一歩森の奥へと進んでいく。
しばらく歩けば鬱蒼としていた木々ばかりだったところ、パッと視界が広がる。目の前に飛び込んできたのは光に反射してキラキラと輝いている湖。その湖の奥が精霊界へと通じる道だ。湖の近くまで歩み寄り、そこでそっと勇者を地面に下ろす。マナが満ち溢れているこの場所で勇者の顔色はあっという間によくなった。
「やっぱり勇者のマナを満たすにはこれぐらいの量がないと駄目みたいね」
「物凄い量だ」
「普段あれだけ食べているのも頷けるわ」
すぅすぅと勇者の呼吸が落ち着き、ふっと身体から力が抜ける。どうやら体調を整えるために眠りに入ったようだ。
「……あとはあたしが見てるから、アンタは早くこの森から出たら? きついでしょ、この場にいるの」
ぶっきらぼうだけれどまるで俺のことを気遣っているような言葉につい苦笑を漏らす。妖精にすら気遣われる魔王だなんて、かつていただろうか。
確かにマナが濃すぎて俺にとってこの場所は安らげるようなところじゃない。すぐに出ろと言われるまでもなく身体が出たがっている。けれど。すやすやと眠る勇者に視線を落とす。
「もう少し、ここにいようかな」
「……あ、そう。そしたら勇者は任せるからね」
すいっと飛んでいく妖精の姿を目で追って木々の奥まで行くのを確認し、よいしょと地面に尻をつける。
「……早く起きてくれないかなぁ」
あの戦いでバタバタしていてタイミングがまったくなかったけれど。君に聞きたいことがたくさんあるんだよと、すっかり綺麗になった頬をスリスリと指で撫でてゆるく笑みを浮かべた。
勇者を横抱きで持ち上げたけど、なぜかバルレと妖精から微妙な顔をされて――何か問題でも? と首を傾げても二人はその表情を変えなかった――でも勇者も気にしている様子ではなかったし城のことはバルレに任せてふわりと宙に浮く。俺の首に回した腕の力は弱くてまだ本調子ではないことが伺えた。あまり揺らさないように、と注意をしながら移動した。
街の上空まで移動してみれば、そこには強襲されたことによってあちらこちら破損している門や道。けれどそこに生きている人たちは修復のためにせっせと元気に動いていた。予想よりも被害が少なかったのは街の人たちもそうだけれど、勇者が最前線で守ったからだろう。
人間の一人が俺たちのほうに気付き「あ!」と声を上げて指を差す。その声につられて次々と人間の視線が俺たちに向かった。魔王の姿でこの場に現れるのは、これが初めてだ。
「勇者様だ!」
「なんか元気がないように見えるけど……?」
「あれって、もしかして魔王じゃ……?」
「え、まさか」
勇者の姿を見てほっとしたのも束の間、俺の存在に気付いて辺りがざわめき始める。本調子ではない勇者を抱えている魔王、一見していいイメージはない。早く勇者が安心して休める場所へと思ったけれど早計すぎたか。
勇者だけを降ろして俺はすぐにこの場を離れよう、と下降しようとしたとき。俺の服を勇者がギュッと掴む。視線を向ければ元気はないけれど小さく口角を上げる表情。その顔がまるで俺の背中を押しているようで、なぜが喉の奥がグッと音が鳴る。
ストン、と地面に足をつける。周りは遠巻きに俺たちの様子を眺めヒソヒソと何かを喋っているけれど、気にせず勇者をゆっくり降ろしてあげる。まだふらつく身体にそっと手を添えてあげれば勇者は顔を上げてお礼を言ってきた。
「戻ってきたか」
より一層ざわめいたかと思ったら、人混みの中から現在の人間の王が姿を現した。王とはこの間勇者とともに街の中を歩いていたときに会ったけれど、あのときも思ったけれど俺にとってはほんの数十年でも人間ではそれなりの年月。若く気力にみなぎっていた姿はすっかりと年老い、風格だけを増していた。
「儂が王として会うのも久しぶりだのぉ、魔王。お前さんは相変わらず若いままで羨ましいわい」
「そういう君は、随分と老けてしまったね。髪色もすっかりと変わってしまって」
「ホッホッホ、いい歳の取り方をしたのだ――勇者を連れてきてくれたのだな」
ちらりと俺が支えている勇者へ視線を向け、労るような声色を出している王に頷く。
「早く休ませる場所に運んであげてほしい。マナが満ちている場所があればそこがいいんだけど」
「この街を守るために随分と酷使させてしまったからの……魔王城で何かあったのか察しはついておる。相当無理をしたのだな……よし」
王が隣にいた兵士に何かを指示し、慌ただしく走っていく姿を黙って視線を送る。周辺の人たちも王が現れたことによってようやく俺への警戒心が解け、口々に勇者へ労りの言葉をかけている。勇者もそれに返そうとしているけれど身体がまだ思うように動けないのか、軽く頷くのが精一杯のようだ。
「少し待っていてくれ、精霊の森に許可を取りに行かせておる。あそこならマナも満ち溢れておるから勇者を休ませるには丁度よかろう」
「精霊を説得するには時間がかかりそうだね」
「ほっほほ、儂はぬしと違って伝手があるからのぉ。ソレーユ国の王を侮るでないわ」
「それは心強い」
いつの間に、っていうのが正直な感想だ。人間に不干渉の精霊とよく繋がりを持てたものだ。それも人間の知恵かもしれない。まぁ、精霊が喧嘩をする度に被害を被るのは人間だから少しでも被害を最小限にという手段だったのかもしれない。
ほんの少し待っていればさっき走り去っていった兵士が戻ってきて王に耳打ちをしている。何度か頷いた王は「ご苦労」と一言労い、次に俺に視線を向けた。
「立ち入りの許可が降りた。ぬしも疲労があると思うが、すまぬが勇者を連れて行ってはくれまいか?」
「お安い御用だよ」
「感謝する。さぁ皆の者、勇者も無事だったことだし儂らは儂らのできることをやろう」
辺りには歓声が上がり、一斉に人々が自分たちのやるべきことをやるために動き出す。その様子を眺めながらもう一度勇者を横抱きに持ち上げる。そのとき小さな子どもから「おひめさまだー!」「おひめさまだっこー!」という声が上がり、それを母親が窘めていたけれど勇者は相変わらず気にしいる様子はない。
もう一度ふわりと浮ぼうとする前にとあることを思い出し、「そうだ」と指示を出していた王に振り返る。
「あとで俺の部下が『お荷物』運んでくると思うから、対処お願いするよ」
「……! うむ、任せてくれ」
これでバルレがあとで来たとしても魔族だからといって追い返されることもなければ、色々とやらかしてくれた敵国の人間たちにもきっちりと制裁を下してくれるだろう。
ふわりと宙に浮けば子どもたちは楽しそうに俺たちを指差し声を上げる。勇者がそれに手を振り、そして俺たちは精霊の森へと向かった。
「あぁん! やっと追いついた! アンタ早すぎるのよね!」
精霊の森へたどり着いた途端そんな声が聞こえ、視線を上げるとそこには例の妖精がチョロチョロと飛んでいた。
「勇者を休ませるのならここに来ると思っていたわ! 妖精のあたしがいたほうが中に入りやすいと思うし、ほら早く行くわよ!」
「えぇっと、俺は魔族だし。あとは君に任せようかな……」
「はぁっ?! アンタ何言ってんの? このか弱いあたしが勇者運べると思ってんの? アンタもそう思ったから最初に勇者運んだんでしょ。そしたら最後まできっちりちゃんと面倒見なさいよね!」
前々から思っていたけど、この妖精は魔王に対して物怖じしないなぁ。けれど正直、魔族である俺は精霊の森との相性はあまりよくない。今は入り口に立っているけれどここにいるだけでほんの少しマナ酔いを起こしそうだった。
でも妖精の言うとおり、今勇者を運べるのは俺しかいないし勇者を入り口で置くよりは森の奥まで入ったほうがいいっていうのもわかっている。
ここは勇者のために、とグッと息を呑み込んで一歩足を踏み出す。ぐらりと一瞬だけ視界が揺れたけれどこれはもう耐えるしかない。耳元で「早く!」とか「しっかりしなさいよ!」とか喚く声を聞きつつ、一歩一歩森の奥へと進んでいく。
しばらく歩けば鬱蒼としていた木々ばかりだったところ、パッと視界が広がる。目の前に飛び込んできたのは光に反射してキラキラと輝いている湖。その湖の奥が精霊界へと通じる道だ。湖の近くまで歩み寄り、そこでそっと勇者を地面に下ろす。マナが満ち溢れているこの場所で勇者の顔色はあっという間によくなった。
「やっぱり勇者のマナを満たすにはこれぐらいの量がないと駄目みたいね」
「物凄い量だ」
「普段あれだけ食べているのも頷けるわ」
すぅすぅと勇者の呼吸が落ち着き、ふっと身体から力が抜ける。どうやら体調を整えるために眠りに入ったようだ。
「……あとはあたしが見てるから、アンタは早くこの森から出たら? きついでしょ、この場にいるの」
ぶっきらぼうだけれどまるで俺のことを気遣っているような言葉につい苦笑を漏らす。妖精にすら気遣われる魔王だなんて、かつていただろうか。
確かにマナが濃すぎて俺にとってこの場所は安らげるようなところじゃない。すぐに出ろと言われるまでもなく身体が出たがっている。けれど。すやすやと眠る勇者に視線を落とす。
「もう少し、ここにいようかな」
「……あ、そう。そしたら勇者は任せるからね」
すいっと飛んでいく妖精の姿を目で追って木々の奥まで行くのを確認し、よいしょと地面に尻をつける。
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