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ほんの一コマ
お食事事情
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「これは後々重要な問題になってくるよ」
野営の準備をしている中、神妙な面持ちで話を切り出したのはフレイだった。あまりに突然のことだったものだからそれぞれ動きを止め、彼女に視線を向ける。
「なんか問題あんのかよ」
「あるよ、ありありだよ!」
「一体なんだよ」
「飯だよ、飯! ご飯! 食事!」
ある者は若干表情を歪めつつ首を傾げ、ある者は目を丸くしてこちらも同じく首を傾げている。ある者は興味がないらしくみんながせっせと準備している中、なぜかのんびりと本を読んでいる。そして残り二名は、思い当たることがあり互いに目を合わせて眉を下げた。
「はぁ? 飯?」
「そうだよ! いいかい? 人間ってのは身体が資本なんだ。身体が動かなけりゃなんにもできない。特にアミィは育ち盛りなんだからちゃんとした食事が必要なんだよ」
「で?」
「で? じゃないよ! カイム! アンタ自分が野営の時にご飯食べるとしたら何食べる⁈」
ビシッと人差し指を向けたフレイに対し、カイムの眉間の皺がますます深くなる。ちなみに人に向かって指を差しては駄目だ。
「そのへんの草とか水とかでいいだろ」
「いいわけあるかーっ!」
勢いよく立ち上がったフレイがズンズンとカイムに近付いたかと思うと、これまた勢いよく平手打ちが繰り出された。当たりどころがよかったのか、夕日の中小気味のいい音が響き渡る。
「いってーッ⁈ いきなりなんだテメェはッ⁈」
「情緒もへったくれもないねアンタは!」
「はぁッ⁈」
「アミィにそのへんの草を食わせる気かい⁈ 全っ然栄養取れないじゃないか!」
言い争いを始めた二人だが、そんな二人を見つつティエラはそっと赤くなっているカイムの頬を治療した。それに気付いてフレイと言い争いつつもカイムの視線が一瞬ティエラに向き、軽く手を上げる。応えるようにティエラも苦笑を返した。
だがこれはフレイの言い分のほうがわかる気がする。出会ったばかりのアミィは身体が細く年齢のわりには小さかった。今は少しよくなってきたものの、小さいことには変わりはない。そんな幼女に草と水だけは、まぁないだろう。
「これからも野営は続くだろう? だからそういうのはちゃんとしておいたほうがいいってことさ!」
「確かに一度話し合ったほうがいいかもしれませんね」
「そうだろう⁈」
今までも何度か野営をしたが、料理は途中寄った村や街で保存が利くものを買っていた。だが旅が長くなるとその食糧も腐ってしまう可能性もある。よって食材を買ってその都度作るほうがいい、のだろうけれど。
「アミィ、作れない……」
「アミィはいいんだよ。徐々に作れるようになっていけばね」
「わたしも……サンドイッチなど軽食程度のものしか作れませんし……」
眉を下げて少し恥ずかしげに告げるティエラに、「そうだねぇ」とフレイも若干困り顔で相槌を打つ。料理を作るのは手間だ、しかもこの人数になると特に。誰かの負担にならないようこの場にいる全員で当番を作って順番に作っていくのがいいのだろうが。
まずアミィはまだ小さいため料理が作れない。女性陣が言う通りまずは誰かと一緒に作って徐々に作れるようになっていったほうがいい。
カイムは作れないわけでもないが、先程の発言通り当人が食に対しての関心が薄い。下手したら全員草と水になりかねない。ふと、フレイたちの視線が会話に参加していないクルエルダに向かう。視線に気付いたクルエルダが顔を上げ、にこりと笑みを浮かべた。
「ようは栄養を取れればそれでいいんですよね?」
「え……? そうだけど……」
「ならアミィには私が愛用している栄養剤を特別に分けてあげますよ」
「……はっ⁈」
ゴソゴソと懐を漁ったかと思うと一つのケースが取り出された。ケースを軽く振ると中からカチャカチャと小さな音が聞こえる。ギョッとしたフレイに構うことなくクルエルダは本を閉じることなく言葉を続けた。
「そんな非効率なことをせずこれを飲んでればいいんです。腹は満たされませんが栄養は十分に取れます。ということで問題ありません」
「問題あるわーッ!」
バチーンッと、先程と同様小気味のいい音が響き渡った。ズカズカとクルエルダの元まで歩いたフレイはこれまたスナップを利かせた張り手を見舞わせた。音のわりには痛くなさそうだが、その代わりに綺麗な放物線を描いて眼鏡が飛んだ。
「そうやってすぐに力で物を言わせるのはどうかと思いますよ」
「それは悪かったね! でもそういう話じゃない!」
「やれやれ」
ようやく本を閉じたクルエルダは飛んでいった眼鏡を拾いにいった。ちなみに最初に張り手を貰ったカイムはもう我関せずといった具合で黙々と引き続き野営の準備をしている
「ご飯っていうのはさ、みんなで楽しむもんだろ……? そんな草と水とか栄養剤とか、アミィに食事の楽しさを教えないつもりかい……」
「そういうお前は何が作れるんだよ」
こちらもやれやれといった様子でフレイに話を切り出した。
「あたしかい? ふっふふ、そこまで言うんならあたしの料理の腕、見せてあげるよ」
「別にそこまで言ってねぇ」
「ちょいとお待ち!」
「聞いてねぇのかよ」
何やらゴソゴソと漁り始めたフレイにカイムは溜め息をついた。ちなみに今のフレイにはその溜め息も耳には届いてはいないだろう。一方でアミィはどこか楽しそうにキラキラとした眼差しでフレイの行動を見守っている。僕はというと、みんなが冷えないようにと集めた枝に火を着けている最中だった。
やがてゴソゴソが終わったかと思うと、フレイは得意げな顔を上げた。
「じゃーん! これだよ、これ!」
「お魚?」
「そう! 今からこれで料理作ってあげるからね!」
フレイが肌身離さず持っていた袋には魚が入っていたのか、とここで疑問が解消される。
「なんか臭うなって思ったら魚かよ」
「臭うって言わない! まだ腐ってないから! ……多分」
小さくなった語尾に不安を感じる。だが袋から取り出された魚はしっかりと保存されていたのか、まだそこまで傷んではいない。一体その袋のどこに入っていたんだろうと疑問に思うほど取り出された魚はフレイによって下処理をされ、綺麗に調理されていく。
今から食事の支度をと考えていたものだから、作ると言い出してくれたフレイに感謝しつつ目の前でどんどん出来上がっていく料理にみんなは自然と集まりだす。
やがていい香りが辺りを満たし、色んな料理が目の前に広げられていく。アミィは大喜びで、急いでみんなに皿やフォークなどを配っていた。
「どうだい! あたしの料理の腕は!」
「すごいです、フレイさん!」
「おいしそう~!」
「ふっふふ、そうだろそうだろ」
純粋に喜んでいるティエラとアミィにフレイは更に得意げになる。しかし二人が喜んでいるように、目の前にある魚料理はどれも美味しそうだった。よくここまで偏ることなくレパートリーを増やせたものだと感心する。
料理も出来上がったことだしありがたくいただくとしようと、それぞれが食事を始めた。煮込まれた魚は身がふっくらとしており、焼かれた魚は香ばしい香りが口の中に広がる。
「んで? お前が料理担当になったら毎日魚料理が続くのか」
それぞれが美味しいと舌鼓を打っている中、ふと出てきた言葉に数人、食事を口に運んでいた手がピタリと止まる。
「これだとお前の言う栄養っていうのが偏るんじゃねぇの」
「……だってさ」
「なんだよ」
「船の上にある材料といったら、魚しかないだろ」
「……」
それもそうだ、と誰も口に出さずにはいたが思ったことは一緒だろう。つまりフレイは魚料理にだけ特化していて、下手したらそれ以外は作れない可能性があるということだ。
美味しいといえば、美味しい。それに魚にも十分な栄養があると聞いたことがあるため草や水、はたまた栄養剤よりもずっといい。しかし魚料理がずっと続き、果たして飽きずにいられるかどうかという問題になってくる。そんなこと言うのは贅沢だということはわかっているけれど。
「……今度は僕が料理を作ろう」
「作れるのかい?」
「一応遠征で一通り習ったんだ。そこまで凝ったものじゃないけれど、栄養面なども考えられているから大丈夫だと思う……」
バプティスタ国の騎士として必要なことは一通り習う。剣術や自分の傷の手当て、そして料理も習う。遠征が続いた場合自分たちで作る必要があるからだ。しかも身体を酷使するためそれなりの栄養が取れるようなレシピになっていた。
「それじゃ、今度頼むわ」
「ああ。とはいってもあまり期待しないでくれ」
「でもウィルさんの負担が大きくなるのはあれですし……やっぱりみんなで順番回したほうがよくはないでしょうか?」
「そうだな。そしたら魚料理も続くことはねぇし」
「アンタもちゃんと作ってよね」
「わーってる」
「仕方ありませんねぇ……非効率ですが、私も作れるようにしておきますよ」
「わたしも頑張りますね」
「アミィも頑張る!」
何やら自然と料理当番が回るような仕組みになったが、ありがたいなと思う。もしかしたらこの中でまともに料理を作ることができるのは僕しかいないかもしれないと内心戦々恐々としていたものだから。
そうしてフレイが危惧していた旅の最中の食事事情は解決した。かと思われた。
そこからがまた試練の日々だった。一応僕とフレイ、そしてカイムとティエラは差し障りのない料理を提供できるようになったのだが。禍々しい鍋が提供されることが時折あり、その度に作った当人以外は腹を括って食べる羽目になった。
野営の準備をしている中、神妙な面持ちで話を切り出したのはフレイだった。あまりに突然のことだったものだからそれぞれ動きを止め、彼女に視線を向ける。
「なんか問題あんのかよ」
「あるよ、ありありだよ!」
「一体なんだよ」
「飯だよ、飯! ご飯! 食事!」
ある者は若干表情を歪めつつ首を傾げ、ある者は目を丸くしてこちらも同じく首を傾げている。ある者は興味がないらしくみんながせっせと準備している中、なぜかのんびりと本を読んでいる。そして残り二名は、思い当たることがあり互いに目を合わせて眉を下げた。
「はぁ? 飯?」
「そうだよ! いいかい? 人間ってのは身体が資本なんだ。身体が動かなけりゃなんにもできない。特にアミィは育ち盛りなんだからちゃんとした食事が必要なんだよ」
「で?」
「で? じゃないよ! カイム! アンタ自分が野営の時にご飯食べるとしたら何食べる⁈」
ビシッと人差し指を向けたフレイに対し、カイムの眉間の皺がますます深くなる。ちなみに人に向かって指を差しては駄目だ。
「そのへんの草とか水とかでいいだろ」
「いいわけあるかーっ!」
勢いよく立ち上がったフレイがズンズンとカイムに近付いたかと思うと、これまた勢いよく平手打ちが繰り出された。当たりどころがよかったのか、夕日の中小気味のいい音が響き渡る。
「いってーッ⁈ いきなりなんだテメェはッ⁈」
「情緒もへったくれもないねアンタは!」
「はぁッ⁈」
「アミィにそのへんの草を食わせる気かい⁈ 全っ然栄養取れないじゃないか!」
言い争いを始めた二人だが、そんな二人を見つつティエラはそっと赤くなっているカイムの頬を治療した。それに気付いてフレイと言い争いつつもカイムの視線が一瞬ティエラに向き、軽く手を上げる。応えるようにティエラも苦笑を返した。
だがこれはフレイの言い分のほうがわかる気がする。出会ったばかりのアミィは身体が細く年齢のわりには小さかった。今は少しよくなってきたものの、小さいことには変わりはない。そんな幼女に草と水だけは、まぁないだろう。
「これからも野営は続くだろう? だからそういうのはちゃんとしておいたほうがいいってことさ!」
「確かに一度話し合ったほうがいいかもしれませんね」
「そうだろう⁈」
今までも何度か野営をしたが、料理は途中寄った村や街で保存が利くものを買っていた。だが旅が長くなるとその食糧も腐ってしまう可能性もある。よって食材を買ってその都度作るほうがいい、のだろうけれど。
「アミィ、作れない……」
「アミィはいいんだよ。徐々に作れるようになっていけばね」
「わたしも……サンドイッチなど軽食程度のものしか作れませんし……」
眉を下げて少し恥ずかしげに告げるティエラに、「そうだねぇ」とフレイも若干困り顔で相槌を打つ。料理を作るのは手間だ、しかもこの人数になると特に。誰かの負担にならないようこの場にいる全員で当番を作って順番に作っていくのがいいのだろうが。
まずアミィはまだ小さいため料理が作れない。女性陣が言う通りまずは誰かと一緒に作って徐々に作れるようになっていったほうがいい。
カイムは作れないわけでもないが、先程の発言通り当人が食に対しての関心が薄い。下手したら全員草と水になりかねない。ふと、フレイたちの視線が会話に参加していないクルエルダに向かう。視線に気付いたクルエルダが顔を上げ、にこりと笑みを浮かべた。
「ようは栄養を取れればそれでいいんですよね?」
「え……? そうだけど……」
「ならアミィには私が愛用している栄養剤を特別に分けてあげますよ」
「……はっ⁈」
ゴソゴソと懐を漁ったかと思うと一つのケースが取り出された。ケースを軽く振ると中からカチャカチャと小さな音が聞こえる。ギョッとしたフレイに構うことなくクルエルダは本を閉じることなく言葉を続けた。
「そんな非効率なことをせずこれを飲んでればいいんです。腹は満たされませんが栄養は十分に取れます。ということで問題ありません」
「問題あるわーッ!」
バチーンッと、先程と同様小気味のいい音が響き渡った。ズカズカとクルエルダの元まで歩いたフレイはこれまたスナップを利かせた張り手を見舞わせた。音のわりには痛くなさそうだが、その代わりに綺麗な放物線を描いて眼鏡が飛んだ。
「そうやってすぐに力で物を言わせるのはどうかと思いますよ」
「それは悪かったね! でもそういう話じゃない!」
「やれやれ」
ようやく本を閉じたクルエルダは飛んでいった眼鏡を拾いにいった。ちなみに最初に張り手を貰ったカイムはもう我関せずといった具合で黙々と引き続き野営の準備をしている
「ご飯っていうのはさ、みんなで楽しむもんだろ……? そんな草と水とか栄養剤とか、アミィに食事の楽しさを教えないつもりかい……」
「そういうお前は何が作れるんだよ」
こちらもやれやれといった様子でフレイに話を切り出した。
「あたしかい? ふっふふ、そこまで言うんならあたしの料理の腕、見せてあげるよ」
「別にそこまで言ってねぇ」
「ちょいとお待ち!」
「聞いてねぇのかよ」
何やらゴソゴソと漁り始めたフレイにカイムは溜め息をついた。ちなみに今のフレイにはその溜め息も耳には届いてはいないだろう。一方でアミィはどこか楽しそうにキラキラとした眼差しでフレイの行動を見守っている。僕はというと、みんなが冷えないようにと集めた枝に火を着けている最中だった。
やがてゴソゴソが終わったかと思うと、フレイは得意げな顔を上げた。
「じゃーん! これだよ、これ!」
「お魚?」
「そう! 今からこれで料理作ってあげるからね!」
フレイが肌身離さず持っていた袋には魚が入っていたのか、とここで疑問が解消される。
「なんか臭うなって思ったら魚かよ」
「臭うって言わない! まだ腐ってないから! ……多分」
小さくなった語尾に不安を感じる。だが袋から取り出された魚はしっかりと保存されていたのか、まだそこまで傷んではいない。一体その袋のどこに入っていたんだろうと疑問に思うほど取り出された魚はフレイによって下処理をされ、綺麗に調理されていく。
今から食事の支度をと考えていたものだから、作ると言い出してくれたフレイに感謝しつつ目の前でどんどん出来上がっていく料理にみんなは自然と集まりだす。
やがていい香りが辺りを満たし、色んな料理が目の前に広げられていく。アミィは大喜びで、急いでみんなに皿やフォークなどを配っていた。
「どうだい! あたしの料理の腕は!」
「すごいです、フレイさん!」
「おいしそう~!」
「ふっふふ、そうだろそうだろ」
純粋に喜んでいるティエラとアミィにフレイは更に得意げになる。しかし二人が喜んでいるように、目の前にある魚料理はどれも美味しそうだった。よくここまで偏ることなくレパートリーを増やせたものだと感心する。
料理も出来上がったことだしありがたくいただくとしようと、それぞれが食事を始めた。煮込まれた魚は身がふっくらとしており、焼かれた魚は香ばしい香りが口の中に広がる。
「んで? お前が料理担当になったら毎日魚料理が続くのか」
それぞれが美味しいと舌鼓を打っている中、ふと出てきた言葉に数人、食事を口に運んでいた手がピタリと止まる。
「これだとお前の言う栄養っていうのが偏るんじゃねぇの」
「……だってさ」
「なんだよ」
「船の上にある材料といったら、魚しかないだろ」
「……」
それもそうだ、と誰も口に出さずにはいたが思ったことは一緒だろう。つまりフレイは魚料理にだけ特化していて、下手したらそれ以外は作れない可能性があるということだ。
美味しいといえば、美味しい。それに魚にも十分な栄養があると聞いたことがあるため草や水、はたまた栄養剤よりもずっといい。しかし魚料理がずっと続き、果たして飽きずにいられるかどうかという問題になってくる。そんなこと言うのは贅沢だということはわかっているけれど。
「……今度は僕が料理を作ろう」
「作れるのかい?」
「一応遠征で一通り習ったんだ。そこまで凝ったものじゃないけれど、栄養面なども考えられているから大丈夫だと思う……」
バプティスタ国の騎士として必要なことは一通り習う。剣術や自分の傷の手当て、そして料理も習う。遠征が続いた場合自分たちで作る必要があるからだ。しかも身体を酷使するためそれなりの栄養が取れるようなレシピになっていた。
「それじゃ、今度頼むわ」
「ああ。とはいってもあまり期待しないでくれ」
「でもウィルさんの負担が大きくなるのはあれですし……やっぱりみんなで順番回したほうがよくはないでしょうか?」
「そうだな。そしたら魚料理も続くことはねぇし」
「アンタもちゃんと作ってよね」
「わーってる」
「仕方ありませんねぇ……非効率ですが、私も作れるようにしておきますよ」
「わたしも頑張りますね」
「アミィも頑張る!」
何やら自然と料理当番が回るような仕組みになったが、ありがたいなと思う。もしかしたらこの中でまともに料理を作ることができるのは僕しかいないかもしれないと内心戦々恐々としていたものだから。
そうしてフレイが危惧していた旅の最中の食事事情は解決した。かと思われた。
そこからがまた試練の日々だった。一応僕とフレイ、そしてカイムとティエラは差し障りのない料理を提供できるようになったのだが。禍々しい鍋が提供されることが時折あり、その度に作った当人以外は腹を括って食べる羽目になった。
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