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これからの四人
自慢の父と母
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僕から見ても、父上は完璧な人間に見えた。
代々伝わる王族らしい金髪碧眼、目鼻立ちも整っていて少し流し目でもしたら仕えている人たちでも少しだけ顔を赤くする。公務もものすごい早さでこなして剣の腕もかなりのものとか。僕だけじゃなくて、誰がどう見ても完璧な父上だ。
もちろんそんな父上のことを僕も尊敬している。僕も父上のようになれたら、そんな思いで毎日励んでいる。
「父上おかえりなさい! 今日は早かったんですね」
「ああ、早く終わったものでな」
いつもより早めに屋敷に帰ってきたとジョナサンから聞いて、パタパタと走って父上のお迎えに向かった。僕が待っていたのに気付いた父上はちょっとだけ笑って、そして僕が持っていた本に目を向けた。少し前に父上が新しくプレゼントしてくれた本だ。
「今日も頑張っているようだな、レオン」
「はい! 早く父上のようになりたくて」
「そうか」
そう言って頭を撫でてくれる手は優しい。人によっては黙っていると怖いと思われている父上だけど、こうして結構頭を撫でてくれるから父上は優しい。
格好良くて優しい父上に、にこにこしながら見上げたくなる。でも「あっ」と急いでキリッとした表情に変えた。ついこの間家庭教師の先生から「ポーカーフェイスも学びましょうね」と言われたばかりだった。
そんな僕の頭の上で父上が笑っているのに気付かずにいると、ドアのほうがまた少しだけ騒がしくなった。父上と僕の目が同時にドアのほうに向かう。
「やー今日はちょっとあっちーなぁ。あっ、おかえり。早かったな」
「母上!」
「アシエ」
タオルを肩にかけて帰ってきたのは母上だった。先に帰ってきた父上に気付いて母上は笑顔でおかえりと言って、そんな母上に僕が駆けつけるより父上が動くのが早かった。
「おかえり、アシエ」
「おう、ただいま。ちょっと汗掻いてるんだけど」
「大丈夫だ気にならない」
「俺が気にしてんのー」
父上は、もちろん尊敬してる。うん。格好良くて優しい父上のこと僕だって大好きだ、うん。うん。
でも、あれなんだよ。母上といっしょにいるときの父上って、ちょっとあれなんだよ。今だって母上が汗掻いてるからって離れようとしてるのに、構わず母上の腰を抱き寄せてイチャイチャしようとしてる。
これなんだよ。僕がいようと他に誰がいようと、そこに母上がいると父上はすぐに母上とイチャイチャしたがる。くっついて離れないんじゃないかってほど、母上にビターっとついてる。
父上のことは尊敬してるし大好きだよ。でも、母上が関わってくるとなんかこう、なんだかなぁと思ってしまうのが正直なところだ。流石にくっつきすぎじゃない? って聞いたこともあるけどそのときの父上といったら。
「レオンにもわかる日が来る」
だなんて。今のところそんな日が来るとは思えないよ。母上の傍にいるときの父上見てるだけでこんなに胸焼けするのに。僕がそうなる日なんて来るのだろうか。
「レオン、ただいま!」
「おかえりなさい、母上!」
父上を剥がすように押しのけて、両手広げて満面の笑みを浮かべている母上に僕も飛び込んでいく。ちょっと汗臭くてごめんなぁって言われたけどそんなこと気にならない。大好きな母上に抱きしめられるとすごく安心する。
母上は男の人ではあるけれど僕を産んでくれて、でも身体つきが女の人っぽいってわけでもない。正直腕の太さとか胸とか父上より大きい。だからまだ子どもの僕の身体もすっぽりと入って、胸に顔を当てるとふわっとして柔らかい。その柔らかさが大好きだ。
「勉強してたのか~。偉いな、レオン!」
「えへへ……」
父上と違って母上は思いっきり笑って、そして真っ直ぐに褒めてくれるから思わず照れてしまう。そんな母上から抱きしめられたままちょっと見上げてみると、父上が少し不満そうな顔をしてた。さっき押しのけられたから。でも母上は父上のだけじゃないし。
大人げない、なんて内心思っていると今度は後ろから可愛らしいパタパタという足音が聞こえて、母上から離れて後ろを振り返った。
「おとうちゃまおかあちゃま、おかえりなさ~い」
「マリンただいま~!」
可愛いうさぎのぬいぐるみを抱えながらやってきたのは、僕の可愛い可愛い妹だ。マリンは父上と母上、そして僕がいる中真っ先に母上のところに飛び込んでいった。
「や~! 今日も可愛いな~!」
「きゃ~! おかあちゃまもかわいい~!」
「んなことねぇよぉ!」
母上がマリンを抱き上げて、マリンはそのまん丸で柔らかいほっぺたを母上のほっぺたにくっつけてた。
「二人とも可愛い」
「うん」
そんな二人を見てるとポソッとこぼした父上の言葉に、思わず頷く。可愛いが二人いるんだから可愛いしかいない。
「おとうちゃまもおかえりなさい」
「ああ、ただいま」
母上のついでみたいに言われて思わず笑ってしまった。まぁ父上も対して気にしてないみたいだし別にいいんだろうけど。そんな母上に抱っこされてるマリンのまん丸な目が僕に向かって、楽しそうにキャッキャと笑っていた。可愛い。
僕はよく父上に似ていると言われている。父上と同じ金髪碧眼、髪もどちらかというとサラサラしてる。
一方でマリンは母上によく似ている。ふわふわの茶色い髪に、くるっとしたまん丸な目。母上とマリンが揃うと二人ともふわふわしてるから、見てるだけですごく癒やされる。そしてそう思ってるのは僕だけじゃない。さっきから父上の表情が緩みまくってる。緩んだところで格好いいのは変わらないけど。
僕たちの一家は大体みんな揃って食事を取る。汗を流したいからって母上は父上にマリンを任せて湯浴みをしに行った。
「俺たちは先に行こう」
「はい」
「あい!」
マリンは抱っこされて、そして父上は僕に手を伸ばしてきたからおずおずとその手を握り返す。マリンと違って僕はそんなに小さくないから、いいのかなって思ったけど。でも父上が繋いだ僕の手を離すことはなかった。そのまま優しく握って、そして一緒に歩き出した。
一緒に食事を取っているときに、父上と母上は先に僕の話を聞いてくる。今日は何をやったのか、何か楽しいことはあったのか困ったことはなかった。僕が喋りたいことを二人ともしっかりと聞いて言葉も返してくれる。
僕の次にマリンにも聞いていた。でもマリンはまだまだ小さいから「たのしかった!」がほとんどだけど。だからマリンのお世話をしてるメイドさんに詳しいことは聞いていた。
食事が終わるとそれぞれの部屋に戻っていく。戻っていくんだけどぉ……父上は必ず母上の腰を抱き寄せる。だからくっついて離れない虫か何かなのか。流石にマリンだっているんだから少しは気にしてほしい。
母上にぴったりとくっついて、耳元で何か言ってる。たまに聞こえる父上の声がベッタベタの砂糖漬けした甘ったるい何かみたい。思わず下からジトッと見上げてしまう。
「僕もマリンもいるんだけど」
マリンはメイドに抱っこされてウトウトしてるけど、母上だってまだマリンのこと抱っこしたそうだったのに。抱っこする前に父上が先に母上のところに来るから。
「ああ、ごめんな? レオン」
「悪いのは母上じゃないよ、父上だよ。部屋まで我慢すればいいのに」
「それなぁ⁈ ってことで、我慢なさいウェルス」
「……仕方がない」
本当に、本っ当に! 渋々といった感じで父上は少しだけ母上との距離を開けた。でも相変わらず腰は抱き寄せてるけど。
「……僕だって」
僕だって、母上ともっと一緒にいたい。剣術だって少しずつだけど上達してるんだよって、他にももっと色々とお喋りしたいし、それに……マリンみたいに抱っこもされたい。でも僕は兄だから、しっかりしなきゃいけないから。
「レオン!」
急にふわって身体が浮いて、びっくりしてるといつの間にか目の前に母上の顔があった。母上の太い腕がしっかりと僕の身体を支えてる。
「レオン、今度俺が休みのときに一緒に遊ぼうな! 剣術だって上達したんだろ?」
「……! う、うん!」
「たくさん抱っこもしちゃうからな! 俺の腕もまだまだ衰えてないしレオンくらい軽い軽い」
恥ずかしい、と思ったけどそれ以上に嬉しさがあった。母上、なんで僕が思ってることわかってくれたんだろ。母上に抱っこされて、目の前ににっこりと笑う顔があって僕の顔がふにゃふにゃになってしまう。
流石にこのときばかりは父上も無理やり母上を持っていこうとはせず、僕たちを黙って眺めてそして僕の頭に手を乗せて撫でていた。
僕たちの様子をメイドや執事たちが微笑ましく見てたなんて、そのとき僕は気付くことはなかった。そうであったと気付いたのは僕がもう少し成長したあとだ。
代々伝わる王族らしい金髪碧眼、目鼻立ちも整っていて少し流し目でもしたら仕えている人たちでも少しだけ顔を赤くする。公務もものすごい早さでこなして剣の腕もかなりのものとか。僕だけじゃなくて、誰がどう見ても完璧な父上だ。
もちろんそんな父上のことを僕も尊敬している。僕も父上のようになれたら、そんな思いで毎日励んでいる。
「父上おかえりなさい! 今日は早かったんですね」
「ああ、早く終わったものでな」
いつもより早めに屋敷に帰ってきたとジョナサンから聞いて、パタパタと走って父上のお迎えに向かった。僕が待っていたのに気付いた父上はちょっとだけ笑って、そして僕が持っていた本に目を向けた。少し前に父上が新しくプレゼントしてくれた本だ。
「今日も頑張っているようだな、レオン」
「はい! 早く父上のようになりたくて」
「そうか」
そう言って頭を撫でてくれる手は優しい。人によっては黙っていると怖いと思われている父上だけど、こうして結構頭を撫でてくれるから父上は優しい。
格好良くて優しい父上に、にこにこしながら見上げたくなる。でも「あっ」と急いでキリッとした表情に変えた。ついこの間家庭教師の先生から「ポーカーフェイスも学びましょうね」と言われたばかりだった。
そんな僕の頭の上で父上が笑っているのに気付かずにいると、ドアのほうがまた少しだけ騒がしくなった。父上と僕の目が同時にドアのほうに向かう。
「やー今日はちょっとあっちーなぁ。あっ、おかえり。早かったな」
「母上!」
「アシエ」
タオルを肩にかけて帰ってきたのは母上だった。先に帰ってきた父上に気付いて母上は笑顔でおかえりと言って、そんな母上に僕が駆けつけるより父上が動くのが早かった。
「おかえり、アシエ」
「おう、ただいま。ちょっと汗掻いてるんだけど」
「大丈夫だ気にならない」
「俺が気にしてんのー」
父上は、もちろん尊敬してる。うん。格好良くて優しい父上のこと僕だって大好きだ、うん。うん。
でも、あれなんだよ。母上といっしょにいるときの父上って、ちょっとあれなんだよ。今だって母上が汗掻いてるからって離れようとしてるのに、構わず母上の腰を抱き寄せてイチャイチャしようとしてる。
これなんだよ。僕がいようと他に誰がいようと、そこに母上がいると父上はすぐに母上とイチャイチャしたがる。くっついて離れないんじゃないかってほど、母上にビターっとついてる。
父上のことは尊敬してるし大好きだよ。でも、母上が関わってくるとなんかこう、なんだかなぁと思ってしまうのが正直なところだ。流石にくっつきすぎじゃない? って聞いたこともあるけどそのときの父上といったら。
「レオンにもわかる日が来る」
だなんて。今のところそんな日が来るとは思えないよ。母上の傍にいるときの父上見てるだけでこんなに胸焼けするのに。僕がそうなる日なんて来るのだろうか。
「レオン、ただいま!」
「おかえりなさい、母上!」
父上を剥がすように押しのけて、両手広げて満面の笑みを浮かべている母上に僕も飛び込んでいく。ちょっと汗臭くてごめんなぁって言われたけどそんなこと気にならない。大好きな母上に抱きしめられるとすごく安心する。
母上は男の人ではあるけれど僕を産んでくれて、でも身体つきが女の人っぽいってわけでもない。正直腕の太さとか胸とか父上より大きい。だからまだ子どもの僕の身体もすっぽりと入って、胸に顔を当てるとふわっとして柔らかい。その柔らかさが大好きだ。
「勉強してたのか~。偉いな、レオン!」
「えへへ……」
父上と違って母上は思いっきり笑って、そして真っ直ぐに褒めてくれるから思わず照れてしまう。そんな母上から抱きしめられたままちょっと見上げてみると、父上が少し不満そうな顔をしてた。さっき押しのけられたから。でも母上は父上のだけじゃないし。
大人げない、なんて内心思っていると今度は後ろから可愛らしいパタパタという足音が聞こえて、母上から離れて後ろを振り返った。
「おとうちゃまおかあちゃま、おかえりなさ~い」
「マリンただいま~!」
可愛いうさぎのぬいぐるみを抱えながらやってきたのは、僕の可愛い可愛い妹だ。マリンは父上と母上、そして僕がいる中真っ先に母上のところに飛び込んでいった。
「や~! 今日も可愛いな~!」
「きゃ~! おかあちゃまもかわいい~!」
「んなことねぇよぉ!」
母上がマリンを抱き上げて、マリンはそのまん丸で柔らかいほっぺたを母上のほっぺたにくっつけてた。
「二人とも可愛い」
「うん」
そんな二人を見てるとポソッとこぼした父上の言葉に、思わず頷く。可愛いが二人いるんだから可愛いしかいない。
「おとうちゃまもおかえりなさい」
「ああ、ただいま」
母上のついでみたいに言われて思わず笑ってしまった。まぁ父上も対して気にしてないみたいだし別にいいんだろうけど。そんな母上に抱っこされてるマリンのまん丸な目が僕に向かって、楽しそうにキャッキャと笑っていた。可愛い。
僕はよく父上に似ていると言われている。父上と同じ金髪碧眼、髪もどちらかというとサラサラしてる。
一方でマリンは母上によく似ている。ふわふわの茶色い髪に、くるっとしたまん丸な目。母上とマリンが揃うと二人ともふわふわしてるから、見てるだけですごく癒やされる。そしてそう思ってるのは僕だけじゃない。さっきから父上の表情が緩みまくってる。緩んだところで格好いいのは変わらないけど。
僕たちの一家は大体みんな揃って食事を取る。汗を流したいからって母上は父上にマリンを任せて湯浴みをしに行った。
「俺たちは先に行こう」
「はい」
「あい!」
マリンは抱っこされて、そして父上は僕に手を伸ばしてきたからおずおずとその手を握り返す。マリンと違って僕はそんなに小さくないから、いいのかなって思ったけど。でも父上が繋いだ僕の手を離すことはなかった。そのまま優しく握って、そして一緒に歩き出した。
一緒に食事を取っているときに、父上と母上は先に僕の話を聞いてくる。今日は何をやったのか、何か楽しいことはあったのか困ったことはなかった。僕が喋りたいことを二人ともしっかりと聞いて言葉も返してくれる。
僕の次にマリンにも聞いていた。でもマリンはまだまだ小さいから「たのしかった!」がほとんどだけど。だからマリンのお世話をしてるメイドさんに詳しいことは聞いていた。
食事が終わるとそれぞれの部屋に戻っていく。戻っていくんだけどぉ……父上は必ず母上の腰を抱き寄せる。だからくっついて離れない虫か何かなのか。流石にマリンだっているんだから少しは気にしてほしい。
母上にぴったりとくっついて、耳元で何か言ってる。たまに聞こえる父上の声がベッタベタの砂糖漬けした甘ったるい何かみたい。思わず下からジトッと見上げてしまう。
「僕もマリンもいるんだけど」
マリンはメイドに抱っこされてウトウトしてるけど、母上だってまだマリンのこと抱っこしたそうだったのに。抱っこする前に父上が先に母上のところに来るから。
「ああ、ごめんな? レオン」
「悪いのは母上じゃないよ、父上だよ。部屋まで我慢すればいいのに」
「それなぁ⁈ ってことで、我慢なさいウェルス」
「……仕方がない」
本当に、本っ当に! 渋々といった感じで父上は少しだけ母上との距離を開けた。でも相変わらず腰は抱き寄せてるけど。
「……僕だって」
僕だって、母上ともっと一緒にいたい。剣術だって少しずつだけど上達してるんだよって、他にももっと色々とお喋りしたいし、それに……マリンみたいに抱っこもされたい。でも僕は兄だから、しっかりしなきゃいけないから。
「レオン!」
急にふわって身体が浮いて、びっくりしてるといつの間にか目の前に母上の顔があった。母上の太い腕がしっかりと僕の身体を支えてる。
「レオン、今度俺が休みのときに一緒に遊ぼうな! 剣術だって上達したんだろ?」
「……! う、うん!」
「たくさん抱っこもしちゃうからな! 俺の腕もまだまだ衰えてないしレオンくらい軽い軽い」
恥ずかしい、と思ったけどそれ以上に嬉しさがあった。母上、なんで僕が思ってることわかってくれたんだろ。母上に抱っこされて、目の前ににっこりと笑う顔があって僕の顔がふにゃふにゃになってしまう。
流石にこのときばかりは父上も無理やり母上を持っていこうとはせず、僕たちを黙って眺めてそして僕の頭に手を乗せて撫でていた。
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