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第68話 ゴールド
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「あらあらレミカ、とうとう連れてきちゃったの? ダメよ、子供は」
「大丈夫です母上! このセイジはこう見えても18歳、合法ロリという奴なのです!」
えっ、今なんかレミカ様から聞いてはならないセリフがもれなかったか?
「あらあら何、言ってるの。男の子の場合は合法ショタですよ」
「おっとそうでしたな、ハハハ」
聞き間違いではなさそうだ。
「セイジは私の理想の男性なのです。どうでしょう、セイジさえよければ……私の旦那様になってはくれないでしょうか?」
えっ、いきなりですかっ!?
「最初に悪しき見えざる手から私を守ってくれたでしょう、あの時、私はあなたに惚れてしまったのです!」
そんなちょろいんな。
「あのまま見えざる手に憑かれたままだと私は命を落としていたかもしれない。そう思えばセイジは命の恩人でもあります」
それでも子供だからと言い聞かせていたのだが、王子から成人していると聞き気持が抑えきれなくなったんだと。
「あなたが望む事ならなんだってしましょう。あなたが望むのならどんな風にだってなりましょう。どうですか、一度考えてはくれませんか?」
そう言ってオレを抱きしめてくるレミカ様。
うおっ、ふかふかなおむねやぁ。
そ、それじゃあ、ほっぺにチュウとか……うぉっ、デヘヘ。
―――バタンッ!
ん? 突然勢いよく扉が開く。
「セイジ! 帰りますわよ!」
あれ、なんで姫様がこんなところへ?
いやあ、オレもうここの子になろうかと、あだだだ、耳を引っ張らないで下さい!
「レミカラート様、セイジには先約がありますので、ちょっかいを出さないでくれませんか?」
「ほう、先約とはどなたのことでしょうかね」
「くっ、わ・」
「確かエリザイラ姫はファイハク王子の婚約者でしたよね」
キッとレミカ様を睨みつける姫様。
それを受けて立つがごとき豊満な胸を突き出すレミカ様。
「彼は故郷にシュマという・」
「シュマ様ですか? 以前王宮で王太子様とご婚約なされたとか?」
「くっ、……フォルテという孤児と将来を誓い合っておるのですっ」
またフォルテか~。
若旦那に聞いたのかな。姫様も誤解しているのだろうか?
◇◆◇◆◇◆◇◆
「シュマお嬢様、なんか姫様から手紙が来てるぜ」
「なんでしょうか」
シュマは手紙を開封する。
そこに書いていた文章は、
『緊急事態発生セリ、至急来ラレタシ』
であった。
◇◆◇◆◇◆◇◆
ふう、ようやく落ち着いたか。
それじゃレベルアップでもするかな。
王宮に帰ってきて部屋に戻ったオレはレベルアップと唱える。
姫様が興味深そうに出てきたウィドウを覗き込んでくる。
ふふっ、こんな簡単にレベルアップできるとはな。
SSSダンジョン探索前にハンドガンを強化しておこう。
まずは神器の強化を選択する。
あれ? 強化する武器がハンドガンしか表示されてないぞ。
ああ、フォルテとシュマお嬢様は攻略していないからか。
まあ今回はどのみちハンドガンを強化するつもりだったから問題はないが。
『ハンドガンがレベルアップいたしました。以下の能力が追加されます』
カラー選択:ゴールド
えっ!? これだけ?
色替えれたからってどうなるってもんでもないだろ。
あとゴールドは趣味悪すぎじゃね?
あれか、攻略したダンジョンのレベルに応じて貰える能力も変動するのかもしれない。
今回、中級とはいえ、最低のC級ダンジョンだったしなあ。
「ねえセイジ、ちょっとそれ触れさせてもらってもいい?」
ゴールドの銃を見つめてる姫様の瞳が$マークに見えるでござる。
売れないっスよ? 売れないっスからね?
「はぁ、この輝き……素晴らしいですわ。また一つセイジを手に入れる理由が増えましたわね」
ウットリとした表情でそう呟いてござる。姫様は物欲センサーまっしぐらだなあ。
と、またしてもオレの目の前に半透明なウィンドウが開いた。
あれ、続きがあったのか?
とりあえずまた神器の強化を選択する。
今度はヘアピンと短剣しかないな。
あっ、向こうでお嬢様達がダンジョンを攻略したのかもしれない。
留守中、訓練するって言ってたしな。
ふむ、どっちを選んだらいいものか。
やはりここはシュマお嬢様の方がいいよな。フォルテばかりだとまた拗ねるかもしれないし。
オレはヘアピンを選択する。
『ヘアピンがレベルアップいたしました。以下の能力が追加されます』
能力値上昇:魔力回復上昇小
グラフィック選択:うさぎさん
魔力回復量がアップして、うさぎさんの柄に変更できるようになったようだ。
これは初級ダンジョンかな?
つ~ことはこの銃も、初級ダンジョンクリアで見た目が変えられるようになるのだろうか?
まあ見た目が変わったからといってどうなるものでもないか。
はぁ、期待してたのになあ……世の中そうそう、うまい話はないってことですよね。
「大丈夫です母上! このセイジはこう見えても18歳、合法ロリという奴なのです!」
えっ、今なんかレミカ様から聞いてはならないセリフがもれなかったか?
「あらあら何、言ってるの。男の子の場合は合法ショタですよ」
「おっとそうでしたな、ハハハ」
聞き間違いではなさそうだ。
「セイジは私の理想の男性なのです。どうでしょう、セイジさえよければ……私の旦那様になってはくれないでしょうか?」
えっ、いきなりですかっ!?
「最初に悪しき見えざる手から私を守ってくれたでしょう、あの時、私はあなたに惚れてしまったのです!」
そんなちょろいんな。
「あのまま見えざる手に憑かれたままだと私は命を落としていたかもしれない。そう思えばセイジは命の恩人でもあります」
それでも子供だからと言い聞かせていたのだが、王子から成人していると聞き気持が抑えきれなくなったんだと。
「あなたが望む事ならなんだってしましょう。あなたが望むのならどんな風にだってなりましょう。どうですか、一度考えてはくれませんか?」
そう言ってオレを抱きしめてくるレミカ様。
うおっ、ふかふかなおむねやぁ。
そ、それじゃあ、ほっぺにチュウとか……うぉっ、デヘヘ。
―――バタンッ!
ん? 突然勢いよく扉が開く。
「セイジ! 帰りますわよ!」
あれ、なんで姫様がこんなところへ?
いやあ、オレもうここの子になろうかと、あだだだ、耳を引っ張らないで下さい!
「レミカラート様、セイジには先約がありますので、ちょっかいを出さないでくれませんか?」
「ほう、先約とはどなたのことでしょうかね」
「くっ、わ・」
「確かエリザイラ姫はファイハク王子の婚約者でしたよね」
キッとレミカ様を睨みつける姫様。
それを受けて立つがごとき豊満な胸を突き出すレミカ様。
「彼は故郷にシュマという・」
「シュマ様ですか? 以前王宮で王太子様とご婚約なされたとか?」
「くっ、……フォルテという孤児と将来を誓い合っておるのですっ」
またフォルテか~。
若旦那に聞いたのかな。姫様も誤解しているのだろうか?
◇◆◇◆◇◆◇◆
「シュマお嬢様、なんか姫様から手紙が来てるぜ」
「なんでしょうか」
シュマは手紙を開封する。
そこに書いていた文章は、
『緊急事態発生セリ、至急来ラレタシ』
であった。
◇◆◇◆◇◆◇◆
ふう、ようやく落ち着いたか。
それじゃレベルアップでもするかな。
王宮に帰ってきて部屋に戻ったオレはレベルアップと唱える。
姫様が興味深そうに出てきたウィドウを覗き込んでくる。
ふふっ、こんな簡単にレベルアップできるとはな。
SSSダンジョン探索前にハンドガンを強化しておこう。
まずは神器の強化を選択する。
あれ? 強化する武器がハンドガンしか表示されてないぞ。
ああ、フォルテとシュマお嬢様は攻略していないからか。
まあ今回はどのみちハンドガンを強化するつもりだったから問題はないが。
『ハンドガンがレベルアップいたしました。以下の能力が追加されます』
カラー選択:ゴールド
えっ!? これだけ?
色替えれたからってどうなるってもんでもないだろ。
あとゴールドは趣味悪すぎじゃね?
あれか、攻略したダンジョンのレベルに応じて貰える能力も変動するのかもしれない。
今回、中級とはいえ、最低のC級ダンジョンだったしなあ。
「ねえセイジ、ちょっとそれ触れさせてもらってもいい?」
ゴールドの銃を見つめてる姫様の瞳が$マークに見えるでござる。
売れないっスよ? 売れないっスからね?
「はぁ、この輝き……素晴らしいですわ。また一つセイジを手に入れる理由が増えましたわね」
ウットリとした表情でそう呟いてござる。姫様は物欲センサーまっしぐらだなあ。
と、またしてもオレの目の前に半透明なウィンドウが開いた。
あれ、続きがあったのか?
とりあえずまた神器の強化を選択する。
今度はヘアピンと短剣しかないな。
あっ、向こうでお嬢様達がダンジョンを攻略したのかもしれない。
留守中、訓練するって言ってたしな。
ふむ、どっちを選んだらいいものか。
やはりここはシュマお嬢様の方がいいよな。フォルテばかりだとまた拗ねるかもしれないし。
オレはヘアピンを選択する。
『ヘアピンがレベルアップいたしました。以下の能力が追加されます』
能力値上昇:魔力回復上昇小
グラフィック選択:うさぎさん
魔力回復量がアップして、うさぎさんの柄に変更できるようになったようだ。
これは初級ダンジョンかな?
つ~ことはこの銃も、初級ダンジョンクリアで見た目が変えられるようになるのだろうか?
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はぁ、期待してたのになあ……世の中そうそう、うまい話はないってことですよね。
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