リモート・ウォーリア

ラノべえ

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5 救世主あらわる④

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「この私が押されているだとぅ……」

 強兵の01号機が、水樹の放つ光弾をバシッ、バシッ! と正確に、踊るような動きで弾き飛ばしながら接近してくる。

「くっ!」

 水樹の03号機は、銃をもう一丁取り出して、両手に持った銃を連射した。

「バシッ、バシッ、カーン、バシッ!」

 強兵が操縦する01号機の踊りのステップは、テンポは上がったが、それでも危なげなく光弾を弾いている。
 その光景を巨大スクリーンで見ていたヒビキは、こんなヤツが今までどこに隠れていたんだと目を見張った。三船長官も、想像以上の剣術に驚きながら喜んでいる。
 そのとき、強兵の01号機が、なぜか直線的な動きで03号機から離れて行った。
 それを見た水樹は、

「そこだ!」

と01号機が移動する未来の位置に光弾を放った。
 光弾が、01号機に吸い寄せられるように向かって行って命中したかと思った瞬間、01号機はなんと消えて見えなくなった。

「!……」

「シュバッ! ドォオオーン!」

 いったい何が起きたのか、いつの間にか目の前に現れた01号機の剣が03号機を切り裂いて大爆発が起きた。

「きゃあぁーっ!」

「おおっ……」

 一瞬の出来事に、三船長官は、思わず声を上げた。ヒビキも思いがけない結末に驚いてしまった。

「ビィキィイイイーン!」

 01号機が、勝利のポーズを採ると強兵のコックピットの立体スクリーンが通常の状態に戻った。

「なんていう一体感なんだ! まるでリモート・ウォーリアが自分の体の一部になったみたいだった。」

 強兵は、初めてのリモート・ウォーリアの操縦に興奮しながらも大きな手ごたえを感じた。

「リモート・ウォーリアがあれば、地球人は無力ではない、オレたちは戦える!」

 そして強兵は、自分がリモート・ウォーリアを操縦している限りは負ける気がしないという思いを、いっそう強くした。それは、奢りでも自惚れでもない心から信じられることなのである。

「おおっ! これは……」

 今の01号機と03号機の戦闘データを携帯端末で確認していた田村が、驚きの声を上げると近くにいたヒビキが、何事かと覗き込んだ。

「強い者でもリモート・ウォーリアの性能の80パーセント位しか引き出して戦っていないが、氷上の場合はほぼ100パーセントの性能を発揮させている!」

(これがマミィに選ばれた救世主の能力なのか?……)

 それを聞いたヒビキは、少し青ざめたが、三船長官は満足した顔でうなずいた。
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