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3章 冒険の始まりと動き出す王国
72 事前に行う慈善事業
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僕、メリクル神父、エリッタ、リプリアの四人はフェイベル王国を目指して乗合馬車で移動中だ。
目的地に到着するまで五日間ほどかかる。
途中の町や村に宿泊しながらの行程だ。
僕達がいるのはまだ王国内だ。
今回宿泊する村で困った事件が起こっているという話を聞いた。
最近、ギグウロフと呼ばれる狼の魔物が現れて、村人や家畜が襲われているらしい。
冒険者に討伐を依頼したものの、返り討ちに遭って死者が出たようだ。
次は王国が軍から討伐隊を組織するも、今度は逃げられてしまうという結果になってらちが明かないという。
「オキス君、これは出番ですよ。」
メリクル神父がニヤリと笑う。
思いっきり旅の途中なんだけど、この人は余計なイベントを差し込んでくる気満々だ。
ギグウロフはこの辺りに生息する狼が魔物化した種族だ。
魔物と普通の狼を区別するため、名前はウルフでは無くウロフと呼ぶらしい。
そこそこ強い相手だけれど、僕達なら勝てる。
「リハビリにはちょうどいい相手だね。」
エリッタが乗り気だ。
ちなみにエリッタはメリクル神父の回復魔法で怪我がほぼ完治している。
僕の魔法では治しきれなかったのだけれど、やはり本職は違う。
「私はオキス様のご意見に従います。」
リプリアはそういう。
僕は小声でリプリアに確認する。
「今回の件、魔族がらみだったりしない?」
ギグウロフは元々山奥に生息するのは確認されていた種族だ。
しかし最近、人里に降りてくるようになったという。
そして奇妙なのが統制のとれた動きだ。
もともと狼は集団行動をする動物なのだけれど、その動きがあまりに的確なのだという。
僕はその辺りが引っかかっていた。
「ここは私共の行動範囲外です。
しかし別の魔族が絡んでいる可能性はありますので、無関係とは言い切れません。」
リプリアはそう答えた。
僕のこういう勘は、けっこうな確率で当たっているので用心することにしよう。
「分かりました。
勇者の選定を受けにいくのに、困った人を見捨てていくわけにはいきませんよね。」
ということでギグウロフ討伐クエストが始まった。
僕達は準備を整え、ギグウロフが生息するという山へ向かった。
人間が少人数で足を踏み込むと、向こうから迎撃にやってくるという。
だから探す手間はかからないようだ。
山に踏み込みながら、僕は時々魔力探知を使う。
魔物が持つ魔力を探知することも可能なので、突然の奇襲を避けることは出来そうだ。
ただし相手が魔族だった場合、この探知をかいくぐる方法はあるので完璧では無い。
獣道を進んでいく。
一瞬、狼かと思った動物もいたけれど、よく見たらキツネだった。
大きさが全然違うので、よく見たらとかそういう問題でも無いんだけどね。
狼は大型の犬より二回りぐらい大きい。
ギグウロフはさらに大きい。
開けた場所に出そうだ。
僕は魔力探知を準備する。
「いたよ、ほらあそこ。」
エリッタが指さした先は、開けた場所の奥手だった。
よく見ると確かに何かいる。
エリッタの視力は驚異的だ。
念のため魔力探知を発動させると、確かに奥に五つ程度の反応がある。
周囲の探知もかけたけれど、囲まれてはいないようだ。
僕達は進んでいく。
まだ距離があるためか、ギグウロフは反応しない。
絶対に侵入者に気がついてはいるはずなのにだ。
僕達が近づいていくと、予感が当たってしまった。
「また冒険者か。
人間は懲りないな。」
ギグウロフの後ろに人影があった。
この展開、人影はたぶん魔族だ。
僕達の戦闘準備は既に完了していた。
最強パーティー無双が始まると良いな。
目的地に到着するまで五日間ほどかかる。
途中の町や村に宿泊しながらの行程だ。
僕達がいるのはまだ王国内だ。
今回宿泊する村で困った事件が起こっているという話を聞いた。
最近、ギグウロフと呼ばれる狼の魔物が現れて、村人や家畜が襲われているらしい。
冒険者に討伐を依頼したものの、返り討ちに遭って死者が出たようだ。
次は王国が軍から討伐隊を組織するも、今度は逃げられてしまうという結果になってらちが明かないという。
「オキス君、これは出番ですよ。」
メリクル神父がニヤリと笑う。
思いっきり旅の途中なんだけど、この人は余計なイベントを差し込んでくる気満々だ。
ギグウロフはこの辺りに生息する狼が魔物化した種族だ。
魔物と普通の狼を区別するため、名前はウルフでは無くウロフと呼ぶらしい。
そこそこ強い相手だけれど、僕達なら勝てる。
「リハビリにはちょうどいい相手だね。」
エリッタが乗り気だ。
ちなみにエリッタはメリクル神父の回復魔法で怪我がほぼ完治している。
僕の魔法では治しきれなかったのだけれど、やはり本職は違う。
「私はオキス様のご意見に従います。」
リプリアはそういう。
僕は小声でリプリアに確認する。
「今回の件、魔族がらみだったりしない?」
ギグウロフは元々山奥に生息するのは確認されていた種族だ。
しかし最近、人里に降りてくるようになったという。
そして奇妙なのが統制のとれた動きだ。
もともと狼は集団行動をする動物なのだけれど、その動きがあまりに的確なのだという。
僕はその辺りが引っかかっていた。
「ここは私共の行動範囲外です。
しかし別の魔族が絡んでいる可能性はありますので、無関係とは言い切れません。」
リプリアはそう答えた。
僕のこういう勘は、けっこうな確率で当たっているので用心することにしよう。
「分かりました。
勇者の選定を受けにいくのに、困った人を見捨てていくわけにはいきませんよね。」
ということでギグウロフ討伐クエストが始まった。
僕達は準備を整え、ギグウロフが生息するという山へ向かった。
人間が少人数で足を踏み込むと、向こうから迎撃にやってくるという。
だから探す手間はかからないようだ。
山に踏み込みながら、僕は時々魔力探知を使う。
魔物が持つ魔力を探知することも可能なので、突然の奇襲を避けることは出来そうだ。
ただし相手が魔族だった場合、この探知をかいくぐる方法はあるので完璧では無い。
獣道を進んでいく。
一瞬、狼かと思った動物もいたけれど、よく見たらキツネだった。
大きさが全然違うので、よく見たらとかそういう問題でも無いんだけどね。
狼は大型の犬より二回りぐらい大きい。
ギグウロフはさらに大きい。
開けた場所に出そうだ。
僕は魔力探知を準備する。
「いたよ、ほらあそこ。」
エリッタが指さした先は、開けた場所の奥手だった。
よく見ると確かに何かいる。
エリッタの視力は驚異的だ。
念のため魔力探知を発動させると、確かに奥に五つ程度の反応がある。
周囲の探知もかけたけれど、囲まれてはいないようだ。
僕達は進んでいく。
まだ距離があるためか、ギグウロフは反応しない。
絶対に侵入者に気がついてはいるはずなのにだ。
僕達が近づいていくと、予感が当たってしまった。
「また冒険者か。
人間は懲りないな。」
ギグウロフの後ろに人影があった。
この展開、人影はたぶん魔族だ。
僕達の戦闘準備は既に完了していた。
最強パーティー無双が始まると良いな。
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