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3章 冒険の始まりと動き出す王国
71 シワクチャなそれぞれの思惑
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僕は旅立ちを直前に控え、師匠と話をした。
「師匠、王国がこれからやろうとしていることに関してですが・・・。」
僕はずっと引っかかっていた疑問を口にする。
「気づいておったか。
まあ、ヌシであれば当然であろうな。」
師匠は相変わらずの優しい顔を向ける。
「僕には意味があるとは思えません。
何故、共闘出来ないんですか?」
踏み込んで聞いてみる。
「向こうが拒んでおる。
今はまともに戦えておるかもしれぬが、魔王自らが出てくれば状況は変わろう。
その前に手を打たねばならぬ。
ヌシは私の弟子じゃ。
五ヶ月、それまでの間に無事帰ってくることを祈っておる。」
「師匠・・・。」
ブリデイン王国はオブリエン帝国に戦争を仕掛けるつもりだ。
僕から見れば、人間と魔族の戦いにおいて人間が人間と戦うなんて無意味としか考えられない。
何故そういう結論に至ったのかは分からない。
深い理由があるのかもしれない。
しかし僕はそれを教えてもらえる立場には無いのだ。
そして師匠はその刻限を教えてくれた。
五ヶ月以内に帝国から離脱しなければ戦争が始まる。
だから国王陛下や師匠は、僕を引き留めるようなことを言ったのだろう。
僕は師匠と別れ、旅立ちの準備を進める。
必要な荷物を整理していく。
今回は長い旅になる。
王国から帝国へ直接向かうことは出来ない。
地形的には隣接している。
しかし国境が事実上封鎖されている状態なので、交通手段が無いのだ。
いったん北上し、隣国のフェイベル王国を経由して帝国領内へ入ることになる。
『えへへへ。』
シーリが気持ち悪い。
『やっぱりアタシの能力は役に立ってるでしょ-。」
シーリがイチイチどや顔するのがちょっとイラッとする。
まあ顔が見えているわけじゃ無いんだけど。
僕はシーリの検索機能で情報を取り出し、旅に必要なものをいくつか作成した。
僕自身、ある程度の知識はあるので試行錯誤すればシーリ無しでも作ることは出来る。
しかし完成品の設計図を取り出した方が早いのだ。
一応準備はしたけれど、もしかしたら使わずに終わるかもしれない。
優秀な仲間もいる。
あくまで用心のためだ。
一通りの準備を終えた僕は考える。
僕の現在の行動目標は選定の剣、賢者の杖、そして魔領への帰還だ。
選定の剣、僕は本当に勇者なのか。
もし選定の剣を抜いたとなると、僕の母親を殺したのはもしかしたら勇者では無い可能性が出てくる。
あの場でそれが可能だったのは・・・。
この辺りの考察は大聖堂のイベントをこなしてからだ。
賢者の杖、詳細に関してはリプリアに確認すれば良い。
既にブリゲアンが手を回しているはずだ。
ルディンは僕を待っていてくれるのだろうか?
必ず取り戻さなければならない。
魔領への帰還、帝国へ入れば魔領はすぐ隣だ。
母が何をしようとしていたのか、僕に何をさせたかったのか、そして魔神ギスケを召喚した意図は?
ブリゲアンに出した命令を考えると、自分の死すら計画に入っていたようにも感じてしまう。
これから向かうフェイベル王国は雪が降るという。
雪を見たら前世の記憶が嫌でも脳裏に浮かんでしまうだろう。
頭に響くシーリの浮かれた声は、選択を誤った僕に対する罰なのだろうか。
久々に思考がネガティブになっている。
いったんリセットだ。
僕はオブリエン帝国の大聖堂へ向かう。
顕神歴1332年、もうすぐ八歳だ。
秘密道具無双が出来るかな。
「師匠、王国がこれからやろうとしていることに関してですが・・・。」
僕はずっと引っかかっていた疑問を口にする。
「気づいておったか。
まあ、ヌシであれば当然であろうな。」
師匠は相変わらずの優しい顔を向ける。
「僕には意味があるとは思えません。
何故、共闘出来ないんですか?」
踏み込んで聞いてみる。
「向こうが拒んでおる。
今はまともに戦えておるかもしれぬが、魔王自らが出てくれば状況は変わろう。
その前に手を打たねばならぬ。
ヌシは私の弟子じゃ。
五ヶ月、それまでの間に無事帰ってくることを祈っておる。」
「師匠・・・。」
ブリデイン王国はオブリエン帝国に戦争を仕掛けるつもりだ。
僕から見れば、人間と魔族の戦いにおいて人間が人間と戦うなんて無意味としか考えられない。
何故そういう結論に至ったのかは分からない。
深い理由があるのかもしれない。
しかし僕はそれを教えてもらえる立場には無いのだ。
そして師匠はその刻限を教えてくれた。
五ヶ月以内に帝国から離脱しなければ戦争が始まる。
だから国王陛下や師匠は、僕を引き留めるようなことを言ったのだろう。
僕は師匠と別れ、旅立ちの準備を進める。
必要な荷物を整理していく。
今回は長い旅になる。
王国から帝国へ直接向かうことは出来ない。
地形的には隣接している。
しかし国境が事実上封鎖されている状態なので、交通手段が無いのだ。
いったん北上し、隣国のフェイベル王国を経由して帝国領内へ入ることになる。
『えへへへ。』
シーリが気持ち悪い。
『やっぱりアタシの能力は役に立ってるでしょ-。」
シーリがイチイチどや顔するのがちょっとイラッとする。
まあ顔が見えているわけじゃ無いんだけど。
僕はシーリの検索機能で情報を取り出し、旅に必要なものをいくつか作成した。
僕自身、ある程度の知識はあるので試行錯誤すればシーリ無しでも作ることは出来る。
しかし完成品の設計図を取り出した方が早いのだ。
一応準備はしたけれど、もしかしたら使わずに終わるかもしれない。
優秀な仲間もいる。
あくまで用心のためだ。
一通りの準備を終えた僕は考える。
僕の現在の行動目標は選定の剣、賢者の杖、そして魔領への帰還だ。
選定の剣、僕は本当に勇者なのか。
もし選定の剣を抜いたとなると、僕の母親を殺したのはもしかしたら勇者では無い可能性が出てくる。
あの場でそれが可能だったのは・・・。
この辺りの考察は大聖堂のイベントをこなしてからだ。
賢者の杖、詳細に関してはリプリアに確認すれば良い。
既にブリゲアンが手を回しているはずだ。
ルディンは僕を待っていてくれるのだろうか?
必ず取り戻さなければならない。
魔領への帰還、帝国へ入れば魔領はすぐ隣だ。
母が何をしようとしていたのか、僕に何をさせたかったのか、そして魔神ギスケを召喚した意図は?
ブリゲアンに出した命令を考えると、自分の死すら計画に入っていたようにも感じてしまう。
これから向かうフェイベル王国は雪が降るという。
雪を見たら前世の記憶が嫌でも脳裏に浮かんでしまうだろう。
頭に響くシーリの浮かれた声は、選択を誤った僕に対する罰なのだろうか。
久々に思考がネガティブになっている。
いったんリセットだ。
僕はオブリエン帝国の大聖堂へ向かう。
顕神歴1332年、もうすぐ八歳だ。
秘密道具無双が出来るかな。
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