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5章 希望の家と集う仲間
124 清掃出来ない成層圏
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プレゼンの成功によって僕は多くの人の協力を受けることが可能になった。
これによって工業プラントの配備を分散することが出来る。
人材と資材を遺跡町に集中させる必要が無くなったのだ。
そして各地の有力者に話を通したことによって、遺跡町に学者達が集まってきた。
魔法が使えなくても良いので、頭の良い人間を寄越してくれるよう頼んでおいたのだ。
この世界の学者は地位が低い。
魔法が使えないただの学者は、閑職に回される世界なのだ。
師匠も僕の持つ異世界の技術にさほどの興味を示さなかった。
科学は重要では無いという価値観なのだ。
僕はここにやってきた学者達に主要技術の要点を講義した。
さすがに素養のある人間は違う。
あっという間に僕の言うことを理解し、僕を超える発案をしてくれるようになった。
最終的に僕は彼らが必要とする情報を、ひたすらシーリを使って検索し調査結果を報告する、秘書のような立場になってしまった。
賢者から御用聞きに降格だ。
しかしそれにしては彼らの態度がおかしい。
最近、何故か僕を崇拝するような素振りを見せる。
知りたいことを検索して伝えているだけなのに、とうとう拝み出す者まで現れた。
終いには全知の神だと叫ぶ有様だ。
もう賢者でも神でも御用聞きでも何でも良い。
好きなように呼んでくれ。
現在は遺跡町の工業プラントでの生産は大型のものを避け、情報伝達に必要な物を生産する方向にシフトした。
主力は通信と印刷だ。
通信に関しては通信機の生産だけでは無く、中継を行うための無線局を成層圏に打ち上げる計画もしている。
衛星軌道まで乗せるのは現状では困難だが、成層圏なら小型の無人飛行船レベルでなんとかなるのだ。
現在の技術レベルでは安定して静止させておくのは難しいだろう。
完成した後は短期で入れ替えるような運用になる。
しかし安定した情報通信を必要とする人達から使用料を徴収すれば良いだけの話だ。
印刷に関してしばらくは凸版印刷で技術資料を大量に刷る予定だ。
必要な内容はこの世界の学者達が勝手に編集してくれる。
ギスケが言っていた、出来る奴にやらせるとはこういうことだと納得した。
僕は急いでいた。
とにかく師匠が動き出す前に準備を整えておきたいのだ。
ギスケと睨み合って動きを見せない魔王より、師匠の方がよっぽど厄介だ。
そしてついに師匠の動きが明らかになった。
僕はリプリアから連絡を受けた。
リプリアにはブリデイン王国の動きを探るため、周辺地域に潜伏しつつ調査をしてもらっていたのだ。
目立たないようにしていたため、僕と通信できるタイミングが限られてしまう。
リプリアは報告が遅くなったことを謝罪してきた。
状況的に仕方が無い話だ。
リプリアの報告によって師匠の目的が判明した。
帝国との国境からいなくなった兵力はフェイベル王国に向けられたようだ。
名目は不当な処遇を受けた王族の救出。
つまりフェイベル王国の辺境に飛ばされた反帝国派の王族の身柄を確保して、そのまま乗っ取るつもりなのだ。
もしかして帝国に攻撃を仕掛けたこと自体がこのためのブラフだったのだろうか?
フェイベル王国がブリデイン王国に乗っ取られた場合、帝国は東だけでなく北東の警戒する必要が出てくる。
そうなると警戒地域が広がった分、防衛戦力を分散させなければならない。
ギスケは兵力が少なくなった東の国境から、ブリデイン王国側に攻め入る気は無いようだ。
あまり良くない状態だ。
そもそもギスケは魔王と睨み合う以外に、何か別のことをやっている節がある。
それが何なのか教えてもらっていないのだけれど、いったい何をやっているんだろう?
僕がその件を話そうとすると、こっちは大丈夫だから気にするなという答えが返ってくる。
大丈夫だという言葉が、なにやら厄介ごと裏返しの気がして仕方が無い。
全知の神無双だった。
これによって工業プラントの配備を分散することが出来る。
人材と資材を遺跡町に集中させる必要が無くなったのだ。
そして各地の有力者に話を通したことによって、遺跡町に学者達が集まってきた。
魔法が使えなくても良いので、頭の良い人間を寄越してくれるよう頼んでおいたのだ。
この世界の学者は地位が低い。
魔法が使えないただの学者は、閑職に回される世界なのだ。
師匠も僕の持つ異世界の技術にさほどの興味を示さなかった。
科学は重要では無いという価値観なのだ。
僕はここにやってきた学者達に主要技術の要点を講義した。
さすがに素養のある人間は違う。
あっという間に僕の言うことを理解し、僕を超える発案をしてくれるようになった。
最終的に僕は彼らが必要とする情報を、ひたすらシーリを使って検索し調査結果を報告する、秘書のような立場になってしまった。
賢者から御用聞きに降格だ。
しかしそれにしては彼らの態度がおかしい。
最近、何故か僕を崇拝するような素振りを見せる。
知りたいことを検索して伝えているだけなのに、とうとう拝み出す者まで現れた。
終いには全知の神だと叫ぶ有様だ。
もう賢者でも神でも御用聞きでも何でも良い。
好きなように呼んでくれ。
現在は遺跡町の工業プラントでの生産は大型のものを避け、情報伝達に必要な物を生産する方向にシフトした。
主力は通信と印刷だ。
通信に関しては通信機の生産だけでは無く、中継を行うための無線局を成層圏に打ち上げる計画もしている。
衛星軌道まで乗せるのは現状では困難だが、成層圏なら小型の無人飛行船レベルでなんとかなるのだ。
現在の技術レベルでは安定して静止させておくのは難しいだろう。
完成した後は短期で入れ替えるような運用になる。
しかし安定した情報通信を必要とする人達から使用料を徴収すれば良いだけの話だ。
印刷に関してしばらくは凸版印刷で技術資料を大量に刷る予定だ。
必要な内容はこの世界の学者達が勝手に編集してくれる。
ギスケが言っていた、出来る奴にやらせるとはこういうことだと納得した。
僕は急いでいた。
とにかく師匠が動き出す前に準備を整えておきたいのだ。
ギスケと睨み合って動きを見せない魔王より、師匠の方がよっぽど厄介だ。
そしてついに師匠の動きが明らかになった。
僕はリプリアから連絡を受けた。
リプリアにはブリデイン王国の動きを探るため、周辺地域に潜伏しつつ調査をしてもらっていたのだ。
目立たないようにしていたため、僕と通信できるタイミングが限られてしまう。
リプリアは報告が遅くなったことを謝罪してきた。
状況的に仕方が無い話だ。
リプリアの報告によって師匠の目的が判明した。
帝国との国境からいなくなった兵力はフェイベル王国に向けられたようだ。
名目は不当な処遇を受けた王族の救出。
つまりフェイベル王国の辺境に飛ばされた反帝国派の王族の身柄を確保して、そのまま乗っ取るつもりなのだ。
もしかして帝国に攻撃を仕掛けたこと自体がこのためのブラフだったのだろうか?
フェイベル王国がブリデイン王国に乗っ取られた場合、帝国は東だけでなく北東の警戒する必要が出てくる。
そうなると警戒地域が広がった分、防衛戦力を分散させなければならない。
ギスケは兵力が少なくなった東の国境から、ブリデイン王国側に攻め入る気は無いようだ。
あまり良くない状態だ。
そもそもギスケは魔王と睨み合う以外に、何か別のことをやっている節がある。
それが何なのか教えてもらっていないのだけれど、いったい何をやっているんだろう?
僕がその件を話そうとすると、こっちは大丈夫だから気にするなという答えが返ってくる。
大丈夫だという言葉が、なにやら厄介ごと裏返しの気がして仕方が無い。
全知の神無双だった。
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