魔王の息子に転生したら、いきなり魔王が討伐された

ふぉ

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5章 希望の家と集う仲間

125 ハブられないためのHUB 

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 技術運用に関して、予想以上に人材が集まってきた。
 この世界で冷遇されていた学者達が、噂を聞いてどんどん集まってきているのだ。
 それを指導する人材も確保できた。
 しかし何故か減らない僕の仕事。

 今やっているのは帝国中を文字通り飛び回り、用地の確保を行っている。
 この世界の物流は効率が悪い。
 そのまま任せておくと必要な場所へなかなか運ばれず、必ずどこかで滞る状態が起こるのだ。
 おなじみの商品をいつもの量で運送するのはそれほどの問題は生じない。
 しかし新しい場所に多くの製品を流通させることが困難なのだ。

 僕は各地の地主と交渉して、街の郊外に大型の倉庫を建設することにした。
 要所要所にハブを置いて、そこから必要な量を配る方法を使うのだ。
 そして商業ギルドに話を通して、ハブ同士の荷物の運送契約をまとめる。

 他にもやらなければならないことがある。
 職人ギルドに仕事を配る件だ。
 このまま行くと、僕が技術提供した場所だけが栄えることになる。
 チート技術で生産した製品は飛ぶように売れ、特定の街だけが儲かるのだ。
 その結果に待ち受けるのは大不況だ。

 理由は簡単だ。
 儲からない街がそのうち製品を買えなくなるからだ。
 仕事が無くなるから、物を買う金がなくなってしまうのだ。
 お金は血液と同じで、偏った場所に貯めるとそれは病気と同じだ。
 こうなると儲かっている方の街も経済活動が滞り、そして不況を迎えるのだ。

 カネを溜め込まないように、設備投資にガンガン使わせていく必要がある。
 そこに必要な材料や部品などのうち、高度な技術を要しないものを各地で生産してもらうのだ。
 いずれチート技術の機械や工具が行き渡れば生産性が向上して、技術レベルの底も上がってくることだろう。

 そんな形で飛び回っていたら、事件が起こった。
 僕が魔族だとバレたのだ。
 そういえば師匠に誤魔化すためのアイテムを壊されていたんだった。
 すっかり忘れていた。

 僕の見た目は完全に人間の子供だ。
 魔族だと見破ることが出来るのは、魔力感知能力の高いある程度高レベルの魔術師だ。
 有力者などは自分の手元に魔術師を相談役として雇っていることがある。
 運の悪いことに、そこにそこそこ高レベルの魔術師がいたのだ。

 精神魔法で記憶を曖昧にしてなんとか乗り切ったけれど、僕が直接動き回るのは不味いのかも知れない。
 いつの間にか高レベルの魔術師相手でも、僕の能力で精神魔法が効くようになっていたのは幸いだった。
 バレた瞬間で相手が混乱していたから効いたのだろうけど。

 僕が遺跡町に帰ると、ドワーフのポルフィーから報告があった。
 遺跡町と近くの街を結ぶ鉄道が開通した。
 これで遺跡町の物流も改善する。
 辺境故に輸送の効率に長らく悩まされていたけれど、これでようやく一息付ける。
 ちなみに鉄道は蒸気機関車のような夢のある車両は走らない。
 残念ながらエンジンは軽油を使ったディーゼルだ。

 基盤技術の構築は確実に進んでいる。
 そろそろ次に進んでいくべきだろう。
 本格的に武器の製造にとりかかることにした。
 気は進まない、けれどやるしかない。
 殺戮の為の兵器が必要になる、それは避けて通れない。

 僕が決意した直後だった。
 リプリアから報告が入る。
 ブリデイン王国が反帝国派の王族を確保に成功。
 現在はフェイベル王国の軍と睨み合っている状況になったようだ。

 師匠ならそのまま押し切って勝つだろう。
 そうなれば次は帝国への侵攻を本格的に開始するだろう。
 僕は間に合わせることが出来るんだろうか?








 流通無双も間近だ。
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