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7章 次への引き継ぎと暗躍の者達
186 不安になるのは内政の素質が無いせいか
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現在、神の遺跡の封印が解かれた件に関しての調査を進めている。
分かったことは四天王グレイドルレインが自らそれを行ったと言うことだ。
そしてその少し前にジブルトが現れている。
どうやらジブルトはグレイドルレインに対してキーデバイスを渡したようだ。
ルディンの話だと神の遺跡のキーデバイスは失われていることになっている。
つまり今回キーデバイスが使用されたとすると、理由は三つ考えられるという。
壊れたキーデバイスを修復した、新しく作った、そもそも他にもあった。
私はそんなに頭が良く無い。
ルディンの助言のおかげで状況が整理できるのはとても助かる。
そして何故封印を解いたのかと言うところも調査中だ。
グレイドルレインの配下達も寝耳に水で、状況を掴めず混乱している有様だ。
調査に平行して、新しい四天王を任命し統治を安定させなければならない。
なんと言っても四天王なのに二人しか残っていないのだから。
そして四天王二人の選定をサブオーレンと話し合っていると、また新しい報告が入る。
四天王グレドキープが生きていたのだ。
あの災害級の闇魔法から生還したのだ。
どうやら乱意数転移という、グレドキープの一族が持つ特殊な魔法によって難を逃れたようだ。
神の遺物を使わず転移魔法を行使できるという究極魔法だ。
しかし場所は指定できず、とんでもないところに飛ばされてしまうらしい。
そのため今頃になって生存が確認されたのだ。
グレドキープを戦いに仕向けたのは私だ。
いまさら十万の軍を失った責を問うわけにもいかない。
グレドキープには四天王の地位を継続してもらうことにする。
ちなみにグレドキープにはブリゲアンという弟がいるらしい。
もし生存が確認されなかったら、そのブリゲアンを四天王にする予定だった。
その名前を聞いたときにルディンが妙な反応をしたのは何故だろう?
グレドキープの管轄下にあるのはファウアレンド領だ。
そして多くの兵力をそこから出している。
かなり疲弊している状況のため、立て直しにこちらからの助成を行う必要がある。
一応方針は示したので、細かいことはサブオーレンに丸投げした。
そして問題がある。
ジブルトが見つからない。
魔領全土に指名手配をかけてあるものの、見つからないのだ。
セフリという女の手配も行っている。
やはり全く足取りは掴めない。
サブオーレンが追跡したときに、セフリという女は転移を使ったようだ。
神の遺物を使用している可能性が高いとサブオーレンは言った。
そして転移が神の遺物の力だとすると、かなり危険だと言った。
携帯できるレベルの転移装置は、とんでもなく高度な代物だからだ。
魔領でも神の遺物の転移装置はいくつか存在している。
しかし全て据え置きタイプだ。
女一人で持ち運ぶなど不可能なのだ。
結局のところこの件に関しての情報はこれ以上は入らなかった。
さらに細かいところでも色々と問題が発生している。
サブオーレンが有能なので何とか対処はできているものの、最終的な決定は私がしなければならない。
自分の判断が正しいのか不安になるばかりだ。
「ルディン、私は何を優先すべきなのかしら?」
私はルディンに聞いた。
『アリス姉ちゃんが進めないといけないのは内政、まず魔領の安定化だよ。
それが出来てないと、その他が進められないから。』
確かに何をやるにしても国が混乱していたら話にならない。
『そして次は外交、人間との和平交渉。
魔族と人間、両方の感情に配慮しながらやらないといけないから一筋縄にはいかないよ。
特に帝国には魔族に恨みを持っている人間が多いから。』
感情面を考えると気が遠くなってくる。
いっそ武力制圧した方が早そうな気にさえなってしまう。
彼がいたら、間違いなく反対されるだろうからやらないけど。
ルディンがいなかったら、どうすればいいのか考えをまとめることすら出来なかったかも知れない。
賢者の杖が手元にあって良かった。
魔法の補助能力よりもよっぽど役に立つ力だ。
私の無能無双が発揮されている。
分かったことは四天王グレイドルレインが自らそれを行ったと言うことだ。
そしてその少し前にジブルトが現れている。
どうやらジブルトはグレイドルレインに対してキーデバイスを渡したようだ。
ルディンの話だと神の遺跡のキーデバイスは失われていることになっている。
つまり今回キーデバイスが使用されたとすると、理由は三つ考えられるという。
壊れたキーデバイスを修復した、新しく作った、そもそも他にもあった。
私はそんなに頭が良く無い。
ルディンの助言のおかげで状況が整理できるのはとても助かる。
そして何故封印を解いたのかと言うところも調査中だ。
グレイドルレインの配下達も寝耳に水で、状況を掴めず混乱している有様だ。
調査に平行して、新しい四天王を任命し統治を安定させなければならない。
なんと言っても四天王なのに二人しか残っていないのだから。
そして四天王二人の選定をサブオーレンと話し合っていると、また新しい報告が入る。
四天王グレドキープが生きていたのだ。
あの災害級の闇魔法から生還したのだ。
どうやら乱意数転移という、グレドキープの一族が持つ特殊な魔法によって難を逃れたようだ。
神の遺物を使わず転移魔法を行使できるという究極魔法だ。
しかし場所は指定できず、とんでもないところに飛ばされてしまうらしい。
そのため今頃になって生存が確認されたのだ。
グレドキープを戦いに仕向けたのは私だ。
いまさら十万の軍を失った責を問うわけにもいかない。
グレドキープには四天王の地位を継続してもらうことにする。
ちなみにグレドキープにはブリゲアンという弟がいるらしい。
もし生存が確認されなかったら、そのブリゲアンを四天王にする予定だった。
その名前を聞いたときにルディンが妙な反応をしたのは何故だろう?
グレドキープの管轄下にあるのはファウアレンド領だ。
そして多くの兵力をそこから出している。
かなり疲弊している状況のため、立て直しにこちらからの助成を行う必要がある。
一応方針は示したので、細かいことはサブオーレンに丸投げした。
そして問題がある。
ジブルトが見つからない。
魔領全土に指名手配をかけてあるものの、見つからないのだ。
セフリという女の手配も行っている。
やはり全く足取りは掴めない。
サブオーレンが追跡したときに、セフリという女は転移を使ったようだ。
神の遺物を使用している可能性が高いとサブオーレンは言った。
そして転移が神の遺物の力だとすると、かなり危険だと言った。
携帯できるレベルの転移装置は、とんでもなく高度な代物だからだ。
魔領でも神の遺物の転移装置はいくつか存在している。
しかし全て据え置きタイプだ。
女一人で持ち運ぶなど不可能なのだ。
結局のところこの件に関しての情報はこれ以上は入らなかった。
さらに細かいところでも色々と問題が発生している。
サブオーレンが有能なので何とか対処はできているものの、最終的な決定は私がしなければならない。
自分の判断が正しいのか不安になるばかりだ。
「ルディン、私は何を優先すべきなのかしら?」
私はルディンに聞いた。
『アリス姉ちゃんが進めないといけないのは内政、まず魔領の安定化だよ。
それが出来てないと、その他が進められないから。』
確かに何をやるにしても国が混乱していたら話にならない。
『そして次は外交、人間との和平交渉。
魔族と人間、両方の感情に配慮しながらやらないといけないから一筋縄にはいかないよ。
特に帝国には魔族に恨みを持っている人間が多いから。』
感情面を考えると気が遠くなってくる。
いっそ武力制圧した方が早そうな気にさえなってしまう。
彼がいたら、間違いなく反対されるだろうからやらないけど。
ルディンがいなかったら、どうすればいいのか考えをまとめることすら出来なかったかも知れない。
賢者の杖が手元にあって良かった。
魔法の補助能力よりもよっぽど役に立つ力だ。
私の無能無双が発揮されている。
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