魔王の息子に転生したら、いきなり魔王が討伐された

ふぉ

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終章 世界の終わりと創世の伝説

235 盛栄を極めたい精鋭投入

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 帝国内の神の使徒が動き出した。
 彼らは今までの間、時間差を付けながら秘密裏に食料を集め、少しずつ北側の拠点に溜め込んでいた。
 そこへ大きな動きがあった。 
 沢山の馬車を調達し、そこに多くの人間が雇われ集められたのだ。

 集められた多くの人間達は、その物資がクルセイダーズの元へ運ばれるのを知らない。
 ただ金で雇われただけだ。
 指揮を執っている神の使徒は何とかするにしても、雇われただけの人達に罪は無い。
 道案内をしてもらった後は、逃げてもらって構わないだろう。

 そして神の使徒の輸送が始まる。
 情報通りなら、クルセイダーズもケルガナーダ公国に向けて出発した頃だろう。
 クルセイダーズが山脈ルートを通ることは分かっているんだけど、細かいルートやどこで合流するのかはハッキリしていない。
 その為、輸送部隊を泳がせて位置を確認する必要があるのだ。

 ちなみにこちらの物資は既に山脈ルート近くに運搬済みだ。
 どの場所に向かうにしても、短時間で必要な物を届けることが出来る。
 そして場所が確定した段階で、ミッションを実行する。

 今回投入されると思われるクルセイダーズの兵力は、用意された物資の量から考えて二万前後と考えられる。
 一国を早期に落とすのには微妙な数だ。
 しかし強力な装備と神の残滓を使う者達の集団だ。
 最近は素人臭い動きもなくなり、かなりの強化が図られているという。
 小国であるケルガナーダ公国が単独でやり合ったらキツいどころでは無い。

 今回投入するレイネスの編成部隊は70人。
 地上の物資搬送に魔族部隊を投入してはいるけれど、戦闘に参加するのは70人のみだ。
 そして前線で部隊を指揮するのはカイデウスさんだ。

 本当はジェイエルにお願いしたかったのだけど、あの人の指揮統率能力が酷い。
 戦闘教官としては活躍したものの、前線で部隊を動かすのには全く向いていない。 
 ジェイエルの想定する基準レベルが高すぎて、部隊が彼の指示通りに動くことが不可能なのだ。
 さすが魔王の城へ単独で突入しただけのことはある。

 ということでジェイエルは単独で遊撃することになった。
 魔剣の呪いを解いたジェイエルの強さは、同等の強さを持つ者がいないため、全く底が見えない。
 エリザさんに模擬戦を頼んだんだけど、迷彩服の制作が忙しいからと断られた。
 たしかに戦闘部隊が急激に増えている為、かなり大変な様子だった。

 ジェイエルはピンチになった時の切り札として投入しよう。
 作戦が順調なら、たぶん使わないけど。

 短期間の訓練ではあったけれど、冒険者達で構成されたレイネスの戦闘部隊は、近代兵器をきちんと使いこなせるようになっている。
 冒険者は軍人と比べると適応力や対応力が高く、臨機応変に動けるのだ。
 新しい武器も、実用性が分かるとあっさりと受け入れられた。
 帝国軍が銃や手榴弾を導入するだけでも散々苦労して訓練していたのと比べると、雲泥の差だった。

 そして今回投入する70人は、その中でも選りすぐりの精鋭達だ。
 ただし50人は工作部隊だ。
 さすがに二万人相手に正面からやり合うつもりは無い。

 そもそも今回の作戦は、敵の補給を潰せばそれで勝てる。
 もちろんその勝利条件は満たすつもりだけど、実際の目的は部隊と武器のテストだ。
 クルセイダーズ相手にどの程度武器が有効なのか、レイネスの部隊が上手く動けるのかどうかを確認する。
 しかしまだ手の内を見せるつもりは無い。
 投入する武器もほどほどの内容だ。

 そしてリプリアから報告が入った。
 クルセイダーズと輸送部隊の合流地点の絞り込みがかなり絞り込めてきたようだ。
 レイネスの戦闘部隊は飛行船に乗って出発する。
 ちなみに僕はお留守番だ。
 僕はもはや、前線に立っても何の役にも立たないからだ。

 そしてレイネスの部隊の初陣が始まる。
 僕は大空を進む飛行船を豆粒の大きさになるまで見送った。
 やることはやった。
 あとは状況報告の通信を待つことにしよう。






 ついに指示出し無双なのか?
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