能力チート無しで目指す、現代人的ダンジョン踏破 ~成長するのは斜め上~

ふぉ

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一章 チュートリアルな第一層

15 土器の発掘よりもドキドキする、魔法資質診断

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 お昼はパスタセットを食べ1800シュネの出費。決算は後でやろう。僕は冒険者ギルドに核、角や爪を薬屋に売却した。コボルトメイジの核が2800シュネ、角が6500シュネになった。ポーションの使用もしていないので、もしかして高所得者の仲間入りをしているんだろうか?長者番付があったら載っちゃうかな。

 僕は魔法石を売るため、魔法屋を訪ねる。「いらっしゃい」おねえさんが僕に声をかける。僕はオズオズと魔法石を差し出す。
「これなんですが。」
「あら、魔法石ね。売りたいの?それとも魔法の取得に使う?」
 魔法屋のおねえさんが僕に言った。売却と言おうとしたところで、とんでもない一言が含まれていることに気づく。

「魔法の取得ですか?」
「ええ、魔法の資質があれば、魔法石と拾得用スクロールを組み合わせて魔法が覚えられるのよ。」 
 僕はそこでがっくりくる。この前、魔法の資質が無いと言われたばかりだ。

「再検査する?」
 おねえさんが提案してくる。手を握られてドキドキするあれだ。
「お願いします。」
 押しに弱い僕の答えはYesだ。決してやましい考えがあるわけでは無い。僕は手を握られると、前回同様に入院レベルの血圧上昇を感じる。

「あら?汎用属性。」
 おねえさんがポツリと呟いた。
「汎用属性ですか?」
「汎用属性はどれかに特化していない代わりに、幅広い魔法が使えるの。人によっては外れ・・・って言う人もいるけど、器用に色々使えるのよ。」
 なんだがおねえさんから気を使っている気配を感じる。
「ええっと、つまり僕は魔法を覚えられるんですか?」
「そうね。初級レベルの魔法なら一通り。」

 外れ属性らしいけれど、若干諦めていた魔法が使えるようになるのだ。僕はどんな魔法があるのか聞いた。回復速度向上、体力回復速度向上、筋力向上、持久力向上、隠匿(敵に気づかれにくくなる)、火属性攻撃魔法、氷属性攻撃魔法、風属性攻撃魔法、石属性攻撃魔法など。

 火属性攻撃魔法はコボルトメイジが使っていたような火の玉を撃ち出せるらしい。憧れの魔法だ。回復速度向上もポーションが節約できて良いかもしれない。僕はワクワクしながら、一つ質問した。
「あのぉ、スクロールっていくらするんですか?」
 ・・・安い物でも10万シュネ越えだった。所持金では全く足りない。高所得者の仲間入りとか思っていた自分を殴り殺したい。魔法石(小)は売ると3万シュネになるそうだけど、売らずにとっておくことにした。

 そして午後はスライムばかり相手にして終わった。いつも決算が見にくい気がするので、収入と支出をひとまとめにすることにした。


4日目決算

項目         単価  個数
-----------      ------  ----
繰り越し       3万6300
金属片         -1800  1
木片            0  1
簡易工具セット     -4500  1
コボルトメイジの核   2800  1
コボルトの核      1300  1
コボルトの爪      2300  1
コボルトメイジの角   6500  1
パスタセット      -1800  1
スライムの核       500  8
べとべと粘液       300  3
鹿肉のピスト露風煮込み -2300  1
----------------------------------
所持金        4万3700

 魔法のスクロールまでの道のりは遠かった。
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