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三章 あん・あん、いやあん、第三層
51 クレーターを作るとは、なんということをしてクレーター
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30日目。ダンジョン攻略開始から一ヶ月、なんだかんだで何とか生き延びている。
魔法オヤジは入院しているし、今日こそはエンジン作りだ。しかしジャンク屋で手に入る材料だけでは限界がある。もう少し設計に近い形で金属を加工しないといけない。僕一人では限界が出てきた。そうだ、鍛冶場の魔法オヤジが退院してきたら身体に鞭を打ってでも作らせよう。恩は十分に売ったはずだ。
「アフタさ~ん。いたら返事をして欲しいのです。」
なんだか外から女の子の声が聞こえる。聞いたことが無い声だ。誰が訪ねてきたのか、見当も付かない。
「はい、何かご用ですか?」
僕は作業場の扉を開ける。
そこにいたのは、10歳ぐらいのかわいい女の子だった。・・・いやいやいや、ここは第三層。この子も猛者に違いないのだ。かわいいのは外見だけ、そうに違いない。僕は騙されないぞ。
「あのぉ、ありがとうございますなの。」
「?」
「これですの。」
彼女は持っていた棒を掲げた。ん? どっかで見たような気がする棒だな。
「うわぁぁぁぁぁ。」
僕は絶叫した。
あの棒は昨日、鍛冶場の魔法オヤジが焼死体になりそうな勢いで作ったアダマンタイト製の混(こん)だ。そしてそれを持つ人物とは・・・そんなバカな!
「あの? どうしたんですの?」
「もしかして、いやそうなんだろうけど一応確認。武王ギデアって君のこと?」
「はい、申し遅れましたの。私ギデア、よろしくですの。」
畜生! また騙された。もちろん見かけによらない猛者だとは思ってたよ。だけど、猛者は猛者でももっさもさ。最深到達パーティーのメンバーなんてさすがに思わないだろう。
僕は動揺する中、何とか言葉を発する。
「ああ、まあ、大したことはしてません。武王ギデアさんの武器を作るお手伝いが出来てコウエイデスヨ。ハハハハ。」
「それで、もう一つお願いがありますの。」
「お願い?」
「ヨクジョウのアフタさんに、もう一つお風呂を作って男湯と女湯を分けて欲しいですの。」
ヨクジョウ? 浴場? あぁぁぁぁ、もしかして僕の新しい通り名かぁぁぁ?
一人焼き肉の次はヨクジョウ? その響き、誤解を招くからやめてぇぇぇ。
「ヨクジョウのアニキ、お手伝いに来たっすよ。あれ、お客さんっすか?」
カッチェ・・・オマエもか?
こうして僕は露天風呂にやってきた。相変わらず繁盛しているようだ。
「やっぱり混浴は恥ずかしいですの。」
ギデアが顔を赤らめて言う。やっぱり普通はこの反応だよなぁ。あの二人の頭が・・・じゃなくて考え方がおかしいだけだよね。
「話は変わるんんですけど、鍛冶場のオヤジとは知り合いなんですか?」
僕はギデアに聞いた。友達にしては年が離れすぎている。親子と言われれば・・・まあ、何とか納得するレベルだ。
「はい、一緒のパーティーになったこともありますの。でも途中で、バランスが合わなくなって・・・。」
バランス?
なるほど、パワーバランスのことか。つまりギデアが強くなりすぎて、一緒のパーティーを組んでいられるような状況では無くなったのだろう。第七層パーティー、他の二人はどんな人なんだろう?
そして僕達は露天風呂の近くへ移動した。
「じゃあ、この辺りにもう一つ作ろう。さて、穴を掘るか。」
土地がいっぱいあるので、以前に作った露天風呂から少々距離を離す。
「穴を掘るんですの?私がやりますの。」
そう言うとギデアは棍をくるっと回転させてから、軽く構えを取りつつジャンプした。ゆったりとした動作であったにもかかわらず、まるで空を飛んでいるような高いジャンプだった。そして落下する。僕はその舞うような動作を漠然と眺めていた。
!!!!!!!!
????あれ?
青い、ああ、青い空だ。第三層の空は青い。気がつくと僕は倒れていた。
「ゴメンなさいなの~。」
ギデアの声が聞こえる。何が起こったのかさっぱり分からない。そして僕はギデアに引き起こされた。ちょっとクラクラする。特に身体に痛みは無い。そして僕はとんでもないものを目にした。武王ギデア、見た目がアレだから、僕は心のどこかで彼女をナメていた。しかしそれがどうしようも無いほど間違いだったことに気づかされる。
穴・・・というかクレーターだった・・・。
「ばっかもーん! やり過ぎだぁぁぁ!!!!!」
僕は叫んだ。
魔法オヤジは入院しているし、今日こそはエンジン作りだ。しかしジャンク屋で手に入る材料だけでは限界がある。もう少し設計に近い形で金属を加工しないといけない。僕一人では限界が出てきた。そうだ、鍛冶場の魔法オヤジが退院してきたら身体に鞭を打ってでも作らせよう。恩は十分に売ったはずだ。
「アフタさ~ん。いたら返事をして欲しいのです。」
なんだか外から女の子の声が聞こえる。聞いたことが無い声だ。誰が訪ねてきたのか、見当も付かない。
「はい、何かご用ですか?」
僕は作業場の扉を開ける。
そこにいたのは、10歳ぐらいのかわいい女の子だった。・・・いやいやいや、ここは第三層。この子も猛者に違いないのだ。かわいいのは外見だけ、そうに違いない。僕は騙されないぞ。
「あのぉ、ありがとうございますなの。」
「?」
「これですの。」
彼女は持っていた棒を掲げた。ん? どっかで見たような気がする棒だな。
「うわぁぁぁぁぁ。」
僕は絶叫した。
あの棒は昨日、鍛冶場の魔法オヤジが焼死体になりそうな勢いで作ったアダマンタイト製の混(こん)だ。そしてそれを持つ人物とは・・・そんなバカな!
「あの? どうしたんですの?」
「もしかして、いやそうなんだろうけど一応確認。武王ギデアって君のこと?」
「はい、申し遅れましたの。私ギデア、よろしくですの。」
畜生! また騙された。もちろん見かけによらない猛者だとは思ってたよ。だけど、猛者は猛者でももっさもさ。最深到達パーティーのメンバーなんてさすがに思わないだろう。
僕は動揺する中、何とか言葉を発する。
「ああ、まあ、大したことはしてません。武王ギデアさんの武器を作るお手伝いが出来てコウエイデスヨ。ハハハハ。」
「それで、もう一つお願いがありますの。」
「お願い?」
「ヨクジョウのアフタさんに、もう一つお風呂を作って男湯と女湯を分けて欲しいですの。」
ヨクジョウ? 浴場? あぁぁぁぁ、もしかして僕の新しい通り名かぁぁぁ?
一人焼き肉の次はヨクジョウ? その響き、誤解を招くからやめてぇぇぇ。
「ヨクジョウのアニキ、お手伝いに来たっすよ。あれ、お客さんっすか?」
カッチェ・・・オマエもか?
こうして僕は露天風呂にやってきた。相変わらず繁盛しているようだ。
「やっぱり混浴は恥ずかしいですの。」
ギデアが顔を赤らめて言う。やっぱり普通はこの反応だよなぁ。あの二人の頭が・・・じゃなくて考え方がおかしいだけだよね。
「話は変わるんんですけど、鍛冶場のオヤジとは知り合いなんですか?」
僕はギデアに聞いた。友達にしては年が離れすぎている。親子と言われれば・・・まあ、何とか納得するレベルだ。
「はい、一緒のパーティーになったこともありますの。でも途中で、バランスが合わなくなって・・・。」
バランス?
なるほど、パワーバランスのことか。つまりギデアが強くなりすぎて、一緒のパーティーを組んでいられるような状況では無くなったのだろう。第七層パーティー、他の二人はどんな人なんだろう?
そして僕達は露天風呂の近くへ移動した。
「じゃあ、この辺りにもう一つ作ろう。さて、穴を掘るか。」
土地がいっぱいあるので、以前に作った露天風呂から少々距離を離す。
「穴を掘るんですの?私がやりますの。」
そう言うとギデアは棍をくるっと回転させてから、軽く構えを取りつつジャンプした。ゆったりとした動作であったにもかかわらず、まるで空を飛んでいるような高いジャンプだった。そして落下する。僕はその舞うような動作を漠然と眺めていた。
!!!!!!!!
????あれ?
青い、ああ、青い空だ。第三層の空は青い。気がつくと僕は倒れていた。
「ゴメンなさいなの~。」
ギデアの声が聞こえる。何が起こったのかさっぱり分からない。そして僕はギデアに引き起こされた。ちょっとクラクラする。特に身体に痛みは無い。そして僕はとんでもないものを目にした。武王ギデア、見た目がアレだから、僕は心のどこかで彼女をナメていた。しかしそれがどうしようも無いほど間違いだったことに気づかされる。
穴・・・というかクレーターだった・・・。
「ばっかもーん! やり過ぎだぁぁぁ!!!!!」
僕は叫んだ。
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