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四章 予想はよそう、第四層
64 認証に使うのは何人称?
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37日目、なんだかとても疲れている。あの後、恐怖で眠れなかったのだ。
さあ、気を取り直していこう。今日は再び第四層の探索だ。装甲車に多少改良が加わり、最高時速が上がった。まずは前回同様アンデッドを踏みつぶして目的地に向かおう。道すがらのアンデッドは核が回収できないので、装甲車が汚れるだけの障害物に成り下がっている。まあ、僕の力を持ってすれば、既にこいつらは雑魚だ。
そして装甲車の汚れ以外、特になんの問題も無く第四層に到着した。第四層の荒野を進んでいくと、小型犬ロボットを発見する。前回は戦いになる前に引き離したので、どのぐらいの戦闘力を持っているのか未知数だ。アレを試してみるときだ。十分に近づかないと、僕の作った装置は役に立たない。
装甲車と小型犬ロボットの距離は、30メートル付近まで近づいた。僕は作成したコントロールデバイスを取り出す。それを操作をしようとした瞬間、妙な振動が車体に響く。状況を確認すると・・・装甲がもげている! 小型犬が装甲を食いちぎったのだ。
ヤバイヤバイヤバイ
僕はアクセルを踏み込み距離を取る。いくら何でも強すぎだ。あんな小さい身体でそれは無いだろう? とにかく電波は届いている。装甲車のハンドルは片手で操作しつつ、クラック用プログラムを実行した。
ネゴシエーション・・・接続完了
指示モード・・・移行完了
コマンド送信・・・実行完了
そして小型犬ロボットはあっさりと停止した。あらかじめ停止命令までのオートパイロットを組み込んでおいて良かった。まずは装甲車から降りて状況を確認しないと。
小型犬は完全に停止していた。しかし何らかの自動復帰機能とかが付いていたら、僕は一瞬で食いちぎられて終わるだろう。一応、正規の停止命令と同じ扱いのはずだから大丈夫だとは思うけど。
外に出た僕は小型犬の確認より先に、装甲車の状態を調べる。
「うわ、結構酷い。」
外部装甲の一部がベロンと剥がされて、その周囲がヘナヘナに曲げられている。たぶんやられたのは一瞬だけのはずなのにこの有様だ。第三層では無敵に近い働きをしている装甲車が、第四層ではこれだ。このダンジョンはバランスが吹っ飛んでいる。そしてその吹っ飛んだダンジョンを正攻法で攻略している冒険者は異常だ。絶対にこれは僕が劣っているわけでは無い。まともな手段で先に進める奴がおかしいのだ。
装甲車の状態は分かった。次は小型犬ロボットだ。一つ確かめてみたいことがあった。ロボットの魔物、コイツが魔法の袋に入るのかどうかだ。ということで実験してみる。僕は小型犬を魔法の袋に放り込んだ。そして・・・袋から弾き出された。どうやら生物判定らしい。無機物でどう考えても生きてないと思うんだけど?
さて、とりあえず小型犬ロボットは停止したまま動きそうに無い。危険性は無さそうだ。この後は落ち着いて装甲車の修理もしたい。僕はいったん装甲車を魔法の袋に収納する。そしてロボットを持った状態で箱庭に移動する。
安全地帯に移動完了だ。箱庭の方は問題なく生き物を収容できる。そういえば使い方メモには水晶を使って外に出た場合、中にいる人間全員が対象になると書いてあったはずだ。ということは・・・。
試しに僕は外に出てみた。小型犬ロボットはいない。中に置いてくることに成功した。なるほど、人間で無ければ強制的な異動対象からは除外されるらしい。つまり必要なときだけ外に出すということも可能だと言うことだ。
僕は再び箱庭に戻る。まずは装甲車の修理を行う。溶接してなんとか修理したものの、強度は確実に落ちている。帰りのアンデッドゾーンが少々心配だ。
次は小型犬ロボットの解析を始める。ユーザ編集モードで僕の情報を登録した。そして管理者権限を与える。恐ろしいほどにセキュリティーがザルだ。このままだとあまりにも怖いので、認証設定を有効にして、僕以外のリモート接続を受け入れないようにした。
「お座り。」
僕がそう言うと、小型犬ロボットはお座りをした。どうやら音声認識も問題なく働くようだ。管理者権限を持つ僕の命令は、リモートコマンドを使わなくても実行可能になった。
・・・これはつまり、強力な手駒が手に入ったということか。ちなみにダンジョンのルールによると、ボス戦の時の人数制限に、動物や使役している魔物、召喚精霊などは含まれない。このロボットはたぶん使役している魔物に相当するはず。今回のような方法でロボットをいっぱい集めてボス戦をすれば、余裕で勝てるんじゃ? そして第五層でも無双状態?
・・・いや、僕だって学習している。火炎放射器を手にしたときと同じ思考になっている。どうせ次の階層でまた痛い目を見るんだ。毎度毎度やられたら、僕だって理解するよ。このダンジョンは上げて落とす、そんな世界なんだと。
さあ、気を取り直していこう。今日は再び第四層の探索だ。装甲車に多少改良が加わり、最高時速が上がった。まずは前回同様アンデッドを踏みつぶして目的地に向かおう。道すがらのアンデッドは核が回収できないので、装甲車が汚れるだけの障害物に成り下がっている。まあ、僕の力を持ってすれば、既にこいつらは雑魚だ。
そして装甲車の汚れ以外、特になんの問題も無く第四層に到着した。第四層の荒野を進んでいくと、小型犬ロボットを発見する。前回は戦いになる前に引き離したので、どのぐらいの戦闘力を持っているのか未知数だ。アレを試してみるときだ。十分に近づかないと、僕の作った装置は役に立たない。
装甲車と小型犬ロボットの距離は、30メートル付近まで近づいた。僕は作成したコントロールデバイスを取り出す。それを操作をしようとした瞬間、妙な振動が車体に響く。状況を確認すると・・・装甲がもげている! 小型犬が装甲を食いちぎったのだ。
ヤバイヤバイヤバイ
僕はアクセルを踏み込み距離を取る。いくら何でも強すぎだ。あんな小さい身体でそれは無いだろう? とにかく電波は届いている。装甲車のハンドルは片手で操作しつつ、クラック用プログラムを実行した。
ネゴシエーション・・・接続完了
指示モード・・・移行完了
コマンド送信・・・実行完了
そして小型犬ロボットはあっさりと停止した。あらかじめ停止命令までのオートパイロットを組み込んでおいて良かった。まずは装甲車から降りて状況を確認しないと。
小型犬は完全に停止していた。しかし何らかの自動復帰機能とかが付いていたら、僕は一瞬で食いちぎられて終わるだろう。一応、正規の停止命令と同じ扱いのはずだから大丈夫だとは思うけど。
外に出た僕は小型犬の確認より先に、装甲車の状態を調べる。
「うわ、結構酷い。」
外部装甲の一部がベロンと剥がされて、その周囲がヘナヘナに曲げられている。たぶんやられたのは一瞬だけのはずなのにこの有様だ。第三層では無敵に近い働きをしている装甲車が、第四層ではこれだ。このダンジョンはバランスが吹っ飛んでいる。そしてその吹っ飛んだダンジョンを正攻法で攻略している冒険者は異常だ。絶対にこれは僕が劣っているわけでは無い。まともな手段で先に進める奴がおかしいのだ。
装甲車の状態は分かった。次は小型犬ロボットだ。一つ確かめてみたいことがあった。ロボットの魔物、コイツが魔法の袋に入るのかどうかだ。ということで実験してみる。僕は小型犬を魔法の袋に放り込んだ。そして・・・袋から弾き出された。どうやら生物判定らしい。無機物でどう考えても生きてないと思うんだけど?
さて、とりあえず小型犬ロボットは停止したまま動きそうに無い。危険性は無さそうだ。この後は落ち着いて装甲車の修理もしたい。僕はいったん装甲車を魔法の袋に収納する。そしてロボットを持った状態で箱庭に移動する。
安全地帯に移動完了だ。箱庭の方は問題なく生き物を収容できる。そういえば使い方メモには水晶を使って外に出た場合、中にいる人間全員が対象になると書いてあったはずだ。ということは・・・。
試しに僕は外に出てみた。小型犬ロボットはいない。中に置いてくることに成功した。なるほど、人間で無ければ強制的な異動対象からは除外されるらしい。つまり必要なときだけ外に出すということも可能だと言うことだ。
僕は再び箱庭に戻る。まずは装甲車の修理を行う。溶接してなんとか修理したものの、強度は確実に落ちている。帰りのアンデッドゾーンが少々心配だ。
次は小型犬ロボットの解析を始める。ユーザ編集モードで僕の情報を登録した。そして管理者権限を与える。恐ろしいほどにセキュリティーがザルだ。このままだとあまりにも怖いので、認証設定を有効にして、僕以外のリモート接続を受け入れないようにした。
「お座り。」
僕がそう言うと、小型犬ロボットはお座りをした。どうやら音声認識も問題なく働くようだ。管理者権限を持つ僕の命令は、リモートコマンドを使わなくても実行可能になった。
・・・これはつまり、強力な手駒が手に入ったということか。ちなみにダンジョンのルールによると、ボス戦の時の人数制限に、動物や使役している魔物、召喚精霊などは含まれない。このロボットはたぶん使役している魔物に相当するはず。今回のような方法でロボットをいっぱい集めてボス戦をすれば、余裕で勝てるんじゃ? そして第五層でも無双状態?
・・・いや、僕だって学習している。火炎放射器を手にしたときと同じ思考になっている。どうせ次の階層でまた痛い目を見るんだ。毎度毎度やられたら、僕だって理解するよ。このダンジョンは上げて落とす、そんな世界なんだと。
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