能力チート無しで目指す、現代人的ダンジョン踏破 ~成長するのは斜め上~

ふぉ

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四章 予想はよそう、第四層

65 横転して寝転ぶ猫と鳥を捕りました

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 第四層のフィールドを探索中だ。小型犬ロボットが装甲車の後を付いてくる。そして僕はそのロボットに、「アイボウ」と名付けた。ちょっと名前はギリギリの所を攻めすぎか?

 しばらく進んでいくと猫型ロボットを発見した。いやタヌキに似ている方じゃ無くて、日本の某おもちゃ会社が発売しているのに似ているタイプだ。コイツ、猫型なのに足の先に車輪が付いてやがる! 動きを見る限りアイボウより最高速度が上のようだ。

 猫型は装甲車の側面を突くべく、斜め前方から一直線に突撃してきた。僕はブレーキを踏む。猫型は装甲車の前をそのまま通過していった。どれだけの攻撃力があるか分からないけれど、動きからして自爆とかしそうだから怖い。

 いったん通り過ぎた猫型は、急ブレーキをかけたかのように速度を落とす。身体の小ささと重量の軽さから、急ブレーキなど無理そうに見えるのだけど、地面をえぐりながら止まることによってそれを補っている。しかしアイボウと比べ、小回りは効かないらしい。

 速度が落ちた瞬間を狙ってアイボウが猫型に食らいつこうとする。その瞬間猫型は・・・急発進でバックした! さすが車輪付き。そういう動きも可能なのか。

 僕はコントロールデバイスを起動した。アクセスポイントが二つ、一つはアイボウ、そしてもう一つは猫型だ。僕は猫型をクラックするべく接続を開始する。

 ネゴシエーション・・・接続完了
 指示モード・・・移行完了
 コマンド送信・・・実行完了

 停止コマンドの送信が完了した。猫型は突然の停止で車輪が凹凸に対応できずに横転する。そこへ食らいつこうとするアイボウ。

「アイボウ、お座り!」

 僕は音声認識でアイボウに指示を与える。敵の攻撃に対しての防衛行動は自動で行われるんだけど、それを停止させるのは指示がいる。たぶんそのままだと、確実に猫型の息の根を止めるまで攻撃を続けただろう。

 僕は装甲車から降りて猫型の状態を確認する。特にこれといった損傷は無い。アイボウと同じように管理者登録を行った。名前は・・・「ウーナ」に決定。今回もギリギリを攻めた感じだ。

 こうしてアイボウとウーナがお供に付いた状態になった。こうなってくると一通りのロボットをコンプリートしたい気分になってくる。再び装甲車に乗って新たな獲物を探そうとした瞬間それは起こった。アイボウが突然僕に向けて飛びかかってきたのだ。

「ウワッ。」

 僕に回避できる速度では無かった。脳裏には「管理者登録とかしても、時間制限でリセットされたりするのかな?」そんなことを考えていた。

 ガギン!

 鈍い金属音が響く。僕に痛みは無い。普通に立っている。僕はアイボウの方を見た。アイボウは何かに向けて次の攻撃を仕掛けようとしていた所だった。

 アイボウが相対する先を見る。鳥型ロボットだった。鳥型はアイボウの攻撃で一度は地面に叩き付けられたものの、すぐに浮上して高度を上げる。アイボウは僕の周りで上空を警戒している。ちなみにウーナも僕の周りを円を描くようにくるくると走り回っているが、何だかやる気が感じられない。

 再びコントロールデバイスを取り出す。新たに出現したポイントにアクセスを行う。

 ネゴシエーション・・・接続完了
 指示モード・・・移行完了
 コマンド送信・・・実行完了

 すると上空にいた鳥型が、力を失ったように落下してきた。あ、そうか、上空で停止させたらそうなるよね。

「アイボウ、ウーナ、攻撃停止。」

 僕は二匹に命令を出し、近づいて鳥型を確認する。荒野のそこそこ固い地面に叩き付けられたにもかかわらず、損傷は見受けられない。どれだけの攻撃をすればダメージを与えられるのか、気が遠くなってくる。既にお供になっている二匹を含めて、まともに戦って良い相手ではない。

 僕は新にゲットした鳥に「スバード」という名前を付けた。犬、猫、鳥が集まった。猫の代わりに猿だったら桃太郎っぽかったんだけどね。そういえばお供の動物って猫が出てくることは少ないよなあ。十二支にも入れてもらえないし、なかなか冷遇されているなあ。僕はふと、そんなどうでも良いことが頭に浮かんだ。
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