67 / 208
四章 予想はよそう、第四層
67 三度ある賛同
しおりを挟む
調子に乗って走り回っていたらガソリンが心許なくなってきた。第四層、フィールドはだだっ広い割に、敵の数が少ない。どうやらメインはドーム型の建物の中ということのようだ。
その中でもひときわ大きい建物、たぶんそれがボス部屋へと通じているのだろう。さて、どうしよう? このまま突入しても良いんだけど、三匹だけだと不安がある。最初に入ったドームへ行って、センコウシャ似のロボットをゲットするべきかもしれない。しかし色々寄り道をしていくと、終着の村へ戻るガソリンが足りなくなるかもしれない。
僕はふとウーナを見る。なんか目が合った。う~ん、もしかしてコイツ乗れる? いったん装甲車を袋にしまった。そして試しに背中にまたがってみる。ウーナは身体が小さいので、まるで子供用の三輪車に乗っているような気分だ。
「前進!」
そう命令した。そしてウーナは走り出す。僕の体重などまるで無いかのごとく加速していく。そして・・・。
「ぐはぁ。」
僕は振り落とされた。加速のGが想像以上にかかり、掴んでいられなかったのだ。僕の落下を検知すると、ウーナは自動的に前進を止め、僕の周りをグルグル走り出す。併走していたアイボウが、僕のそばにやってきて状態を確認する。まるでクンクン臭いを嗅ぐような動作だ。
「大丈夫、怪我はしてないよ。」
そう言うと、お座りの体勢を取るアイボウ。良く出来てるなぁ。ウーナは相変わらず周囲をグルグル回っている。ふと空を見上げると、スバードは上空を旋回しながら距離を保っている。核から供給されるエネルギーがどこまで持つのか確認したいので、三匹とも出しっ放しにしているんだけど、今のところ限界が来る気配は無い。
僕は魔法の袋から手拭いを出した。今回は三角形のアレじゃない。ちょっと油断をすると、ヤツは手を突っ込んだ場所へ先回りするかのごとく待ち伏せている。いったい何なんだ?
取り出した手拭いをウーナの首にかけて手綱のようにした。これで振り落とされることは無い。
「前進!」
さあ、二度目のスタートだ。僕は「二度あることは三度ある」ということわざを思い出した。
「ぎゃはぁ。」
そして僕は再び地面に放り出された。今回は速度が乗ったところでサボテンに突っ込んだのだ。トゲが刺さってるよ、トゲが!
再び僕をクンクンしにやってくるアイボウ。そして僕の周りをグルグル回るウーナ。顔と身体に刺さったトゲを抜いた後、ライフポーションを一つ消費した。こんな所でダメージを受けるとは・・・。
僕はウーナに操作手順を登録した。これで乗馬の要領で動けるはずだ。さあ、三度目の正直。そして僕はウーナに乗って出発した。スピードは装甲車を上回るほど出ている気がする。これですっころんだら、今度は骨折もあり得る。僕は必死にしがみついた。
しかし・・・疲れる。バイクのようなウーナの運転は、心理的なものを含めかなり疲れる。長時間乗るのはキツい。ということでウーナにまたがるのは緊急回避に絞ることにした。長距離移動用では考えない方が良い。装甲車が完全にガス欠したらそういう用途も含めることにはなるだろうけど、使うのはそういう最悪の事態だけにしたい。
今回はいったん終着の村へ戻ろう。今頃ガソリンと重油の在庫がだいぶだぶついているはずだ。ガソリンは今のところ僕しか使ってない。重油の方はアスファルトにでもして、村の舗装にでも利用すれば消費できるかな? その時ふと閃いた。重油を第二層のボス攻略アイテムとして売ったら、大儲け出来るのでは無いかと。
・・・・・・・。
やめよう。もしそれで第二層をクリアしたとしても、第三層で死ぬことになる。自分の力でボス攻略が出来ない冒険者は、下の階層へ進むべきでは無いのだ。間違って下りてきてしまったら最後、芋虫に殺されることになるだけだ。
そう・・・僕のように。
僕は装甲車を出して乗り込む。そしてハンドルを握った。その瞬間、突然デバイスからの通知音が鳴る。どうやら新たな敵を発見したようだ。接続可能な無線アクセスポイントを検知したら知らせるようにしておいたのだ。さあ、これから新しいロボットゲットだぜ!
その中でもひときわ大きい建物、たぶんそれがボス部屋へと通じているのだろう。さて、どうしよう? このまま突入しても良いんだけど、三匹だけだと不安がある。最初に入ったドームへ行って、センコウシャ似のロボットをゲットするべきかもしれない。しかし色々寄り道をしていくと、終着の村へ戻るガソリンが足りなくなるかもしれない。
僕はふとウーナを見る。なんか目が合った。う~ん、もしかしてコイツ乗れる? いったん装甲車を袋にしまった。そして試しに背中にまたがってみる。ウーナは身体が小さいので、まるで子供用の三輪車に乗っているような気分だ。
「前進!」
そう命令した。そしてウーナは走り出す。僕の体重などまるで無いかのごとく加速していく。そして・・・。
「ぐはぁ。」
僕は振り落とされた。加速のGが想像以上にかかり、掴んでいられなかったのだ。僕の落下を検知すると、ウーナは自動的に前進を止め、僕の周りをグルグル走り出す。併走していたアイボウが、僕のそばにやってきて状態を確認する。まるでクンクン臭いを嗅ぐような動作だ。
「大丈夫、怪我はしてないよ。」
そう言うと、お座りの体勢を取るアイボウ。良く出来てるなぁ。ウーナは相変わらず周囲をグルグル回っている。ふと空を見上げると、スバードは上空を旋回しながら距離を保っている。核から供給されるエネルギーがどこまで持つのか確認したいので、三匹とも出しっ放しにしているんだけど、今のところ限界が来る気配は無い。
僕は魔法の袋から手拭いを出した。今回は三角形のアレじゃない。ちょっと油断をすると、ヤツは手を突っ込んだ場所へ先回りするかのごとく待ち伏せている。いったい何なんだ?
取り出した手拭いをウーナの首にかけて手綱のようにした。これで振り落とされることは無い。
「前進!」
さあ、二度目のスタートだ。僕は「二度あることは三度ある」ということわざを思い出した。
「ぎゃはぁ。」
そして僕は再び地面に放り出された。今回は速度が乗ったところでサボテンに突っ込んだのだ。トゲが刺さってるよ、トゲが!
再び僕をクンクンしにやってくるアイボウ。そして僕の周りをグルグル回るウーナ。顔と身体に刺さったトゲを抜いた後、ライフポーションを一つ消費した。こんな所でダメージを受けるとは・・・。
僕はウーナに操作手順を登録した。これで乗馬の要領で動けるはずだ。さあ、三度目の正直。そして僕はウーナに乗って出発した。スピードは装甲車を上回るほど出ている気がする。これですっころんだら、今度は骨折もあり得る。僕は必死にしがみついた。
しかし・・・疲れる。バイクのようなウーナの運転は、心理的なものを含めかなり疲れる。長時間乗るのはキツい。ということでウーナにまたがるのは緊急回避に絞ることにした。長距離移動用では考えない方が良い。装甲車が完全にガス欠したらそういう用途も含めることにはなるだろうけど、使うのはそういう最悪の事態だけにしたい。
今回はいったん終着の村へ戻ろう。今頃ガソリンと重油の在庫がだいぶだぶついているはずだ。ガソリンは今のところ僕しか使ってない。重油の方はアスファルトにでもして、村の舗装にでも利用すれば消費できるかな? その時ふと閃いた。重油を第二層のボス攻略アイテムとして売ったら、大儲け出来るのでは無いかと。
・・・・・・・。
やめよう。もしそれで第二層をクリアしたとしても、第三層で死ぬことになる。自分の力でボス攻略が出来ない冒険者は、下の階層へ進むべきでは無いのだ。間違って下りてきてしまったら最後、芋虫に殺されることになるだけだ。
そう・・・僕のように。
僕は装甲車を出して乗り込む。そしてハンドルを握った。その瞬間、突然デバイスからの通知音が鳴る。どうやら新たな敵を発見したようだ。接続可能な無線アクセスポイントを検知したら知らせるようにしておいたのだ。さあ、これから新しいロボットゲットだぜ!
0
あなたにおすすめの小説
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る
ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。
異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。
一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。
娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。
そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。
異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。
娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。
そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。
3人と1匹の冒険が、今始まる。
※小説家になろうでも投稿しています
※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!
よろしくお願いします!
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
ゴミスキルと追放された【万物鑑定】の俺、実は最強でした。Sランクパーティが崩壊する頃、俺は伝説の仲間と辺境で幸せに暮らしています
黒崎隼人
ファンタジー
Sランク勇者パーティのお荷物扱いされ、「ゴミスキル」と罵られて追放された鑑定士のアッシュ。
失意の彼が覚醒させたのは、森羅万象を見通し未来さえも予知する超チートスキル【万物鑑定】だった!
この力を使い、アッシュはエルフの少女や凄腕の鍛冶師、そして伝説の魔獣フェンリル(もふもふ)といった最強の仲間たちを集め、辺境の町を大発展させていく。
一方、彼を追放した勇者たちは、アッシュのサポートを失い、ダンジョンで全滅の危機に瀕していた――。
「今さら戻ってこい? お断りだ。俺はこっちで幸せにやってるから」
底辺から駆け上がる痛快逆転ファンタジー、ここに開幕!
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
一般トレジャーハンターの俺が最強の魔王を仲間に入れたら世界が敵になったんだけど……どうしよ?
大好き丸
ファンタジー
天上魔界「イイルクオン」
世界は大きく分けて二つの勢力が存在する。
”人類”と”魔族”
生存圏を争って日夜争いを続けている。
しかしそんな中、戦争に背を向け、ただひたすらに宝を追い求める男がいた。
トレジャーハンターその名はラルフ。
夢とロマンを求め、日夜、洞窟や遺跡に潜る。
そこで出会った未知との遭遇はラルフの人生の大きな転換期となり世界が動く
欺瞞、裏切り、秩序の崩壊、
世界の均衡が崩れた時、終焉を迎える。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる