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四章 予想はよそう、第四層
83 イルミネーションはいるかい?
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いつもの通り控え室に入る。今回は第三層と違いボスの情報が何も無い。とりあえず奥の扉をそっと開け、イナゴンズの1匹を偵察に放り込む。そして控え室から中の様子を窺う。慎重さが僕の取り柄なのだ。
ボス部屋の中心には、SFに出てくるような大型コンピューターがよく分からない無駄な光をピカピカさせている。点滅の一つ一つに意味があるとは到底思えない。完全にクリスマス時期になると見かけるイルミネーションだ。 このボスはマザーコンピュータ、略してマザコンと命名しよう。
イナゴンがマザコンまで10メートルという付近へ到達。するとマザコンが攻撃モードに移行する。イルミネーションにしか見えないLEDっぽい部分から光線が放たれた。それを回避するイナゴン。どうやらマザコンの攻撃を察知して、既に回避行動をとっていたようだ。イナゴン、小さいくせに優秀だ。
次の瞬間、大量のイルミネーションが同時に発光する。その光を最後にイナゴンからの応答が消えた。まあ、見たまんまだ。どうやらマザコンは光線系の攻撃を大量にぶっ放してくる。凄まじいほどの強度を誇る第四層のジャンクが一瞬で壊される威力だ。
ええっと、普通の冒険者はアレとどう戦うのかな? いや、僕は一応それなりの準備はしてきたので何とかなると思うけど。 普通に戦うと考えた場合、勝つビジョンがまったく浮かばない。第五層に進んだ人達、絶対におかしい。毎度、同じ事を言っている気がするけどさ。
光線というと鏡で反射すれば良いと思うかもしれない。残念ながら無理だ。反射率100%の鏡を作るなんて不可能だからだ。埃が乗っていても駄目だ。少しでも反射し損なうと、そこから熱がこもり表面の変形が始まる。そして反射率がどんどん落ちて、最終的には溶けて消えることになる。それこそ魔法の鏡でも無ければ・・・って、もしかしてあるのかな?
とにかく僕は僕なりのやり方で攻略する。今回の作戦は名付けて「熱暴走」。ボス部屋を暖めて廃熱機能を狂わせるのだ。最悪、熱暴走が無理でもCPUの温度が上がれば、クロックが落ちて処理速度が低下するはず。後は僕の・・・ジャンク達が何とかするだろう。僕自身は戦わないのかって? 指揮官が自ら戦いに行った時点で、その戦は負けなのだよ。
ということでマザコンが反応しないことを確認しつつ暖房器具を設置する。これでボス部屋はサウナと化す。今回重要なのは温度を持続させることだ。ボス部屋は空気の循環は無さそうなんだけど、壁から多少なりとも熱が逃げる。だから温度を維持するためには、暖房を動かし続ける必要がある。しかし空気の循環が無いのでそのうち酸素が足りなくなる。そこで今回はボンベを用意し、酸素を少しずつ供給することによって長時間の温度維持を可能にするのだ。
暖房器具の設置はボスの攻撃判定に引っかからない。毎度、このシステムに助けられている。もし部屋に入った瞬間に攻撃を受けたら、もはや対処のしようが無い。
ちなみに僕は、ボス戦のシステムの穴を既に他にも見つけている。凄まじくバカみたいな穴だ。いずれこれを利用する時が来るのだろうか? 実行はコミュ障の僕では難しいけれど、これを他の冒険者が知ったら、次々にボスを撃破していくことになるだろう。だってボスと同時に戦える最大4人というルールが覆ってしまうのだから。これをやるのに特殊なスキルやアイテムなんて必要としない。本当に馬鹿みたいに簡単だ。
この世界の不完全さを見る限り、もし誰かの意思で意図的に作られたと考えると、それは全能の神では無さそうだ。ちょっと考えただけですぐに気がついてしまうような穴が、そこら中にまき散らされている。逆にもし、意図的にこの穴を作っているとしたら、今度はその理由が謎となる。
ソルトシールに来てから謎ばかり増えていく。マザコンを倒したらサドンからの情報でそれらが解決するんだろうか?リコッテに関しても何か言いかけていたし、色々と心臓に悪い内容なのは間違いないだろう。
さて、いつもの通り待ち時間だ。僕のボス戦は暇つぶしとの戦いだ。さあ、食っちゃ寝しつつ第四層をクリアしよう。でも、さっき食べたばかりだから、実はお腹いっぱいなんだけどね。
ボス部屋の中心には、SFに出てくるような大型コンピューターがよく分からない無駄な光をピカピカさせている。点滅の一つ一つに意味があるとは到底思えない。完全にクリスマス時期になると見かけるイルミネーションだ。 このボスはマザーコンピュータ、略してマザコンと命名しよう。
イナゴンがマザコンまで10メートルという付近へ到達。するとマザコンが攻撃モードに移行する。イルミネーションにしか見えないLEDっぽい部分から光線が放たれた。それを回避するイナゴン。どうやらマザコンの攻撃を察知して、既に回避行動をとっていたようだ。イナゴン、小さいくせに優秀だ。
次の瞬間、大量のイルミネーションが同時に発光する。その光を最後にイナゴンからの応答が消えた。まあ、見たまんまだ。どうやらマザコンは光線系の攻撃を大量にぶっ放してくる。凄まじいほどの強度を誇る第四層のジャンクが一瞬で壊される威力だ。
ええっと、普通の冒険者はアレとどう戦うのかな? いや、僕は一応それなりの準備はしてきたので何とかなると思うけど。 普通に戦うと考えた場合、勝つビジョンがまったく浮かばない。第五層に進んだ人達、絶対におかしい。毎度、同じ事を言っている気がするけどさ。
光線というと鏡で反射すれば良いと思うかもしれない。残念ながら無理だ。反射率100%の鏡を作るなんて不可能だからだ。埃が乗っていても駄目だ。少しでも反射し損なうと、そこから熱がこもり表面の変形が始まる。そして反射率がどんどん落ちて、最終的には溶けて消えることになる。それこそ魔法の鏡でも無ければ・・・って、もしかしてあるのかな?
とにかく僕は僕なりのやり方で攻略する。今回の作戦は名付けて「熱暴走」。ボス部屋を暖めて廃熱機能を狂わせるのだ。最悪、熱暴走が無理でもCPUの温度が上がれば、クロックが落ちて処理速度が低下するはず。後は僕の・・・ジャンク達が何とかするだろう。僕自身は戦わないのかって? 指揮官が自ら戦いに行った時点で、その戦は負けなのだよ。
ということでマザコンが反応しないことを確認しつつ暖房器具を設置する。これでボス部屋はサウナと化す。今回重要なのは温度を持続させることだ。ボス部屋は空気の循環は無さそうなんだけど、壁から多少なりとも熱が逃げる。だから温度を維持するためには、暖房を動かし続ける必要がある。しかし空気の循環が無いのでそのうち酸素が足りなくなる。そこで今回はボンベを用意し、酸素を少しずつ供給することによって長時間の温度維持を可能にするのだ。
暖房器具の設置はボスの攻撃判定に引っかからない。毎度、このシステムに助けられている。もし部屋に入った瞬間に攻撃を受けたら、もはや対処のしようが無い。
ちなみに僕は、ボス戦のシステムの穴を既に他にも見つけている。凄まじくバカみたいな穴だ。いずれこれを利用する時が来るのだろうか? 実行はコミュ障の僕では難しいけれど、これを他の冒険者が知ったら、次々にボスを撃破していくことになるだろう。だってボスと同時に戦える最大4人というルールが覆ってしまうのだから。これをやるのに特殊なスキルやアイテムなんて必要としない。本当に馬鹿みたいに簡単だ。
この世界の不完全さを見る限り、もし誰かの意思で意図的に作られたと考えると、それは全能の神では無さそうだ。ちょっと考えただけですぐに気がついてしまうような穴が、そこら中にまき散らされている。逆にもし、意図的にこの穴を作っているとしたら、今度はその理由が謎となる。
ソルトシールに来てから謎ばかり増えていく。マザコンを倒したらサドンからの情報でそれらが解決するんだろうか?リコッテに関しても何か言いかけていたし、色々と心臓に悪い内容なのは間違いないだろう。
さて、いつもの通り待ち時間だ。僕のボス戦は暇つぶしとの戦いだ。さあ、食っちゃ寝しつつ第四層をクリアしよう。でも、さっき食べたばかりだから、実はお腹いっぱいなんだけどね。
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