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五章 寒々ホワイト、第五層
101 知らぬ間に成約していた制約
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「君のスキルは・・・制約(ギアス)のスキル。やはりユニークスキルのようだね。」
中二病っぽいけど強力そうなスキルがキタァァァァ!!!!
「どんな能力なんですか?」
「効果は名前の通り制約をかけること。そしてこれがとても強力だ。」
「制約をかけるとどうなるんですか?」
「身体能力や魔力に制約がかかり弱体化する。しかも永続効果。どんなに強力な力を持っていようが、著しく力を発揮できなくなる。まるで駆け出しの冒険者レベルまで。」
スゲェェェェ!!!
「それってフロアボスとかにも使えるんですか?」
「うん? 何を言ってるんだ?」
え?
「君のスキルは君にしか効果を及ぼさない。」
え?
「君の成長と共にスキルも一緒に成長するようだね。既に凄まじく強力なスキルに成長している。」
え?
えぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!
つまり、つまりは僕はどんなに強くなろうとしても、このユニークスキルのせいで常に弱体化がかかり続けるって事? それは呪いっていうんじゃないの?
「まあそう気を落とすものではない。このスキルも良い点がある。」
そうだよね。マイナス効果ばかりとかあり得ないよね。僕は早る気持ちを抑えて続きを聞く。
「弱体化している状態で強い敵と戦うと、成長が劇的に促進されるのだよ。」
強い敵と戦うと経験値にボーナスが付くような感じ? なるほど、それはお得・・・って、スキルも成長するんだからまったく意味ないじゃん!
「ギアァァァス!!!」
僕は叫びながら5万シュネをテーブルに叩き付け、スキル鑑定の店を飛び出した。冒険者としての死刑宣告を受けた気持ちだ。僕は強くなることが出来ない。そう、強くなれないのだ。
「おい、ちょっと待ちなさい。」
後ろから呼び止めるような声が聞こえたけれど、僕は立ち止まらなかった。そして走った。限界まで全力で走った。途中で躓いて転(こ)ける。
「アハハハハハ。」
僕は立ち上がり歩き始めた。目にはいっぱいに涙を溜めて、そして笑った。鼻水も垂らしている。通行人と何人もすれ違った。彼らは僕の気がふれたとか思っているだろう。まあ、間違っていないかも知れない。
おかしいと思ってたんだよなあ。だって全然強くならないんだもん。少し重いものが運べるようになったりとか、本当にその程度しか能力が向上していない。色々頑張ったはずなのに、そんなのあり得ないよね。全ては僕の呪いのようなユニークスキルのせいだったのだ。
なんで僕だけ? みんな凄いユニークスキルをもらっているのになんで僕だけ? 僕の頭の中はずっと「どうして?」「なんで?」だけがグルグルと回っていた。気がつくとスコヴィルとの待ち合わせの店の前に立っていた。
僕はそこから足を進めることが出来なかった。到達したのはまだ第五層だ。これから後半戦が始まる。しかし僕は成長できない。彼女とパーティーを組んでも足手まといにしかならない。彼女はこれからもっと強くなるだろう。魔法の超強化がどの程度までなのかは分からないけれど、あのフロアボス達を屠(ほふ)ってきたからには相当な力なのだろう。そんな人と人並み以下が確定した僕が一緒にいていいはずが無い。
駄目だ帰ろう。帰る? どこに帰る? そうだ、ボリハ村に帰ろう。やっぱり無理だったんだよ。
「アフタさん、あの、何があったんですか?」
待ち合わせの場所から立ち去ろうと踵(きびす)を返した先にスコヴィルはいた。なんてタイミングが悪いんだ。いや、黙っていなくなるのは良くない。事情は話すべきだろう。
僕は事情を説明しようと口を開いた。しかし出るのは嗚咽(おえつ)だけだ。言葉が出ない。今の僕は泣くことしか出来なかったのだ。
中二病っぽいけど強力そうなスキルがキタァァァァ!!!!
「どんな能力なんですか?」
「効果は名前の通り制約をかけること。そしてこれがとても強力だ。」
「制約をかけるとどうなるんですか?」
「身体能力や魔力に制約がかかり弱体化する。しかも永続効果。どんなに強力な力を持っていようが、著しく力を発揮できなくなる。まるで駆け出しの冒険者レベルまで。」
スゲェェェェ!!!
「それってフロアボスとかにも使えるんですか?」
「うん? 何を言ってるんだ?」
え?
「君のスキルは君にしか効果を及ぼさない。」
え?
「君の成長と共にスキルも一緒に成長するようだね。既に凄まじく強力なスキルに成長している。」
え?
えぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!
つまり、つまりは僕はどんなに強くなろうとしても、このユニークスキルのせいで常に弱体化がかかり続けるって事? それは呪いっていうんじゃないの?
「まあそう気を落とすものではない。このスキルも良い点がある。」
そうだよね。マイナス効果ばかりとかあり得ないよね。僕は早る気持ちを抑えて続きを聞く。
「弱体化している状態で強い敵と戦うと、成長が劇的に促進されるのだよ。」
強い敵と戦うと経験値にボーナスが付くような感じ? なるほど、それはお得・・・って、スキルも成長するんだからまったく意味ないじゃん!
「ギアァァァス!!!」
僕は叫びながら5万シュネをテーブルに叩き付け、スキル鑑定の店を飛び出した。冒険者としての死刑宣告を受けた気持ちだ。僕は強くなることが出来ない。そう、強くなれないのだ。
「おい、ちょっと待ちなさい。」
後ろから呼び止めるような声が聞こえたけれど、僕は立ち止まらなかった。そして走った。限界まで全力で走った。途中で躓いて転(こ)ける。
「アハハハハハ。」
僕は立ち上がり歩き始めた。目にはいっぱいに涙を溜めて、そして笑った。鼻水も垂らしている。通行人と何人もすれ違った。彼らは僕の気がふれたとか思っているだろう。まあ、間違っていないかも知れない。
おかしいと思ってたんだよなあ。だって全然強くならないんだもん。少し重いものが運べるようになったりとか、本当にその程度しか能力が向上していない。色々頑張ったはずなのに、そんなのあり得ないよね。全ては僕の呪いのようなユニークスキルのせいだったのだ。
なんで僕だけ? みんな凄いユニークスキルをもらっているのになんで僕だけ? 僕の頭の中はずっと「どうして?」「なんで?」だけがグルグルと回っていた。気がつくとスコヴィルとの待ち合わせの店の前に立っていた。
僕はそこから足を進めることが出来なかった。到達したのはまだ第五層だ。これから後半戦が始まる。しかし僕は成長できない。彼女とパーティーを組んでも足手まといにしかならない。彼女はこれからもっと強くなるだろう。魔法の超強化がどの程度までなのかは分からないけれど、あのフロアボス達を屠(ほふ)ってきたからには相当な力なのだろう。そんな人と人並み以下が確定した僕が一緒にいていいはずが無い。
駄目だ帰ろう。帰る? どこに帰る? そうだ、ボリハ村に帰ろう。やっぱり無理だったんだよ。
「アフタさん、あの、何があったんですか?」
待ち合わせの場所から立ち去ろうと踵(きびす)を返した先にスコヴィルはいた。なんてタイミングが悪いんだ。いや、黙っていなくなるのは良くない。事情は話すべきだろう。
僕は事情を説明しようと口を開いた。しかし出るのは嗚咽(おえつ)だけだ。言葉が出ない。今の僕は泣くことしか出来なかったのだ。
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