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六章 熱血沸騰、第六層
118 脂肪は付かない死亡フラグ
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「さて、それじゃあ第六層の様子でも見てみようか?」
そう提案するサドン。しかし彼の顔色がかなりおかしい。今までは氷のフィールドが青白かったから気にしなかったけれど、彼の顔色は凄まじくヤバイ。ちょっと顔色が悪いどころでは無かったのだ。
「サドンさん、少し休んだ方が・・・。アフタさん、箱庭でサドンさんを。」
「分かりました。いったん休息をとりましょう。」
僕は箱庭の水晶を出して三人で移動する。
「へえ、なかなか洒落た家だね。女の子を招待するのに使えそうだ。」
真っ青な顔でも軽口を叩こうとするサドン。
「いいから黙って。」
僕はサドンを担ぎ上げて寝室へ運んだ。箱庭の寝室は二つ。それぞれの部屋にベッドが二つずつある。サドンは僕がいつも使っているベッドの隣に寝かせた。
「大げさだな。少し休めば大丈夫さ。」
真っ青な顔、青白い唇、何が大丈夫なんだよ?
「怪我の状況を確認します。水系統の回復魔法なら使えますので、できる限りの処置はします。」
スコヴィルはヒーラーも担当できるらしい。彼女が使えるのは水と風属性限定だけどこの二種類、実は使い勝手がいい。そして彼女はサドンの身体に手を触れて診察を開始した。
「そんな・・・内臓が一部壊死してる・・・。毒が・・・酷い。」
彼女のつぶやきの一つ一つが不吉すぎる。さっきまであんなに凄まじい戦いぶりを見せていたのに、さすがにそれは無いだろう。
「毒を浄化します。」
そう言うと、サドンの腹部に手を当てて魔力を込めている。水魔法なら毒を洗い流したり出来るのかな?
「この毒、強力すぎる・・・。」
スコヴィルは焦りの表情を見せている。ちょっと、遅れてやってきた死亡フラグなんて洒落にならない。
「魔法の超強化で何とかならないんですか?」
「回復魔法は下手に強化すると、逆に身体を破壊してしまいます。だから迂闊には使えないんです。」
ああ、確かにそういうのを知っている気がする。強力な回復力を持つ敵を相手に、更に強力な回復魔法を浴びせて倒す話。薬も過ぎれば毒となる。こうなってくると、彼女の力を信じるしか無い。
「毒はかなり薄めることが出来ました。あとは壊死している部分を何とかしないと。」
「そんなに凄いことになっているのかい? 今までこんなダメージを受けたことが無かったからね。腹を刺されるとこうなるのか。いやあ、毒まで塗ってあったとは思わなかった。なかなか貴重な体験だよ。」
サドンの意識はまだしっかりしている。しかし顔色はどんどん悪くなる一方だ。僕がこんな状況だったら、とっくに気を失っている。いや違うな、たぶん死んでいる。
「これ以上は・・・サドンさんの体力が保ちません。」
スコヴィルは魔法を中断する。
「どういうことですか?」
僕は事情を確認する。
「サドンさんの体力が底を突きかけています。このまま回復魔法を使い続けると、逆に体力を使い果たして死んでしまいます。治療院であれば、体力回復と治療を同時に行えるのですが・・・。」
「ポーションを飲んだから、大丈夫だと思ったんだけどな。」
相変わらずのサドンだが目の焦点が定まっていない。明らかに弱ってきている。
「そうだ、スタミナポーションを飲ませれば!」
「この状態で飲ませるのは逆に危険です。あれは一時的な効力しかありませんので。」
僕のアイデアは速効で却下される。スタミナポーションでは駄目となると、もはや打つ手は無い。衰弱していくサドン。
「そんなに心配しないで欲しいな。僕は・・・だい・・じょ・・・。」
とうとう意識を失うサドン。ヤバイ、本格的な死亡フラグがそびえ立っている。どうにかしないと本当に死んでしまう。
「もう、サドンさんの体力にかけるしかありません。もっと早く気づいていれば・・・。顔色が悪いのは分かっていたのに。」
スコヴィルは自分を責めるように言う。彼女の性では無い。僕だって気がつかなかったんだ。
こういう時こそ冷静に。責任の所在なんてどうでもいい。重要なのはサドンを救うことだ。彼の体力を回復させれば望みはある。考えろ、考えるんだ。まだ何かあるはずだ。
そうだ!
「スコヴィルさん、サドンをしばらくお願いします。僕はちょっと準備をしてきます。」
そう言い残してキッチンへ向かった。そこで僕は調味料を確認する。これで何とかするしか無い。
そう提案するサドン。しかし彼の顔色がかなりおかしい。今までは氷のフィールドが青白かったから気にしなかったけれど、彼の顔色は凄まじくヤバイ。ちょっと顔色が悪いどころでは無かったのだ。
「サドンさん、少し休んだ方が・・・。アフタさん、箱庭でサドンさんを。」
「分かりました。いったん休息をとりましょう。」
僕は箱庭の水晶を出して三人で移動する。
「へえ、なかなか洒落た家だね。女の子を招待するのに使えそうだ。」
真っ青な顔でも軽口を叩こうとするサドン。
「いいから黙って。」
僕はサドンを担ぎ上げて寝室へ運んだ。箱庭の寝室は二つ。それぞれの部屋にベッドが二つずつある。サドンは僕がいつも使っているベッドの隣に寝かせた。
「大げさだな。少し休めば大丈夫さ。」
真っ青な顔、青白い唇、何が大丈夫なんだよ?
「怪我の状況を確認します。水系統の回復魔法なら使えますので、できる限りの処置はします。」
スコヴィルはヒーラーも担当できるらしい。彼女が使えるのは水と風属性限定だけどこの二種類、実は使い勝手がいい。そして彼女はサドンの身体に手を触れて診察を開始した。
「そんな・・・内臓が一部壊死してる・・・。毒が・・・酷い。」
彼女のつぶやきの一つ一つが不吉すぎる。さっきまであんなに凄まじい戦いぶりを見せていたのに、さすがにそれは無いだろう。
「毒を浄化します。」
そう言うと、サドンの腹部に手を当てて魔力を込めている。水魔法なら毒を洗い流したり出来るのかな?
「この毒、強力すぎる・・・。」
スコヴィルは焦りの表情を見せている。ちょっと、遅れてやってきた死亡フラグなんて洒落にならない。
「魔法の超強化で何とかならないんですか?」
「回復魔法は下手に強化すると、逆に身体を破壊してしまいます。だから迂闊には使えないんです。」
ああ、確かにそういうのを知っている気がする。強力な回復力を持つ敵を相手に、更に強力な回復魔法を浴びせて倒す話。薬も過ぎれば毒となる。こうなってくると、彼女の力を信じるしか無い。
「毒はかなり薄めることが出来ました。あとは壊死している部分を何とかしないと。」
「そんなに凄いことになっているのかい? 今までこんなダメージを受けたことが無かったからね。腹を刺されるとこうなるのか。いやあ、毒まで塗ってあったとは思わなかった。なかなか貴重な体験だよ。」
サドンの意識はまだしっかりしている。しかし顔色はどんどん悪くなる一方だ。僕がこんな状況だったら、とっくに気を失っている。いや違うな、たぶん死んでいる。
「これ以上は・・・サドンさんの体力が保ちません。」
スコヴィルは魔法を中断する。
「どういうことですか?」
僕は事情を確認する。
「サドンさんの体力が底を突きかけています。このまま回復魔法を使い続けると、逆に体力を使い果たして死んでしまいます。治療院であれば、体力回復と治療を同時に行えるのですが・・・。」
「ポーションを飲んだから、大丈夫だと思ったんだけどな。」
相変わらずのサドンだが目の焦点が定まっていない。明らかに弱ってきている。
「そうだ、スタミナポーションを飲ませれば!」
「この状態で飲ませるのは逆に危険です。あれは一時的な効力しかありませんので。」
僕のアイデアは速効で却下される。スタミナポーションでは駄目となると、もはや打つ手は無い。衰弱していくサドン。
「そんなに心配しないで欲しいな。僕は・・・だい・・じょ・・・。」
とうとう意識を失うサドン。ヤバイ、本格的な死亡フラグがそびえ立っている。どうにかしないと本当に死んでしまう。
「もう、サドンさんの体力にかけるしかありません。もっと早く気づいていれば・・・。顔色が悪いのは分かっていたのに。」
スコヴィルは自分を責めるように言う。彼女の性では無い。僕だって気がつかなかったんだ。
こういう時こそ冷静に。責任の所在なんてどうでもいい。重要なのはサドンを救うことだ。彼の体力を回復させれば望みはある。考えろ、考えるんだ。まだ何かあるはずだ。
そうだ!
「スコヴィルさん、サドンをしばらくお願いします。僕はちょっと準備をしてきます。」
そう言い残してキッチンへ向かった。そこで僕は調味料を確認する。これで何とかするしか無い。
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